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フジニュースネットワーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フジニュースネットワークFuji News Network、略称:FNN)は、フジテレビジョン(CX)をキー局とする、日本の民放テレビニュースネットワークである。

なお、一般に本項で解説するFNNと、別項で解説するFNS(フジネットワーク)とを合わせてフジテレビ系列フジ系列)という(FNN、FNSどちらか一方だけでも通じる場合もある)。

目次

概説

1966年8月1日に発足。初期のネットはフジテレビ仙台放送東海テレビ関西テレビ広島テレビ(現:NNN系列)、日本海テレビ(現:NNN系列)、テレビ西日本の6局だった。

元々フジテレビのニュースは、共同通信社NHK、フジテレビ、日本教育テレビ(略称NET・現在のテレビ朝日)ならびに地方民放テレビ各局が共同で設立した共同テレビジョンニュース社(現在の共同テレビジョン)からニュース番組『共同テレニュース』を購入する事で対処する事となっていた。まもなく、NHKやNETが抜けた事で全国向け発局がフジテレビに決まったため、事実上共同テレニュースはフジ系列のニュース番組としてスタートした。共同テレビがニュースを制作して、放送する各局がその番組を購入することで制作費を回収する方法を採ったが、やがてJNNと同様に各局がニュースを直接制作し、全国ニュースを共同制作する事に変更することとなり、FNNが結成された。

2011年現在、フルネット局26局、クロスネット局2局(テレビ大分テレビ宮崎)が加盟している。加盟局数はNNN(日本テレビ系列)、JNNTBS系列)についで3番目に多い。なお、青森県山梨県山口県徳島県にはFNN(FNS)加盟局が存在しない。

フジテレビの系列新聞である産業経済新聞社が、各地方のブロック紙新聞社(北海道新聞社中日新聞社西日本新聞社)と取材・紙面の印刷等で提携していることから、FNN(FNS)加盟局にはブロック紙系列の局が多い。[1]

また、現在はFNN(FNS)に加盟している放送局は全てテレビ単営局である。[2]

ちなみに、FNN(FNS)の基幹局はフジテレビ、北海道文化放送、仙台放送、テレビ静岡、東海テレビ、関西テレビ、テレビ新広島、テレビ西日本の8局。

これとは別に、番組供給を目的としたネットワークとしてフジネットワーク(Fuji Network System:FNS)がある。

地上デジタル放送リモコンキーIDは、東海テレビ・サガテレビ・クロスネット2局を除き、各局「8」で統一されている。東京キー局のフジテレビ、大阪準キー局の関西テレビがともにアナログ親局8chであることに由来する。また、沖縄テレビのアナログ親局も8chである。

