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メカゴジラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

メカゴジラMecha-Godzilla)とは、映画『ゴジラシリーズ』にたびたび登場する、文字通りゴジラを模した架空のロボットのこと。

作品によって設定は異なるものの、“ゴジラを倒す事を目的に製作された”という共通点を持つ。映画製作時期ごとのロボットや機械に対するイメージがデザインに反映されている。

目次

登場作品

公開順。

  1. ゴジラ対メカゴジラ(1974年)
  2. メカゴジラの逆襲(1975年)
  3. ゴジラvsメカゴジラ(1993年)
  4. ゴジラ×メカゴジラ(2002年)
  5. ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003年)

上記映画の他、テレビ特撮番組『ゴジラアイランド』(1997年)、パチンコ『CRゴジラ3』、パチスロ『ゴジラ・パチスロウォーズ』にも登場している。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


昭和ゴジラシリーズのメカゴジラ

(各作品共通)

スーツアクターは森一成。デザインは井口昭彦

  • 全高:50メートル
  • 重量:4万トン

『ゴジラ対メカゴジラ』のメカゴジラ

初代メカゴジラ。

ブラックホール第3惑星人の操る地球侵略用兵器として、鋼鉄の何倍もの強度を持つ「スペースチタニウム」を原料に、地球最強の生物ゴジラをモデルに作られた。富士山の火口から岩石に収納されて飛来し、爆発した中からゴジラに偽装した姿で現れた。その正体を見破ったアンギラスと戦いとなり、これを倒した後、東京湾の工業地帯を襲う。このとき、倉庫の屋根を破って突如出現した本物のゴジラと鉢合わせし、「ゴジラ対ゴジラ」の決闘となる。この中で次第に表皮が破れ、人間にも機械の正体を見破られたところで、表皮を燃やしつくして本来の姿を現した。足底からのロケット噴射で自在に飛行する。

玉泉洞深くのコントロールセンターから遠隔操作を受け、司令官の口頭の指示に従う。当初はヘッドコントローラーが脆弱で、前述のゴジラとの初戦でいきなり破損して退却しているが、皮肉にも地球人である宮島博士の手で改修されてからは安定した性能を発揮した。

沖縄の決戦では圧倒的火力でゴジラとキングシーサーを苦しめたが、帯電して身体を電磁石化したゴジラに動きを封じられ、更には首をもぎ取られて敗北、沖縄の海底に沈んだ。

鳴き声は元になったゴジラの早回しである。

造形は安丸信行小林知巳。顔面は般若のイメージが投影されているが、これは同じ安丸によるジェットジャガーから引き続くものである。頭部、手首はFRP、胴体はお風呂マットなどに使われる硬質ウレタン(ハードスポンジ)が使われている。体色は、白銀色に数色の虹彩が施されている。尾はゴジラモチーフであるにも関わらず短く、ゴジラの尾の長さの1/3程度である。

頭部の造形物は丸みを帯びたものと、シャープなものと二種類用意された。画面では分かりづらいが、歯は透明な樹脂で作られている。そのほか、カポック製で着ぐるみの1/2の大きさの飛行形態のメカゴジラも作られ、メカゴジラIIにも流用された。また、「II」のヘッドコントーラー露出時の胴体は、「I」のものを流用している。

メカゴジラが化けた「偽ゴジラ」は声が金属的で、放射能火炎も背ビレの発光も黄色い。造形物はアトラクション用のものの流用で、次作では海のシーンでも使われた。

『メカゴジラの逆襲』のメカゴジラ(メカゴジラII)

