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佐渡ヶ嶽部屋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

佐渡ヶ嶽部屋(さどがたけべや)は、千葉県松戸市に構える日本相撲協会所属で二所ノ関一門相撲部屋

目次

沿革

現在の部屋は、1955年(昭和30年)5月場所限りで引退した二所ノ関部屋大関佐賀ノ花)所属の元小結琴錦年寄佐渡ヶ嶽を襲名して、数名の内弟子を連れて二所ノ関部屋から分家独立して佐渡ヶ嶽部屋を創設した。11代佐渡ヶ嶽は、横綱琴櫻、大関・琴ヶ濱関脇長谷川らを育てたが、1974年(昭和49年)7月場所中に急逝した。

11代佐渡ヶ嶽が死去したため、1974年(昭和49年)7月場所前に引退して年寄・白玉を襲名したばかりの琴櫻が佐渡ヶ嶽に名跡変更して佐渡ヶ嶽部屋を継承した。12代佐渡ヶ嶽は、精力的に弟子のスカウト活動に力を注ぎ、佐渡ヶ嶽を一躍大部屋に拡大した。そして、先代からの弟子である琴風を大関に育てるとともに、幕内最高優勝を飾った関脇・琴富士、関脇・琴錦、大関・琴光喜をはじめ幕内力士を多数輩出した。

12代佐渡ヶ嶽が2005年(平成17年)11月場所13日目(11月25日)に停年退職を迎えたため、娘婿の元関脇・琴ノ若が13日目の取組をもって引退し、年寄・佐渡ヶ嶽を襲名して佐渡ヶ嶽部屋を継承。直後に先代からの弟子である琴欧洲が大関に昇進、2007年には年来の大関候補である琴光喜もそれに続いた。[1]12代はその後13代ら家族に看取られ病没。琴光喜の昇進伝達式に立ち会ったわずか20日後であった。

佐渡ヶ嶽部屋所属力士には「琴」の字が頭に付いた「琴○○」[2]の四股名が付いているが、これは11代佐渡ヶ嶽(琴錦)の故郷・観音寺にある琴弾八幡宮に由来している。琴光喜が初土俵時に名乗った琴田宮など、本名で土俵に上がる場合でも本名の前に「琴」の字を付けて四股名を作るのが通例である。ただし、これは1975年(昭和50年)あたりからで、それ以前は元関脇・長谷川のように本名を名乗る力士や四股名に「琴」の付かない力士も多数いた。部屋の中での呼称は「琴」の部分を省略される。

1965年(昭和40年)1月場所から完全部屋別総当たり制度が導入されたが、その時点で幕内力士を輩出していた部屋の中で佐渡ヶ嶽部屋は唯一、現在に至るまで幕内力士を絶やしたことがない。

2006年(平成18年)6月に琴欧洲を筆頭に13人の所属力士がイスラエル外務省の招きで同国を訪れ、親善相撲を行った。

所在地

師匠

  • 11代:佐渡ヶ嶽登(さどがたけ のぼる、小結・琴錦、香川)
  • 12代:佐渡ヶ嶽慶兼(さどがたけ よしかね、横綱・琴櫻、鳥取)
  • 13代:佐渡ヶ嶽満宗(さどがたけ みつむね、関脇・琴ノ若、山形)

力士

現役の幕内経験力士

横綱・大関

横綱

大関

幕内

関脇

小結

平幕

十両

幕内最高優勝力士

  • 琴櫻傑將(5回)
  • 長谷川勝敏(1回)
  • 琴風豪規(2回)
  • 琴富士孝也(1回)
  • 琴錦功宗(2回)
  • 琴光喜啓司(1回)
  • 琴欧洲勝紀(1回)

所属年寄

  • 粂川佳弘(くめがわ よしひろ、小結・琴稲妻、群馬)
  • 浜風秀章(はまかぜ ひであき、前頭・五城楼、宮城)
  • 白玉克之(しらたま かつゆき、前頭3・琴椿、沖縄)
  • 秀ノ山英行(ひでのやま ひでゆき、関脇・琴錦、群馬)

旧佐渡ヶ嶽部屋

佐渡ヶ嶽部屋は、初代佐渡ヶ嶽から4代まで部屋を経営していた。また、7代、8代、9代、10代もそれぞれ佐渡ヶ嶽部屋を経営をしていたが、現在とは違い高砂系列であった。横綱・男女ノ川は、入門当時は高砂部屋であったが、その後10代佐渡ヶ嶽の弟子となった。戦前の相撲部屋で唯一埼玉県に本拠を構えたことのある部屋であった。

師匠

  • 初代:佐渡ヶ嶽澤右衛門(前2・佐渡嶽沢右エ門上野国) 
  • 2代:佐渡ヶ嶽大五郎(三段目・五百ヶ嶽大五郎、上野国)
  • 3代:佐渡ヶ嶽澤右衛門(小結・関ノ戸澤右エ門、上野国)
  • 4代:佐渡ヶ嶽澤右衛門(前1・桟シ初五郎、伯耆国)
  • 7代:佐渡ヶ嶽兵右衛門(十8・戸上山兵右エ門、東京)
  • 8代:佐渡ヶ嶽兵右衛門(十両・眞崎春吉、不明)
  • 9代:佐渡ヶ嶽脇太郎(前17・玉ノ川脇太郎、神奈川)
  • 10代:佐渡ヶ嶽高一郎(前1・阿久津川高一郎、栃木)

力士

横綱

脚注

  1. ^ 琴ノ若(13代)が途中で引退したのは、力士や行司は部屋持ち師匠がいなければ土俵に上がれない規定で、師匠不在となる最悪の事態を回避するためのやむを得ない措置であった。だが、13代はまだ師匠として日が浅かったこともあり、琴欧洲・琴光喜の大関昇進伝達式には、12代が特別に立ち会いを許された。
  2. ^ 3文字が多いが、2文字や4文字の四股名も存在する。いずれも「琴」の字が頭に付く。

外部リンク