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ゴジラ対メガロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ゴジラ対メガロ
Godzilla vs. Megalon
監督 福田純
脚本 関沢新一
福田純
製作 田中友幸
出演者 佐々木勝彦
川瀬裕之
林ゆたか
富田浩太郎
大月ウルフ
ロバート・ダンハム
音楽 眞鍋理一郎
主題歌 「ゴジラとジェットジャガーでパンチ・パンチ・パンチ」
子門真人
配給 東宝
公開 ファイル:Flag of Japan.svg1973年3月17日
上映時間 82分
製作国 ファイル:Flag of Japan.svg 日本
言語 日本語
興行収入 2億2千万円(当時)
前作 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン
次作 ゴジラ対メカゴジラ
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ゴジラ対メガロ』(ゴジラたいメガロ)はTemplate:Safesubst:3月17日公開の「東宝チャンピオンまつり」の一篇として、東宝映像が制作し、東宝が製作・配給した特撮映画で、「ゴジラシリーズ」の第13作である。観客動員数は98万人。カラー、シネスコ、82分。

目次

解説

東宝怪獣映画第25作目となる本作は登場する怪獣ゴジラジェットジャガーメガロガイガンアンギラスラドン[1]。 前作に引き続き、ゴジラは「怪獣島」を棲み家としていて、ジェットジャガーの要請を受けて出動する「正義の怪獣」となった。

公開当時のキャッチコピーは「海底王国のすごいやつメガロ! 傷だらけのゴジラ必殺のウルトラC!」

「東宝チャンピオンまつり」の番組となって以来、新作ゴジラ映画は低予算化が強いられ、脚本段階から様々な制約を受けるものとなっていた。中野監督は「とにかく低コスト、最低の時間でどこまでやれるんだという、そういった問題との取り組みがものすごくあった」と語っている。この低予算を受け、キャスト面では新人を中心として小人数となり、ゴジラシリーズで唯一、メインキャストに女性が存在しない作品となっている。本編面でも伊吹博士の研究所やシートピア王国のセットが組まれた以外は、ほとんどロケで撮影されている。特撮面でも、中野監督によると予算がないため、決戦シーンでは何もない荒野しか用意できなかった。実質的な撮影期間は全盛時の1/4以下、2週間ほどだったという。

ファイル:Ogouchi damu.JPG
ロケが行われた奥多摩の小河内ダム

このような予算不足のため、メガロによる都市破壊のシーンには、前作『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』同様、過去の作品からのフィルム流用が多い[2]。そんな中、メガロによるダム破壊シーンは、オープンセットによるフルスケールのミニチュアが組まれ、迫力のある見せ場になっている。特技監督の中野昭慶曰く「乏しい予算の中の一点豪華主義」。

怪獣同士の戦いの描写は、「怪獣タッグマッチ」がコンセプトにあり、ゴジラがVサインをしたり、メガロが尻を叩く仕草をして挑発するなど、かなり人間味を帯びている。擬人化した本格的な立ち回りが採り入れられたため、撮入前に体育館を使って、アクション俳優渡辺高光による殺陣の指導が行われた。

主題歌歌手には当時大ヒットしていたテレビ番組『仮面ライダー』(東映毎日放送)で知られる子門真人を起用したほか、ジェットジャガーのテレビヒーロー調デザイン、巨大化の描写など、当時の「変身・怪獣ブーム」によってテレビを中心に量産されていた巨大ヒーロー番組の影響を少なからず受けており、また東宝も本作の公開後、自社で制作したテレビ映画『流星人間ゾーン』(日本テレビ)でゴジラやガイガン、キングギドラを登場させて設定の発展を試みている。その一方で、『ゴジラ対ヘドラ』以後、「公害」をテーマに置いていた「ゴジラシリーズ」で久々に(そして昭和ゴジラシリーズでは最後の)「反核」をテーマに置いた作品であり、ラストは地上の人間の核実験を反省する主人公たちの会話で締めくくられる[3]。核実験の犠牲者であるゴジラ(本作中ではこの設定は省略されている)が同じ核実験の被害者であるシートピア王国と戦う皮肉な展開となった[4]

本田技研工業タイアップ協力しており、カーチェイスシーンには自動車が階段や急な崖を下ったり、プレハブを突き破る等の派手な描写がある。また、研究所に落ちていたボタンと砂を分析するシーンは「本田技研工業技術研究所」で撮影されている。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


