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サムスングループ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

サムスングループ SAMSON
Samsung Group
種類 グループ会社
市場情報 韓国証券取引所(005930, 005935)
ロンドン証券取引所 (SMSN LI, SMSD)
ルクセンブルク証券取引所 (SAMDR)
本社所在地 ファイル:Flag of South Korea.svg 韓国
ソウル特別市瑞草区
設立 1938年
業種 コングロマリット
代表者 李健熙
資本金 8975億ウォン(2007年12月末)
売上高 1740億ドル(2007年12月末)
純利益 139億ドル(2007年12月末)
総資産 3020億ドル(2007年12月末)
従業員数 263000人(2007年12月末)
関係する人物 李秉喆(創業者)
李健熙(2代・4代目の会長)
李在鎔(専務。李秉喆の孫で、李健熙の長男)
外部リンク 日本サムスン
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サムスングループ
各種表記
ハングル 삼성 그룹
漢字 三星 그룹
片仮名
現地語読み
サムソングルプ
英語 Samsung Group
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サムスングループ三星グループ三星財閥とも)は、大韓民国最大の財閥

目次

概要

韓国の最大手の総合家電・電子部品・電子製品メーカーのサムスン電子を始め、総合電子部品企業のサムスン電機、薄型パネルや電池製造のサムスンSDI、デジタルカメラや製造装置、軍事機器などを生産するサムスンテックウィン、造船やプラント生産のサムスン重工業、商社事業と建設事業のサムスン物産、プロジェクトのマネージメントやサービスなどのソリューションを提供するサムスンエンジニアリング、韓国最大の保険会社サムスン生命、など企業総数は64。サムスングループの2007年の売上高は174億ドル(約21兆円)。

「韓国のロックフェラー」と呼ばれる[要出典]李秉喆早稲田大学中退)が創業し、三男の李健熙(早稲田大学卒業)が継承した。また、李秉喆の孫で、李健熙の長男である李在鎔慶應義塾大学大学院卒業)はサムスングループ専務、の長女である李富真はホテル新羅社長、サムスンエバーランド社長、サムスン物産商事部門顧問、次女である李敍顕はサムスングループ第一毛織・第一企画専務を務める。

名実共に韓国を代表する企業であり、グループの市場価値は、韓国の上場企業全体の2割前後の価値を占めている。サムスングループの経済状況は、韓国の経済に直接的な影響を及ぼすほどである。

日本では東京に本社を置く日本サムスンを展開し、サムスン電子やコングロマリットであるサムスングループ内の企業の輸出入、及びサムスン関連事業を展開している。2007年の売上高は1兆2062億円(2007年末基準)。また、サムスン横浜研究所や日本サムスン大阪支店など複数の拠点を展開している。

韓国のGDP(国内総生産)はサムスングループに依存する割合が高く、現在韓国のGDPの18%を、輸出の21%を占めている[1]

歴史

サムスンの設立

ファイル:삼성상회.jpg
1930年代、大邱のサムスン商会

李秉喆が早稲田大学中退後、馬山にて友人2人と1万円ずつ出資し、設立した協同精米所の事業失敗後、1938年3月1日大邱で設立した三星商会が今日のサムスングループの始まりである。1948年には三星物産公司が設立され、引き続き食べ物と着るものが不如意だった当時の状況に、一番需要が高かった分野である砂糖と服地を生産する企業として、第一製糖と第一毛織が作られた。

サムスンの成長

サムスンは60余年間、時代時代に必要だった製糖、纎維、電子、航空及び機械、化学、大型船舶製作、金融など多方面の事業を展開してきた。1993年からは「新経営」を宣言し、量的成長から質的成長へと戦略を変更した。それによって、1999年の2.2兆ウォン(日本円で約2500億円)から2004年の15兆7000億ウォン(日本円で約1兆7000億円)と収益が急増する結果となった。

1998年のアジア通貨危機

1998年の経済危機(アジア通貨危機)では、自動車生産をフランスルノーに売却し(ルノーサムスンとなる)撤退したが、打撃は比較的少なかった。

李一族

∴
李秉喆
┃
┣━━━┳━━━┓ 
┃   ┃   ┃
長男  次男  李健熙                 
        ┃        
        ┣━━━┳━━━┓   
        ┃   ┃   ┃
        李在鎔 李富真 李敍顕
  • 李秉喆 - 創業者(早稲田大学中退)。
    • 李健熙 - 2代目会長。李秉喆の三男(早稲田大学卒業)。
      • 李在鎔 - 専務。李秉喆の孫で、李健熙の長男(慶應義塾大学大学院卒業)。
      • 李富真 - ホテル新羅社長、サムスンエバーランド社長、サムスン物産商事部門顧問。李秉喆の孫で、李健熙の長女
      • 李敍顕 - サムスングループ第一毛織・第一企画専務。李秉喆の孫で、李健熙の次女

