ハーミーズ (空母・初代)
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| ファイル:HMS Hermes (95) off Yantai China c1931.jpeg | |
| 艦歴 | |
|---|---|
| 発注 | アームストロング・ホイットワース社造船所 |
| 起工 | 1918年1月15日 |
| 進水 | 1919年9月11日 |
| 就役 | 1924年2月18日 |
| 退役 | |
| 除籍 | |
| その後 | 1942年4月9日に戦没 |
| 前級 | イーグル (空母・初代) |
| 次級 | アーク・ロイヤル (空母・初代) |
| 性能諸元 | |
| 排水量 | 基準:10,850 トン |
| 全長 | 182.3 m |
| 全幅 | 21.3 m |
| 吃水 | 5.7 m |
| 飛行甲板長 | 182.3m×27.4m |
| 機関 | ヤーロー式重油専焼水管缶6基 +パーソンズ式オール・ギヤードタービン2基2軸推進 |
| 最大出力 | 40,000馬力 |
| 最大速力 | 25.0ノット |
| 航続距離 | 18ノットで2,930海里 |
| 乗員 | 士官、兵員、航空要員:664名 |
| 兵装 | Mark XII 14cm(45口径)単装速射砲6基 10.2cm(45口径)単装高角砲4基 3ポンド(76.2cm)単装砲4基 |
| 装甲 | 舷側:76mm 甲板:25mm |
| 搭載機 | 20機(1939年:12機) |
ハーミーズ (HMS Hermes, 95) はイギリス海軍の航空母艦。最初から空母として建造された艦としてはイギリス海軍では初めての、世界でも日本海軍の鳳翔に次いで2番目の艦である。ハーミスまたはハーミズとも表記される。艦名は、ギリシア神話に登場する神、ヘルメースの英語読み。
目次 |
概要
1918年1月15日アームストロング・ホイットワース社で起工されるが、イーグルの運用実績を考慮に入れつつ慎重に工事が行われたため、2年近く遅れて起工した鳳翔(1919年12月16日起工、1922年12月27日就役)に世界最初の竣工艦としての栄誉を奪われることとなった。建造当初から、小柄な船体に不似合いな程に大きなアイランド式の艦橋が特徴で、アンバランスな印象も与えたといわれる。
艦形
本艦は前述の通り、最初から航空母艦として建造された艦であるが、艦の設計は先に竣工したイーグル (空母・初代)を参考に設計された。そのため、本艦はイーグルを小型化したような外観となっている。基準排水量1万トン台の小型の船体を有効に活用すべく艦首形状は艦首と飛行甲板の間に隙間のない「エンクローズド・バウ」を採用し艦首の先端までを飛行甲板に使えた。
この工夫により超弩級戦艦を改装したイーグルの飛行甲板長198.2mと変わらない飛行甲板長182.3mを達成した。また、巡洋艦クラスとの戦闘を考えて島型艦橋(アイランド)には左右に測距儀を配置した頑丈な三脚型の主檣が立ち、頂上部の高さ水面上から35mもあり、これは同世代の巡洋艦「ホーキンス級」の前檣高さ28mを凌駕するものである。更に主砲は軽巡洋艦クラスの「Mark XII 14cm(45口径)砲」を舷側に三箇所配置された張り出し部に単装砲架で片舷3基ずつ計6門搭載した。アイランド後方には艦載機搭載用のクレーンが1基配置されているのが外観上の特徴である。なお、艦尾甲板は大きく下げられており、そこから水上機を海面に下ろして運用した。
兵装
本艦の主武装として「アームストロング Mark XII 14cm(45口径)速射砲」を採用した。その性能は37.2kgの砲弾を仰角25度で14,630mまで届かせる射程を得ていた。この砲を防盾の付いた単装砲架で6基を搭載した。砲架の俯仰能力は仰角27度・俯角7度である。旋回角度は300度の旋回角度を持つ。発射速度はカタログデーターは毎分8発であるが実用速度は6発程度であった。
他に対空火器として高角砲は「アームストロング Mark V 10,2cm(45口径)高角砲」を採用している。14.6kgの砲弾を仰角44度で15,020m、最大仰角80度で9,450mの高度まで到達させることができた。単装砲架は左右方向に180度旋回でき、俯仰は仰角80度、俯角5度で発射速度は毎分10~15発だった。これを単装砲架で3基を搭載した。他に近接火器として「アームストロング 7.62cm(40口径)速射砲」を単装砲架で4基、12.7mm連装機銃4基を搭載した。
防御
防御力は対巡洋艦戦闘を意識して舷側防御は水線部で76mm、主甲板は25mmの装甲を持っていた。
機関
本艦の機関構成はD級軽巡洋艦と同等のヤーロー式重油専焼水管缶6基とギヤード・タービン2基2軸推進で最大出力40,000馬力で速力25.0ノットを発揮した。
ボイラー室は前後2室で1番缶室に4基・2番缶室に2基を搭載し、排煙は「イーグル」に倣って直立型の1本煙突で排出された。タービン室はボイラー室と隔壁1つ分空けて後方に配置され推進用タービンを並列で2基・後側の減速用歯車を介して推進軸2本と接続された。
航空艤装
- 搭載機変遷
- 1939年 9月 計12機 814Sqn(ソードフィッシュ×12)
- 1940年 6月 計12機 814Sqn(ソードフィッシュ×12)
- 1941年 2月 計12機 814Sqn(ソードフィッシュ×12)
- 1942年 4月 計12機 814Sqn(ソードフィッシュ×12)
その他
艦歴
第二次世界大戦では短期間本国艦隊と共に行動した後、1939年10月から南大西洋で活動した。フランスが降伏するまではダカールのフランス艦隊と共に行動し、フランスとドイツが休戦した後の1940年7月8日にはダカールのフランス戦艦リシュリューを搭載機のソードフィッシュで攻撃し、魚雷を1本命中させた。
1940年7月、商船と衝突し南アフリカのサイモンズタウンで修理を行った。修理後はインド洋で警備活動にあたった。
日本軍のインド洋攻撃の際、ハーミーズはセイロン島のトリンコマリーで修理中であった。4月9日日本軍はトリンコマリーを空襲した。ハーミーズは脱出したがバッティカロア沖で日本軍の偵察機に発見され、日本軍の機動部隊から発進した九九式艦上爆撃機85機の攻撃を受けた。45機がハーミーズを爆撃しハーミーズは沈没した。戦死者307名。同行していた駆逐艦ヴァンパイア (HMAS Vampire, D68)、コルベット ホリホック (HMS Hollyhock, K64)、タンカー2隻も撃沈されている。この戦闘の生存者590名は病院船Vitaに救助されコロンボへ送られた。
搭載機が少なかった事と、不慣れな海域での戦いが本級の不幸だったとされている。尚、日本海軍が大戦中に撃沈した英空母は本艦だけである。
脚注
参考文献
- 世界の艦船増刊第71集 イギリス航空母艦史(海人社)
- 世界の艦船増刊第80集 航空母艦全史(海人社)
- BRITISH AND EMPIRE WARSHIPS OF THE SECOND WORLD WAR(Naval Institute Press)




