伝説巨神イデオン
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| 伝説巨神イデオン | |
|---|---|
| ジャンル | ロボットアニメ |
| アニメ | |
| 原作 | 矢立肇、富野喜幸 |
| 総監督 | 富野喜幸 |
| キャラクターデザイン | 湖川友謙 |
| アニメーション制作 | 日本サンライズ |
| 製作 | 東京12チャンネル 東急エージェンシー 日本サンライズ |
| 放送局 | 東京12チャンネル(現・テレビ東京) |
| 放送期間 | 1980年5月8日 - 1981年1月30日 |
| 話数 | 全39話 |
| コピーライト表記 | ©1980 サンライズ |
| 映画:伝説巨神イデオン 接触篇 THE IDEON; A CONTACT | |
| 監督 | 富野喜幸(総監督)、滝沢敏文 |
| 制作 | 日本サンライズ |
| 封切日 | 1982年7月10日 |
| 上映時間 | 85分 |
| コピーライト表記 | ©1980、1982 サンライズ |
| 映画:伝説巨神イデオン 発動篇 THE IDEON; Be INVOKED | |
| 監督 | 富野喜幸(総監督)、滝沢敏文 |
| 制作 | 日本サンライズ |
| 封切日 | 1982年7月10日 |
| 上映時間 | 99分 |
| コピーライト表記 | ©1980、1982 サンライズ |
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『伝説巨神イデオン』(でんせつきょじんイデオン、英表記:Space Runaway Ideon)は、1980年5月に放送開始された日本のテレビアニメである。
目次 |
作品解説
日本サンライズ(現在のサンライズ)制作により、1980年(昭和55年)5月8日から1981年(昭和56年)1月30日まで全39話が東京12チャンネル(現・テレビ東京)をキー局として放送された。第21話までは毎週木曜日午後6時45分から7時15分まで、第22話からは毎週金曜日午後7時30分から8時まで放映された。CS放送では、これまでにチャンネルNECOやアニマックスなどで放送が行われている。
『恐竜探険隊ボーンフリー』から始まったトミーの企画によるテレビキャラクター・シリーズ第5弾であり[1]発表試写会はトミー本社内のプレゼンテーション・ルームで行われたが結果的に最終作になった。
本作は宇宙に進出した2つの種族が不幸な出会いを果たし、無限のエネルギー「イデ」を巡って誤解を重ねて泥沼の戦いを続ける物語であり、精神科学的な理論とバイオレンスな感性を融合した作品である。『機動戦士ガンダム』テレビシリーズ終了直後の富野喜幸(現・由悠季)を総監督に迎え、『ガンダム』の劇場版シリーズと並行して製作が進められた。視聴率と玩具販売の不振で打ち切られるも、後にスタッフとファンの熱意により映画化されるという『ガンダム』と同様の経緯を辿った。さらに劇場版ではテレビ放送されなかった終盤部分も映像化され、登場人物全員が次々と壮絶な死を迎える。
テレビ版では塩沢兼人が、劇場版では田中信夫がナレーターを担当している。あまりにも多くの登場人物が唐突に死んでしまう展開に塩沢は「でもナレーターは大丈夫だろう」と思っていたところ、第34話の最後に流れたナレーションは途中でイデの流星の効果音に遮られてしまい、「ナレーターも例外じゃないのか?」と本気で肝を冷やしたという[2]。
あらすじ
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
地球人類が外宇宙へ移民を開始して50年経過した遠い未来。地球人は2年前から移民を行っていたアンドロメダ星雲の植民星A-7・ソロ星で、異星人文明の遺跡を発掘。地球人類が外宇宙に進出して出会った6度目の異星人であることから、「第6文明人」と呼称された。
一方その時、伝説の無限エネルギー「イデ」の探索のために、「ロゴ・ダウ」(=ソロ星)を訪れた異星人バッフ・クランと、地球人の移民が接触。さらに、無思慮な行動で本隊より離れたバッフ・クランの貴人カララ・アジバを捜索に出た下級兵士の発砲と、両者の疑心暗鬼により武力衝突へと発展。第6文明人の遺跡は合体し、巨大人型メカ「イデオン」となった。
主人公ユウキ・コスモらは戦いを終結するべく「戦意はない」ことを示すために白旗を上げるが、バッフ・クラン社会でのそれは「お前らを地上から抹殺する」という逆の意味だったため、事態はさらに悪化することとなる。地球人たちはイデオンで応戦しつつ、同じく発掘された宇宙船ソロ・シップに乗り込み宇宙へ逃れる。だが、その遺跡にこそバッフ・クランの探し求める無限力「イデ」が秘められており、カララを乗せたソロ・シップの脱出により、事態は局地紛争から星間戦争へ進展してしまう。安住の地を求めソロ・シップは地球人側の移民星に逃げ込むが、バッフ・クランは執拗な追跡の手を休めない。道中に様々な人間模様が繰り広げられ、艦内に不和を抱えたまま宇宙を逃走し続けるが、次第にイデオンとソロ・シップに異変が起こり始める。
作品の背景と評価
背景
本作はトミーのテレビキャラクター第4弾にあたる『科学冒険隊タンサー5』の後継番組として企画された。トミーとサンライズが組んだ作品としては第2作になる。
サンライズ企画室からの発注により、メカニカルデザインのサブマリンがイデオンのデザインをした。サンライズはイデオンのデザインでトミーにプレゼンテーションをし、企画が始動してから富野が作品に参加している。
このようにサンライズの作品は基本的にマーチャンダイジング先行で、ロボットのデザインから作品がスタートする。これに富野が反発。後に富野は本作を「制作者とかスポンサーに対して嫌がらせで作った」と述べている[要出典]。