2代目メカゴジラ。正確には上記の一号機を回収・改造したもので、基本的に同一機体である。

前作で海底に沈められたメカゴジラを、ブラックホール第3惑星人が真船博士の協力のもとで修復したもの。胸まわりの造形が「V」の字型に変更されているが、これは「ゴジラの放射能火炎を左右に散らすため」と、当時の設定で説明されている。また、腕の「MG」のエンブレムが「MG2」となり、前作はこの「MG」部分の色が赤だったが、今回は青になっている(「2」の文字は前作同様赤)。腹部装甲の追加や武装の大幅増加などの設定の為か、やや動きは鈍くなっている。前作から相変わらずの火力と防御力を誇るが、特に新たに強化された拳回転させながら放つ強化式フィンガーミサイルの威力は高く、チタノザウルスと共にゴジラを追いつめ、一度はゴジラを生き埋めにした。

生き埋め状態から復活したゴジラによって、前回と同様に頭部をもがれるが、頭の下には強力なレーザー発射装置が仕組まれており、逆にゴジラをピンチに陥れた。さらに前回の反省から、コントロールはコントロールセンターではなく、真船博士の娘であるサイボーグ・桂の脳波とリンクさせることで行っており、前作のように頭部が破壊されても、彼女の心臓が止まらない限り活動できる。だが桂自身が命を絶ったため、コントロールが失われ、ゴジラに破壊された。

造形は安丸信行と小林知巳。頭部は前作の型の流用だが、前作で3列あった後頭部のヒレが1列しかない。FRP製の手首は回転式となり、指は前作より鋭角となって新造形された。胴体は、粘土原型から起こした石膏型から抜いたラテックス製で、前作よりもしっとりとした軟らかい質感となっている。体色は、前作で没となった銀色に黒の墨どりが施され、凄みを出している。

武装(両作品共通)

スペースビーム
目から発射される虹色の溶解光線。ゴジラの熱線と同等の威力がある。
デストファイヤー
鼻からの火炎放射(劇中では一度も使用されていない)。
フィンガーミサイル
指そのものが強力なミサイルになっている(劇中の描写から、徹甲弾としても使用可能だと思われる)。また「II」(2代目)の物は先端が鋭くなり、通常より強力な回転式フィンガーミサイルを使用可能。その威力は大地を広範囲に渡って陥没させ、ゴジラを一発で昏倒させるほどである。
クロスアタックビーム
胸部装甲が開き、高電圧破壊光線を発射する。
ディフェンスネオバリヤー
頭部を回転させ、周囲に円筒形のバリヤーを張る。一度発生すると頭部の回転が止まっても効果は持続する。「II」は使用せず。
ホーミューショット
膝に装備されたミサイル。
ハイプレッシャーホーミング
足の指もミサイルになっている。
  • その他、「II」には二重構造の頭部にレーザー発射装置、手足の甲にミサイルが追加されている。また、両機共通で非公式ながら、口部にもミサイルが内蔵されている。
  • 「偽ゴジラ」の状態では上記の武装は使わず、口から黄色い光線を吐いている。アンギラスとの戦いではゴジラの技「ゴジラプレス」を使用。

この二作のメカゴジラは、鉄板を継ぎ接ぎしたような機械然としたデザインとなっており、全身に打ち込まれたビスが武骨な存在感を強めている。

中野昭慶特撮監督はメカゴジラのデザイン検討にあたり、ブリキ製のゴジラの玩具を金づちで叩いて面取りのイメージを起こし、また西洋甲冑を取材して、前面からの攻撃を左右に逸らす甲冑の意匠を取り入れた。演技については、歌舞伎の所作を歩行動作に採り入れたと語っている(「ゴジラ対メカゴジラ」DVDコメンタリーより)。

また、昭和メカゴジラの武装の名前は、ミニチュアを駆使した「川北マジック」で知られる川北紘一が請われて設定したとのこと。

『ゴジラvsメカゴジラ』のメカゴジラ

3代目メカゴジラ。鳴き声は昭和版と異なり、本物のゴジラの鳴き声を機械の声にしたようなものになっている。

G対策センターが前々作『ゴジラvsキングギドラ』で海中に沈んだメカキングギドラを引き揚げ、23世紀の技術を解析して作った対ゴジラ兵器。燃料は衛星軌道中で生成される重水素ヘリウム3ペレット。この作品でのメカゴジラは、ナットやボルトが剥き出しのスチームパンク風デザインではなく、球体関節を使用し、全体的に丸みを帯びたアール・デコ風デザインとなっている。尾は昭和版と同じく、体に比べて短い。

