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アイスリボン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ファイル:IceRibbon Ring Mat.JPG
アイスリボンのリングマット

アイスリボンは日本の女子プロレス団体である。有限会社ネオプラス・アイスリボン事業部が運営する。

目次

概要

2006年我闘姑娘選手代表であったさくらえみmixi発のプロレスプロジェクトとして立ち上げた。さくらがこのプロジェクトを始めた後、そこで結成された「アイスリボン軍」がひとつの団体として独立したのが「アイスリボン」である。

初期には通常のプロレスのリングを使用せず、低反発マットの上で試合を行っていた。手軽に行える反面、ロープやコーナーポストの存在を前提とする攻撃方法が使用できないため、特に上位の選手には柔軟かつ大胆な発想(いわゆる「プロレス頭」)が求められる。 当初はウレタンマットを用いていたが、後に薄いユニエバーの青いマットに切り替えられた。また、コーナーポストの代用品として、赤と青のテープがそれぞれ貼られた脚立が使われる。そのメリットとして、次のことが挙げられる。

  • 持ち運びが容易である
  • 予算削減
  • 観客との距離が近くなる

後に通常より一回り小さいリングが常設された道場兼会場を作ったため、マットでの試合はリングが設営できそうもない場所での出張興行(おでかけプロレス)で使用する程度となる。

旗揚げ当初は我闘姑娘の流れから、小学生や中学生がデビューもしくは我闘姑娘から移籍してきたが、2009年の段階で小学生レスラーはアイスリボン生え抜きのりほのみとなり、以降は他団体と同様、15歳以上の選手がデビューするようになる。2010年1月より、久しぶりの小学生レスラーの卵であるつくし(同年4月に中学進学)とくるみが練習生として加わった。それ以外にも門戸を広げ、グラビアアイドル・女優や総合格闘家として活動する選手や主婦・OL兼業の選手もおり、バラエティ豊かな構成となっている。また、多くの団体が若手育成に苦戦する中、独自の選手育成システムを構築することで、選手の定着率を上げており、2010年9月現在、女子単独団体では最多の選手数を抱えている。ただし所属のまま長期休業しているレスラーも多い。

リングネームはタレント出身者を除きほとんどはさくらが独断で命名しており、特にしもうま和美以降は地名を使った命名が目立つようになっている。ちなみに地名の付かない選手は「正統派」であるとされる(2011年3月18日の19時女子プロレスにてコメント)。

大会は原則として水曜と土曜にアイスリボン道場で開催される他、1~2月に1回程度の頻度で後楽園ホール新木場1stRINGなど外部の会場にてビッグマッチを開いている。また年に数回、イベント会場での「おでかけプロレス」も開催する。そのため、年間100大会以上にも上る。これは巡業形態を採らない団体では大阪プロレスに次いで多い。2010年まで北沢タウンホールおよび板橋グリーンホールでの興行はNEO女子プロレスとの変則ダブルヘッダーとして開催されていた。首都圏以外では大阪・名古屋・札幌でも開催実績がある。

道場での試合終了後は必ず座談会が行われ、各選手のマイクパフォーマンスが聞ける。その内容と、試合後に観客に配布されるアンケートに記載される意見が次回大会のカード編成に繋がっている。ストーリー性やテーマに富んだカードが多い半面、他団体に比べ各大会のカード発表が著しく遅いという傾向も見られる。団体内に典型的なヒールレスラーはおらず(かつて腹黒キャラの都宮ちいがいた程度)、年齢とキャリアが比例しないため世代間抗争も余り見られない。

特色の1つとして、フリーランスやインディ団体などの男子レスラーの参戦が他団体より多いことが挙げられ、「アイスリボン男子部」と呼ばれる(さくらがデビューした団体が男女混合だったことも影響している。一時男子部は「プロレスリングワラビー」として独立していた)。以前はNEOやJWPなどの他団体やフリーランスの女子選手も頻繁に参戦していたが、NEO解散や所属選手の増加などもあり減少傾向にある。水曜日の道場マッチでは学生・兼業レスラーの参加が難しいため、男女を問わずゲスト選手が頻繁に参戦する。

自主興行は通常写真・動画の撮影は一切禁止となっている(道場マッチや板橋では紙テープの投げ入れも禁止)。これについては肖像権の問題もあるが、「カメラを持ってると拍手ができないため」とさくらがコメントしている[1]。ただし、「シャッターリボン」と呼ばれる撮影が認められる大会(動画は禁止)も月1回行われている。