こうした反発から富野はイデオンのデザインを見るなり「これは第六文明人の遺跡です」と言った。富野によれば「でなければ、こんな酷いデザイン誰が使います?」[3]。富野曰く、日常の延長といった性質を消すためにサイズを巨大にした(=第6文明人を巨人に設定した)、と後に語っており、作品がハード路線になったのもイデオンのデザインにたえうるだけのパンチ力のある展開を目指した結果であると証言している[3]。アニメ監督としてはむしろ「イデオン自身が障害」[3]であり、企画から間違っている物を売れるようにするため必死でやったとのこと。その結果、小説家の福井晴敏がBSアニメ夜話に出演した際「いや、あれは遺跡にしか見えない」と語ったようにある種特異な世界を生み出すことには成功している。
もっともこのような反発を持ちながらも富野は仕事をしっかりとこなす姿勢も見せており、1980年1月13日付けの富野のメモにはイデオンの玩具の「エレクトロクニクス搭載で音と光が出る」「タンサー5の玩具と同じくボタン一つで変形する」などのギミックを作品に取り入れることや、旧作である恐竜シリーズの流れを取り入れることなどの記述がある[4]。
キャラクターデザインには『無敵鋼人ダイターン3』でコロスを描き、富野に賞賛された湖川友謙が採用された。富野は「湖川の“女”の部分がほしいと思った」と述べている[4]。
テレビ放送中の評価
本作は、すでに一定層が存在した中学生以上のアニメファンを視聴対象に含めていた。そのためオープニングテロップには掲載雑誌として、学童以下向けの学習雑誌の他に、「アニメージュ」「ジ・アニメ」「OUT」「アニメック」「月刊アニメーション」のアニメ雑誌各誌が記載されている。アニメ業界出身の杉山卓は放映中に執筆した『青春アニメ・グラフィティ―テレビ編』(集英社コバルト文庫、1981年)の中で、ロボットアニメの枠を超えた高度な内容を盛り込むことを目指すとスタッフが公言していた本作の制作姿勢を高く評価し、ぜひそれを押し通して成功してほしいとエールを送っている。
しかし、一般層に受けたとは言い難く、ストーリー中盤から放送枠がゴールデンタイムに移行したが、視聴率は低下。トミーやアオシマ等から発売された関連商品である玩具などの販売が振るわなかったため、全43話の予定が第39話で打ち切られた。なお、放送前のアニメックの記事では39話の予定との記述がある。中盤頃に4話延長が持ち上がったものの、スケジュールも考えずに結局は立ち消えになった制作現場の身勝手さを非難する意味で、富野は「打ち切り」と呼んでいる。
放送終了後の劇場版公開時には、アオシマから発売されたプラモデルだけはガンプラブームもあって好調に売り上げていた[5]が、放送当時の関連商品はほとんどが子供向けのぬり絵や文房具などである。
トミーの玩具は「ミニマムで40~50億円」の目標を達成することができず、最終的に大きく赤字になってしまった[要出典]。
イデオンガンとイデオンソードの登場が遅すぎて、視聴者に殴る、蹴る以外に能のないロボという印象を与えてしまったため、という事情もある。これについて富野は、『闘将ダイモス』で同様にストーリーにこだわってロボが売れなかった長浜忠夫の苦悩する姿が重なり、「いまさらダイモスじゃあるまいし…」と落胆したという。
テレビ版最終回は、イデが仕組んだカララとドバの会談が決裂、ドバがソロ・シップ殲滅を命じた所で唐突にイデが発動して両人類が滅亡するという内容だったが、これについて富野は後に「ソロ星で両人類が戦争を始めた時点で発動していてもおかしくはなく、テレビ版の最終回だって嘘じゃない」と述べている[6]。
最終回の脚本を担当した松崎健一によると彼が書いた第39話の脚本を富野がラスト2分を変更して最終回にしたそうである。「だから(最終回は)最後の2分以外はただの39話なんですよ」と語っている[7]。
劇場版
テレビアニメは39話で打ち切られたものの、制作スタッフ達は本作の結末を、何らかの形で発表することを望み、番組終了後に劇場版の製作が決定した。当初は『機動戦士ガンダム』劇場版と同様に複数に分けての公開も考えられていたが、興行不振で最終作を製作できない事態になる恐れを考慮し、一本にまとめられた。新作の原画は作画監修の湖川友謙がほとんど1人でこなしているが、一部の新作の戦闘シーンの原画は板野一郎が担当している。また本作の制作スタッフは劇場版『ガンダム』の制作現場と同じスタジオで作業した。
こうして1982年7月10日にテレビ版の総集編『接触篇 A CONTACT』と、新作映画『発動篇 Be Invoked』が同時公開、併映され、両篇合わせておよそ3時間にも及ぶ長大な上映時間となった。
内容は『接触篇』がテレビ版前半の総集編で、『発動篇』が最終回完全版となっている。富野は「起承転結の“承”の部分がないので、劇作としては0点」と評している[6]。
キッチン、ギジェほか、キャラクターの死に際して老若男女問わず徹底した人体破壊描写が行われた。ラストについて富野は「『禁じ手』を使ってしまったのかもしれない」と語っている[8]。
登場人物
詳細は「伝説巨神イデオンの登場人物」を参照
用語解説
イデオン
詳細は「イデオン (架空の兵器)」を参照
全高105m・重量5650t。ソロ星で発掘された第6文明人の遺跡。3台のメカが合体することで巨大人型メカとなる。無限エネルギー「イデ」によって動く。バッフ・クランは「巨神」と呼称する。第2話でのカーシャ曰く「何か知らないけどよくできてる」メカ。
起動時やパワーの増加に合わせ、コックピットにある半球形のスクリーン(作中では「ゲージ」と呼ばれる)にギリシャ文字のΙ(イオタ)、Δ(デルタ)、Ε (イプシロン)、Ο(オミクロン)、Ν(ニュー)を重ね合わせたかに見られるサインが現れ、フォルモッサ・シェリルがこのサインを「ΙΔΕΟΝ」=「イデオン」と読んだことから、イデオンと呼ばれるようになった。単純にアルファベットで、ゲージの中に“IDEON”と描くケースもある。
格闘戦のほか、イデのパワー上昇に伴い、ミニ・ブラックホールやイデオン・ガン(波導ガン)、イデオンソードというイデの無限力を体現したイデオン本来の武器を使用可能となる。
完成直前にイデ誕生によって第6文明人が滅亡したため、未完成となった内装は地球人側の技術によって作られている。よってコンピュータやパネルなどは本来の仕様とは違うものと考えられる。
腕や脚などにミサイルやグレンキャノンなどの武装が追加されたが、本来の装備ではないため機体の変形により位置が変化する。物語序盤ではこれらの取り付け位置を間違ったため変形後使用できなくなるといった不具合もあった。