ストーリー

196X年アリューシャン列島のアスカ島で行なわれた国際核実験太平洋の大部分に影響を及ぼし、怪獣島とシートピア海底王国も被害を受けた。シートピア人は報復すべく地殻変動を起こした上、王国の守護神メガロを地上に派遣して地上人に対する攻撃を開始。青年科学者・伊吹吾郎の作った等身大ロボット・ジェットジャガーを強奪し、水先案内を行わせる。

だが、ペンダント形のマスターコントローラーがシートピア人に気付かれなかった事により、ジェットジャガーは伊吹たちの手に取り戻された。怪獣島へゴジラを呼びに行き、即座に帰還したジェットジャガーは己の意思で巨大化した上、メガロに立ち向かう。

しかし、シートピア人はこれに対抗してM宇宙ハンター星雲からガイガンを呼び寄せていた。2対1となったジェットジャガーは劣勢となる。ジェットジャガーのピンチに、ゴジラは間に合うのだろうか?


以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


登場キャラクター

シートピア海底人

300万年前海底に沈没したレムリア大陸人の子孫。太平洋の海底[5]に海底王国を築くが地上人の行った核実験のため王国の一部が壊滅。報復のためメガロを地上に送り込み地上人からロボットジェットジャガーを奪いメガロの水先案内をさせた。

しかしジェットジャガーが地上人の手に戻り、ゴジラを呼びに向かったため、王国と友好関係を持つM宇宙ハンター星にガイガンの応援を要請した。イースター島モアイ像はM宇宙ハンター星との連絡を取るための装置という設定。シートピアの名前の由来は「シー(sea=海)+ユートピア」。

水爆大怪獣ゴジラ

造形は安丸信行で、安丸の作った初のゴジラとなった。演技者は高木真二。大きな顔と足、クルリとした目など、全体的に可愛らしい感じに造形されている。目玉は動かないが、口とマブタがラジコンで開閉する。手にものを持つ描写が多いため、中野監督の依頼で従来より掌を薄く作られている。このぬいぐるみ(着ぐるみ)は同年、TV番組『流星人間ゾーン』(東宝、日本テレビ)にもゲスト出演している。

このゴジラが当時流行の『木枯し紋次郎』よろしく電柱を長楊枝のように咥えたり、「おひけえなすって」のポーズをとるなどのスチールがパンフレットや宣材に使用され、劇中のシーンと混同されがちだが、これらは本編では未使用である。公開時のポスターには、『南海の大決闘』時のゴジラの写真が使われている。

ピアノ線による吊りで、とび蹴りやボディーアタックなど、劇場ポスターにある通りの「ウルトラC」技が多々描かれた。

ジェットジャガー

造形は安丸信行小林知巳。頭はFRP、胴体はウェットスーツ素材の貼り合わせ。眼は自動車のテールランプの流用。演技者は駒田次利、森正親。

このロボットのデザインはもともと西武グループのキャラクターとして公募された作品の「レッド・アローン」を元にしており、本作以外での映像作品での活躍も予定されていた。公開前の劇場用宣伝ポスターには「ジェットアローン」と表記されている。顔面のモチーフは「般若」で、これは次作のメカゴジラでも用いられる。3尺サイズの飛び人形が制作されている。

ジェットジャガーが巨大化するという設定は、脚本を書いた福田監督のアイディアであるが、中野監督はこの巨大化の映像化にリアリティをどう出すかで悩み、「一番頭が痛かった部分」としていて、「あまりうまくいかなかった」と振り返っている。

守護神メガロ

造形は安丸信行小林知巳。背中の羽根はお風呂マットに使うハード・スポンジ、角、歯、両手のドリルはFRPで作られた。演技者は伊達秀人。1尺サイズの飛び人形も制作された。

中野監督によると、主要観客が子供ということで、子供に人気のある昆虫のイメージを採り入れたという。「子供が見て昆虫らしいものを」との考えから、ピアノ線で吊り下げてバッタのように跳躍する描写が生まれたという。

宇宙怪獣ガイガン

前作での人気に応え、再登場した。新規造形されたもので、前作のものより顔が縦に長い。同年のTV番組『流星人間ゾーン』(東宝、日本テレビ)にもゲスト出演していて、こちらでゴジラに決着をつけられている。

