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ポケットモンスターSPECIAL

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ポケットモンスター > ポケットモンスターSPECIAL
ポケットモンスターSPECIAL
ジャンル ポケモン少年漫画
漫画
原作・原案など 日下秀憲
作画 真斗(1巻 - 9巻)
山本サトシ(10巻 - )
出版社 小学館
掲載誌 小学三年生
小学四年生
小学五年生
小学六年生

ポケモンワンダーランド
ポケモンファン
コロコロイチバン!
発表期間 小学三年生:2005年4月号 - 2009年3月号
小学四年生:1997年4月号 - 連載中
小学五年生:1997年4月号 - 2010年3月号
小学六年生:1997年4月号 - 2005年3月号、
2009年4月号 - 2010年3月号
ポケモンワンダーランド:vol.9 - vol.10
ポケモンファン:第12号(vol.12 - 連載中
コロコロイチバン!:新4号 - 連載中
巻数 既刊39巻(2011年7月現在)
テンプレート使用方法 ■ノート

ポケットモンスターSPECIAL』(ポケットモンスタースペシャル)は、ゲームソフトポケットモンスター』を題材とする漫画作品。通称ポケSPポケスペ。シナリオ担当は日下秀憲。作画担当は真斗(1 - 9巻)、山本サトシ(10巻 - )。

目次

概要

来歴

1997年4月から小学館の学年別学習雑誌『小学四年生』で連載開始。以降、2009年度までは『小学四年生』 - 『小学六年生』(2005年から2008年度まで『小学三年生』 - 『小学五年生』)の三誌で縦断連載され、『小学五年生』、『小学六年生』休刊後の2010年度からは、新たに『コロコロイチバン!』と『ポケモンファン』でも連載開始。『ポケモンワンダーランド』に連載されていた時期もあった。

ポケットモンスター系漫画としては、穴久保版『ポケットモンスター』に次いで長く連載されている。2007年8月に発売された27巻には、連載10周年記念として10万部限定で特製アートボード付きの限定版も出版された。(値段は通常版よりやや高め)

当時の単行本7巻までの帯には田尻智石原恒和宮本茂杉森建イマクニ?増田順一らポケモンに関わった人達の推薦文が載っており、田尻は1巻の帯で「僕の伝えたかった世界に一番近い」との文章を寄せている。

2010年に単行本累計発行部数が1000万部を突破した。

作風

ゲーム版に登場する人物を元にした個性豊かな主人公たちが、ポケモンを悪事に使おうとする勢力と戦う中で成長していく物語。章ごとに主人公が交代していく体制である[1]

他のポケモンメディアミックス作品に比べるとドラマ性が重視されており、ストーリーはゲーム版をベースにしながらもアレンジが加えられた独自の展開で進んでいく。特に第3章(金・銀・クリスタル編)以前では、一部のジムリーダー四天王が悪役として登場する場合もあった。

ゲームではポケモン図鑑の説明文でしか語られていないような細かい設定や、ゲーム内での小ネタなどの設定が何らかの形でストーリーに組み込まれることが多い。また、劇場版アニメポケモンカードゲームといった、ゲーム以外の設定が反映されることもある。

各話のタイトルは、第5章(ファイアレッド・リーフグリーン編)の全話及び一部の章の終盤を除き、全て「VS○○○(ポケモンの名前)」となっており、第4章 - 第6章は別個にサブタイトルも設定されている。また、「全てのポケモンと技を登場させる」事を方針としており、第6章(エメラルド編)終了時点で『ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド』までに登場したポケモン・技は全て登場済みである。

連載に関する事項

連載が複数誌にまたがっていたり、掲載誌ごとにストーリーを組み立てていたりと、連載形態が他の月間連載漫画と比べ、特殊である。そのため単行本化が不定期になりやすく、次の新刊が発売されるまでの歳月が長くなったり、その反動で短くなる場合がある。

