モーターヘッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| モーターヘッド Motörhead | |
|---|---|
| ファイル:Motorhead-03.jpg | |
| 基本情報 | |
| 出身地 | ファイル:Flag of England.svg イングランド ロンドン |
| ジャンル |
ヘヴィメタル ハードロック スラッシュ・メタル(ルーツ的存在) スピードメタル プロト・パンク ガレージロック ハードコア |
| 活動期間 | 1975年~現在 |
| レーベル |
サンクチュアリ・レコード SPV エピック・レコード GWR レコード ブロンズ・レコード ビクターエンタテインメント |
| 公式サイト | imotorhead.com |
| メンバー | |
|
レミー・キルミスター フィル・キャンベル ミッキー・ディー | |
| 旧メンバー | |
|
ラリー・ウォリス ルーカス・フォックス フィル・テイラー エディ・クラーク ブライアン・ロバートソン ワーゼル ピート・ギル トミー・アルドリッジ | |
モーターヘッド (Motörhead) は、1975年から現在まで活動するイギリスのメタルバンド。ベーシストで作曲家のレミー・キルミスター(元ホークウインド)を中心に結成された。デビューから35年以上もの間、一貫して大音量かつテンポの速いスピード・ロックをその音楽性の軸に置いて活動しており、スラッシュ・メタル、ハードコア・パンクなどが出現するはるか以前から、それらの音楽性を包括するサウンドを展開してきた[1]。 是非はともかく、1980年代にイギリスで勃興したNWOBHMの先駆のひとつとも見做される。
目次 |
概要
バンド名の由来はホークウインドの同名の曲から。一時期4人編成(ツイン・ギター)だった時期もあるが、活動期間の大部分でギター、ベース、ドラムスのトリオ編成を貫いている。現在まで全期間在籍しているのはリーダーのレミーのみであり、実質的にレミーのバンドである。スレイヤーやメタリカと言ったスラッシュメタル系のミュージシャンに敬愛されている事などから、日本版のCDの帯などで「スラッシュメタルの元祖」と紹介されることもある。パンク・ロック、ハードコア・パンクのジャンルで扱われていた時期もあり、ジャンルの垣根を越えたバンドである。
"ファスト"・エディ・クラーク(ギター)、フィルシー・"アニマル"・テイラー(ドラムス)を擁した1970年代後半から1980年代初頭が最初の黄金期で、その極めて個性的な音楽性にもかかわらず、『エース・オブ・スペーズ』(Ace of Spades)をはじめいくつかのアルバム、シングルをイギリスのトップ40チャートに送り込んでいる。特に1981年にリリースしたライブ盤『ノー・スリープ・ティル・ハマースミス』(No Sleep 'til Hammersmith) はこの時代の金字塔である[2]。
1982年に・エディ・クラークが脱退し、後任に元シン・リジィのブライアン・ロバートソンを迎えて『悪魔の化身』(Another Perfect Day) をリリースするが、メロディアスなフレーズを多用した作風は旧来のファンの失望を招く。レミーは素早くこの事態に対処し、ロバートソンに代えてフィル・キャンベル、ワーゼルを起用。バンド史上初の正式な4人編成となって、シングル「キルド・バイ・デス」(Killed By Death)、過去のベスト・トラックを収録したコンピレーション・アルバム『ノー・リモース』(No Remorse) をリリースして体制を立て直す。
その後は、何度かメンバーチェンジを繰り返しながらも一貫して従来のモーターヘッド・サウンドを守り通し、1995年からは再びトリオ編成に戻った(ギターは1984年に加入したフィル・キャンベル、ドラムスは1992年の『マーチ・オア・ダイ』(March ör Die) から参加するミッキー・ディー:元キング・ダイヤモンド、ドッケン)。このラインナップはグループ史上最も長く続いており、1970年代~1980年代の最初の黄金期を凌ぐ数の作品を発表し、現在も精力的に活動を続けている。
メンバー
現メンバー
元メンバー
- ルーカス・フォックス(ドラムス):1975年
- ラリー・ウォリス(ギター):1975年 – 1976年
- フィルシー・"アニマル"・テイラー(ドラムス):1975年 – 1984年、1987年 – 1992年
- "ファスト"・エディ・クラーク(ギター):1976年 – 1982年 ※脱退後ファストウェイ結成
- ブライアン・ロバートソン(ギター):1982年 – 1983年 ※元シン・リジィ
- ピート・ギル(ドラムス):1984年 – 1987年 ※元サクソン
- ワーゼル(ギター):1984年 – 1995年
- マット・ソーラム(ドラムス):2009年(ツアーメンバー)
バンド・ラインナップの変遷
| 期 | 年 | ベース、ボーカル | ギター | ドラムス | リリース作品 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1975 | レミー | ラリー・ウォリス | ルーカス・フォックス |
|
| 2 | 1975 | フィル・テイラー |
| ||
| 3 | 1976 | ラリー・ウォリス & エディ・クラーク | クラークのオーディションのみ
| ||
| 4 | 1976-82 | エディ・クラーク |
| ||
| 5 | 1982-83 | ブライアン・ ロバートソン |
| ||
| 6 | 1984 | フィル・キャンベル & ワーゼル |
| ||
| 7 | 1984-87 | ピート・ギル |
| ||
| 8 | 1987-92 | フィル・テイラー |