派生団体として、2010年6月に旗揚げされた「19時女子プロレス」がある。2011年からは10代選手が中心となった新ブランド「Teens」が開始され、月1回行われている(現在休止中)。また、2011年に退団した元所属選手の松本都は「崖のふちプロレス」を旗揚げした。

沿革

2006年

2007年

2008年

  • 1月、伊藤道場から市井舞が参戦したことで、我闘姑娘時代の所属選手とは一応の関係改善となった(さくらえみ代表の我闘姑娘時代の所属選手とは、関係を絶っていた)。
  • 3月8日南千住荒川区汐入公園南千住駅周辺)で「おでかけプロレス」を開催。
  • 3月14日、大日本で発生した、他団体選手の強制猥褻事件の影響で、横浜プロレスから撤退。同時にテレ玉版「大日大戦」のコーナーも打ち切りとなった。
  • 3月16日しもうま和美が勤務する福祉施設(三軒茶屋)のイベントに参加。翌2009年以降も参加。
  • 4月20日、牧場みのりがセンダイガールズプロレスリング主催「第1回じゃじゃ馬トーナメント」に出場。センダイガールズ進出(ただし個人参戦のみ)。
  • 7月、テレビ埼玉の番組の企画と、映画「スリーカウント」(監督窪田将治)制作のため、出演者を練習に参加させ、NEOの井上京子やさくらえみらも自ら出演。映画制作に取り掛かる。
  • 8月、体制を変更し、通常のプロレスのリングを使用したときもアイスリボンの名称で月一回開催。これを機に大会ナンバーもリセット。9月から千本桜ホールでの興行を再開し、市ヶ谷アイスボックスと併用する形となる。
  • 9月、栃木から都宮ちいが上京。わずか1か月の練習期間でデビューする。
  • 10月、ICE×60王座を新設。初代王者決定トーナメントを11月・12月にかけて開催。初代王者は聖菜。

