カイメンタケ
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| カイメンタケ | ||||||||||||||||||||||||
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| 分類 | ||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||
| Phaeolus schweinitzii (Fr.) Pat. | ||||||||||||||||||||||||
| シノニム | ||||||||||||||||||||||||
| Polyporus schweinitzii | ||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||
| カイメンタケ(海綿茸) |
カイメンタケ(Phaeolus schweinitzii)はタマチョレイタケ科(=サルノコシカケ科、多孔菌科)カイメンタケ属 に属するキノコの一種。
目次 |
形態
子実体は半円形ないし扇形あるいは腎臓形を呈するかさの集合体で、一塊の直径はときに30㎝にも達する。通常は柄を欠くが、重なり合ったかさの基部が柄状をなすこともある。かさの表面は、若い部分(かさの周辺部)ではクリーム色ないし汚れた黄褐色であるが、すみやかに赤褐色~暗褐色(チョコレート色)となり、不明瞭な同心円状の環紋をあらわし、かつビロード状の毛をかぶるが、次第に毛は抜けてくる。肉は赤褐色~暗褐色で、生時には多少弾力のあるフェルト質であるが、乾燥するともろくて砕けやすい海綿質になる。かさの裏面は浅くて比較的粗大な管孔を形成し、その口は多角形をなすが崩れやすく、未熟なものでは帯緑黄褐色~淡橙褐色であるが、充分に成熟すれば暗褐色となる。
胞子は楕円形・無色で平滑、細胞壁は薄い。菌糸にはかすがい連結を欠いている。
生態
マツ科に属する針葉樹(特にカラマツやエゾマツあるいはトウヒなど)の生きている立ち木あるいは切り株の根際に発生し、心材の褐色腐朽を起こす。
腐朽能力はかなり強く、しばしば宿主となった樹木の折損あるいは根返りの原因となる。地中の根の傷口から侵入して、樹木の根際の材を腐朽させるケースが多い。子実体の発生は、腐朽がかなり進んでからでなければ見られないことが多いため、カイメンタケに寄生されていても発見が遅れがちで、造林上の病害として重要視されている。
富士山麓に立地したカラマツの老齢林(樹齢49-77年生)においては、根株腐朽を起こした立木のうち、78%はカイメンタケによるものであったという[1]。
分布
北半球の温帯以北に広く分布する。日本国内では、寒冷地あるいはやや海抜の高い地域に多い。
類似種
カイメンタケと同様に、大きなかさがいくつも集合して大きな塊状をなす菌としてはトンビマイタケがある。後者は主にブナの生きた立ち木の根際に発生する点、かさの表面の毛が目立たず、手で触れるとしだいに黒く変色する点や、かさの裏面に形成される管孔がより微細で白っぽい点などにおいて異なり、さらに材の白色腐朽を起こすことでも区別される。
人間との関わり
毒性はないが、食用的価値もなく、また現在知られている限りでは薬効もほとんどない。上述した通り、むしろ木材腐朽を起こす害菌としてよく知られている。
なお、本種の子実体を細かく粉砕して温湯で浸出した液は、羊毛などの染色に用いられる。そのため Dye Maker's Polyporeの英名が与えられている[2]。
引用文献
- ^ Osawa, M., Kuroda, Y., and K. Katsuya, 1994. Heart-Rot in Old-Aged Larch Forests (I) : State of Damage Caused by Butt-Rot and Stand Conditions of Japanese Larch Forests at the Foot of Mt. Fuji. Journal of the Japanese Forestry Society 76(1): 24-29.
- ^ Bessette, A. R., and A. E. Bessette, 2001. The Rainbow Beneath My Feet: A Mushroom Dyer's Field Guide. Syracuse University Press. ISBN 978-0815606802.
関連項目
外部リンク
- 野生きのこの世界社団法人 農林水産技術情報協会