ロゴマークの色は原則水色で「FNN」と表示する。

加盟局

現在の加盟局

この表は、北海道-東北-関東-甲信越-静岡-東海-北陸-近畿-中四国-九州沖縄 の順で記載している。

  • ○ - 関連会社・子会社にラジオ局を持つ局
  • ■ - 地域ニュース動画配信実施局
  • ◆ - 第三セクター局
  • ※ - ワンセグ放送でロゴ(ウォーターマーク)を表示しない局[3]
  • × - ワンセグで時刻出しを行っていない放送局(「めざまし-」用フォントを除く)
  • 太字 - アナログ放送実施局(2012年3月31日まで)
エリア略称 / ID社名開局日FNN加盟日備考記号
北海道uhb 8北海道文化放送1972年4月1日基幹局 [4]○■
青森県なしフジテレビ青森支局が取材を担当。[5]
岩手県mit 8岩手めんこいテレビ1991年4月1日青森県八戸市に八戸支社がある。[6]
宮城県OX 8仙台放送1962年10月1日1966年8月1日発足時基幹局。[7]■※
秋田県AKT 8秋田テレビ1969年10月1日[8]
山形県SAY 8さくらんぼテレビジョン1997年4月1日[9]
福島県FTV 8福島テレビ1963年4月1日1983年4月1日[10]◆×
関東広域圏CX 8フジテレビジョン[11]1959年3月1日1966年8月1日発足時キー局、基幹局○■※[12]
山梨県なしフジテレビ甲府支局が取材を担当。
長野県NBS 8長野放送1969年4月1日
新潟県NST 8新潟総合テレビ1968年12月16日[13]
静岡県SUT 8テレビ静岡1968年12月24日基幹局
中京広域圏THK 1東海テレビ放送1958年12月25日1966年8月1日発足時基幹局○■
富山県BBT 8富山テレビ放送1969年4月1日旧通称:T34(1993年12月31日まで)
石川県ITC 8石川テレビ放送1969年4月1日
福井県FTB 8福井テレビジョン放送1969年10月1日
近畿広域圏KTV 8関西テレビ放送1958年11月22日1966年8月1日発足時準キー局、基幹局。2007年4月、「発掘!あるある大事典II」の捏造(ねつぞう)事件で民放連から除名処分を受けた(2008年10月に復帰)。[14]
島根県TSK 8山陰中央テレビジョン放送1970年4月1日1972年3月31日まで社名は島根放送株式会社。1972年9月22日より現在の山陰2県広域放送体制となる(それ以前までは島根のみが対象だった)。[15]
鳥取県
岡山県OHK 8岡山放送1969年4月1日[16]
香川県
広島県TSS 8テレビ新広島1975年10月1日基幹局
山口県なしテレビ西日本・テレビ新広島が取材を担当。[17]
徳島県なし関西テレビが取材を担当。
愛媛県EBC 8テレビ愛媛1969年12月10日
高知県KSS 8高知さんさんテレビ1997年4月1日
福岡県TNC 8テレビ西日本1958年8月28日1966年8月1日発足時基幹局 [18]
佐賀県STS 3サガテレビ1969年4月1日[19]■◆※×
長崎県KTN 8テレビ長崎1969年4月1日[20][21]
熊本県TKU 8テレビ熊本1969年4月1日[22]■※×
大分県TOS 4テレビ大分1970年4月1日NNN/NNSとのクロスネット局。[23]■×
宮崎県UMK 3テレビ宮崎1970年4月1日1973年1月26日[24]NNN・ANNとのクロスネット局。[25]
鹿児島県KTS 8鹿児島テレビ放送1969年4月1日[26]
沖縄県OTV 8沖縄テレビ放送1959年11月1日1972年5月15日[27][28]

過去の加盟局

●は加盟当時メインネットであった。

エリア略称社名FNN加盟期間備考(脱退の理由など)現在の所属系列
山形県YTS山形テレビ1970年4月1日開局 - 1993年3月31日[29]朝日新聞社の意向でANNにネットチェンジ(テレビ朝日単独ネット局となった)。[30] [31]ANN
福島県FCT福島中央テレビ1970年4月1日開局 - 1971年9月30日[29]新聞資本の意向による[32]ネット整理のため、福島テレビに譲る形で脱退。[10]NNN/NNS
広島県HTV広島テレビ放送1966年8月1日発足 - 1975年9月30日[33][29]テレビ新広島開局に伴い脱退。[34]NNN/NNS
鳥取県NKT日本海テレビジョン放送1966年8月1日発足 - 1972年9月21日山陰2県の民放局相互乗り入れにより(島根県での放送を開始したのに伴い)、島根放送(現:山陰中央テレビジョン放送)に譲る形で脱退。[15][35][34]NNN/NNS

参加を予定しながら加盟しなかった局

エリア略称社名備考(加盟しなかった理由など)現在の所属系列
青森県ATV青森テレビ開局準備期間にフジテレビと協定を結ぶが、開局直前にテレビ朝日(ANN)/TBS(JNN)系列主体に変更。[36]JNN
山梨県UTYテレビ山梨開局準備期間にフジテレビと協定を結ぶが、開局直前にTBS(JNN)系列主体に変更。[37]
山口県tysテレビ山口JNN協定に抵触するため(FNSには加盟していた)。[38][39]
高知県KUTVテレビ高知開局準備期間にフジテレビと協定を結ぶが、開局直前にTBS(JNN)系列主体に変更。[40]

海外支局

2011年1月現在。海外支局は名目上、全支局フジテレビが開設していることになっているが、実際はフジテレビジョンを中心に関西テレビ放送、東海テレビ放送、テレビ静岡、テレビ西日本など基幹局が設置し、ネットワーク基金(「FNN基金」)などを用いて加盟各局で開設・運営を分担している。