作画交代
第3章の連載途中で作画担当の真斗が体調不良で仕事が出来ない状態になり、10巻以降は作画を山本サトシが担当するようになった。これに関しては、日下・山本両名がTwitterにおいて詳しい経緯を語っている[2]
交代の直後、それまでの主人公であるゴールドとシルバーが9巻の終盤から11巻の最終ページまで「行方不明」という形になり、新キャラクター・クリスタルへの主人公交代が行われた。その影響で、7巻発売から1年以上経過してから、8 - 10巻が同時に発売された。なお、作画交代の直後はクリスタル以外の当時の図鑑所有者の素顔が見えないように描かれていた。
第6章書き下ろしの事情
第6章は中盤以降から、連載を学年誌からポケモンワンダーランドに移行したが、ポケモンワンダーランドが不定期刊であるため、2007年7月14日に発売されたvol.9から2008年10月18日に発売されたvol.10まで、1年3ヵ月の期間を要した。その影響で単行本化ができず、ポケモンワンダーランドの連載は当初vol.11まで行う予定だったが、それをvol.10で打ち切り、残りの部分は29巻に直接書き下ろされた。そのため28巻が発売されてから29巻が発売されるまで約1年かかることになり、第7章の単行本への収録は、連載開始から2年経った2008年12月の30巻からとなった。
小学五年生、六年生の休刊に伴う連載雑誌変更および連載停止
2009年度をもって小学五年生と小学六年生が休刊となったため、2010年度からはコロコロイチバン!とポケモンファンに移行し、既存の小学四年生を含めた3誌とも、新たに第9章(ハートゴールド・ソウルシルバー編)の連載を開始したが、同年9月より第10章(ブラック・ホワイト編)に順次移行した。そのため小学五年生と小学六年生で連載されていた第7章(ダイヤモンド・パール編)と第8章(プラチナ編)、および3誌で連載されていた第9章が停止状態となった。
このうち第7章は、単行本37・38巻にて直接書き下ろす事で完結した。

翻訳版

ポケモン人気の高さもあり、さまざまな言語に翻訳されている。公式に翻訳版が発売されているのは、北アメリカなどの英語圏だけでなく、シンガポールタイ中国台湾香港韓国といったアジア、更にはイタリアフランスドイツスペインなどの欧州を含め、20か国以上にも上っている。ちなみに海外版では、モチーフになったゲームソフトが、日本では初代版の「赤」「緑」が発売した後に「青」が発売したのに対して、日本版の「緑」にあたるものが「Blue(青)」として発売され、「Green(緑)」という名前のバージョンは発売されなかった(ただしリメイク版は海外版も「ファイアレッド(FireRed)」「リーフグリーン(LeafGreen)」として発売されている)ため、日本版のグリーンは海外版ではブルーに、日本版のブルーは海外版ではグリーンという名前になっている。

中国語版では『神奇寶貝特別篇(台青文版)/寵物小精靈特別篇(港青文版)/精灵宝可梦特别篇(吉林版)』というタイトルで図鑑所有者の名前はそれぞれ種類が異なり(青文版)、レッドとグリーンは中国語では「小智」、「小茂」というデフォルト名であり、ブルー、ゴールド、シルバーは「小藍」、「阿金」、「阿銀」という外来語の中国語読み、イエロー、クリスタル、ルビー、サファイア、エメラルド、ダイヤモンド、パール、プラチナは「小洛」、「克麗絲塔兒」、「路比」、「莎菲雅」、「米拉特」、「戴亞蒙德」、「帕爾」、「普蘭汀娜」という外来語の当て字読みである。

日本の漫画が大人気の欧米では、ゲーム版の人気がピークの内に漫画版を販売したかった為、第十章の「ブラック・ホワイト編」が英語とフランス語に翻訳されて、日本に先駆けて単行本が発売されている。

補足

アメリカ版が、ニコロデオンマガジンまんが賞の「Favorite Manga Series」(1番好きな漫画賞)を受賞した。

教育出版から発行されている小学5年生向けの国語教科書の漫画の表現方法について解説している単元に、本作の1巻の一部が載っている。

東京書籍から発行されている中学2年生向けの英語の教科書の異文化交流を行う設定の単元に、日本の漫画文化の代表例の一つとして本作の1巻の表紙が載っていたが、2009年度版以降の版では別の漫画に差し換わっている。

各章の概要、あらすじ

主人公説明の際、太字で表記されている人物は、その章のメイン主人公。

第1章(赤・緑・青編)

(学年誌1997・1998年度連載)(単行本1巻 - 3巻収録)

