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ニセクロハツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ニセクロハツ
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
亜門 : 菌蕈亜門 Hymenomycotina
: 真正担子菌綱 Homobasidiomycetes
: ハラタケ目 Agaricales
: ベニタケ科 Russulaceae
: ベニタケ属 Russula
: クロハツ節 Compactae
: ニセクロハツ R. subnigricans
学名
Russula subnigricans Hongo
和名
ニセクロハツ

ニセクロハツ(偽黒初、Russula subnigricans Hongo)はハラタケ目ベニタケ科ベニタケ属クロハツ節のキノコ。主に夏、シイカシ林などの地上に発生する。は灰褐色、ひだはクリーム色で傷つくと赤変する。はほぼ傘と同色。猛毒で、クロハツと誤って食べて死亡した例もある。クロハツは傷つくと赤変後、しばらくすると黒変するので区別できる。

猛毒

ファイル:Cycloprop-2-ene carboxylic acid.svg
シクロプロペンカルボン酸

致死量は2~3本とも言われる。 潜伏期は、数分~24時間。嘔吐、下痢など消化器系症状の後、縮瞳、呼吸困難、言語障害、筋肉の痛み、多臓器不全、血尿を呈し重篤な場合は心停止。 治療は、胃洗浄。強制利尿。人工透析。

毒成分はルスフェリン、ルスフェロール類(細胞毒)、カナバニン、GABA、3-ヒドロキシバイキアイン[1]とされてきたが、橋本貴美子京都薬科大学准教授、中田雅也慶應義塾大学教授らにより、シクロプロペン誘導体の2-シクロプロペンカルボン酸(Cycloprop-2-ene carboxylic acid)が骨格筋の組織を溶解し、その溶解物が臓器に障害を与えることが判明した[2]。この物質は、有機性の生物毒の中では分子構造が最小の物質だという。

脚注

  1. ^ ニセクロハツ(ベニタケ科、ベニタケ属)中毒について神戸市環境保健研究所 食品化学部
  2. ^ ニセクロハツの強毒原因物質を解明 “謎の毒キノコ” 京薬大准教授ら、2009年5月25日配信、京都新聞

外部リンク