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フウセンタケ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フウセンタケ科
ファイル:Cortinarius violaceus 02.jpg
ムラサキフウセンタケ
分類
: 菌界 Opisthokonta
: 担子菌門 Basidiomycota
亜門 : 菌蕈亜門 Agaricomycotina
: 真正担子菌綱 Agaricomycetes
: ハラタケ目 Agaricales
: フウセンタケ科 Cortinariaceae
  • Anamika
  • フウセンタケ属 Cortinarius
  • キショウゲンジ属 Descolea
  • Descomyces
  • Hemistropharia
  • Mackintoshia
  • Nanstelocephala
  • カワムラジンガサタケ属 Phaeocollybia
  • Protoglossum
  • Pyrrhoglossum
  • Quadrispora
  • Stephanopus

フウセンタケ科(英語:Cortinariaceae)は真正担子菌綱ハラタケ目菌類。世界に広く生息しており、種の数は2100種とされる[1]。学名は多数の種を含む最大の属、フウセンタケ属から付けられている。現在では、以前フウセンタケ科であった属の多くがHymenogastraceae、アセタケ科(Inocybaceae)、オキナタケ科などに分割されている。

有毒種が多く、致死性の猛毒成分であるオレラニンを含む種が34種、同じく致死性の猛毒成分アマニチンをもつ種も7種知られている[2][3]

目次

分類上の特徴

この科のキノコは傘表皮の襞に子嚢層を持っており、胞子は茶色で沈殿する。この科のほとんどの属で芽胞を見る事が出来る。

種の違い

フウセンタケ属は疣のある胞子を持ち、さび茶色で沈殿する。コルチナ(Partial veil)と呼ばれる不完全なつばに覆われ、陸生で菌根を形成する。キノコ自身の大きさは小さい物から肉厚で大きい物まで様々な物が発見されている。

ケコガサタケ属は芽胞に飾られ、胞子で覆われて成熟するとばらばらになる。キノコ自体は小さくクヌギタケ属に似ており、コケや草、木の朽ちた場所に生育する。

チャツムタケ属は疣のある胞子をもち、赤茶色で沈殿する。かさの表面は乾いており、木に生えることが多い。

アセタケ属は乾燥していて光沢があり、カサは放射状で繊維質である。胞子はnoduloseか楕円形で滑らかであり色は茶色く、沈殿する。これらの属は菌根を持ち、キノコ自体の大きさは小さめである。

チャニセムクエタケ属は、胞子の形はレモン状且つ尖った疣状である。多くのきのこは小さく、未定義の種類も存在する。

カワムラジンガサタケ属は疣があり、長い柄を持つ。胞子は茶色で沈殿する。この属は木の根に生えることが多く、木の種が異なれば菌の種も変わる。

食用

フウセンタケ科は多くの種を含む大きな科であるが、多くの種で毒をもつため一般的には避けられる傾向にある。特にコレラタケに代表されるケコガサタケ属は致命的なα-アマニチンテングタケ属にも含まれている猛毒)を含んでいる。また、フウセンタケ属の一部はパラコートと同じ構造をしているオレラニンを含む。一時、ポーランド人の間ではCortinarius orellanus(オレラニン含有)による中毒が多発した。その他、小さすぎたり、まずいなどの理由がフウセンタケ科を食用としない理由である。

一方で、フウセンタケ属のショウゲンジ、アブラシメジ、クリフウセンタケ、オオツガタケのように大きく、味の良いものは非常に高い評価を受けているが、菌学者たちの間では、フウセンタケ科は食不適とされている。

アセタケ属(ムスカリンを含む)、チャツムタケ属は全て食不適である。アセタケ属には毒があるが、間違った識別をされることがある。チャツムタケ属は幻覚作用をもつ種があり、これを目的に消費される事がある。良い例がオオワライタケであり、重篤な中毒症状を起こすことで有名である。

分類の変転

近年再編が進んでおり、ササタケ属、ショウゲンジ属などの属はフウセンタケ属に統合された。

また、さらに再編が進み、過去に含まれていた以下の属がフウセンタケ科でなくなっている。

このうち、ケコガサタケ属、ワカフサタケ属、チャニセムクエタケ属はHymenogastraceaeに、アセタケ属、コガネタケ属はアセタケ科(Inocybaceae)に、チャツムタケ属はモエギタケ科になっている。一方で、現在でもフウセンタケ科として扱われることもある。

参照

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