機体の形式番号は UX-02-93。撃墜時のメッセージに「本機は」の部分が「This ship was…」と表記されており、外観はともかく艦艇である(もっともshipで飛行船や宇宙船を表す場合もある)。スーパーX2の外装に使用した超耐熱合金をさらに上回る耐熱性をもつ金属「NT-1」(燃料と同様、無重力の宇宙空間の工房で生成)をベースに、スーパーX2のファイヤーミラーで使用した人工ダイヤモンドをコーティングすることによって、ゴジラの熱線を完璧に防ぐ事が出来る。稼働用メインコンピューター名称はREIKO[1]

耐久面ではそれまでのG兵器の比ではなく、ゴジラに決定打を与えられるほどの兵器を搭載しているが、機動性は劣悪で、身軽なファイアーラドンには一時苦戦した。ただし、旋回する首部分により目標を常にセンサーで捕捉しているため、砲撃では高い命中率を誇り、低い機動性もある程度カバーしている。マッハ1で飛行が可能であるが、地上での移動速度はゴジラよりも遅いため格闘戦には向いておらず(関節の駆動範囲に限界があるため、組み伏せられて一方的に尾で殴られていた)、ゴジラの熱線を無効化しつつ、ホバリングで移動しながら距離を置いての砲撃が主戦法である。この戦法は初代スーパーXから取られ続けてきたもので、従来機種の集大成と言える。

高い攻撃能力と強固な装甲を兼ね備えた兵器ではあるが、ショックアンカーから電流が逆流したり、プラズマ・グレネイドの連続使用により機体がオーバーヒートするなど、想定外の機能不全も目立った。なお、プラズマ・グレネイド発動可能時にはゴジラのように咆哮する機能も搭載されている。

後に、同じくG対策センターが作ったガルーダと合体できるよう改良され、その形態はスーパーメカゴジラと呼ばれる。この計画は、ゴジラとの初戦においてメカゴジラの機動性の低さが問題となったため、青木一馬がメカゴジラ設計計画の責任者に直談判(一馬の行動はガルーダに対する愛着が原因)したことによって現実のものとなった。スーパーメカゴジラとなることで、機動力・出力の向上とともに、ガルーダに装備されたハイパワーメーサービームキャノン2門も使用可能になる。通常3人(追加の搭乗員を含めて4人、最大5人)の搭乗員で操縦され、ゴジラの腰部にある「第二の脳」を直接攻撃するGクラッシャーの使用などにより一度はゴジラを完全に沈黙させたが、瀕死のラドンの生命エネルギーを吸収してゴジラが復活、この際、風化したラドンの粉とゴジラから発せられた高熱を浴び、ダイヤモンド・コーティングが溶け出してしまい、必殺のプラズマ・グレネイドが使用不能に陥った。

ゴジラのハイパーウラニウム熱線に正面からメガ・バスターで撃ち合うも。相殺の際に発生した爆発で弾き飛ばされ、身動きが取れなくなったところに幾度も熱線を浴び、装甲の耐久限界を超えた末にガルーダと共に爆発炎上した。なお、コクピットは脱出モジュールになっており、爆発の際に脱出し搭乗員は全員生還した。機体はMOGERA開発後もGフォース基地にて修理が行われている。

当時の書籍『ゴジラvsGフォース』においては、米軍の意向で建造された可能性が指摘されている。

ゴジラvsメカゴジラ』のイラスト版ポスターにおいて、陸上用の機体と飛行機体との分離・合体が出来るかのように描かれていたが、本編では後述のガルーダとの合体にとどまっている。この分離・合体機構は後の『ゴジラvsスペースゴジラ』の MOGERA の機構として登場している。