特徴的な攻撃方法の、全身のミサイルの一斉発射は、敵に囲まれたときに使われることが多い。
全身がイデオナイトと呼ばれるイデの流れを放出する特殊装甲で覆われている。
ソロシップ
全長400m。ソロ星で発掘された第6文明人の遺跡。星間航行が可能な宇宙船。上部にイデオンを寝かすことが可能な甲板がある。バッフ・クランは「ロゴ・ダウの舟」「ロゴ・ダウの異星人の船(主に発動篇)」「四つ足(主に小説版での呼称)」と呼称する。ブリッジにイデオンのコクピットにあるものと同様のゲージが存在する。
移民星に訪れた際に武装の強化を行い、主砲やグレンキャノンを装備した。これによりイデオンの支援やバッフ・クランの艦船との戦闘が行えるようになった。
強力なバリアーを発生させることが可能であり、ある程度の攻撃に耐えることができる。このバリアーはイデオンのバリアーと同じくイデの力の高まりによって防御力が変化する。イデの力が弱まっていると敵の重機動メカの攻撃で貫かれることもあれば、逆に強まっているときはガンド・ロワの攻撃すら防ぐ。しかし、防御をバリアーに頼りきっているため白兵戦に弱く、バッフ・クランとの白兵戦により乗組員に多数の被害が出ている。
地球人
主人公側が属する種族。外宇宙に進出し各地に移民星を持つ。劇中、社会体制についての描写はなかったが、異星人の脅威に対抗するための地球連合軍や各植民星軍といった軍隊が社会で幅をきかせている。そのため、各植民星では政府に交渉するよりも統治している軍隊と交渉することが多かった。ロゴ・ダウ(=ソロ星)で初接触したため、バッフ・クランからは「ロゴ・ダウの異星人」と呼ばれる。
なお、作中では「地球」は固有名詞ではなく、バッフ・クランも含めて人間型の知的生命体の母星の意味である。そのため、ここで語られる「地球」は、太陽系第3惑星としての「地球」などの特定の星を指すものではない(#備考を参照)。
バッフ・クラン
敵方となる種族。宇宙進出は主人公側よりも遠大で先行している。髪は直毛が多く多色の瞳、左利きが多いという身体的特徴をもつ。ズオウ大帝による独裁政治が行われ、封建制が色濃く残る階級社会をもつ。
軍人は自分達をサムライと称しており、プライドが高い者や出世を望む者が多い。
バッフ・クラン(バッフ族)とはあくまで民族名であり、彼らは主人公側と同じく自分達の母星を「地球」と呼んでいる。なお、バッフ・クランの勢力圏に住む総ての民族がバッフ・クランではなく、彼らが戦闘の末に平定した多くの民族も地球の繁栄による恩恵にあずかっている。ゲルマン民族のような彫りの深い風貌、白い肌がバッフ・クランの純血者の証明であり、ロウ・ロウルやルクク・キルのようにその特徴に当てはまらない者が異民族とされる。
なお、後付設定ながら富野喜幸が「バッフ・クランはハングル文字のような字体を用いている」と発言しており、コミックボンボンにその設定を活かした「バッフ・クラン文字」が掲載された。
ソロ星
地球側が移民を行っていた星。アンドロメダ星雲内にあり、地球から250万光年離れている。バッフ・クランでは「ロゴ・ダウ」と呼称し、伝説のエネルギー「イデ」が存在する星と見当をつけていた。事実、地球人は第6文明人の遺跡をこの星から発掘した。劇中で、地球とバッフ・クランの母星はソロ星を挟んで正反対の位置にあることが示されている。
第6文明人
イデオンやソロシップを作った文明のこと。既に滅びた状態で発見された。地球人類にとって「6番目に遭遇した地球外文明」という意味。すなわちバッフ・クランは第7文明人にあたるが、第1~第5文明の中には、実はバッフ・クランが含まれていたらしい。特に第5文明との接触は“輝きのコンタクト”と呼ばれ、接触した宇宙船が異星人の攻撃により沈められるという事件だった。この事件で地球に対する敵対的異星人の存在が明らかになり、地球文明は外宇宙への植民を推進するようになった。
イデ/無限力
バッフ・クランで伝説として語られている、無限のエネルギー。その調査にソロ星(ロゴ・ダウ)を訪れ地球人と接触した。なお、地球側には無限エネルギーの伝説はなかった。これは絶対帝政によって単一の文化が持続したバッフ・クランに対し、地球側では多くの政治形態や文化・宗教の興亡によって伝説が歪曲され、各地の神話や伝承にその名残を留めるのみになってしまったものと考えられる。
シェリルの調べた結果やギジェの発言からすると、イデオンやソロ・シップに備わっているイデの力は第6文明人の数十億の意識を集めたものと推測される。
富野によれば、イデは第6文明人の精神の一部をエネルギー利用する実験の失敗により誕生したものであり、その際に第6文明人はすべての精神を吸い取られて滅亡したとされている[9]。
また小説版には「イデが目覚めた時、雑多な自己に戸惑った」との記述がある。
主な登場兵器および技術
登場する重機動メカなどについては伝説巨神イデオンの登場兵器を、ハーケン攻撃、生体発信器、準光速ミサイル、ゲル結界、フリーザー・スカッチについてはバッフ・クランを参照のこと。
本作品の世界は人類が外宇宙に進出して50年が経過した未来という設定。
地球人類とバッフ・クランはほぼ同等の技術レベルにあり、多くのキーテクノロジー(核融合、超光速通信、重力制御など)を両種族が持っている。ただし、機動メカを兵器運用するという思想は地球側にはなく、生体利用技術においてバッフ・クランが進んでいる。
作中では同一技術を地球人類側では英語ないしカタカナ、バッフ・クランでは漢語で呼んでいる。
反物質エンジン(アンチマターエンジン)
劇中では「反物質エンジン」という言葉だけで説明はなかったが、物質と反物質を対消滅させて発生するエネルギーを宇宙船の推進力として使用している。イデを除けば次項の「亜空間飛行」を実現する推力をもたらす唯一の推進器。地球、バッフ・クラン、第6文明のいずれも使っていた。
反物質エンジンの噴射物には反物質が含まれているため、地上など居住地近傍での使用は常識では考えられないとされている。ソロ・シップの反物質エンジンがソロ星地表で作動した際は、樹木や土壌が対消滅していった。
亜空間飛行(DSドライブ)
