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マグマ (アルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

稲葉浩志 > マグマ (アルバム)
マグマ
稲葉浩志スタジオ・アルバム
リリース 1997年1月29日
ジャンル J-POP
ハードロック
レーベル Rooms RECORDS
プロデュース 稲葉浩志
チャート最高順位
ゴールド等認定
  • ミリオン(日本レコード協会
  • 第12回日本ゴールドディスク大賞ベスト・ロック・アルバム・オブ・ザ・イヤー受賞
稲葉浩志 年表

マグマ
1997年
志庵
2002年

マグマ』は、日本音楽ユニットB'z稲葉浩志がソロ活動としてリリースした初のオリジナルアルバム

目次

内容

稲葉によると、B'zの16thシングル「ねがい」から自身もアレンジに関わるようになり、それと平行して自身も楽曲作りを始める。それらの楽曲のストックがアルバムを1枚作れるほどに貯まり、アルバムにまとめたものが今作である[1]

このアルバムの中で、稲葉は作詞のみならず、作曲ハーモニカ演奏など、様々な事に挑戦している。実験的要素の多い楽曲が豊富で、サウンドエフェクトや曲の構成・展開などサウンドデザインの面において様々なアイデアが詰めこまれている。楽曲の方向性も多岐にわたり、ストレートなロックからボサノバ調のもの、パーカッションを中心にした変拍子インストゥルメンタルジャズファンクピアノボーカルが主なシンプルな楽曲など。全体的に生楽器や趣向を凝らしたサンプリングが中心である。

詞の世界においては、「B'zでは一人称が『僕』でも、B'zをさすつもりで書いているけど、ソロの場合一人称が『僕』だと、本当に自分一人を中心に書いている気持ち」と稲葉本人が語るように(What's in 1996年12月号より)、「冷血」や「眠れないのは誰のせい」「Soul Station」「なにもないまち」「Little Flower」などに見られるように、内省的な内容の歌が多い。

このアルバムの発売を記念して、プロモーション用にアナログ盤(レコード)が、限定500枚製作された。レコードジャケットもCDのものとは違う写真が使用されている。なお、このアナログ盤は、お世話になったスタッフ等に贈答された為、現在非常に入手困難なレア・アイテムとなっている(2006年に開催されたB'zのファンクラブイベント「B'z Treasure Land」にて、このアナログ盤が展示された。)。

このアルバムは、親交のあった故・勝新太郎が生涯聴き続けたアルバムでもある。

シングル曲もタイアップ曲も収録されてないオリジナル・アルバムだが、オリコン初動売上は50万枚を突破し、ミリオンセラーを記録した。 1995年に発表されミリオンセラーとなった吉田美和のオリジナル・アルバム「beauty and harmony」に続く快挙である。

また、「冷血」「そのswitchを押せ」「Soul Station」「Chopsticks」「愛なき道」「Little Flower」以外は、全て稲葉本人が歌うビデオ・クリップが制作されており[2]、「NO.」「CD NEWS」などの音楽番組や、1997年のアルバム発売当時の「COUNT DOWN TV」のアルバム全曲紹介では、全収録曲のビデオ・クリップが放送されている。

収録曲

  1. 冷血
    演奏時間2分15秒と短い楽曲。2004年のソロツアーでもこの曲が一曲目だった。B'zでは聞かれないウーリッツァーボーカルにかけられたエフェクト、ドラムトラックのステレオ効果など、サウンドメイキングの面で実験的な要素がみられる。ビデオクリップでは、直接は歌っていないが、黄色の「CAUTION」と印刷された立入禁止のテープが幾重にも張られた中で、黒いシャツを着た稲葉本人が佇む様子を収録している。
  2. くちびる
    原曲はB'zのアルバム『LOOSE』の頃からあった[3]
  3. そのswitchを押せ
  4. PVがフルサイズで制作された、このアルバムの代表的な曲。デモの段階では、ギターのみの演奏だったが、最終的にはエスニック調のリズムパターンに変更されている[4]。ビデオクリップは、黒いスーツと赤いシャツを着て、サングラスをかけた稲葉本人が、外国人女性が運転するオープンカーに乗りながら歌う様子や、黒い毛皮のコートを着て、オープンカーにもたれながら歌う様子などを収録している。1997年の「NO.」の1000回記念で、このビデオクリップが放送されている。また、B'zのLIVE-GYM'98 SURVIVEや、2004年のソロライブツアー「稲葉浩志 Inaba Koshi LIVE 2004 〜en〜」でも横浜アリーナ公演などの一部公演で披露された[5]
  5. 眠れないのは誰のせい
  6. Soul Station
    オルガンソロから始まるバラードナンバー。約6分30秒の大作。
  7. arizona
    歌詞の内容は、稲葉本人がアリゾナを一人で旅をした体験からかかれている[6]
  8. 風船
    シンプルなピアノの伴奏と稲葉の低めのヴォーカル、そしてチェロホルンが随所で聞かれる。B'zのLIVE-GYM Pleasure'97 FIREBALLで披露された際は稲葉自身が、ピアノの代わりにフェンダーローズを用い、前奏、間奏などでブルースハープも演奏した。
  9. 台風でもくりゃいい
    いきなりエレキギターとボーカルで曲を開ける。曲間にラジオの気象予報を真似た物を取り入れたり、意表をついたエンディングなど実験要素も多い。歌詞中に出てくるイオリとは以前飼っていた稲葉のペットののこと。ビデオクリップでは、真夜中に部屋の冷蔵庫を覗いたりしながら歌う様子を収録している。
  10. 灼熱の人
    激しいギターリフから始まる。リフ中心に構成され、曲間ではギターとボーカルがユニゾンでリフをなぞる。
  11. なにもないまち
    短調のボサノヴァワウギターと加工されたボーカルの組み合わせのアウトロで終わる。
  12. Chopsticks
    インスト曲。4分の7拍子という変拍子で、曲の前半はパーカッションや人の掛け声のみで構成される。アフリカ音楽のようなポリリズムが取り入れられ、多くの打楽器が組み合わさっている。曲の後半からはディストーションのかかったエレキギターがリフを刻み始め、ロックドラムも絡んでくる。
  13. JEALOUS DOG
    言葉が多く譜割も細かい曲。曲中に出てくるの鳴き声は稲葉の飼い犬「BUB」のものである[7]
  14. 愛なき道
    稲葉の出身地、岡山の方言が歌詞の一節に使われている。
  15. Little Flower
    フランジャーの掛かったギターサウンドが曲に広がりを出している。エンディングのスライドギターソロはジェフ・ベックの楽曲からの影響だという[8]

参加ミュージシャン

脚注

  1. ^ 「be with!」インタビューより
  2. ^ 「冷血」のように直接は歌っていないがイメージ映像として制作された場合や、レコーディング中の様子を映像などを使用したりなど、数秒間の映像しか制作されていないクリップもあるが、全曲のビデオクリップは制作されている。
  3. ^ What's in 1996年12月号より
  4. ^ 「NO.」1000回記念放送時に、「波」のビデオクリップが放送された際の、エピソード紹介のテロップにて明らかにされている。
  5. ^ 初のソロライブDVD「LIVE 2004 〜en〜」に特典映像として収録されている。
  6. ^ be with!より
  7. ^ be with!より
  8. ^ What's in 1996年12月号より

関連項目