坂井孝行による漫画版『ゴジラVSメカゴジラ』では、デザインや搭載されている武装(多量の実弾兵器を搭載されているほか、頸部にクロスアタックビームを装備)が異なるほか、メカキングギドラのパーツを流用した部分に「ゴジラ抹殺」を目的としたプログラムが残っており、操縦を無視して暴走する事態(開発中から度々発生していたらしく、関係者は”アレ”と呼んでいる)を起こした。暴走したスーパーメカゴジラはゴジラを完全に圧倒、一度はゴジラの首を吹き飛ばして殺害した。更にベビーゴジラすらもゴジラと認定、抹殺しようとし、ラドンの力を借りて復活したゴジラに叩きのめされた。最終的にはゴジラに首をもぎ取られるも、ゴジラに絡みついて自爆を敢行する。しかし、ゴジラは爆発の中から無傷で生還した。同作者による『ゴジラvsスペースゴジラ』の漫画版では修復が完了されており、強奪されたMOGERAを追撃したが、一方的に撃破されている。

セガサターンのゲームソフト、『ゴジラ列島震撼』でもGフォースの対ゴジラ兵器として登場。本作ではブラックホール第三惑星人製メカゴジラの残骸を基に開発されている。六ヶ所村の原発に出現したゴジラ及びビオランテを迎撃する際に出撃。その後、スーパーメカゴジラに強化された際には横浜に上陸したバトラを迎撃する。この際、Gフォース特殊兵器部隊隊長の宮田が自ら搭乗、指揮していたが、二匹のバトラの波状攻撃の前には及ばず撃破され、宮田も殉職している。

デザイン画が存在するが、実際には川北特技監督の監修の下で作られた粘土の雛型が決定稿というべきものである。『ロボコップ』のイメージを持っていたらしく、着ぐるみのメッキ処理も考えられていたが、様々な問題で断念された。しかし入魂の着ぐるみは首が自由に旋回し、特に膝関節部分の可動は、中に人間が入っている事を忘れさせるようなリアルな動きとなっていた。

ちなみに『ゴジラ FINAL WARS』でタイトルデザインを担当したカイル・クーパーは、同映画DVDの特典映像で自分の所有しているソフビ人形を取り出し「一番好きなメカゴジラだ」と語っている。ソフビ人形は公開当時は「メカゴジラ 93」というネーミングだったが、後に昭和版やミレニアム版との区別から「Gフォースメカゴジラ」と呼ばれるようになった。

スーツアクターは福田亘

  • 全高:120メートル
  • 総重量:15万トン(スーパーメカゴジラ時:15万482トン)
  • 飛行速度:マッハ1(スーパーメカゴジラ時:マッハ2)
  • 動力:レーザー核融合炉
  • 燃料:重水素ヘリウム3ペレット

