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コーポレートアイデンティティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

コーポレートアイデンティティ(Corporate Identity 略称:CI)は、企業がもつ特徴や理念を体系的に整理し、簡潔に表したもの。一般顧客からみて企業を識別できるような、その企業に特有のもの。また、これを外部に公開することでその企業の存在を広く認知させるマーケティング手法のこと。類似概念にビジュアル・アイデンティティ(VI)があるが、こちらはマークなど見た目に限定された概念である。

目次

基本要素

コーポレートアイデンティティの基本要素は以下の3つである。

社名、ブランド
企業やブランドを他のものと区別できる名前。通常は登記社名や商標である。
社章、ブランドのロゴ
企業やブランドを他のものと区別できるシンボルマーク、デザイン化した文字列。
コーポレートコピー
企業のキャッチコピー。経営理念を表す簡潔な言葉。企業スローガンのような長期的なものと、毎年変わるような短期的なものがある。

これらのコンサルティングやロゴのデザインをトータルで手がける企業(ランドーアソシエイツブラビス・インターナショナルペーター・シュミット・グループグラムコ、インターブランド、アイデックスなど)もあり、世界的に活動している企業も多い。

ブランドの使い分け

ひとつの企業であっても、対象とする顧客や商品のイメージによってブランドを使い分けることがある。自動車メーカーが大衆車と高級車で別々のブランドを使い分ける場合のような下例で顕著であるが、これはそれぞれのブランドイメージを利用したコーポレートアイデンティティの戦略のひとつである。