ゲーム『ポケットモンスター 赤・緑・青』をモチーフにした章。

主人公はレッド・グリーン・ブルー。

あらすじ
カントー地方の小さな町、マサラタウン。ここにニョロゾを持つ少年レッドがいた。彼はこの界隈では有名な、腕利きのポケモントレーナーだった。
ある日レッドは、森で何かを捜索している様子の黒ずくめの男たちと遭遇する。そこで「西の森に幻のポケモンがいる」という情報を入手した彼は、単身、西の森へ向かう。レッドがそこで見たのは、自分と同じくらいの年の少年・グリーンが、光り輝く謎のポケモンと戦闘している様子だった。レッドはグリーンに加勢し、ニョロゾを戦闘に参加させるが、その謎のポケモンの一撃を受けて倒されてしまう。
落胆した彼は、「強いポケモントレーナーになる方法」を聞くためにオーキド博士の元へ向かう。そこで彼はオーキド博士に「フシギダネ」というポケモンと、ポケモンの生態を記録する装置「ポケモン図鑑」を譲り受け、“究極のポケモントレーナー”を目指し旅に出るのだった。

第2章(イエロー編)

(学年誌1998・1999年度連載)(単行本4巻 - 7巻収録)

第1章と同じゲーム『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』のカントー地方を舞台した完全オリジナルストーリー。

主人公はイエロー・レッド・グリーン・ブルー。

あらすじ
シルフカンパニーの戦いから、2年の歳月が流れた。レッドはポケモンリーグの優勝者として、挑戦者の相手を続け、ブルー・グリーンの両名もそれぞれの目標に向かいマサラタウンを離れていた。そんな折、マサラタウンへと帰郷したレッドは、新たな挑戦状を受け取り、その挑戦を受けにマサラタウンを後にする。
その後レッドからの音沙汰はなく、1ヵ月後、オーキド博士の元にやってきたのは、傷つき、瀕死の状態になったピカであった。ただならぬ雰囲気を感じた博士の前に現れたのは、麦藁帽をかぶり、ドードーに乗った謎の少年であった。
「レッドの知り合い」だというその少年に、戸惑い、不審を感じるオーキド博士。しかし、少年のもつポケモンへの並外れた優しさと、気難しい筈のピカが主人(おや)ではないその少年になつく様子を見た博士は、彼にレッドの捜索を依頼し、図鑑とピカを託す。
こうしてその少年・イエローは、レッドを探し、救出するための旅に出る。様々な人と出会い、事件に巻き込まれる中、イエローはレッド行方不明の真相に少しずつ近づいていくのであった。

第3章(金・銀・クリスタル編)

(学年誌2000 - 2002年度連載)(単行本8巻 - 15巻収録)

ゲーム『ポケットモンスター 金・銀・クリスタル』をモチーフにした章。

主人公はゴールド・シルバー・クリスタル。

後述の作画交代から暫く「ポケットモンスター☆SPECIAL クリスタル(crystal)」というタイトルになっていたことがある。2011年2月現在、第7章、第4章に次いで長い。

名目上の主人公はゴールドとなっているが、他の章と違い、各話でスポットが当てられる人物が目まぐるしく変わるのが特徴で(特に後半)、半数近くの話は主人公が登場していない。またこの章だけジムリーダーと戦ってジムバッジを集める人物がいない。