武装

メガ・バスター
「口」にあたる部分から発射される、虹色のビーム。メカキングギドラのレーザー光線砲を強化した物と思われる。ゴジラの熱線と同等の威力を持つ。ただし、長時間発射するとオーバーヒートする(作中では10秒程度連続発射し、ゴジラの熱線と撃ち合いを演じた後、オーバーヒートを起こして動けなくなっている)。
レーザーキャノン
「目」にあたる部分から発射されるレーザー。右目をファイヤーラドンとの戦闘時に破壊されたが、スーパーメカゴジラ合体時になぜか復旧。しかし以後は使われていない。[2] MOGERA にも同様の武装がある(ただしMOGERAのものは連射式である)。
ショックアンカー
腕部に内蔵の放電アンカー。ゴジラに直接撃ち込み、高圧電流を流し、麻痺させる。おそらくはメカキングギドラのマシンハンドからの流用。鈴鹿山脈の山中での戦闘では、ゴジラを仕留めるには電圧が足りず、さらにゴジラの体内放射によって電流が逆流。機関部が炎上してメカゴジラは行動不能に追い込まれる。その後、Gクラッシャーへと換装・強化された。
Gクラッシャー
ショックアンカーの強化版。ゴジラの腰にある「第二の脳」を粉砕し行動不能にする目的で開発された。ショックアンカーを上回る高電圧を放射可能。使用にはゴジラと交感できる三枝未希の搭乗を必要とする。ゴジラを撃破した数少ない兵器の一つではあるが、ゴジラがファイヤーラドンと融合した際に破壊されてしまい、ゴジラも復活してしまう。
パラライズ・ミサイル
両肩の発射口から発射する麻痺弾。
トランキライザー・ミサイル
両腰の発射口から発射する麻酔薬を装備したミサイル。
プラズマ・グレネイド
メカゴジラ最強の武装。全身のダイヤモンド・コーティングを通じて照射されたゴジラの熱線を吸収し、プラズマエネルギーに変換。収束・増幅して腹部砲門より発射する攻防一体の光学兵器。凄まじい高熱を発するため連続使用においては制限がある。そのためメカゴジラには冷却用の大容量コンデンサが搭載されている。ダイヤモンド・コーティングが溶解してしまうと使用できない欠点がある。威力は凄まじく、一撃でゴジラをダウンさせ、ファイヤーラドンに対しては瀕死の重傷を負わせた。
ホバーアタック
ジェット噴射で空中に浮遊し、ゴジラと一定の距離を置きながら攻撃する。破格の砲撃性能と防御力を持ちながらも機動性・近距離戦闘能力が著しく劣悪なメカゴジラの、有効な戦術である。クライマックスでは、ガルーダと合体し、スーパーメカゴジラとなり、より機動性を高めた上で、ゴジラの背後に付き、Gクラッシャーを打ち込む。
ダイヤモンド・コーティング
スーパーX2のファイヤーミラーで使用された人工ダイヤモンドを全身にコーティング。これにより、ゴジラやファイヤーラドンの熱線を完璧に無力化することができる。また、プラズマ・グレネイドを発射するために必要な熱線を吸収する機能を持つ。プラズマ・グレネイドの項にて説明されているとおり、ダイヤモンド・コーティングが破損・溶解などによって支障をきたした場合、プラズマ・グレネイドが使用不可能となる。
ハイパワーメーサービームキャノン
長射程のメーサー砲。ガルーダの主武装であり、改良されてスーパーメカゴジラの武装としても使用される。

ガルーダ

ガルーダは、映画『ゴジラvsメカゴジラ』に登場した架空の兵器。形態的には大型戦闘機だが、劇中、「1号ロボット」と呼ばれている。機体形式番号は UX-01-92。機体制御のオペレーションシステムはARISA

元々は対ゴジラ兵器としてGフォースで開発されていた。過去の主力機スーパーXシリーズとは比較にならない高い機動力を獲得したが、対ゴジラ用の攻撃力が限界に達してしまい開発は中止。強力な2号機(= UX-02-93・メカゴジラ)の開発により、その後はドックに展示されていた。しかし、ゴジラに対しメカゴジラの機敏性向上等の問題が発生し、G対策センターのガルーダ開発スタッフ・青木一馬の提案(脅迫)で、ジョイントの増設などの改修によりメカゴジラ用の強化アタッチメントとして改修され実戦投入されることになった。

主武器に長射程のハイパワーメーサービームキャノン2基を搭載しているが、ファイヤーラドンとの空中戦ではラドンを牽制して誘導するも、撃墜されている。

メカゴジラの背部に合体しスーパーメカゴジラとなる事でさらに威力を発揮する。合体後はメカゴジラのコックピットからガルーダの制御ができる。搭乗員は1名(メカゴジラとの合体後は無人でも可)。

