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アタランタ作戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アタランタ作戦
ファイル:Puntland.gif
戦争:ソマリア沖の海賊対策
年月日2008年 -
場所:ソマリア沖・アデン湾
結果:継続中
交戦勢力
ファイル:Flag of Europe.svg 欧州連合
ファイル:Flag of Ukraine.svg ウクライナ
ファイル:Flag of Croatia.svg クロアチア
ファイル:Flag of Serbia.svg セルビア
ファイル:Flag of Norway.svg ノルウェー
ファイル:Flag of Montenegro.svg モンテネグロ
ソマリア沖の海賊
指揮官
ダンカン・ポッツ英国海軍少将
戦力
軍艦 7隻
哨戒機 7機
不明

アタランタ作戦(アタランタさくせん)は、欧州連合主導のソマリア沖の海賊対策のために実施されている軍事作戦。作戦名はギリシア神話アタランテーに因む。

主たる任務は、国際連合世界食糧計画によるソマリア避難民向け援助食糧を輸送する船舶の保護と、ソマリア沖を航行する船舶に対する保護および海賊行為の抑止・予防を目的としている。また、この作戦は共通安全保障防衛政策(CSDP)の枠組みの中における欧州連合初の海軍作戦でもある。

合同海軍護衛部隊の参加国は、ベルギーイギリスフランスドイツイタリアギリシャオランダスペインおよびスウェーデンから成り、これ以外にもモンテネグロマルタアイルランドおよびフィンランドから本部要員を派遣している。

2009年2月27日にEU非加盟国のノルウェーは同年8月頃にソマリア沖に軍艦1隻を派遣すると発表し、同じくEU非加盟国のウクライナも2009年11月20日に特殊部隊約30人を派遣すると伝えた[1]

欧州連合海上部隊本部はイギリスロンドンノースウッドに所在する、イギリス軍常設統合司令部の「ノースウッド本部」に設けられている。

目次

概要

相次ぐ海賊被害に対してソマリア暫定政府は海賊行為を防止する為の措置を講じていたが実効は上がらず、外国軍艦の領海内の進入を許可した。しかし実際の場合、海賊がソマリア領海に入ると各国軍艦は追跡を中断することを余儀なくされた[2]

プントランド政府は海賊対策により前向きな姿勢で臨む事となる。

海賊被害の増大に対して2008年6月2日国際連合安全保障理事会決議1816が採択され、ソマリア暫定政府に協力する国家に対し6ヶ月間領海内で海賊行為に対する必要な措置をとることが認められる。

フランスはこの範囲をソマリア沖に限定せず、近年海賊被害が増加しつつある西アフリカ周辺海域[3]にも適用されることも望んだが、ソマリア沖に限定すべきとして中華人民共和国ベトナムおよびリビアは拒否した。

2009年6月15日に欧州連合理事会での合意によりアタランタ作戦は1年間の活動延長が認められる[4]

活動

2008年12月から参加各国軍はそれぞれに行動を開始する。

2009年1月2日 - 作戦行動中のフランス軍艦は、航行中の船舶に乗り込もうとしていたソマリア人8名を拘束した[5][6]

2月18日 - スイスは本作戦を直接の部隊派遣か他の手段(ヘリコプターの提供または資金援助を例示)で支援を検討していると報じられた[7]
5月18日 - 欧州連合は海賊の活動範囲がセーシェル諸島付近にまで広がりつつある状況に対応して、部隊の活動範囲をアデン湾からセーシェル諸島沖まで拡大し、海上監視活動の強化を検討、作戦期間の延長の必要性を欧州連合加盟各国防相は確認した。また、海上作戦のみでは海賊根絶が困難であるとし、フランスの提案によりジブチを拠点に6000人規模のソマリア治安部隊の訓練を検討する[8]
5月26日 - ベルギーオランダルーマニアが艦船の派遣を検討する。[9]
5月28日 - ブルガリアが支援のため軍人2名を派遣することを発表する。さらにモンテネグロが軍人3名の派遣を発表する[10]

2010年5月1日にフランス海軍の「L 9014 トネール」が、ソマリア東沖約450海里付近にて2隻のボートを伴った海賊の海上拠点をスウェーデンの航空機が発見し、翌朝に「トネール」が出動しこれを強襲・破壊し容疑者11名を拘束する[11]

人事

ソマリア欧州連合海上部隊司令官

氏名所属軍階級在任期間
フィリップ・ジョーンズ
Philip Jones
イギリス海軍海軍少将2008年11月 - 2009年6月
ピーター・ハドソン
Peter Hudson
イギリス海軍海軍少将2009年6月 - 2010年6月
バスター・ハウズ
Buster Howes
イギリス海軍海兵少将2010年6月14日 - 2011年6月16日
ダンカン・ポッツ
Duncan L. Potts
イギリス海軍海兵少将2011年6月16日[12] -

アタランタ作戦部隊司令官

第465任務部隊

氏名所属軍階級在任期間旗艦
アントニス・パパイオアヌー
Antonios Papaioannou
ギリシャ海軍海軍代将2008年11月 - 2009年4月5日HS プサラ(F454)
フアン・ガラット・カレメ
Juan Garat Caremê
スペイン海軍海軍大佐2009年4月6日 - 2009年8月12日SPS ヌマンシア(F-83)
ピーター・ビンド
Pieter Bindt
オランダ海軍海軍代将2009年8月13日 - 2009年12月12日HNMS エヴェルトセン(F805)
ジョヴァンニ・グミエロ
Giovanni Gumiero
イタリア海軍海軍少将2009年12月12日 - 2010年4月14日ITS エトナ(A 5326)
ヤン・トルンクヴィスト
Jan Thörnqvist
スウェーデン海軍海軍准将2010年4月14日 - 2010年8月14日HSwMS カールスクローナ(M04)
フィリップ・コアンドロー
Philippe Coindreau
フランス海軍海軍少将2010年8月14日 - 2010年12月14日FS ゲプラット(F714)
フアン・ロドリゲス
Juan Rodriguez
スペイン海軍海軍少将2010年12月14日 - 2011年4月14日
アルベルト・マヌエル・シルヴェストレ・コレイア
Alberto Manuel Silvestre Correia
ポルトガル海軍海軍代将2011年4月14日 -
トマス・ユーゲル
Thomas E. P. Jugel
ドイツ海軍海軍少将2011年 -

参加部隊

2010年9月時点におけるEU-NAVFORへの参加状況[13]

旧参加艦艇

2009年11月時点におけるEU-NAVFORへの参加状況[14]

航空機

脚注

関連項目

外部リンク