スタッフ

本編

特殊技術

特殊視覚効果

  • 合成:三瓶一信
  • 光学撮影:宮西武史

協力

主題歌

  • 『ゴジラとジェットジャガーでパンチ・パンチ・パンチ』(東宝レコード)
    • 作詞:関沢新一
    • 作曲:真鍋理一郎
    • 歌:子門真人

出演者

  • 伊吹吾郎:佐々木勝彦
  • 伊吹六郎:川瀬裕之
  • 陣川:林ゆたか
  • 黒服の男:富田浩太郎
  • 灰色の服の男:大月ウルフ
  • ダンプカーの運転手:中島元
  • ダンプカーの助手:三上左京
  • 地上ワンの男:池田芙美夫
  • 海底王国無電員:ロルフ・ジェサップ
  • 防衛隊前線本部長:森幹太
  • シートピア司令:ロバート・ダンハム(声:納谷悟朗
  • シートピア人ダンサー・カースタント:チーム・ザンバ
  • ゴジラ:高木真二
  • メガロ:伊達秀人
  • ガイガン:中山剣吾[6]
  • ジェットジャガー:駒田次利、森正親
  • 防衛隊員:小松英三郎 ※クレジット表記なし
  • アスカ島の核実験員:中西英介 ※クレジット表記なし
  • ラジオのアナウンサーの声:村越伊知郎 ※クレジット表記なし

併映作品

映像ソフト化

  • DVDは2004年6月25日発売。
  • 2008年3月28日発売のトールケース版「ゴジラ DVDコレクションIII」に収録されており、単品版も同時発売。
  • 2005年4月22日発売の「GODZILLA FINAL BOX」に収録されている。

脚注

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  1. ^ 冒頭の「怪獣島」のシーンに登場。『怪獣総進撃』のライブフィルムを使用。
  2. ^ 流用シーンのほとんどが前作でも使用した映像に加え、前作の新撮映像をも使用している。ガイガンの再登場やメガロが発射する光線がキングギドラの引力光線と同じ形状・色をしているのも流用の際の便宜のためである。
  3. ^ 伊吹吾郎「またこんな戦いが起きたら、(ジェットジャガーは)再び意思を持つかもわからない。」陣川「そうならないようにしなくちゃね。海底王国だって、平和が脅かされなかったら戦いを挑んでこなかったはずだもん。」
  4. ^ ゴジラとジェットジャガーはメガロを退散させるだけで殺してはいない。
  5. ^ 違和感があるが、本作ではレムリア大陸が太平洋に、ムー大陸大西洋に存在したという説明がされている。
  6. ^ 薩摩剣八郎本人は著書『ゴジラが見た北朝鮮』において、メガロを演じたと記述している。
  7. ^ 公開時のポスターでは、『ゴジラ対メガロ』『パンダコパンダ~』『~青春』の3本立てとなっている。

参考文献

  • 『東宝特撮映画全史』(東宝)
  • 『大ゴジラ図鑑1、2』(ホビージャパン)
  • 『大怪獣ゴジラ99の謎』(二見文庫)
  • 『ゴジラ対メガロDVD』(東宝ビデオ)