あらすじ
四天王事件から1年後、舞台はジョウト地方へと移る。ワカバタウンに住む少年・ゴールドは、近所では有名な「ポケモン屋敷の坊(ボン)」であり、あたりの人気者でもあった。
ある夜、ゴールドはひょんなことからたんぱんこぞうのゴロウと出会う。オーキド博士から言い付かってウツギ博士に荷物を届けに行く途中だというゴロウの話を聞いたゴールドは、オーキド博士とラジオで共演している憧れのアイドル・クルミちゃんのサイン目当てに、ゴロウが荷物を届けオーキド博士の所に戻るまでの道中に強引に同行することを決める。
ところが、道中でゴールドのリュックと、中に入っていたポケモンが何者かに盗まれてしまう。犯人はウツギ博士へ届ける荷物と間違えてゴールドのリュックを盗んだのではないかと推測したゴールド達は、犯人が次にウツギ博士のところに向かうと予想し、博士の研究所へと向かう。研究所に到着したゴールドが遭遇したのは、赤色の髪をしたゴールドと同年代の少年だった。その少年がウツギ博士が研究中の3匹のポケモンのうちの1匹・ワニノコを盗み出した事を知ったゴールドは、ワニノコとリュックを取り返すために、3匹のうちのもう1匹・ヒノアラシと共に少年と戦い、追い詰めるが、すんでのところで少年に逃げられ、リュックを取り返すこともできなかった。この事件は警察には任せておけないと感じたゴールドは、自分の手で少年を捕まえることを決める。
その夜、ゴールドはオーキド博士と出会う。博士が偶然見つけてくれたリュックに喜ぶゴールド。しかし、あの赤髪の少年が“ポケモン図鑑”を盗んだことを知ると、少年に対抗するために自分も図鑑が欲しい、と博士に頼み込む。最初は断られたものの、ゴールドの熱意が博士を動かし、ついに図鑑を譲り受ける。ゴールドはリュックのポケモンをゴロウに任せ、新たな相棒・ヒノアラシの「バクたろう」とともに、赤髪の少年・シルバーに再び出会うために、冒険へと出かけるのだった。

第4章(ルビー・サファイア編)

(学年誌2003 - 2006年度連載)(単行本15巻 - 22巻収録)

ゲーム『ポケットモンスター ルビー・サファイア』をモチーフにした章。

主人公はルビー・サファイア。

連載時に「ルビー・サファイア・エメラルド編」と書かれていた時期があったが正式には、ルビー・サファイア編。従来の「人とポケモンとの交流」よりも「人間同士のドラマ」が主体となって描かれている。

4年度に渡って連載され、2011年2月現在、第7章に次いで長い。ゲーム『ファイアレッド・リーフグリーン』『エメラルド』はおろか、『ダイヤモンド・パール』発売直前まで連載が続いていたため、後の第5章・第6章・第7章の連載や単行本化に大きく影響を与えた。

あらすじ
「仮面の男」事件から1年半後、ホウエン地方にジョウト地方から1人の少年・ルビーが母親と共に引っ越してきた。彼の父親はバトル狂で別名「強さを追い求める男」・トウカジムジムリーダーのセンリ。バトルが大嫌いなルビーはこの父親に反感を持ち、自分を認めさせるため、ホウエン地方で開催されているポケモンコンテストの大会で全ての賞をとる事を決意し、引っ越して来たその日に家出をする。しかし彼はひょんな事から父親の友人・オダマキ博士の娘・サファイアと出くわしてしまう。彼女もまた、センリ並のバトル狂でなおかつコンテストが大嫌いだった。二人は言い争いの結果、「80日以内にルビーはコンテストを、サファイアはジムをそれぞれ全て制覇する」という賭けをする事になる。
それぞれの目標を果たす旅に出た二人だが、その道中でルビーは赤い装束の、サファイアは青い装束の一団と出会い、彼らの起こす事件に巻き込まれていく。2つの組織の名前はマグマ団とアクア団。これらの組織は、伝説の超古代ポケモン・グラードンカイオーガを狙っていた。旅の中で様々な人とのふれ合いや挫折を経て、やがてルビーとサファイアはホウエン中を巻き込む大災害を止めるべく、2つの組織との戦いに挑む。

第5章(ファイアレッド・リーフグリーン編)

(学年誌2004 - 2006年度連載)(単行本22巻 - 26巻収録)

ゲーム『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』をモチーフにした章。

主人公はレッド・グリーン・ブルー。

リメイク作品が原作ということもあり、初めて新主人公が登場しない章である。また、この章は終始デオキシスを追うストーリーのため、単行本では「VS○○」という副題が使われていない。他にも、ミュウツーの拘束具や登場時の台詞、2体存在するデオキシスとその分身体の登場など、劇場版ポケモンと同様の設定が多く登場するのも特徴。