| ||
| 9 | 1992 | トミー・ アルドリッジ |
| ||
| 10 | 1992-95 | ミッキー・ディー |
| ||
| 11 | 1995- | フィル・キャンベル |
|
音楽性
創設者であり、モーターヘッドのスタイルを作り上げてきた中心人物であるレミーは、世間一般がモーターヘッドのサウンドを「ヘヴィメタル」「スピードメタル」などにカテゴライズすることを好ましく思っておらず[1]。ヘヴィメタルよりむしろパンクの方により親近感が湧くと述べている。実際、レミーはラモーンズに曲を提供したり、ダムドとステージで共演したりしている。彼は「ダムドとは共通の美意識を持っているが、ブラック・サバスや、増してやジューダス・プリーストにはそんなもの感じない」と述べている[3]。
キャラクター
デビュー以来彼らのアルバムジャケット等さまざまな場所に登場する、牙をむいた豚(ウォー・ピッグ)のキャラクターは、ホークウィンド時代からレミーと懇意だったデザイナー、ジョー・ペタグノがバンドのデビュー・アルバムのためにデザインしたものである[4][5]。オスの豚をベースにデザインされ、レミーのアイデアでヘルメット、チェーン、スパイクが加えられた。
このキャラクターは、アイアン・メイデンのエディ・ザ・ヘッドと同じように、様々なアレンジを施されてアルバム・カバーに登場する。『オーヴァーキル』では、内部から強烈な光を発するイメージで描かれ、『ボマー』ではメンバー3人が搭乗した爆撃機のボディにペイントされている。『アイアン・フィスト』のジャケットはイラストではなく3次元の立体的な拳のオブジェクトを作成して撮影したものだが、指にはめてある4つの指輪のひとつがウォー・ピッグになっている。
ディスコグラフィ
アルバム
- 1975年 On Parole *発売は1979年
- 1977年 Motörhead *UK43位 シルバー
- 1979年 Overkill *UK24位 シルバー
- 1979年 Bomber *UK12位 シルバー
- 1980年 Ace of Spades *UK4位 ゴールド
- 1982年 Iron Fist *UK6位 シルバー
- 1983年 Another Perfect Day *UK20位
- 1986年 Orgasmatron *UK21位
- 1987年 Rock 'n' Roll *UK24位
- 1991年 1916 *UK24位
- 1992年 March or Die *UK60位
- 1993年 Bastards
- 1994年 Sacrifice
- 1996年 Overnight Sensation
- 1998年 Snake Bite Love
- 2000年 We Are Motorhead
- 2002年 Hammered
- 2004年 Inferno
- 2006年 Kiss of Death
- 2008年 Motörizer
- 2010年 The Wörld Is Yours
その他(ライブ盤やベスト盤)
- 1981年 Please Don't Touch (ガールスクールとの共演、Headgirl名義)
- 1981年 No Sleep 'Til Hammersmith (live) *UK1位
- 1984年 No Remorse (compilation)
- 1988年 No Sleep at All (live)
- 1999年 Everything Louder Than Everyone Else (live)
- 2000年 The Best Of (compilation)
- 2000年 The Chase Is Better Than The Catch (compilation)
- 2000年 Over The Top - The Rarities (compilation)
- 2001年 All The Aces (compilation)
- 2003年 Live At Brixton Academy The Complete Concert (live)
- 2007年 Better Motörhead than Dead: Live at Hammersmith (live)
脚注リンク
- ^ a b “An Interview with Lemmy Kilmister”. Classic Rock Revisited article. 2 February 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。4 April 2007閲覧。
- ^ “LosingToday reviews”. LosingToday Magazine's review of BBC Live & In-Session. 11 February 2007閲覧。
- ^ “Motorhead Interview with Lemmy 6-20-2000 Ear Candy interview.”. 6 May 2007閲覧。
- ^ “Interview with Motörhead Artist Joe Petagno”. Motörhead official site website. 11 February 2007閲覧。 Inspiration for War-Pig is also covered in the 'About Joe Petagno' interview section on Inferno 30th Anniversary edition bonus DVD, SPV69748.
- ^ ペタグノは30年以上の長きにわたってモーターヘッドの作品のためにデザインを続けてきたが、2007年、バンドのマネジメントへの不満を表明し、コンビを解消してしまった。
外部リンク