本機の機動力重視の戦闘スタイルは、MOGERAおよびスーパーX3に継承される。

坂井孝之によるコミック版での機体形式番号はDAG・MBS・SP-Xガルーダとされており、スーパーXとして開発された事を示唆している。『ゴジラ列島震感』では、対ゴジラ戦闘機という形で登場。基地発進コマンドで出撃可能な航空機の中では高い攻撃能力を持っている。

  • 全長:84メートル
  • 全高:22.8メートル
  • 全幅:58メートル
  • 総重量:482トン

ミレニアムシリーズのメカゴジラ(3式機龍)

3式機龍(さんしききりゅう)はゴジラ映画『ゴジラ×メカゴジラ』と『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』に登場する架空の兵器ロボット。4代目メカゴジラ。特生自衛隊2003年に完成させたという設定のため、「3式」の名を持つ。型番は MFS-3 (Multi-purpose Fighting System - 3) 。単に「機龍」とも呼ばれる。「メカゴジラ」の名称は劇中で開発者の一人、湯原徳光とその娘・沙羅が呼んだのみである。『東京SOS』では「メカゴジラ」の名称は一度も出なかった。

デザインは西川伸司。以前のメカゴジラよりもさらに機械的なデザインだが、先代二種との形状での一番の大きな違いは初代ゴジラの骨格がベースの為か、尾が短く基本的に無可動だった先代に比べてより長くなっており、旋回して振り回すことにより打撃にも用いられた。全身に動力パイプなどが張り巡らされており、劇中で五十嵐隼人が発言した「生体ロボット」のイメージで表現されている。予告編などでは「超攻撃型メカゴジラ」と表現された。

日本政府により極秘裏に、東京湾の千葉県館山沖の海底から1999年に引き揚げられた初代ゴジラの骨[3]をメインフレームとして製作された。人間が乗り込むのではなく、支援航空機「AC-3 しらさぎ」から遠隔操作で操縦する。メンテナンスベースから本体に乗り込んで直接操縦する事も出来るが、その際のGは凄まじく、人間には耐えられない。

最大稼働時間は2時間程度で、それを越える場合やエネルギーが尽きた場合、最も近い自衛隊基地からエネルギーをマイクロウェーブ方式でしらさぎを経由して供給される。

伝達システムにはDNAコンピュータが利用されている。このDNAコンピュータは当初、骨に残留していたゴジラの骨髄間質細胞を使用していたため、初陣ではゴジラの咆哮に共鳴した事で暴走、しらさぎ3号機を墜落させ、アブソリュート・ゼロ以外の武装全てを使い八景島周辺をエネルギーが尽きるまで破壊の限りを尽くし大被害をもたらしてしまう。後にDNAコンピュータをゴジラと違うものに書き換える事により、暴走する事はなくなった。 DNAコンピュータを用いた処理速度の向上により『相手から距離を置いて“遠距離戦闘”を行うメカゴジラ』とは違い、バックユニットを切り離す事で身軽となり、ゴジラの熱線を紙一重でかわす、殴る、尾をつかんで投げ飛ばすなど従来のメカゴジラとは異なる精緻かつ素早い動作を実現し、ゴジラと互角以上の肉弾戦を繰り広げた。

現実世界のロボット工学技術の向上(ASIMO のようなロボットの登場等)を反映した設定により、運動性は大きく進化したが、防御に関しては、ゴジラの熱線をものともしなかった以前の機体に比べ弱体化している他、先代二種に劣る部分は、首を真上に向けて腹ばいになる独特の長距離飛行形態[4]は取れず、移動はもっぱらしらさぎに吊り下げられて行う点である。緊急時の飛行や、ゴジラを抱えたままで上昇、飛行できる推力は持つものの、それとてあくまで短時間である。ホバリングの移動射撃も不可能。