本作品世界における超光速航法。亜空間飛行はバッフ・クラン側の呼称。地球側ではDimension Space Drive「DS[デス]ドライブ」と呼ぶ。
反物質エンジンで発生させた巨大なエネルギーを推進力として別次元の「亜空間」へ船体を転移、亜空間を経由すると現実空間に対するいわば近道をとることができ、結果として光速を超えて移動することができる。ただし、転移座標(亜空間内での近道のルート)を取ることが困難である。亜空間は進行方向の前後に伸びるチューブ形の空間として描写され、大きな推進力を持たなければ亜空間の外(通常空間)に弾き飛ばされた。亜空間内で進行方向を上下または左右に大きくそれると亜空間内のルートを外れてしまい、予定と全く違う通常空間に出てしまう。逆に許容範囲内であれば亜空間内の座標をずらすことも可能で、コスモたちはそれを利用して第38話では亜空間内で消えたり出現したりして敵を攻撃する戦法をとった。第5~9話の亜空間は無数の人魂が舞い飛ぶような描写だったが、その後は簡素化された。劇場版では青い光がときおり煌めいて流れるような描写となっている。 また本作品では亜空間飛行中の戦闘も頻繁に行われ、バッフ・クラン軍は亜空間戦闘に特化した重機動メカ「ギラン・ドゥ」を駆使して、亜空間戦闘に不慣れなイデオンやソロ・シップを苦しめた。 亜空間での戦闘は亜空間戦闘・DSファイト(デスファイト)、亜空間からの脱出は亜空間飛行解除・DSブレーキ(デスブレーキ)、DSアウト(デスアウト)と呼ばれる。
加粒子砲(グレンキャノン)
いわゆるビーム砲。地球軍、バッフ・クランともにミサイルと並んで大気圏内外を問わず使用される主力兵器。対空用の機銃サイズのものから戦艦や重機動メカの主砲まで、サイズも用途も様々だった。ガンド・ロワの基本構造はこれと同じで、エネルギー源の(後方の超新星よりエネルギーを得ている)スケールが異なるだけである。
レーザー剣(ビームソード)
地球、バッフ・クランともに使用する個人用白兵戦兵器。物語の当初からその切れ味の良さは窺い知ることができた。重機動メカの武器としては使用されておらず、イデオンソードが唯一の例外となるが、発生原理が異なるため厳密には違うこととなる。
エアガン
劇中ではこの名称は出てこなかったが、地球、バッフ・クランともに使用している無重力空間移動用の個人装備。地球タイプは第13話に初登場。宇宙服の腰に巻くように装備する。腰の後ろにある2本の支持架がスライドして伸び、その先端にボールジョイントで動くノズルがある。バッフ・クランタイプは第15話に初登場。背中に装備して4本のハーネスで固定、胸の部分にも装置がある。両肩から後ろ斜め上方に伸びた支持架の先端にノズルがあり、やはりボールジョイントで自在に動く。操作方法については説明がなかったが、この装備を使用して宇宙空間でかなり自由に活動していた。
マイクロ・ブラックホール
地球の中継基地があった「アジアン星」がバッフ・クランからの「準光速ミサイル」攻撃で全滅しかけた時に出現した兵器である。イデオン腹部にあるシャッターが開き「マイクロ・ブラックホール」が出現、飛来して来る「準光速ミサイル」を撃破(吸い込んだ)した。
波導ガン
波導ガン(イデオン・ガン)はマイクロ・ブラックホール兵器に指向性を持たせた兵器である。よって劇中では「竜巻」のような表現方法になる。「超重力」力場兵器のため、空間をねじ曲げ通常空間から直接「亜空間飛行」をしている敵艦にも被害を与える事が出来る。「発動篇」では一貫して「イデオン・ガン」と呼ばれる。
作中の惑星・宙域および生物
- ソロ星
- 登場話:第1~7話。地球から250万光年、アンドロメダ星雲内にある惑星。劇中の第1話の時点では地球人類が植民して2年という設定である。地球側の呼び名はアンドロメダA-7ソロ星。バッフ・クラン側の呼び名は「ロゴ・ダウ」。恒星系に惑星はソロ星1つだけで、ソロ星は衛星を2つ持っている。恒星スペクトルの関係で空が地球より緑がかっている。
- ソロ星の生物
- ソロ星の原生生物はそれに類似の地球の生物の語尾に「ラシキ」を接尾して俗称されることが多い。
- リスラシキ:ソロ星原産の栗鼠に似た小動物。双尾。色:薄青、地球のシマリスに似た縞(青色)がある。デクのペットの固有名は「ラパパ」。
- トビガエル
- トット・ト
- ヤヤメガネザル
- オヒル
- ゴクチョウ
- ドモンジ・グワ
- タンチョウカ
- フトカンムリ・チョウ
- スズメラシキ
- ソロピン
- タカラシキ
- カメレオンラシキ
- ヘビモドキ
- トカゲモドキ
- ソロトンボ
- ザウルス・スター
- 登場話:第7~9話。
- ソロ・シップがアバデデ隊の攻撃から逃れてたどり着いた惑星。大気は人類、バッフ・クランともに呼吸可能。
- ザウルス・スターの生物
- 地球の恐竜時代の生物に似たものが多い。
- フトネルス
- 祖剣竜
- ネッシーラ
- 祖雷魚
- クリスタル・スター
- 登場話:第9〜10話。
- ソロ・シップがアバデデ隊との2回目の亜空間戦闘から逃れてたどり着いたバッフ・クラン側がガイラ星域と呼ぶ星域の惑星。惑星のほとんどが金属でできているためか、金属生命体が繁栄しており、惑星表面には繁茂した金属植物で構成されていると見られる外殻が存在する。大気は人類、バッフ・クランともに呼吸に適していない。
- 数年前にアバデデのガイラ星域調査隊が発見した星で、バジンを攻撃してしまったために、全滅に等しい損害を受けた。
- クリスタル・スターの生物
- 身体が金属で構成されており、イオノクラフトで空中を飛翔する種類も存在する。
- バジン
- クサクサゲラ
- モノグサ・ケイソン
- ルインズ・スター
- 登場話:第11〜13話。
- ソロ・シップが着陸した付近の惑星表面には広範囲にわたって廃墟が存在していたが、生命らしきものは発見されなかった。大気は人類、バッフ・クランともに呼吸可能。
- イワラシキ
- ハーピング・ストーン
- スターダスト
- 登場話:第13話・第35話
- 大小多数の小惑星や隕石が流れるアステロイドベルト。その多くの隕石が激しい気流で流されるために、宇宙船が航行するには危険すぎる宙域である。
- イデオンとソロシップのイデオナイト合金のスペアもここで採取される。
