ウェブブラウザ
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ウェブブラウザ(インターネットブラウザ、WWWブラウザ)とはWorld Wide Webの利用に供するブラウザであって、ユーザーエージェントである。具体的にはウェブページをディスプレイやプリンターに出力したり、ハイパーリンクをたどったりするなどの機能がある。単にブラウザ(browser)と呼ばれることも多い。
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構造と機能
大まかに言うと、ウェブブラウザは3つの部分から構成される。
- URI・HTTPなどに基きWebサーバと通信してリソースを取得する、HTTPユーザーエージェントの部分。
- 取り寄せたリソースをその種類(HTML、XHTML、XML、テキスト、画像など)に応じて解析するパーサ(parser)の部分。
- パーサの解析結果をもとに文字や画像を適切に配置し、あるいは文字のサイズを調整したり色を付けるなどして最終的に人間のための表示を行うレンダラ(renderer)の部分。
高機能なブラウザではJavaScriptなどのスクリプトエンジンを搭載し、プラグインなどの仕組みでブラウザの機能を拡張することができる。プラグインとしてJavaプラグイン、Adobe Flashなどが利用可能である。例えばJavaプラグインをインストールすると、ウェブブラウザ上でJavaアプレットが実行できる。
ウェブブラウザで採用される規格は他にSVG、XForms、WHATなどがある。
Ajaxなどの流行によりウェブ自体がオペレーティングシステムに代わるプラットフォームとして台頭してきており、ウェブブラウザの役目は単なる閲覧ソフトからネットワーク資源を活用するための高機能クライアントにシフトしてきている。
また、2006年以後の主なブラウザではタブブラウザ方式のユーザーインターフェイスが主流になっている。
歴史
ウェブブラウザの歴史は1980年代末に遡り、それから様々な技術の基礎を築きあげた最初のウェブブラウザ、WorldWideWebがティム・バーナーズ=リーによって1991年に公開された。このブラウザは既存および新たなソフトウェアとハードウェアの色々な技術とともに寄せ集められていた。
テッド・ネルソンとダグラス・エンゲルバートはバーナーズ=リーのずっと前にハイパーテキストの概念を開発していた。この核となる部分はWorld Wide Webに合うのではないか、というエンゲルバートの提案にバーナーズ=リーは賛同した。
1993年にNCSA Mosaicが登場した。Mosaicは画像が扱える最初のウェブブラウザの一つであり、これによってウェブの利用者が激増するきっかけとなった。米国立スーパーコンピュータ応用研究所(NCSA)のMosaicチームのリーダーであったマーク・アンドリーセンはその後まもなくネットスケープを設立し、Mosaicを汲むNetscape Navigatorを1994年にリリースした。このブラウザは瞬く間に世界中のもっとも主流なウェブブラウザとなり、最盛期には全てのウェブにおいて9割もの利用率を占めた。
これにマイクロソフトが反応し、1995年にNCSAからMosaicのライセンスを引き継ぎInternet Explorerを開発した。このことが最初のブラウザ戦争の引き金にもなった。マイクロソフトはInternet ExplorerをWindowsに同梱させることでオペレーティングシステム市場の優位性をウェブブラウザ市場にも引き継がせ、Internet Explorerにも力を持たせることができた。これによって2002年にはInternet Explorerの利用率はピーク時で95%を超えた[2]。2011年2月現在ではNet Applicationsによると利用率が57%程度とされており、Internet Explorerに対して否定的な傾向が示されている[3]。
1996年にOperaが登場したが利用者をあまねく獲得することはなく、2011年2月現在で2%と常にその前後の利用率となっている[3]。ただし携帯電話のウェブブラウザ市場では最もシェアを伸ばしており、4000万台を超える端末に導入されている。また、いくつかの組み込みシステム向けにも登場しており任天堂の家庭用ゲーム機であるWiiやDSiなどがある。
1998年にNetscapeはMozilla Foundationを旗揚げし、オープンソースとして自由なブラウザ競争を提供しようと計画した。このブラウザは最終的にFirefoxとして展開された。Firefoxの開発がベータの段階でかなりのファンらによって発展させたことで、Firefox 1.0が2004年末期にリリースされてから間もなくFirefoxの全てのバージョンにおいて7.4%の利用率を獲得した[2]。2011年2月現在では22%の利用率となっている[3]。
アップルのSafariは2003年1月に初めてのベータ版が提供された。2011年2月現在の利用率は6.3%となっており、緩やかな上昇傾向を見せている[3]。採用しているレンダリングエンジンはWebKitと呼ばれアップルのiOS、GoogleのAndroid、NokiaのS60、PalmのwebOSなどいくつかの携帯電話のプラットフォームでは標準的なものとなっている。
直近でブラウザ市場に参入した著名なところとして、2008年9月にGoogleがWebKitを基にして開発したGoogle Chromeがある。成長が著しく、2011年2月現在では11%もの利用率を誇っている[3]。Chromeの影響でFirefoxはメジャーバージョンアップのサイクルを早め、Internet ExplorerやSafari・Operaも含めて先進的な機能の開発で競っている。ユーザーインターフェースは簡素化し(ボタン類を最低限に減らしてWebサイトの表示スペースを極力大きくする傾向がある)、どれも似通ったものになりつつある。
2011年現在、成長著しいスマートフォンや非PCのタブレットの分野では、OS付属のブラウザが利用されることがほとんどであり、Androidの標準ブラウザとiOSのSafariがOSのシェアにほぼ比例して普及している。Operaなど独自のブラウザをスマートフォン・タブレット対応アプリとしてリリースする動きもある。
推奨ブラウザ
本来ウェブサイトは様々なOS環境・ウェブブラウザで見られるようにウェブ標準などに則し、アクセシビリティ等を考慮した形で作成される必要がある。しかしウェブサイトによっては種々の都合からサイトの閲覧に必要な環境として特定の推奨ブラウザを明記していることがあり、閲覧者は技術上の理由から推奨ブラウザに合わせたウェブブラウザの選択が必要となることもある。また、推奨ブラウザの記述内容によってはユーザーがセキュリティ上の不利益を被る場合もある。
詳細は「推奨ブラウザ」を参照
出典
- ^ Stewart, William. “Web Browser History”. 5 May 2009閲覧。
- ^ a b Searchenginejournal.com
関連項目
- NEXTSTEP
- ウェブサイト
- ウェブブラウザの一覧
- ブラウザ戦争
- HTMLレンダリングエンジン(レイアウトエンジンとも)
- タブブラウザ
- ツリーブラウザ
- ラインモードブラウザ
- 推奨ブラウザ
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