記者の派遣は、実際の開設局以外からも行われている。開設局が地方局の場合でも、特派員はフジテレビに出向せず、出身局社員の肩書のままで活動する。名刺を使用する場合はFNNのロゴと出身局名を併記した特注の物を出身局が用意する。

地域海外支局名設置・運営加盟局備考
アメリカ合衆国FNNニューヨーク支局フジテレビテレビ新広島からも記者を派遣。
FNNワシントン支局フジテレビ
FNNロサンゼルス支局フジテレビ当初は仙台放送が開設・運営していた。現在はフジテレビの直接運営。
ヨーロッパ・旧ソ連FNNロンドン支局テレビ静岡
FNNパリ支局関西テレビ
FNNモスクワ支局フジテレビ北海道文化放送からも記者を派遣。
FNNベルリン支局フジテレビ関西テレビからも記者を派遣。
アジアアフリカFNN北京支局東海テレビ
FNN上海支局関西テレビ
FNNソウル支局フジテレビ韓国MBC本社内に設置。仙台放送からも記者を派遣。
FNNバンコク支局テレビ西日本フジテレビからも記者を派遣。[1]
FNNカイロ支局フジテレビ

過去の海外支局

ネットニュース

随時

午後(平日のみ)

夕方

20:54 - 21:00

最終版

日曜朝・昼

報道特別番組

選挙、台風、地震などのほか、大きな事件・事故の際に特別番組を編成、放送する。

国政選挙

開票状況を伝える特別番組を放送。出口調査などを駆使して早く、分かりやすく伝える。

地震・津波

震度3以上を観測した揺れについてはニュース速報(画面表示では「FNNニュース速報」、「FNN地震情報」となる。上下に横線あり[2])の形式で伝え、場合によっては市町村別震度も伝える(震度は色分けで表示)。

規模が大きな地震については、長時間にわたって伝える。地震に伴う津波に関しても同様の措置をとる。特に大きい津波が襲来する恐れのある地震の時(について)は、FNN津波情報(緊急地震速報)のテロップが流れる。緊急地震速報や大津波警報、津波警報津波注意報の地図テロップは、地上波(関東ローカル)・BS・CS全波で同時に表示される。ただし、緊急地震速報にて、関東地方で強い揺れが予測されない場合はBS・CSのみで表示されることがある。緊急地震速報のチャイム音は地上波(関東ローカル)・BS・CS全波共通でNHKと同じチャイム音を4回鳴らしている。

なお、FNN速報テロップの表示は2011年現在、関東ローカル地上波(フジテレビ)のほか、BSフジ、CS放送のフジテレビONE・TWO・NEXT全てにおいて、文字フォントがナール書体であり、速報チャイムにおいては、「ポロロロローン…ポロロロローン…」というような独特の音色が使用されている。これはフジテレビの送出マスターが地上波・BS・CSの統合型であるため。

速報テロップにおいては、全国規模の状況(地震や津波の被害状況)によってはBSフジ、CS放送のフジテレビONE・TWO・NEXTでも同時に表示されることがある。なお、フジテレビONE・TWOでは地上波・BSフジよりサイズが小さめである上、表示位置も若干下がっている。

ちなみに速報チャイムに関しては、1996年4月までは「ピピピ…ピピピ…ピピピ…」の3音のチャイムが使用されていた[3][4]1996年4月から2011年4月までの間は「ポーン ポーン」(デジタル放送受信機の音とほぼ同じ、低音で)の2音のチャイムであった。2010年夏よりNHK・民放共通で使用されているデジタル放送受信機内蔵音における緊急地震速報のチャイム(地上デジタルのみ)との混同を防ぐためか、2011年4月以降からは現在の速報チャイムに切り替わっている[5]

ただし、FNN気象情報のテロップ[6]の時はチャイムは鳴らないままテロップだけが表示される。

台風

台風時は、各局で編成されるため、すべての加盟局に向けた特別番組の放送は滅多にしない。又、通常のニュース情報番組のなかで、番組の多くを台風情報に充てている。

備考・その他

2002年から毎年、各種報道ニュース番組のキャスター(またはフジテレビアナウンサー)が夏期休暇時には、FNN(FNS)各局のアナウンサーが代行となることがある。[7]