- ブラジラー
- 登場話:第14〜15話
- アンドロメダ星雲に移民を開始した地球連合軍の前線基地で、ソロ・シップが逃げ込んだ時点の基地司令官はカミューラ・ランバン。口を開けた二枚貝のような形状の小惑星の中にドーム型のレクリエーションセンターなどを備えた居住区を持つ。周囲にカルテットのステーションであるクイントを「規定の数」配置して防衛していたが、ジルバル・ドクの隊によって壊滅させられる。
- ダボラスター
- 登場話:第15話
- 数年前から植民が開始された、地球の移民星。ジルバル・ドクは「ダボラスターがソロ・シップを受け入れる」との偽りの通信を流し、だまされて逃亡した脱走者を人質として使用する作戦を行なった。名前だけ登場。
- 猿人の星
- 登場話:第16〜17話。
- ソロ・シップが着陸した付近の惑星表面は、常に夕暮れのような赤い空の色の下に荒涼とした大地が広がっていた。
- 猿人
- ハイエナフウ
- アジアン星
- 登場話:第18話・第37話。
- 地球人類の植民星。かなりの人口規模を誇っていたようだが、バッフ・クランのギジェ隊による準光速ミサイルの攻撃を受けたために惑星表面はほぼ壊滅。第37話で再度ソロ・シップが立ち寄った際、人口は10万人まで減少していた。
- フラッグ・スター
- 登場話:第19〜20話。
- ほとんどが水でおおわれており、陸地の存在は描写されていない。惑星表面を覆っている水は比重がかなり高いらしく、人間が難なく浮かぶ。大気は人類、バッフ・クランともに呼吸可能。
- シスネイク・ロング
- ギロンフィ
- ガラドニア・ログ・No24エリア
- 登場話:第21話
- 背景の赤い水性調の配色の宇宙が特徴的なバッフ・クラン側が名付けた宙域。
- キャラル星
- 登場話:第23〜25話。
- 地球人類の植民星。山岳の地下には軍事基地「スタグラ」が設置されている。アジアン星と同様にバッフ・クランのダラム隊による準光速ミサイルの攻撃を受けて壊滅したが、「スタグラ」は無事だった。
- (主人公側の)地球
- 登場話:第26〜32話。
- コスモたちの所属する地球人類にとっての母星。異星人に母星と悟られぬよう、地下や海中に戦力を隠している。「月」と呼ばれる衛星を一つ持つ。恒星系には6つ以上の惑星が存在する。
- ワフト空域(ワフト・エリア)
- 登場話:第33話。
- エネルギー吸収生命体・ヴァンデが無数に生息する宙域。発光星雲に存在していたためか、付近の宇宙の色は大変明るかった。
- ヴァンデ
- ドウモウ・スター
- 登場話:第34話。
- 辺境の惑星。全長数キロメートルにおよぶ巨大な環形生物ドウモウが多数生息する惑星。ソロ・シップが降下した付近の惑星表面には、荒涼たる大地と泥のような水をたたえた海が広がっていた。
- ドウモウ
- ドウモウ・スターの惑星表面大半を覆う海洋に生息しているミミズ状の巨大生物で、体長は数キロにもおよぶ。ドウモウ・スターの数少ない陸地の洞窟の中に卵を産む。調査隊による報告を聞いていたカララによれば、性格はおとなしいとのこと。
- ドウモウ
- ナイト・スター
- 登場話:第35話。
- 惑星上空を小惑星(スターダスト)がびっしり覆っているため、まるで小惑星の外殻を持っているような構造をしている。大量のスターダストのために、惑星表面には恒星の光は届かない。大気の存在は不明だが、あってもかなり希薄なようで、戦闘でソロ・シップの窓が破損した際、乗員が気圧差のため船外に吸い出される描写がある。スターダストの中に浮かんでいるように見える巨大な衛星を一つ持つ。
- ステッキン・スター
- 登場話:第38話。
- 辺境の惑星。
- ソロ・シップが着陸した付近の惑星表面には高さ数キロメートルに達する巨大な植物ソウソウが生い茂っていた。イデオン・ソードによって両断され、崩壊した。
- ソウソウ
- 因果地平
- 登場話:第39話 劇場版
- ギジェが宇宙の果てと言っていた宙域。劇場版ではイデの発動の後、地球、バッフ・クラン全ての人々の魂が集う場所となった。
備考
- アイキャッチは「"IDEON"の表記が手前に迫ってくるもの」「動きは同じで"O"の中に"SPACE RUNAWAY"の記載が追加されたもの」「イデオンが波動ガンを発射するもの」の3バージョンがあり、1クール単位で切り替わった。
- 本作では固有名詞の使用が極力避けられている。「地球」という言葉が使用されているが、これは特定の星を指しているわけではなく、「主に地上で活動する知的生命体は自分の母星をそう呼ぶだろう」という発想によるものであり、バッフクラン側も「私たちの地球」という言い方をしている。同様に「月」も固有名詞ではなく、「衛星」の意味である。コスモたちが月面上で移動せずに「地球の出」を見ることについて設定ミスという指摘をされることがあるが、これも特定の星の話ではないので一概に誤りとは言えない。ソロ星の所在はアンドロメダ星雲とされているが、監督の富野はこう特定したことについて「ミスだったかも知れない」と雑誌インタビューで語っている。また第32話の舞台は前話予告では「土星」とされたが、本編では「第六惑星」とされている。
- 作品放送後、キャラクターデザインの湖川友謙はバッフクランのヘアカラーをカラフルにした件について、「アニメ界に悪影響を与えた愚行だった。自分が日本のアニメからリアリティを奪った」とアニメ誌で後悔の念を露わにしている[10]。しかし、ビビッドな色彩の髪のキャラクターは虫プロ全盛時代からあったものである。
- キー局の東京12チャンネルでの最終回は、エンディング主題歌の終了直後に、戦闘BGM付きの名場面集(30秒)が挿入されていた。
- 本作の特に後半では登場人物が次々と死んでいくが、これは作劇演出以外にも、声優のギャラを抑えるためにスポンサーサイドから登場人物を殺すよう要求があったからだと富野が自著の中で述べている[11]。
- 富野は「もうイデオンみたいなのはやめましょう」とこの全滅作劇の傾向を嫌っていたが、近年のインタビューでは「(発動篇ラストについて)ああいった美しいリーンカーネーション=輪廻を描けた自分は死というものを素直に受け入れられるかもしれない。そういった意味ではいいものをやれた」と語っている[4]。