ゴジラとの初戦ではDNAコンピュータが暴走するトラブルが発生するも、品川での決戦では右腕とアブソリュート・ゼロを失いながらもゴジラと痛み分けに持ち込んだ(『ゴジラ×メカゴジラ』)。また、その翌年、モスラを交えた戦いでの終盤、自らの意思を持ちコントロールを離れ、幼虫モスラの糸で動けなくなったゴジラを抱えたまま飛行、たまたま乗りこんだ整備員中条義人を脱出させ、その際、自分を命がけで修理してくれた義人に対し「SAYONARA YOSHITO」という最後のメッセージを送り、そのままゴジラと共に日本海溝深くに沈んだ(『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』)。


なお、バックパックを装備した状態を「重武装型」、切り離した状態を「高機動型」と呼ぶ(劇中での言及はなし)。 また、特生自衛隊の所有兵器であるという設定から機体コードだけでなく兵装の名称にも、自衛隊の装備品を意識した設定が用いられている。

鳴き声は過去のメカゴジラから一新されているが、一部のシーンではvs版メカゴジラの鳴き声も併用されている。

スーツアクターは『ゴジラ×メカゴジラ』では石垣広文、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』では中川素州

  • 全長:60メートル
  • 総重量:4万トン(重装備型)、3万6千トン(高機動型)

武装

99式2連装メーサー砲
口内に装備されている小型メーサー砲。出力は低いが、メーサービームの共振作用によって90式メーサー車の240%の破壊力に達する。その威力は、顔や傷口などの急所に浴びせればゴジラでも大きく怯むほど。
0式レールガン
下腕部に装備される、高速連射が可能なレールガン。改修後には、改良型の4式レールガンが同箇所に装備されている。威力は低く、主に先制攻撃や牽制に使用されていた。
メーサー・ブレード
0式レールガンユニット内に格納されている小型の刃。突き刺して内部から電流を浴びせる。
バックユニット
背部に装備される、武装と大出力ブースターを内蔵したユニット。改修前と後では大きく形状が異なる。家城茜の機転で、破損したユニットを強制排除する際にゴジラにぶつけた戦法が有効と評価されたため、改修後には大きく屈まなくても射出でき、更に左右片方ずつ撃ち出せるできるようになっている。一発目はゴジラの熱線で撃ち落されたが、時間差で撃ち出された二発目は直撃、大爆発を起こしゴジラを一時ダウンさせた。
多連装ロケット弾
バックユニットに内蔵されている大型ロケット弾。MRL・2MkIVとも呼ばれる680mmロケット弾、改修後には改良型が装備されている。『ゴジラ×メカゴジラ』では87式、『東京SOS』では04式をそれぞれ装備。
95式470mm多目的誘導弾
バックユニットに内蔵されている、曲射弾道タイプの小型ミサイル。零距離で組み合いながら発射したり、ビルを盾にしながら発射するなどの曲射でゴジラを翻弄した。改修後には、98式320mm多目的誘導弾も装備されている。
3式絶対零度砲(アブソリュート・ゼロ)
胸部ハッチ内に装備されている、機龍の最終兵器。-273.15℃という絶対零度の光弾を発射、直撃した物体を一瞬で凍結し、更には僅かな衝撃で分子レベルまで破砕してしまう。極めて強力な兵器だが、発射にはエネルギーの40%近くを消費するために多用はできない。ゴジラと組み合ったまま零距離で発射され、殲滅には失敗したものの胸に大きな傷を負わせて、退散させることに成功。但し右腕もろとも、心臓部である巨大な共有結合性結晶(人工ダイヤモンド)をこの戦闘で破損し、防衛予算の都合で用意できなかったために改修後には取り外されている。
4式対獣掘削装置(スパイラル・クロウ)
改修後の追加武装。ゴジラとの戦いで大破した右手を完全に機械化して修復する際に追加された。指が纏まり、更に変形してドリルとなる。ゴジラの皮膚を貫き、高速回転で抉ることで大ダメージを与えた。
4式3連装ハイパーメーサー砲
改修後の追加武装。アブソリュート・ゼロが修復不可能なため、代わりに胸部に装備された。アブソリュート・ゼロに比べると攻撃力の大幅な低下は否めないが、2連装メーサー砲と同時発射し、更にスパイラル・クロウで抉った傷口を集中的に攻撃することでゴジラを戦意喪失にまで追い込むことに成功した。

