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ブラザー・サン シスター・ムーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ブラザー・サン シスター・ムーン
Fratello sole, sorella luna
監督 フランコ・ゼフィレッリ
脚本 フランコ・ゼフィレッリ
スーゾ・チェッキ・ダミーコ
ケネス・ロス
リナ・ウェルトミューラー
公開 1972年3月3日 ファイル:Flag of Italy.svg
1973年6月 ファイル:Flag of Japan.svg
上映時間 135分
製作国 ファイル:Flag of Italy.svg イタリア
ファイル:Flag of the United Kingdom.svg イギリス
言語 英語
興行収入 $3,000,000
allcinema
IMDb
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ブラザー・サン シスター・ムーン』(Brother Sun Sister Moon 伊語:Fratello sole, sorella luna)は1972年イタリアイギリスの合作映画

目次

概要

ロミオとジュリエット』の監督フランコ・ゼフィレッリが撮った、アッシジのフランチェスコの半生を描いた、宗教的題材を借りた青春映画。この映画のために、歌手のドノヴァンが主題歌と挿入曲を書き下ろしている。また女流映画監督のリナ・ウェルトミューラーも脚本で参加している。宗教映画的説教臭さを薄め、万人にも見やすい内容に仕上がっている。

スタッフ

キャスト

あらすじ

イタリアのアシシに住む商人ピエトロ(L・モンタギュー)とピカ(V・コルテゼ)の間の一人息子として生まれたフランチェスコ(G・フォークナー)は陽気でいたずらだった。彼には四人の遊び仲間がいた。見習い修道士で勉学と宗教に打ち込むシルベストロ(M・フィースト)、セックスヘの興味一辺倒のジオコンド(N・ウイラット)、理想に燃える騎士、ベルナルド(L・ロウソン)、法学生のパオロ(K・クランハム)だった。十八歳のとき、アシシとペルジアの間に戦争が起こり、四人の仲間と、グィード司教(J・シォープ)の祝福をうけて戦場におもむいた。だが、凄惨な戦いに敗れ、熱病におかされて帰ってくると何週間もベッドに横たわり、生死の間をさまよった。ある朝、窓辺の小鳥の声に眼を覚ました。無心に手をさしのべながら近づき、屋根の上にでた彼は、小鳥のあとについて手をはばたかせた。まるで大空へ飛びたつかのようだった。その向うには、野や山が開けていた。フランチェスコに自分でも気づかないほどの大きな変化が起きていた。ある日、果樹園で休んでいた彼に、美しい娘クレア(J・ボウカー)が近づいてきた。「あなたは気が変という噂よ。小鳥のように歌い、蝶を追い花を見ているから。でも私には、狂っていたのは戦争にいく前だと思えるわ」。彼は自然の中で生きものの素晴らしさを悟った。次第に彼の眼は自分の周りの人間を見つめだした。働く者、老いた者、病いに苦しむ者……教会の中には富める人々が、外には貧しいながら懸命に祈る人人がいた。あまりにも大きなへだたり、神はこれを許すのだろうか。彼は「NO!」と叫ばずにはいられなかった。家に帰ったフランチェスコは店にある高価な布を窓から投げだした。激怒した父親は彼をひきずり、領事(A・チェリ)の裁きをこうたが、何もならず、フランチェスコは着ている服を脱ぎ、両親に返した。「もうあなたの息子ではない。人間に大切なのは富ではなく心です。これからはキリストのように乞食になります」。裸になり城門をでた彼は、太陽に向って両腕を広げながら野に向った。雪が降り、真っ白におおわれた野に一人、フランチェスコはサン・ダミアノ教会建設をめざしていた。十字軍の英雄として帰ってきたベルナルドは、その勇気ある姿に強く打たれ、彼に協力を申しでた。また昔の親友たちも次々と加わっていった。髪を切ったクレアも参加し、貧しいが素朴な人々が集まるようになった。だが司教の陰謀によってサン・ダミアノ教会は焼かれ、仲間の一人が殺されるに及んで、フランチェスコは自ら問うのだった。私のしたことが間違いだったのか?。彼は仲間たちとローマ法廷に請願にいくことにした。やっとのことでローマ法王(A・ギネス)に謁見が許され、キリスト教の腐敗を説いた。法王はいたく心を動かされ、彼に膝まづいた。貧しい人々から聖人と呼ばれたフランチェスコは故郷に帰った。彼にはやはりここが一番よかった。鳥が歌い、小川がささやいていた。彼は兄なる太陽や姉なる月のように安らかで鳥やけだもののように幸せだった。

関連項目