- 打ち切り後は、直後の20:00枠で放送中の『日本列島大爆笑』をつなぎ目的で30分拡大、そして1981年4月からは定時番組を置かず、プロ野球中継または『民謡スペシャル』を19:00 - 20:54で放送し、同年10月開始の『アニメ親子劇場』へつなげた。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
スタッフ
- 企画:東急エージェンシー、日本サンライズ
- 原作:矢立肇、富野喜幸
- 掲載:テレビランド、てれびくん、学習誌、冒険王、その他、アニメ雑誌各誌
- キャラクターデザイン:湖川友謙
- メカニカルデザイン(TV版):サブマリン
- メカニカルデザイン(劇場版):樋口雄一
- 美術監督:中村光毅
- アニメーションディレクター:湖川友謙
- 総監督:富野喜幸
- 監督(映画版):滝沢敏文
- プロデューサー:石川博(東京12チャンネル)、松島忠(東急エージェンシー)、長谷川徹(日本サンライズ)
- 音楽:すぎやまこういち
- ピアニスト:羽田健太郎
- 作画監修・レイアウト:湖川友謙
- 作画監督補:坂本三郎、上村栄司
- 作画:谷口守泰、板野一郎、毛利和昭、平野俊弘、上村栄司 他多数
- 動画チェック:浜津守、田中健一、ビーボォー
- 音響監督:浦上靖夫
- 製作:東京12チャンネル、東急エージェンシー、日本サンライズ
主なスポンサー
- トミー(現・タカラトミー)
- ショウワノート
- ブリヂストンサイクル
主題歌
レコードの発売元はすべてキングレコード。
- オープニング:『復活のイデオン』
- エンディング:『コスモスに君と』
- 作詞:井荻麟、作曲・編曲:すぎやまこういち、歌:戸田恵子
- 本放送時、一部地域ではボーカルなし・BGMのみの短縮Verを使用していた。
- 劇場版 接触編主題歌:『セーリング・フライ』
- 作詞:井荻麟、作曲・編曲:すぎやまこういち、歌:水原明子
- 劇場版 発動編主題歌:『海に陽に』
- 作詞:井荻麟、作曲・編曲:すぎやまこういち、歌:水原明子
放送リスト
第1話にはオープニング曲の『復活のイデオン』、最終話にはエンディング曲の『コスモスに君と』のサブタイトルがそれぞれ与えられている。第40~43話は未放送で、後に劇場版発動編にて製作された。第39話と第43話のサブタイトルが重複しており、本来の予定通りに全43話だった場合、第39話のサブタイトルが何だったかは不明。ライナーノートには「カララとドバ」と書かれている。
| 話数 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | コンテ | 作画監督 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 復活のイデオン | 山浦弘靖 | 三浦将則 | 斧谷稔 | 湖川友謙 |
| 2 | ニューロピア炎上 | 富田祐弘 | 滝沢敏文 | ||
| 3 | 激震の大地 | 松崎健一 | 石崎すすむ | 吉田浩 | |
| 4 | ソロ星脱出せよ | 渡辺由自 | 関田修 | 斧谷稔 | |
| 5 | 無限力(むげんちから)・イデ伝説 | 貞光紳也 | 坂本三郎 | ||
| 6 | 裏切りの白い旗 | 富田祐弘 | 三浦将則 | 吉田浩 | 湖川友謙 |
| 7 | 亜空間脱走 | 滝沢敏文 | 藤原良二 | 上村栄司 | |
| 8 | 対決・大砂塵 | 山浦弘靖 | 石崎すすむ | 谷口守泰 | |
| 9 | 燃える亜空間 | 古賀あらた | 関田修 | 斧谷稔 | 鈴木英二 |
| 10 | 奇襲・バジン作戦 | 松崎健一 | 滝沢敏文 | ||
| 11 | 追撃・遺跡の星 | 渡辺由自 | 三浦将則 | 斧谷稔 | 湖川友謙 |
| 12 | 白刃の敵中突破 | 石崎すすむ | 坂本三郎 | ||
| 13 | 異星人を撃て | 富田祐弘 | 関田修 | 斧谷稔 | 谷口守泰 |
| 14 | 撃破・ドク戦法 | 滝沢敏文 | 神宮彗 | ||
| 15 | イデオン奪回作戦 | 三浦将則 | 湖川友謙 | ||
| 16 | 必殺のダミド戦法 | 渡辺由自 | 石崎すすむ | 坂本三郎 | |
| 17 | 激闘・猿人の星 | 関田修 | 斧谷稔 | 湖川友謙 | |
| 18 | アジアンの裏切り | 松崎健一 | 滝沢敏文 | ||
| 19 | ギャムス特攻指令 | 古賀あらた | 三浦将則 | 坂本三郎 | |
| 20 | 迫撃・双子の悪魔 | 石崎すすむ | 菊池城二 | ||
| 21 | 敵戦艦を撃沈せよ | 富田祐弘 | 関田修 | 湖川友謙 | |
| 22 | 甦える伝説(総集編) | 古賀あらた 富田祐弘 松崎健一 渡辺由自 | 三浦将則 石崎すすむ 滝沢敏文 関田修 貞光紳也 | 坂本三郎 | |
| 23 | 戦慄・囮の星 | 松崎健一 | 谷田部勝義 | 藤原良二 | 湖川友謙 |
| 24 | 潜入ゲリラを叩け | 古賀あらた | 三浦将則 | 斧谷稔 | 坂本三郎 |
| 25 | 逆襲のイデオン | 渡辺由自 | 石崎すすむ | 谷口守泰 | |
| 26 | 死闘・ゲルの恐怖 | 関田修 | 菊池一仁 | 二宮常雄 | |
| 27 | 緊迫の月基地潜行 | 富田祐弘 | 滝沢敏文 | 湖川友謙 | |
| 28 | 波導ガンの怒り | 古賀あらた | 三浦将則 | 菊池一仁 | |
| 29 | 閃光の剣 | 松崎健一 | 谷田部勝義 | 斧谷稔 | |
| 30 | 捨て身の狙撃者 | 富田祐弘 | 関田修 | 坂本三郎 | |
| 31 | 故郷(ふるさと)は燃えて | 渡辺由自 | 滝沢敏文 | 菊池一仁 | 昆進ノ介 |
| 32 | 運命の炎のなかで | 三浦将則 | 康村正一 | 湖川友謙 | |
| 33 | ワフト空域の賭け | 富田祐弘 | 石崎すすむ | 谷口守泰 | |
| 34 | 流星おちる果て | 関田修 | 菊池一仁 | 湖川友謙 | |
| 35 | 暗黒からの浮上 | 渡辺由自 | 滝沢敏文 | 上村栄司 | |