2009年

2010年

2011年

  • 1月4日、新木場1stRINGにて「新春リボン」を開催(観衆285人)。
  • 1月9日666「第11回YOUNGプロレス わっしょい」に試合提供。
  • 1月10日ガッツワールドVol.45に試合提供。
  • 1月15日、志田光率いる「1・2・3・志ー団!!」(昭和生まれ選手のうちマッスルビーナス+宮城もち)と真琴率いる「平成YTR」(飯田美花含む平成生まれ選手)の世代間抗争が本格的に始まる。しかし「カードが組みにくい」ことを理由に一か月程度で終了。
  • 1月30日、キックボクシング「J-GIRLS」に試合提供。
  • 2月6日、選手会興行として第2回名古屋大会「名古屋リボン with 今池商店街」(今池ガスホール)を開催(今池プロレスとの昼夜開催で、夜の今池プロレスにも一部選手出場。観衆211人)。
  • 2月11日KAIENTAI-DOJOとの合同興行「K-RIBBON」を開催(観衆120人)。
  • 2月14日毎日放送TBSで4月より放送されるドラマ「マッスルガール!」にJWPとともに協力することが明らかになる。
  • 2月26日、現道場におけるプロレス教室出身者としては第1号となる内藤メアリがデビュー。
  • 3月2日、内藤に続いて現道場におけるプロレス教室出身者である新田猫子がデビュー。
  • 3月12日16日3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)と、東京電力福島第一原子力発電所での事故による東京電力管内計画停電の影響で、道場マッチ2大会が中止。
  • 3月15日、震災・原発事故により中止が懸念されていた21日昼・後楽園大会の開催を正式決定。
  • 3月19日、現道場におけるプロレス教室出身者である成宮真希がデビュー(異例となるエキシビションなしでデビュー)。
    • 当初は3月12日デビュー予定だったが、震災・原発事故による大会中止のため延期になっていた。
  • 3月21日、第5回後楽園大会「アイスリボン・マーチ2011」を開催(観衆737人)。この大会でたま子がデビュー。
    • 当日昼の同大会と夜の大日本プロレスは、震災で閉鎖されていた同ホールにおける再開後初のイベントとなった。
    • また、原発事故による電力事情悪化に伴い、映像の使用中止や一部照明を削減するなど節電した上で開催。
    • 被災により来場不能となった客に対するチケット払い戻しも同時に実施。
  • 3月26日、休業から復帰後にレギュラー参戦していたRayが正式入団。
  • 3月31日、SMASH後楽園大会に試合提供。
  • 4月16日、第3回大阪大会「大阪リボン」(大阪ミナミムーヴオンアリーナ)を開催(観衆224人。当日夜に同所で開かれた大阪プロレスにも一部選手参戦)。
  • 4月24日、10代主催興行「Teens」第1回興行を開催(代表・みなみ飛香。観衆96人)。同日夜の666「第12回YOUNGプロレス わっしょい」にも試合提供。
  • 5月5日、第6回後楽園大会「GOLDEN RIBBON 2011」を開催(観衆749人)。
    • 2010年まで5月5日昼の後楽園興行は同年解散したNEOが開催しており、それを継承する形となった。
    • 当日は大日本が横浜文体で大会を開催していた為、一部の客が文体に流れ、観客動員は微増に止まった。
    • 後楽園の夜はブシロードレスリングが開かれた。
  • 5月25日、藤本つかさとのタイトルマッチに敗れた松本都が退団を表明。新団体「崖のふちプロレス」設立へ。
  • 6月1日、19時女子プロレス旗揚げ1周年記念大会を開催(Ustreamで生中継。視聴者数1000人、累計8000人以上閲覧したことを6月6日の公式メールマガジン担当の志田光が公表した)。
  • 6月19日、「Teens」第3回興行にて、練習生の長野ドラミがデビュー。ガッツワールド茂木町民センター別館大会へ試合提供。
  • 6月25日、所属選手9人による総当り戦「逆境ナイン」(全72試合)を開催(観衆88人)。
  • 7月4日 - 7日、以下の地域で被災地キャラバンを実施(企画発案者・藤本つかさ)。
  • 7月10日、4年ぶりの横浜開催となる「横浜リボン」をラジアントホールで開催(観衆210人)。
  • 7月18日、666との合同興行「YOUNGリボン わっしょい vol.2」を開催(観衆666人)。
  • 8月21日、第7回後楽園大会「不思議の国のアイス2011」を開催(観衆786人)。真琴が退団しSMASHへ移籍。
  • 8月26日、都宮ちいが退団を表明。28日よりリングネームを「ミクロ」に変えてフリーとなる。19時女子プロレスがアイスリボンと合併し、所属選手である帯広さやかはアイスリボンへ移籍、認定王座であるインターネットシングル王座はアイスリボン管理のジュニア王座となる。
  • 8月31日、この日を以って、赤城はるなと井上由美子が引退、藤野恵美が退団、たま子が除籍になることが発表された。赤城は後日、引退試合を行い正式に退団。
  • 9月10日、666と合同でヤングリボン認定ミックスタッグ王座創設を発表。
  • 9月11日、FREEDOMS主催「東日本大震災復興支援チャリティープロレス」に試合提供。
  • 10月7日タイにてテレビ放送開始。
  • 10月8日9日イギリスの女子プロレス団体「EVE」に参戦。参加選手はさくらえみ・みなみ飛香・藤本つかさ・志田光の4人。その他の一部選手も北海道北都プロレス、メキシコのCMLLに遠征。
  • 10月21日ニコニコチャンネルでの公式チャンネル開設を発表(開通は10月19日)。
  • 10月27日、センダイガールズ主催・女子プロレス団体対抗Flashトーナメントに出場。
  • 10月29日、道場マッチにてJWPの新人王戦「蒼星杯(ブルースターカップ)」公式リーグ戦(masu-meVS長野ドラミ)。
  • 12月25日、第8回後楽園大会開催予定。無期限休業中だった希月あおいが復帰。聖菜と牧場みのりが引退。

2012年

アイスリボン特殊ルール

  • 市ヶ谷時代
    • 関節技を掛けられているときに、マットの端に手か足が触れればエスケープとなる。ただし、両肩が付いてフォールカウントがなされた場合は、エスケープとはならず、キックアウトするなり、肩を上げるなりしてカウントを止めなくてはならない。
    • タッグ戦の際、「ダブル」と宣言した場合、ダブルでの攻撃が許可される。
    • 客席の椅子や、コーナー用の脚立をマットの中に持ってきて、そこからの攻防も認められる。その際、観客やレフェリー(主にさくらえみ)の援助を求めることも可能。ただし、椅子で殴る行為は反則となる。
    • 市ヶ谷に限り、壁や窓を使った攻撃も反則ではない。(壁に関しては、当初は反則だったが、壁にぶつかるのは仕方ないということで、2007年8月から、反則ではなくなった。)
    • 窓の外へ出た場合は、場外カウントが始まり、カウント20で試合終了となる。
  • 現行
    • タッグ戦の際、「ダブル」と宣言した場合、ダブルでの攻撃が許可される(市ヶ谷から継承)。
    • 場外カウントは10で試合終了となる。
  • ハードコアリボン(アイスリボン式ハードコアマッチ
    • レフェリーが「なんとなく危険」とみなした行為以外の全ての反則が容認される(流血戦になるのを防止するため)。
    • それ以外は通常のハードコアマッチに準ずる。