あらすじ
カイオーガとグラードンの激突からおよそ半年後。レッドとグリーンはオーキド博士に呼び出され、マサラタウンの研究室を訪れるも、当の博士はおらず、机の上には手紙とボイスチェッカーが置かれていた。ボイスチェッカーには「ポケモン図鑑を取り上げる!」というオーキド博士の言葉が吹き込まれており、何かあると感じた2人は研究所の転送装置で図鑑を博士の元に送り、手紙の送り主であるクチバ船舶協会のあるクチバシティを目指すことに。
その頃クチバシティの港では、長い間離れ離れだった両親と連絡のとれたブルーが、両親との再会のために船を待っていた。やがて船が到着し、3人はそれぞれ「シーギャロップ号」に乗り込む。だが、ブルーは船の中の見えない敵の存在に気づく。シルフスコープを装着し正体を確かめようとするブルーの目に映ったのは、正体不明の怪物だった。
やがて船は目的地・1の島に到着。身体を押さえつけられ、身動きの取れないブルーの元へ、ブルーの両親が走り寄ってくるが、二人は突如足もとに発生した闇に飲み込まれてしまう。またも両親と引き裂かれたショックで、ブルーはその場で意識を失ってしまう。駆けつけたグリーンが見えない敵に向かって攻撃するも、敵はすでに消えた後だった。
やがて全ての元凶が再結成したロケット団にあることを知ったレッドたちは、ブルーの両親、そして攫われていたオーキド博士を助け出すため、2の島の老女・キワメが守ってきた三つの究極技を身に付け、ロケット団首領のサカキと新幹部・三獣士との戦いに身を投じる。

第6章(エメラルド編)

(学年誌2005 - 2006年度・ポケモンワンダ-ランドvol.9 - vol.10連載、及び書き下ろし)(単行本26巻 - 29巻収録)

ゲーム『ポケットモンスター エメラルド』の主にバトルフロンティアをモチーフにした章。

主人公はエメラルド

当初は「バトルフロンティア編」と呼ばれていたが、単行本化の際、「エメラルド編」に変更された。先述の第4章の連載長期化や連載雑誌の発売状況などにより、連載が大幅に遅れたため(詳細は後述)、終盤部分は連載されず直接単行本に書き下ろされた異例の章でもある。

あらすじ
ナナシマの騒動から約3ヵ月後、バトルフロンティアと呼ばれるポケモンバトルの専門エリアが完成し、オープニングセレモニーが行われようとしていた。そこへ夢幻ポケモン・ラティアスラティオスに連れられ、1人の少年が降り立った。名をエメラルドといい、ポケモンをまったく持っていないのに「ポケモンバトル」が好きでバトルフロンティアを「制覇」しに来たという。挑戦の申し込みにバトルタワーへ向かったエメラルドだが、そのハチャメチャな行動でオープニングセレモニーを邪魔してしまう。当然フロンティアブレーンたちに絞られるエメラルドだが、マスコミからはセレモニーの一部だと思われてしまい、混乱を避けるべくブレーン達はエメラルドに、マスコミに対しての施設公開の7日間(7月1日-7日)、バトルフロンティアの挑戦の権利を与え、こうしてエメラルドの戦いが始まった。
時を同じくしてバトルフロンティアで目覚めた「願い星」と呼ばれる存在、そしてその力を手に入れんとする魔の手が忍び寄りつつあった。エメラルドとフロンティアブレーンたちは、願い星・ジラーチを甲冑を着た謎の男・ガイルから守るため、そしてバトルフロンティアを無事にオープンするため、ジラーチを巡るガイルとの攻防を繰り広げる。

第7章(ダイヤモンド・パール編)

(学年誌2006年度 - 2009年度連載、及び書き下ろし )(単行本30巻 - 38巻収録)

ゲーム『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』をモチーフにした章。

主人公はダイヤモンド・パール・プラチナ(34巻序盤まで名前が明かされず「お嬢様」と呼ばれていた)

ダイヤモンド・パールの2人は物語の始まる前、ポケモンとは関係の無い夢を持っていたり、プラチナの本名が34巻まで明かされないなど、歴代のシリーズの中では異色ともいえる章である。連載雑誌である小学5年生、小学6年生の休刊に伴い、37巻や38巻で書下ろしが行われた。2011年2月現在、シリーズ最長章である。