| 36 | さらばソロ・シップ | 谷田部勝義 | 斧谷稔 | 坂本三郎 | |
| 37 | 憎しみの植民星 | 松崎健一 | 石崎すすむ | 鈴木英二 | |
| 38 | 宇宙の逃亡者 | 富田祐弘 | 関田修 | 斧谷稔 | 湖川友謙 |
| 39 | コスモスに君と(テレビ版最終回) | 松崎健一 | 滝沢敏文 | 坂本三郎 | |
| 40 | 二つの地球最後の日(未放送) | なし | |||
| 41 | 因果はてなく(未放送) | ||||
| 42 | 因果地平へ(未放送) | ||||
| 43 | コスモスに君と(未放送) | ||||
イベント「明るいイデオン」
劇場版公開にあたり、『機動戦士ガンダム』と比較して一般的な盛り上がりが不足しているという見方から制作サイドがファンを巻き込んだ形で行ったイベントの名称。当時のアニメ雑誌の執筆陣や編集者達も半ばスタッフのような形で参加した。スタッフとして加わったゆうきまさみは、当時「月刊OUT」に掲載した漫画「イデオンマイナーノート」にこの模様を描いている。ほかに岡田斗司夫や武田康廣も関与した。スタッフの一人で当時「アニメック」編集長だった小牧雅伸によると、当初は「現在日本で最高水準のアニメ作品」という路線でイベントを打つ予定だったが、『戦闘メカ ザブングル』の第1話のオンエアを見たスタッフから、そのうたい文句は『イデオン』に使えないという話が出て、イベントと割り切ったファンの協力で話題作りをする路線に変更したという[12]。
前代未聞のラッシュフィルム試写会を行ったり、パロディ作品の公募などが行われ、後述の『アジバ3』もその一環として制作された。しかし、できあがった作品内容とのギャップがあまりにも激しかったためか、ガンダムの「アニメ新世紀宣言」のような形で語り伝えられることはなかった。 これらの盛り上がりはテレビ特番まで作られたが、イデオンの興行はアニメーション部門でもベスト5に入れなかった。小牧はこのイベントを「今考えても無理のある企画」と振り返っている[12]。
関連作品
- 小説(富野由悠季)
- ソノラマ文庫版(朝日ソノラマ刊)と後年発売されたスニーカー文庫版(角川書店版)の2レーベルが存在。主文はおおむね同一だが、挿画(イラスト)は各レーベルごとに異なる。
- ソノラマ版の挿画はアニメでもキャラクターデザインを担当した湖川友謙が担当。ほぼアニメの設定に準ずるシークエンスをイラスト化している。
- スニーカー文庫版では著名アニメーター・後藤隆幸による挿画を採用。後藤はキャラクターを担当し、メカニック解説などのイラストは小林誠によるもの。メカ、キャラクターともにアニメの設定を離れ、それぞれ独自の解釈による全くのオリジナルデザインとなっている。
- 小林がこの仕事を受けるにあたり、それを聞きつけた「B-CLUB」の依頼でオリジナル版イデオンの模型を制作し発表している(通巻26号に掲載)。この模型はイラストの作業に取り掛かる前に制作されたため、小説で見られるデザインとは若干異なっているが、作画の際の雛形として用いられている。小林版イデオンはアニメ版イデオンの肩の張り出したシルエットを踏襲しつつも玩具的な意匠は一切取り除かれ、同様に、ソロシップも重機動メカも有機的ラインで、テレビシリーズとのイメージを残しつつも、それとはかけ離れたデザインとなった。
- 登場人物の年齢設定について、小説版とテレビ版とで異なる部分がある。確定可能なところでは、カララ・アジバ(20歳)、ハルル・アジバ(25歳)。その他、コスモやカーシャをはじめとする少年少女である登場人物以外は、小説版では5〜10歳上に年齢が設定されているようであり、テレビ版の演出上も、公式設定に関わらず、小説版と同じ年齢設定でキャラクターを動かしていたようである。
- 掲載雑誌・コミカライズ
- テレビゲーム
- 『スーパーロボット大戦シリーズ』では『スーパーロボット大戦F完結編』、『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』で登場。
パロディ作品
- 『MY HOMEギジェ』 - 1981年から1984年にかけて「月刊OUT」他に掲載された、岩崎摂による本作品のパロディ4コマ漫画。
- 『農耕巨神イネオン』 - 1982年に「月刊OUT」に掲載された榎野彦による本作品のパロディ小説。
- 『伝説虚人ツツイング』 - 「パロディ・マンガ大全集 マンガ奇想天外臨時増刊号」(奇想天外社、1981年12月25日発行)に掲載された夏目房之介による本作品のパロディ作品。
- 『アジバ3』 - イデオンの制作スタッフによるセルフパロディ。この作品のパロディ元はロボットアニメ『無敵鋼人ダイターン3』のオープニングである。
- 『ドラえもん』第28巻「キャラクター商品注文機」に「建設巨神イエオン」が登場する。その姿はイデオンに酷似したねじりはちまき姿のロボットがノコギリとカナヅチを持っていて、また背景が住宅の見取り図になっているというものだった。
その他作品
関連商品
- 書籍
- ※参考文献も合わせて参照のこと。
- CD
- すべてキングレコードより発売。
- 伝説巨神イデオン BGM集
- 伝説巨神イデオン BGM集II
- 伝説巨神イデオン PTOLEMAIC SYSTEM
- いずれもテレビ版の音楽を収録。「BGM集」のみが現在市販されている。
- 「PTOLEMAIC SYSTEM」は、「BGM集」「BGM集II」を再構成して一枚に纏めたもの。「BGM集II」からの収録は半分程度で、一部の曲は短くなっている。
- 伝説巨神イデオン 劇場版 接触篇
- 伝説巨神イデオン 劇場版 発動篇
- THE IDEON 劇場版 接触篇&発動篇 オリジナル・サウンドトラック
- 「接触篇&発動篇」は、「接触篇」「発動篇」を一枚に纏めたものだが、4曲少ない。
- いずれも絶版。
- 交響曲 イデオン
- 伝説巨神イデオン 総音楽集
- 「BGM集」「BGM集II」「接触篇」「発動篇」「交響曲 イデオン」に加え、CD化されなかった「BGM集III」と「未収録BGMコレクション」を収録した4枚組。ただし「BGM集III」のドラマ編パートは未収録。劇場版主題歌2曲のカラオケは初パッケージ化。