スポーツ活動

ファイル:Michael ballack chelsea.jpg
サムスンはイングランド、プレミアリーグのチェルシーFCとスポンサー契約を交わしている。

オリンピックの公式スポンサーであるほか、李健熙前会長がIOC委員を務める。またプロ野球三星ライオンズ、サッカー水原三星ブルーウィングス、プロバスケットボールソウル三星サンダースなどを保有するなどスポーツ事業に熱心である。また、大手日刊紙中央日報は、形式上、サムスングループから分離した形にはなっているものの、もともと三星財閥系列であったためか同グループとの関係は依然として強く、論調にも反映されていると見る向きもある。またサムスンはイングランド、プレミアリーグのチェルシーFCとスポンサー契約を交わしている。

企業名とロゴ

原音では「サムソン」に近い発音である。日本でも当初は「サムソン」と読ませていたが、1998年の日本法人統合(三星ジャパン、三星電子ジャパンなど、グループ13社の現地事業所を1社に集約)に合わせ、日本法人名・グループ名ともに漢字表記の「三星」をやめ、カタカナの「サムスン」という表記に統一した。当時「サムソン」と付く社名がすでに複数日本国内に存在したため、英語表記をローマ字読みした「サムスン」に落ち着いた。

サムスンの青い楕円のロゴマークは、1993年から使用されている。その前は社名の通り、3つの星が輝くロゴマークが使われていた。

主な構成企業

電子関連

  • サムスン電子 - 主要事業は、総合電機機器の生産。2008年の単体売上高は72兆9,530億ウォン。
  • サムスン電機 - 主要事業は、総合電子部品の生産。2008年の売上高は4兆2,845億ウォン(2008年末基準)
  • サムスンSDI - 主要事業は、太陽電池、燃料電池、電気自動車等輸送用バッテリー、電力貯蔵用大容量ストレージなどの製造。2008年の売上高は5兆3028億ウォン。
  • サムスンモバイルディスプレイ - 主要事業は、AMOLED、中小型TFT-LCDの製造。2008年9月にサムスンSDIの中小型ディスプレイ部門が独立して設立され、2009年1月にはサムスン電子の中小型TFT-LCD部門と合弁。2008年9月5日 - 12月31日の売上高は5,242億ウォン。2008年度の総資産は1兆5,390億ウォン。
  • サムスンコーニング精密ガラス - 主要事業は、TFT-LCD用ガラス基板、ITOターゲット、PDPフィルター、CRTガラス等。2008年の売上高は4兆233億ウォン。
  • サムスンSDS - 主要事業は、IT関連事業。2008年の売上高は2兆5,194億ウォン(2008年末基準)
  • サムスンテックウィン - 主要事業は、カメラ製造、製造装置の製造、軍事機器製造、航空機部品の製造(機械関連と重複)。2008年の売上高は3兆5,951億ウォン。
  • サムスンネットワークス - 主要事業は、情報通信。2008年の売上高は2兆5,194億ウォン。
  • サムスンデジタルイメージング - 主要事業は、デジタルカメラ、光学カメラ、光学レンズ、光学製品の製造。

機械関連

  • サムスン重工業 - 主要事業は、造船や海洋プラント生産。2008年の売上高は10兆6,644億ウォン。
  • サムスンテックウィン - 主要事業は、製造装置の製造、軍事機器製造、航空機部品の製造、カメラ製造(電子関連と重複)。2008年の売上高は3兆5,951億ウォン。

化学関連

  • サムスントタル - 主要事業は、合成樹脂、化成製品、石油製品を製造している。2008年の売上高は5兆2982億ウォン。
  • サムスン石油化学 - 主要事業は、PTA(高純度テレフタル酸)などを生産する。2008年の売上高は1兆6000億ウォン。
  • サムスン精密化学 - 主要事業は、電子化学素材、精密化学製品、一般化学製品などを生産する。2008年の売上高は1兆1309億ウォン。
  • サムスンBP化学 - 主要事業は、硝酸、H2、VAMなどを生産する。2008年の売上高は3433億ウォン。

金融保険関連

  • サムスン生命 - 主要事業は、生命保険と金融事業。2007年の売上高は23兆4000億ウォン。
  • サムスン火災海上保険 - 主要事業は、損害保険、総合金融サービス。2006年の売上高は18兆5116億ウォン。
  • サムスン・カード - 主要事業は、クレジットカード事業、ローン、リース、各種サービス。2008年の総収入は3兆338億ウォン。
  • サムスン証券 - 主要事業は、資産管理、仲介業務、引受及び諮問業務、金融商品の販売等。2008年の売上高は1兆7,358億ウォン。
  • サムスン投資信託運用 - 主要事業は、投資信託、ミューチュアルファンド運用、投資相談サービス。2008年の売上高は754億ウォン。
  • サムスン・ベンチャー投資 - 主要事業は、ベンチャー投資事業。2008年の売上高は110億ウォン。