トヨタ自動車
トヨタ(TOYOTA)
レクサス(LEXUS)- トヨタ(TOYOTA)ブランドから切り離した、高級車専門ブランド
サイオン(SCION)- トヨタ(TOYOTA)ブランドから切り離した、若年層向けブランド。日本では使用されず
日産自動車
日産(NISSAN)
インフィニティ(INFINITI)- 日本国外における高級車ブランド。日本では車名(インフィニティQ45)に使用した時期があったが、現在は使用されず
ダットサン(DATSUN)- かつて使用していた小型車専門ブランド
本田技研工業
ホンダ(Honda) - 同社における自動車製造部門のブランド。自動車のほか祖業であったオート二輪(オートバイ・スクーター)や小型農機関連(小型耕運機)へも展開。
アキュラ(ACURA) - 日本国外における高級車ブランド。日本でも展開する計画があったが不況により白紙撤回に
富士重工業
スバル(SUBARU) - 同社における自動車製造部門のブランド
ロビン(Robin) - 同社における汎用エンジンのブランド。かつては元子会社(※下記参照)で二輪車関係や消防関連にも展開していた。
ラビット(Rabbit) - かつては同社における二輪車ならびに消防用エンジンポンプの各ブランドであったが、現在はマキタ沼津(旧・富士ロビン)の一部のブランドとして使用されている。
ソニー
SONY(ソニー)- 電化製品全般
AIWA(アイワ)- 音響・映像製品のブランド名(低価格製品主体)。企業としてのアイワは2002年にソニーと合併。ブランド自体も2009年内に完全終了。
QUALIA(クオリア)- 音響・映像製品のブランド名(高価格製品主体)。現在は順次発売終了。
ティアック
TEAC(ティアック)- 電化製品全般
TASCAM(タスカム)- 業務用音響製品のブランド名
ESOTERIC(エソテリック)- 音響・映像製品のブランド名(高価格製品主体)
パイオニア
Pioneer(パイオニア)- 電化製品全般
TAD(ティーエイディー)- 業務用音響製品のブランド名
carrozzeria(カロッツェリア)- カーオーディオのブランド名
ELITE(エリート)- 日本国外における音響・映像製品のブランド名(高価格製品主体)
パナソニック
Panasonic(パナソニック)- 電化製品全般。かつては日本国外の映像・音響製品のブランド名。最初のブランド適用商品はブランドの発祥でもある同名のテレビ(受像機)
National(ナショナル)- 家庭電化製品のブランド名。現在はパナソニックに統合。使用されず。
Technics(テクニクス)- 音響製品のブランド名。現在はDJ用ターンテーブル以外の商品はパナソニックに統合。
RAMSA(ラムサ)- 業務用音響製品のブランド名。現在はパナソニックに統合。
日立製作所
HITACHI(ひたち)- 電化製品全般
Lo-D(ローディー)- 音響製品のブランド名であったが、現在は使用されず。
東芝
TOSHIBA(とうしば)- 電化製品全般
Aurex(オーレックス)- 音響製品のブランド名であったが、現在は使用されず。
三洋電機
SANYO(サンヨー)- 電化製品全般
OTTO(オットー)- 音響製品のブランド名であったが、現在は使用されず。
シャープ
SHARP(シャープ)- 電化製品全般
OPTONICA(オプトニカ)- 音響製品のブランド名であったが、現在は使用されず。
オンキヨー
ONKYO(オンキヨー)- 電化製品全般
WAVIO(ウェービオ)- PC向け音響製品のブランド名
SOTEC(ソーテック)- パーソナルコンピュータのブランド名。買収後は子会社としてしばらく存続していたが、現在はオンキヨー本体に合併。
Integra(インテグラ)- 音響・映像製品のブランド名(高価格製品主体)
日本ビクター
Victor(ビクター)- 電化製品全般。子会社のビクターエンタテインメント(メインレーベル)やビクターインテリアでもこのレーベルやブランドで展開。
JVC(ジェイ・ブイ・シー)- カーオーディオおよび日本国外における音響・映像製品のブランド名
三菱電機
MITSUBISHI(みつびし)- 電化製品全般
DIATONE(ダイヤトーン)- 音響製品のブランド名(高価格製品主体)
三菱化学メディア
MITSUBISHI(みつびし)- 記録メディア全般。2010年以降に順次ブランド廃止。
Verbatim(バーベイタム)- 日本国外における記録メディアのブランド名。三菱化成工業(のちの三菱化学(旧))との合弁事業時代より継続。日本向けも2010年をもって同ブランドへ統合。
太陽誘電
That's(ザッツ)- 記録メディア全般
富士フイルム
FUJIFILM(フジフイルム) - 化学製品全般
AXIA(アクシア)- 記録メディア全般のブランド名であったが、現在使用されず(メインブランドのFUJIFILMへ統合)。
FUJINON(フジノン) - 医療用機器関連のブランド。かつては同名の子会社(フジノン株式会社)で展開。また、同系列の会社では光学レンズのブランドとしても使用している。
アイ・オー・データ機器
I-O DATA(アイ・オー・データ)- コンピュータ周辺機器全般
挑戦者(ちょうせんしゃ)- コンピュータ周辺機器のブランド名(PC上級者向け)。現在は休眠状態。
バッファロー