あらすじ
シンオウ地方の名家「ベルリッツ家」の令嬢・プラチナは、旅立ちの日を迎えていた。ベルリッツ家には、家を継ぐ者は「家紋を刻んだアクセサリーを作る為に、自分でその材料をテンガン山山頂まで取りに行かねばならない」という伝統がある。彼女は父に頼みこみ、12歳ながら2人のボディガードをつけるという条件で、伝統への挑戦を許可された。
その頃コトブキシティでは、ダイヤモンドとパールという2人の少年がお笑いコンテストに出場していた。本番では失敗したものの特別賞をもらった二人は、先に渡された景品の旅行券を手に表彰式へ向かう途中、二人の男性にぶつかってしまう。その後2人は賞品の旅行券を確認すると、そこには「旅の任務:護衛、旅の目的地:テンガン山山頂、待ち合せ場所:コトブキマンション前」と書かれていた。奇妙な内容にに首をかしげながら2人が待ち合わせ場所に向かうと、そこにはボディーガードを待つプラチナがいた。
実は二人がぶつかったのはプラチナの父・ベルリッツ氏と、べルリッツ親子が助手を務めるナナカマド博士であり、4人がぶつかった際、ダイヤが持っていた「旅行券」が、ナナカマド博士が持っていたボディーガードへの「依頼書」と入れ替わっていたのだ。ダイヤとパールはプラチナのことを「旅のツアーガイド」と、プラチナは2人を「同年代の旅行と見せかけるためのカモフラージュをしたボディガード」と勘違いし、お互いに納得してしまう。
こうして広大なシンオウ地方を舞台に、すれ違ったままの3人、プラチナ・ダイヤモンド・パールがテンガン山の山頂を目指す、冒険の旅が始まった。

第8章(プラチナ編)

(学年誌2009年度・ポケモンファン第13号(vol.13)、未定 )(単行本38・39巻)

ゲーム『ポケットモンスター プラチナ』の主にバトルゾーンをモチーフにした章。

主人公はプラチナ・ダイヤモンド・パール。

毎回新章ごとに主人公交代が行われていた本作だが、前章の主人公が続投される新章はこの章が初めてとなる。

あらすじ
ギンガ団との戦いは続く。
やりの柱での決戦後、ダイヤモンドとパールはプルートから奪ったメモに記載された伝説のポケモンを調査する旅に出る事となった。その一方で本来のボディガードだった、行方不明のパカとウージを見つけ出すべく、新たな決意を胸にひめるプラチナは母であるヤナセ教授から「やぶれた世界」を調査するように言われ、プラチナは調査の拠点となるリゾートエリアの別荘を購入する。調査方法は、シンオウのバトルフロンティアに挑戦し、各施設のブレーンやブレーンに挑戦するトレーナー達から「やぶれた世界」の情報を得る方針に固めた。同時にヤナセより連絡を受けた国際警察のハンサムと出会い、バトルゾーンに潜伏しているというギンガ団の追跡にも協力する事に。
四天王オーバの弟バクの一方的なハードマウンテンでの調査も相まって、いよいよプラチナのバトルフロンティアへの挑戦が本格的に始まった。そして同時に、"この世の裏側"と言われる、未知の世界を見つけ出すという挑戦の火蓋が切られたのだった...。

第9章(ハートゴールド・ソウルシルバー編)

(学年誌2010年度4月号 - 12月号・コロコロイチバン!新4号 - 新7号・ポケモンファン第12号(vol.12)、未定 )(単行本未収録)

ゲーム『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』をモチーフにした章。

主人公はシルバー・ゴールド・クリスタル。

小学五年生、小学六年生が休刊になったため連載開始当初から学年誌以外での連載が行われていたが、次の第10章の連載開始のために、僅か半年間で連載を休止している。

第10章(ブラック・ホワイト編)

(学年誌2010年度12月号 - ・コロコロイチバン!新8号 - ・ポケモンファン第14号(vol.14 - )(単行本未収録)

ゲーム『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』をモチーフにした章。

主人公はブラック・ホワイト。

モチーフになったゲームソフトと最初に連載された雑誌の発売が同日になったのはこの章が初めてである。

登場人物

Webコミック

ゲーム『ポケモンレンジャーシリーズ』をモチーフにしたWebコミック。ポケモンだいすきクラブで閲覧可能だった。日下がシナリオ担当、山本が作画担当と『ポケットモンスターSPECIAL』と同じスタッフによって手掛けられており、『ポケットモンスターSPECIAL』公式サイトのとうこう広場において本編と同一世界観である旨が作者によって明言されている。