建設関連

ファイル:Seclceo.jpg
サムスン物産社長のチョン・ヨンジュ(鄭然柱)
  • サムスン物産 - 主要事業は、二大事業の商社部門と建設部門に分かれる。建設部門では世界一の超高層ビルのブルジュ・ハリファの建設を、ベルギー最大の建設会社のベシックス(Besix)(en)、アラブ首長国連邦の超高層ビルを得意とするアラブテック社(en)の共同で行った。2008年の売上高は11兆8,116億ウォン。

その他

ファイル:Roppongi T-CUBE.jpg
日本サムスンが16 - 20階に入居する。場所は六本木ティーキューブ。
  • サムスン物産 - 主要事業は、二大事業の商社部門と建設部門に分かれる。2008年の売上高は11兆8116億ウォン。
  • サムスン物産 インターネット貿易
  • サムスンエンジニアリング - 主要事業は、石油化学、精油ガス、産業設備、環境事業。2007年の売上高は2兆2689億ウォン。
  • サムスン経済研究所
  • 第一毛織 - 主要事業は、トータルファッション、テキスタイル、ケミカル、電子材料。2008年の売上高は3兆7,278億ウォン。
  • ホテル新羅 - 主要事業は、ホテル関連事業。2007年の売上高は4950億ウォン。
  • エスワン - 主要事業は、セキュリティー事業。韓国最大手の警備会社(セコムと合弁で設立した会社)2008年の売上高は7,515億ウォン。
  • 第一企画 - 主要事業は、広告代理店業、2007年の売上高は5146億ウォン。
  • サムスンエバーランド - 主要事業は、レジャー関連事業。ソウル南方の京畿道龍仁市にある遊園地。韓国のテーマパークで入場者数が一番多い。2007年の売上高は1兆4,567億ウォン。
  • 三星ライオンズ
  • サムスン医療院
  • サムスン人力開発院
  • サムスン綜合技術院
  • サムスン文化財団
  • サムスン福祉財団
  • 湖巌財団
  • サムスン言論財団
  • サムスン美術館 Leeum
  • 湖巌美術館
  • 日本サムスン - サムスングループ企業に関する事業。2007年の売上高は1兆2062億円。
  • サムスンモバイラーズ (日本語)

その他関連企業

裏金疑惑

2007年10月30日朝鮮日報の報道で、サムスングループの法務チーム長を3年前に退職したキム・ヨンチョル弁護士が「自分が知らない間に開設された銀行口座に50億ウォン(約6億3200万円)を超える現金や株式が預けられていた」と証言し、同グループが役員や従業員名義の借名口座を使って裏金をプールしている疑惑が浮上した[2]。キム弁護士はさらにサムスングループが1兆ウォン(約1263億5932万円)もの裏金をプールし、その中から2002年大韓民国大統領選挙の資金を提供したり、政治家や判事・検事などに特別手当を支給するといったロビー工作を行っていたとも証言している。

これを受けて、ハンナラ党は同年11月15日、捜査対象を盧武鉉大統領(当時)の選挙資金や当選祝賀金にまで広げた、「サムスングループの裏金疑惑に関する特別検事任命法案」を国会に提出し、23日に韓国国会で大多数の賛成で可決成立された。盧武鉉大統領は27日の記者会見で同法案を受け入れるとの方針を明らかにし、特別検事による捜査が2008年初めから開始されることとなった。

この韓国政府をも巻き込んだ裏金疑惑に対し、アメリカ合衆国ニューズウィーク誌12月2日号は、「キム・ヨンチョル弁護士の暴露に端を発するサムスングループのスキャンダルが、“サムスン共和国”の解体だけにとどまらず、“大韓民国株式会社”の姿までもを変えようとしている」と報じた[3]

特別検事による捜査が進んだ2008年4月17日には李健熙会長ら幹部10人が背任、脱税、証券取引法違反などの罪で在宅起訴された[4]。これにより、李健熙はその責任を取る形でサムスン電子会長職を辞任することを表明し、経営の第一線を退くこととなった[5]

しかし、その後の公判でソウル地裁と高裁は脱税のみ有罪とし、懲役3年、執行猶予5年、罰金1100億ウォン(約114億円)を言い渡した(同年7月16日・2009年8月14日)。事件の核心となった2件の背任は1件を無罪、残る1件は公訴時効が成立しているとして罪に問えないとした[6]

2009年12月29日に李明博大統領は平昌オリンピック招致のために李健煕を特別恩赦することを発表した。これを受けて2010年3月24日に李健煕は会長職に復帰した。

脚注

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関連項目

外部リンク