『ゴジラアイランド』のメカゴジラ

ゴジラアイランド』には、1974年版と1993年版の両方がそれぞれ別々に登場している。1974年版は全身真っ黒のブラックメカゴジラとゴジラに化けた偽ゴジラ、1993年版のものはゴジラアイランドに配備された兵器として登場。1993年版とブラックメカゴジラは劇中で対決している。

Gガードのメカゴジラ

Gガードに配備された兵器。オートマチックで動くことができるが司令官が操縦することもある。造形物はバンダイの1993年版メカゴジラのソフビ人形

偽ゴジラ

X星人がゴジラの評判を落とすためにおくりこんだゴジラの偽者。外見は平成ゴジラだが、本物のゴジラの熱線を腹にあびた際、外皮がくずれ1974年版メカゴジラのボディが露出。そして本物のゴジラと戦うも、本物よりはるかに弱かったらしく、同じ所に再び熱線を浴びせられあっけなく爆発した。

ブラックメカゴジラ

全身真っ黒のメカゴジラ。元々は廃棄処分寸前にされていたGガードのメカ怪獣をザグレスが奪ったが、ポンコツなのであまり自由に動けなかった。造形物は1974年版メカゴジラの人形を全身黒塗装したもの。後に雑誌ハイパーホビーの史上限定版ソフビとして限定発売された(ただし1975年版メカゴジラのソフビを黒色にて成型しただけのもの)。

『CRゴジラ3』のメカゴジラ

実写カットは『東京SOS』の着ぐるみを使用。ただし胸の武器はアブソリュート・ゼロで、鳴き声は昭和版のものを使用。

『ゴジラ・パチスロウォーズ』のメカゴジラ

液晶演出で登場するのは、CRと同じく『東京SOS』のもの。胸の武器がアブソリュートゼロで(三連メーサーも発射している為、実際どうなっているのかはわからない。)鳴き声は昭和版という点も同じ。劇中とは違い、自身で飛行する姿も見せる。

その他

  • ゲーム『超(スーパー)ゴジラ』ではGフォースメカゴジラが登場するが、宇宙人によって利用されて、ゴジラと戦う。
  • ゲーム『ゴジラ・ジェネレーションズ・マキシマムインパクト』にスーパーメカゴジラII(正式名称は、G型高機動戦闘ロボットSMG-IInd)が登場。
  • 幻星神ジャスティライザー』に外見がメカゴジラに似ているライゼロスが登場した。
  • ゴジラ FINAL WARS』ではメカゴジラ自体は登場しないものの、南極基地のシーンでは初代メカゴジラのテーマソングがかかっている。
  • 中日ドラゴンズ所属のプロ野球選手・佐伯貴弘は、松井秀喜に対抗して一時期「メカゴジラ」と名乗っていた。

脚注

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  1. ^ 監督の大河原孝夫が、この作品の前に『超少女REIKO』という作品のメガホンを採ったことに因んでいる。
  2. ^ ミスであるがどうかは定かではないが、実はラドンによって右のレーザーが破壊される直前に既に右目が光っていなかった。その次のカットで再び両目が点灯しその後片目は破壊される。
  3. ^ シリーズ第1作『ゴジラ』(1954年)で、オキシジェン・デストロイヤーによって倒されたゴジラの骨をベースにしたという設定。本来、オキシジェン・デストロイヤーには骨をも溶解する威力があるという設定で、実際に初代ゴジラでは骨まで溶けて跡形も無くなってしまったという描写もあるのだが、『ゴジラ×メカゴジラ』では全身の骨格が残っていたという事になっている。
  4. ^ 品川決戦では、それに近い形態は取ったものの、飛行というよりは急降下するような姿。

関連項目