BUFFALO(バッファロー)- コンピュータ周辺機器全般
玄人志向(くろうとしこう)- コンピュータ周辺機器のブランド名(PC上級者向け)
ナナオ
EIZO(エイゾー)- ディスプレイ装置のブランド名
KDDI沖縄セルラー電話を含む)
au(エーユー) - 携帯電話を含む移動体通信事業、ならびに同社の提供する個人向け・法人向けITサービスの各ブランド名。
iida(イーダ) - これまでのau design projectに代わる同社のデザインプロジェクト関連のブランド名
アスキー・メディアワークス
電撃(でんげき) - 同社の旧メディアワークス時代から続く雑誌・書籍関連ブランド。同社のメインブランドである。
ASCII MEDIA WORKS(アスキー・メディアワークス) - 同社のゲームソフト・ライトノベル(一般小説志向)・書籍関連ブランド。ゲームソフト用ブランドは旧メディアワークスの同名ブランド(MEDIA WORKS/media works)より継承。
ASCII(アスキー) - 同社の旧アスキー(2代目)より継承したIT関連雑誌・書籍のブランド。
バンダイナムコゲームス
namco(ナムコ) - 同社のメインブランドとなっているゲームソフト関連のブランド。同名のグループ企業(および同社のブランド)は同社よりゲームソフト関連以外を会社分割により事業継承した新設の会社(およびブランド)。
BANDAI(バンダイ) - 旧バンダイから会社分割により継承したゲームブランド。
BANPRESTO(バンプレスト) - 旧バンプレストから会社分割により継承したゲームブランド。
三井農林
日東紅茶(にっとうこうちゃ) - 同社の紅茶使用加工品ブランドかつ主力ブランド。三井物産食品グループの幹事社の一社でもあり、提供クレジットでは(企業スポンサーとして)社名の代わりに使用。
三井銘茶(みついめいちゃ)同社の緑茶加工品(インスタント品)ブランド。同社における、一連の「日東紅茶」新CI計画の一環として新規事業として参入。
マツヤデンキ
Caden(キャデン) - 同社の現在のストアブランド。通常は下記の旧ストアブランドと併記して使用されるケースがほとんどである。
マツヤデンキ(MATSUYA DENKI) - 同社のかつて存在した主力ストアブランド。現在は新ストアブランドであるキャデンと併記して継続使用。
東京放送ホールディングス
TBS(てぃーびーえす) - 同社のグループ統一ブランドで、地上波テレビ放送子会社であるTBSテレビの略称およびチャンネル名(公式通称)。また、同社では映像ソフトレーベルとしても使用。
BS-TBS(びーえす・てぃーびーえす) - 同社の関連会社である同名の衛星デジタル放送事業者(株式会社BS-TBS)の社名およびBSチャンネル名。旧称・BS-i(ビーエス・アイ)。
TBSラジオ(てぃーびーえす・らじお) - 同社のラジオ子会社(株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズ)の略称およびチャンネル名。通称・TBSラ(てぃーびーえすら)
エディオン
DEODEO(デオデオ) - 中・四国地方、九州地方におけるストアブランド。ブランド完全集約前までは三大圏(京阪神圏・中京圏・関東首都圏)でも展開していた。
MIDORI(ミドリ電化) - 関西地方におけるストアブランド。ブランド完全集約前までは東海・首都圏でも展開していた。
EIDEN(エイデン) - 中部地方におけるストアブランド。
ishimaru(石丸電気) - 関東地方におけるストアブランド。のちに甲信越・東北・北海道にもストアブランド対象地域が拡大。
森永乳業
Morinaga/MORINAGA(モリナガ、森永)- 今日まで使用している同社の主力ブランド。アイスクリームをはじめとした冷菓事業についても2010年10月期以降は順次、同ブランドへ集約されている。
ESKIMO(エスキモー)- 2010年9月末まで使用していたアイスクリームブランド。ボーデン社との連携により誕生したブランド。兄弟会社で設立母体に該当する森永製菓との経営統合検討・準備(森永ホールディングス構想)もあり、現在は森永(モリナガ)ブランドに順次集約。
雪印メグミルク
雪印(SNOW BRAND(スノーブランド))- 日本国内における名門の乳製品ブランドの一つ。一時期、一連の不祥事騒動(雪印ショック)でグループ解体の憂き目を見たが、今日ではグループ再結集により主力ブランドの一角として再生を果たしている。
MEGMILK(メグミルク)- 上記の雪印ショックに伴い旧全農系ブランドの農協牛乳シリーズやヨープレイト(※後述)関連事業と統合してCI導入により雪印牛乳から現在のブランドへ改称。
Yoplate(ヨープレイト)- かつて全農グループの手掛けたヨーロッパ発のヨーグルト関連商品ブランド。現在はメグミルク内部のビジネスユニットに組み込まれる(2006年度末をもって提携解消)。近年では明治ホールディングス明治乳業)と提携して共同で新商品『グルト!』を開発・発売するようになった。なお、現在は読み方が創業地・フランスの現地語読みによりヨープレイとなる。
よつ葉印 - かつて存在したよつ葉乳業のブランド。旧雪印の主力ブランドの一つでもあった。戦後のGHQ介入に伴い旧雪印の解体に伴い別会社化。再統合後は雪印ブランドへ順次集約された。

関連項目

外部リンク