いずれも単行本未収録である。

Wミッションストーリー ポケモンレンジャー the Comic
『ポケモンレンジャー』(第1作)のうち、映画『ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ』の特別前売券特典でプレイできた極秘ミッション(Wミッション)を基にしたストーリー。2006年掲載。
Wミッションはゲームではエンディング後の設定だが、この作品ではゴーゴー4兄弟が出るなどストーリーの変更がある。
ポケモンレンジャーバトナージ the Comic
『ポケモンレンジャー バトナージ』を基にしたストーリー。全4話。2008年掲載。
舞台はアルミア地方。頭に膨大なデータが詰まっているマニアックな少年・「ハジメ」と機械いじりが大好きでドジな少女・「ヒトミ」が主人公となり、トップレンジャーとして活躍する。2人ともB型の16歳。

単行本

  1. ISBN 978-4-09-149331-6 1997年8月8日発売
  2. ISBN 978-4-09-149332-3 1997年12月16日発売
  3. ISBN 978-4-09-149333-0 1998年5月28日発売
  4. ISBN 978-4-09-149334-7 1998年12月16日発売
  5. ISBN 978-4-09-149335-4 1999年4月26日発売
  6. ISBN 978-4-09-149336-1 1999年11月26日発売
  7. ISBN 978-4-09-149337-8 2000年4月26日発売
  8. ISBN 978-4-09-149338-5 2001年8月8日発売
  9. ISBN 978-4-09-149339-2 2001年8月8日発売
  10. ISBN 978-4-09-149340-8 2001年8月8日発売
  11. ISBN 978-4-09-149711-6 2001年12月25日発売
  12. ISBN 978-4-09-149712-3 2002年4月26日発売
  13. ISBN 978-4-09-149713-0 2002年8月8日発売
  14. ISBN 978-4-09-149714-7 2003年1月28日発売
  15. ISBN 978-4-09-149715-4 2003年7月28日発売
  16. ISBN 978-4-09-149716-1 2003年10月28日発売
  17. ISBN 978-4-09-149717-8 2004年2月28日発売
  18. ISBN 978-4-09-149718-5 2004年6月19日発売
  19. ISBN 978-4-09-149719-2 2004年10月28日発売
  20. ISBN 978-4-09-149720-8 2005年4月26日発売
  21. ISBN 978-4-09-140096-3 2005年12月24日発売
  22. ISBN 978-4-09-140228-8 2006年8月28日発売
  23. ISBN 978-4-09-140254-7 2006年10月27日発売
  24. ISBN 978-4-09-140318-6 2007年1月26日発売
  25. ISBN 978-4-09-140329-2 2007年3月28日発売
  26. ISBN 978-4-09-140366-7 2007年6月23日発売
  27. ISBN 978-4-09-140398-8 2007年8月28日発売
  28. ISBN 978-4-09-140456-5 2007年12月25日発売
  29. ISBN 978-4-09-140743-6 2008年11月27日発売
  30. ISBN 978-4-09-140770-2 2008年12月25日発売
  31. ISBN 978-4-09-140799-3 2009年3月27日発売
  32. ISBN 978-4-09-140839-6 2009年6月20日発売
  33. ISBN 978-4-09-140868-6 2009年10月28日発売
  34. ISBN 978-4-09-140887-7 2010年2月26日発売
  35. ISBN 978-4-09-141057-3 2010年5月28日発売
  36. ISBN 978-4-09-141118-1 2010年8月27日発売
  37. ISBN 978-4-09-141207-2 2010年11月26日発売
  38. ISBN 978-4-09-141208-9 2011年2月28日発売
  39. ISBN 978-4-09-141314-7 2011年7月28日発売

My First WIDE版

前述のコミックスの累計発行部数が1000万部を突破したことを記念した企画の第一弾として、My First WIDE版を発売することになった。収録内容は第4章。価格は620円である。第2巻は4月27日に、第3巻は5月27日に発売する予定であったが、東日本大震災の影響により発売が延期になった。

  1. ISBN 978-4-09-162675-2 2011年3月26日発売
  2. ISBN 未定 発売日未定
  3. ISBN 未定 発売日未定

脚注

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  1. ^ ただし、基本的にポケットモンスターシリーズの発売順に進行していくため、次の話で連続して同じ主人公が登場する場合もある。
  2. ^ Togetter - 「ポケットモンスターSPECIAL、作画交代の裏話」

関連項目

外部リンク