タイトルホルダー

アイスリボンが管轄するチャンピオンベルトの保持者(2011年12月2日現在)
タイトル 保持者 歴代 防衛回数
インターナショナル・リボンタッグ王座 (空位)
ICE×60王座 藤本つかさ 13代目 0
トライアングルリボン王座 リボン高梨DDT8代目 0
インターネットシングル王座(IW19) つくし 5代目 0
ヤングリボン認定ミックスタッグ王座 チームフェニックス
ダイナスティ&みなみ飛香
初代 1

上記タイトルはIW19・ミックスタッグを除き、20分フルタイムで引き分けの場合、王座剥奪となる。

タイトルマッチ形式ではなく、挑戦者が11人抜き(1人につき1分1本勝負)に挑みタイトルに値する内容であればベルトが贈呈される。
タイトルマッチではないが、さくらえみが練習過程で始めた選手の腕立て伏せTwitCastingで撮影。男女誰でも参加でき、メトロノームでテンポを計り1回1.8秒の間隔で行う。100回で卒業となり、次の段階へ移行する。

大会最速記録

  • 2011年6月11日現在
最速順 勝利選手 記録 敗北選手 試合日 試合場所
1 つくし 4秒 さくらえみ 2011年6月11日 イサミレッスル武闘館
2 つくし 5秒 さくらえみ 2010年5月22日 イサミレッスル武闘館
3 藤本つかさ 6秒 さくらえみ 2010年1月4日 新木場1stRINGICE×60王座選手権
さくらえみ 6秒 志田光 2010年11月3日 イサミレッスル武闘館、24の瞳ベルト選手権

所属・参戦選手及びスタッフ

所属選手

休業選手

  • 聖菜(ライト姉妹) - 2009年9月23日付けで休業。一時復帰宣言があったが2011年12月17日に復帰、25日に引退試合。
  • 希月あおい - 2009年8月31日付けで体調不良のため、無期限休業。2011年12月25日復帰予定。
  • 牧場みのり - 2010年末以来試合出場がなく、事実上の休業。2011年12月25日付けで引退。

アイスリボン男子部

これまでの主な参戦選手

JWP
センダイガールズ
エスオベーション
DDT
ユニオンプロレス
666
KAIENTAI-DOJO
SMASH
FREEDOMS
スターダム
プロレスリングWAVE
REINA
海外

スタッフ

ファイル:Tomomitsu Matsunaga.JPG
レフェリーとして参加している
松永智充(DDT)

過去の所属選手

  • ホノ - 2007年9月8日付けで引退。
  • きのこ - 2007年9月8日付けで引退。
  • 石井美紀 - 2008年2月24日付けで引退。現在は非常勤スタッフ。
  • ガールズプロレスキャンプ
    • 月丘ひかる - 2008年1月27日付けで体調不良のため。
    • 夏実りか - 2008年2月7日付けで舞台の仕事に専念するため。
    • 桃瀬麻美 - 芸能活動に専念するため。
  • マッスルビーナス - 松本以外は芸能活動に専念するため、2009年1月18日付けで退団。
    • ひろせ友紀
    • 植田ゆう希
    • 森久ともよ
    • 真悠いちこ
    • 古賀祥子
    • 松本都 - 2011年5月25日付けで退団。新団体「崖のふちプロレス」設立。
  • 雑草ガールズ
  • 市井舞 - 『アイスリボン預かり』だったが、2010年12月29日付けでフリー、2011年4月15日付けで引退。
  • 真琴 - 2011年8月21日付けで退団、SMASHへ移籍。
  • 都宮ちい(現:ミクロ) - 2011年8月28日付けで退団、ワラビーへ入団。
  • 井上由美子(総合格闘家・PUREBRED大宮所属) - 療養欠場中のまま、2011年8月31日付けで引退。
  • 藤野恵実(総合格闘家・GODS所属) - 総合専念のため2011年8月31日付けで退団。
  • たま子 - 芸能活動等で出場継続が不可能となり2011年8月31日付けで除籍。

アイスリボン芸能部

2010年より「アイスリボン芸能部」として、一部レスラーのメディア出演やタレント活動の窓口としている。

脚注

外部リンク