関連項目

ゴジラ映画作品
通番 題名 公開日 脚本 監督 特技監督 音楽 登場怪獣 登場兵器 敵組織
第1作 ゴジラ 1954年11月3日 村田武雄
本多猪四郎
本多猪四郎 円谷英二 伊福部昭 なし オキシジェン・デストロイヤー なし
第2作 ゴジラの逆襲 1955年4月24日 村田武雄
日高繁明
小田基義 佐藤勝 アンギラス 24連装ロケット砲車
第3作 キングコング対ゴジラ 1962年8月11日 関沢新一 本多猪四郎 伊福部昭 キングコング
大ダコ
大トカゲ
なし
第4作 モスラ対ゴジラ 1964年4月29日 モスラ成虫
モスラ幼虫(2匹)
第5作 三大怪獣 地球最大の決戦 1964年12月20日 ラドン
モスラ幼虫
キングギドラ
第6作 怪獣大戦争 1965年12月19日 ラドン
キングギドラ
Aサイクル光線車
24連装ロケット砲車
X星人
第7作 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 1966年12月17日 福田純 有川貞昌 佐藤勝 エビラ
モスラ成虫
大コンドル
なし 赤イ竹
第8作 怪獣島の決戦 ゴジラの息子 1967年12月16日 関沢新一
斯波一絵
ミニラ
カマキラス
クモンガ
なし
第9作 怪獣総進撃 1968年8月1日 馬淵薫
本多猪四郎
本多猪四郎 伊福部昭 ミニラ
ラドン
アンギラス
モスラ幼虫
マンダ
バラゴン
ゴロザウルス
バラン
クモンガ
キングギドラ
ムーンライトSY-3
多目的戦車
キラアク星人
第10作 ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 1969年12月20日 関沢新一 本多猪四郎 宮内國郎 ミニラ
エビラ
カマキラス
クモンガ
ガバラ
なし
第11作 ゴジラ対ヘドラ 1971年7月24日 馬淵薫
坂野義光
坂野義光 中野昭慶 眞鍋理一郎 ヘドラ
第12作 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン 1972年3月12日 関沢新一 福田純 伊福部昭 アンギラス
キングギドラ
ガイガン
メーサー殺獣光線車
24連装ロケット砲車
多目的戦車
M宇宙ハンター星雲人
第13作 ゴジラ対メガロ 1973年3月17日 福田純 眞鍋理一郎 メガロ
ジェットジャガー
ガイガン
アンギラス
メーサー殺獣光線車
多目的戦車
シートピア海底人
第14作 ゴジラ対メカゴジラ 1974年3月21日 山浦弘靖
福田純
佐藤勝 アンギラス
メカゴジラ
キングシーサー
なし ブラックホール第3惑星人
第15作 メカゴジラの逆襲 1975年3月15日 高山由紀子 本多猪四郎 伊福部昭 メカゴジラⅡ
チタノザウルス
第16作 ゴジラ 1984年12月15日 永原秀一 橋本幸治 小六禮次郎 ショッキラス スーパーX
ハイパワーレーザービーム車
F-1CCV
なし
第17作 ゴジラvsビオランテ 1989年12月16日 大森一樹 川北紘一 すぎやまこういち ビオランテ スーパーX2
メーサー戦車
抗核バクテリア
M6000TCシステム
バイオメジャー
SSS9
第18作 ゴジラvsキングギドラ 1991年12月14日 伊福部昭 ドラット
キングギドラ
メカキングギドラ
メーサー戦車
むさし2号
地球均等環境会議
第19作 ゴジラvsモスラ 1992年12月12日 大森一樹 大河原孝夫 モスラ
バトラ
メーサー戦車
自走高射メーサー砲
メーサー戦闘機
なし
第20作 ゴジラvsメカゴジラ 1993年12月11日 三村渉 ベビーゴジラ
ラドン
メカゴジラ
ガルーダ
メーサー戦車
自走高射メーサー砲
Gフォーズ
第21作 ゴジラvsスペースゴジラ 1994年12月10日 柏原寛司 山下賢章 服部隆之 リトルゴジラ
スペースゴジラ
MOGERA
フェアリーモスラ
ランドモゲラー
スターファルコン
第22作 ゴジラvsデストロイア 1995年12月9日 大森一樹 大河原孝夫 伊福部昭 ゴジラジュニア
デストロイア
スーパーX3
超低温レーザータンク
メーサー戦車
自走高射メーサー砲
第23作 ゴジラ2000ミレニアム 1999年12月11日 柏原寛司
三村渉
鈴木健二 服部隆之 オルガ フルメタルミサイル
ブラスト・ボム
なし
第24作 ゴジラ×メガギラス G消滅作戦 2000年12月16日 柏原寛司
三村渉
藤田伸三
山田政史
清水瞳
手塚昌明 大島ミチル メガヌロン
メガミューラ
メガギラス
ディメンション・タイド
グリフォン
第25作 ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 2001年12月15日 長谷川圭一
横谷昌宏
金子修介
金子修介 神谷誠 大谷幸 バラゴン
モスラ
キングギドラ
特殊潜航艇さつま
第26作 ゴジラ×メカゴジラ 2002年12月14日 三村渉 手塚昌明 菊地雄一 大島ミチル メカゴジラ(3式機龍) 90式メーサー殺獣光線車
しらさぎ
第27作 ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS 2003年12月13日 横谷昌宏
手塚昌明
浅田英一 モスラ
メカゴジラ(3式機龍)
カメーバ
90式メーサー殺獣光線車
しらさぎ
第28作 ゴジラ FINAL WARS 2004年12月4日 三村渉
桐山勲
北村龍平 キース・エマーソン
森野宣彦
矢野大介
ミニラ
モスラ
アンギラス
ラドン
マンダ
エビラ
カマキラス
クモンガ
へドラ
キングシーサー
ジラ
ガイガン
カイザーギドラ
メーサー殺獣光線車
轟天号
新・轟天号
ランブリング
火龍
エクレール
メーサー銃
ドッグファイター
EDF戦車
X星人母船
X星人