- DVD
- テレビ版のDVD-BOX1・2と劇場版2作品を纏めたDVD-BOXが、2000年〜2001年に限定販売された。2006年にはテレビ版が全13巻の単品として、劇場版DVD-BOXは値下げして再発売された。同年10月よりレンタルも解禁されている。発売元はいずれもビクターエンタテインメント、販売はタキコーポレーション。
近年は長らく(ほぼ)絶版状態が続いたが、2010年12月15日にテレビ版DVD-BOX1・2が同日再発売された。発売元はflying DOG。
- テレビ版のDVD-BOX1・2と劇場版2作品を纏めたDVD-BOXが、2000年〜2001年に限定販売された。2006年にはテレビ版が全13巻の単品として、劇場版DVD-BOXは値下げして再発売された。同年10月よりレンタルも解禁されている。発売元はいずれもビクターエンタテインメント、販売はタキコーポレーション。
- Blu-ray
- 劇場2作品を纏めたBOXが2011年3月30日に発売された。初回限定版には2010年8月に開催されたイベント「イデオンナイト」における富野由悠季、湖川友謙、福井晴敏によるトークショーを収録したDVDが封入されている。発売元はflying DOG。
- プラモデル
- 青島文化教材社(アオシマ)から発売。当初は価格を300円に統一した、いわゆる箱スケールで模型化されたが、後に全重機動メカが1/600の統一スケールで商品化された。他にアオシマ名物の合体マシンシリーズでもイデオンが登場。劇場版公開時には、合体ギミックを廃し可動部分を増やし、劇中の全方位ミサイル発射ポーズを再現可能にした、プロポーションモデルも発売された。
- 玩具
- トミーから、イデオン関連の玩具が発売された。DX玩具の「奇跡合体」は、差し替えで、ロボット時のプロポーションに難があるものの、ボタン一つで変形するタンサー5の「ミラクルチェンジ機構」を備えたものだった。ほかにも、変形機構を簡略化したり、オープニングで使われていたタイプのイデオン波導ガンを追加した合体セットや、変形合体を廃してプロポーションと可動を重視し、電飾とサウンドギミックを盛り込んだ「サウンドフラッシャー」などがある。「サウンドフラッシャー」はこの手の玩具としては初めてLSIを搭載したものだった。
- ツクダホビーからは「イデオン・ メタルコレクション」として、ホワイトメタル製の小スケール(1/5500ソロシップなど)のフィギュアを販売していた。
- 1990年代後半からはバンプレストよりスーパーロボット大戦シリーズ絡みでフィギュアが発売されている。2000年代にユージンよりイデオンと重機動メカのフィギュアが発売。
- 2007年3月31日にはバンダイから「超合金魂」として、一部設定と異なる点があるものの、完全変形するイデオンが発売となった。サイズはシリーズ中最大の高さ約30センチ、重さ約1.6kgに及ぶ。
脚注
- ^ 雑誌「トイジャーナル」1980年5月号より。
- ^ ラポートデラックス(4)『伝説巨神イデオン大辞典』掲載の対談より。
- ^ a b c 『富野由悠季全仕事』キネマ旬報社 1999年
- ^ a b c 書籍「イデオンという伝説」より。
- ^ コミックGON!創刊号(ミリオン出版)
- ^ a b 徳間書店ロマンアルバム・エクストラ(51)『伝説巨神イデオン THE IDEON 接触篇 発動篇』
- ^ 書籍「ガンダム者―ガンダムを創った男たち」より。
- ^ 小説「オーラバトラー戦記11巻(リライト版)」の後書きより。理由については「この手を使えばどんな内容でも作品としてパッケージできてしまうから」と書いている。
- ^ 徳間書店ロマンアルバム・エクストラ(48)『伝説巨神イデオン』
- ^ 太田出版「イデオンという伝説」
- ^ 書籍『「イデオン」ライナー・ノート―アニメの作り方教えます』より。
- ^ a b 『アニメックの頃…』(2009年・NTT出版)
- ^ [1]
参考文献
- 日本サンライズ『伝説巨神イデオン記録全集』(1)~(5)、『伝説巨神イデオン台本記録全集』(1981年、1982年発行)
- ラポートラポートデラックス(4)『伝説巨神イデオン大辞典』(1982年発行)
- 徳間書店ロマンアルバム・エクストラ(48)『伝説巨神イデオン』(1982年発行)
- 徳間書店ロマンアルバム・エクストラ(51)『伝説巨神イデオン THE IDEON 接触篇 発動篇』(1982年発行)
- 講談社テレビマガジンデラックス(11)『TV版 伝説巨神イデオン ストーリーブック(1)』(1982年発行) ISBN 4-06-172461-4
- 講談社テレビマガジンデラックス(12)『TV版 伝説巨神イデオン ストーリーブック(2)』(1982年発行) ISBN 4-06-172462-2
- 講談社テレビマガジンデラックス(13)『TV版 伝説巨神イデオン ストーリーブック(3)』(1982年発行) ISBN 4-06-172463-0
- 講談社テレビマガジンデラックス(14)『劇場版 伝説巨神イデオン ストーリーブック 発動編』(1982年発行) ISBN 4-06-172464-9
- 徳間書店『「イデオン」ライナー・ノート』富野喜幸著(1982年発行) ISBN 4-19-552463-6
- 太田出版『イデオンという伝説』中島紳介著(1998年発行) ISBN 4-87233-400-0
外部リンク
| 東京12チャンネル 木曜18:45枠(1980年5月~1980年9月) | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
伝説巨神イデオン
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| 東京12チャンネル 金曜19時台後半(1980年10月~1981年1月) | ||
日本縦断・民謡大全集
※19:30-20:54 |
伝説巨神イデオン
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