1980年代から地方の系列局取材によるニュース放送時は、NNNのように取材系列局のテロップ表示[8]があったが、2005年春以後、表示そのものはJNN[9]のように行われなくなった。

全国版の天気予報は基本的にメッシュ形式を取っているが、気温等の地名が出てくる画面は、系列局のない青森山梨山口徳島と、クロスネット局の大分宮崎は省かれることが多い[10]

FNN系の報道番組のオープニング曲やテーマ曲(例:FNNスピーク、FNNレインボー発)はフジテレビが運営する音楽サイト『フジ♪メロ』で配信されているが、『フジメロ』以外の一部の音楽サイトでも配信されている。

主調整室の機器は東芝製を採用している局が多い(BS局のBSフジを含む[11])。なお、関西テレビは以前はパナソニック製だったが、2009年7月14日より東芝製となった。東海テレビ・サガテレビ・テレビ熊本・テレビ宮崎・鹿児島テレビはNEC製である。

かつては、毎年年始にフジテレビ系列の女子アナが集まる特別番組が組まれて、NGやハプニング映像を放送していたが、昨今では女子アナ中心の企画がメインとなった特別番組となった。開始当初は、正月の夕方に放送されていたが、草彅剛が司会に置かれた(2011年)現在では、毎年(年始の)ゴールデンタイムに放送されている。

関連項目

脚注

  1. ^ テレビ西日本がヨーロッパに開設していた支局が閉鎖されたことに伴う代替措置。
  2. ^ 但し、北海道文化放送や石川テレビなど一部の加盟局では「○○○ニュース速報」、「○○○地震速報」〈○○○は放送局名。殆どがアルファベット3文字であることが多い。石川テレビの場合、「ITCニュース速報」、「ITC地震速報」と表記される。〉と表記されることがある。速報の内容によってはフジテレビにおける表示から十数分経過してから表示される系列局もある。
  3. ^ 北海道文化放送では金属音に近い4音のチャイムを2回鳴らしている。
  4. ^ 石川テレビでは、かつては「ポンポンポーン、ポンポンポーン」というチャイムが使用されていたが、2000年以降からはチャイム自体流れなくなった。
  5. ^ 変更直前の2011年3月以降は東日本大震災とその余震により緊急地震速報が多発していた。
  6. ^ 大雨、台風、洪水など。こちらは関東ローカルのみの表示でBS・CSでは一切表示されない。
  7. ^ かつては関西テレビより熱田敏弘桑原征平馬場鉄志ら局アナも参加。最近ではFNNスピークにおいて、(フジの)女性アナウンサーがの夏季休暇中の代行アナウンサーに地方局の女子アナウンサーを起用したケースがある。
  8. ^ ゴシック体で表示するNNNと異なり、系列局のロゴをそのまま使って表示していた(なお、フジテレビの台場移転前後までは、橙色で『FNN (系列局)』と表示していた)。ANNでも、かつて「スーパーJチャンネル」に限りこの表示が行われていた(こちらも局ロゴを使用)。
  9. ^ TBSニュースバードでは2006年4月から表示されている
  10. ^ 東京を除く関東、大阪を除く近畿岐阜三重等、それ以外の地名も省かれる場合がある。ただしこれはフジテレビ発の全国天気画面に見られる傾向で、この6県の扱いに関しては系列局によって対応が分かれている。例外として「World Uplink」の天気予報では青森・甲府(山梨)を含めて報じていた。また、四国についてはNHKや他民放系列が高知または高松を表示するのに対し、FNNではテレビ愛媛が長らく四国唯一の系列局だった経緯から、松山が表示されることが多い(めざましテレビなど)。ただし、「とくダネ!」内の天気では「高知」の予報を表示している。また、関西テレビ発の全国天気画面では青森が加わっている(にじいろジーンなど)。
  11. ^ フジテレビ社屋内の送出マスターは地上・BS・CSが1台に集約された統合型である。

外部リンク