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全国高等学校野球選手権大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

全国高等学校野球選手権大会
ファイル:Hanshin Koshien Stadium.JPG
開始年 1915
主催 朝日新聞社
日本高等学校野球連盟
参加チーム数 49
(記念大会を除く)
加盟国 ファイル:Flag of Japan.svg 日本
前回優勝 日大三高
(2011年)
最多優勝 中京大中京高校(7回)
サイト 高野連公式サイト
テンプレートを表示
ファイル:Hanshin Koshien Stadium 2007-19.jpg
2007年夏の甲子園開会式
ファイル:Summer Koshien 2009 Final.jpg
2009年夏の甲子園決勝
日本の高校野球 > 全国高等学校野球選手権大会

全国高等学校野球選手権大会(ぜんこくこうとうがっこうやきゅうせんしゅけんたいかい)とは朝日新聞社日本高等学校野球連盟の主催で、毎年8月に兵庫県西宮市阪神甲子園球場で行われる日本の高校野球大会である。

5年に1度(下1桁が0と5の回)は記念大会として実施されている。大会旗および優勝旗の色は赤で、優勝旗はその色から、「深紅の大優勝旗」と呼ばれている。大会の通称は「夏の(高校野球)大会」、「夏の甲子園」、「高校野球」、「夏の選手権」または単に「甲子園」。

目次

概要

出場校

地方大会と代表校

代表校は原則として各府県1校ずつだが、北海道北北海道南北海道で2つに分けた2校[1]東京都東東京西東京で2つに分けた2校[2]となり合計で49校となる。6月中旬から7月下旬にかけて行う地方大会で勝ちあがった学校が出場できる。大会は地方大会、全国大会ともにすべてノックアウトトーナメントで開催される。なお第59回大会1977年)まで(記念大会を除く)は、学校数の少ない府県は2つで1つの代表を選出していた。

1敗も許されないトーナメント方式の大会を勝ち抜くことは、毎年非常に厳しいとされている。また、全国の参加校は現在約4000校以上ある。都道府県別では第60回記念大会1978年)以降、256校以上の9回戦制になってしまう参加校がある北海道と東京都で各2校を出す他は、40校未満(例:山梨県福井県和歌山県鳥取県香川県徳島県高知県)の小地区でも、8回戦制の128校以上(例:埼玉県千葉県神奈川県愛知県大阪府兵庫県福岡県)の大地区でも、各府県1校だけである。特に第93回大会2011年)現在、愛知県の地方大会は参加校が一番多い(188校)為に、非常に狭き門となっている。続いて大阪府(187校)、神奈川県(186校)[3]の順。逆に参加校が一番少ない地方大会は、鳥取県(25校)である。過去に各都道府県高野連に加盟する学校数が256校を超えたのは、東京都(267校)と北海道(293校)だけである。

なお第80回記念大会1998年)では記念大会として従来通りの北海道・東京都に加えて、参加校128校を超える埼玉県・千葉県・神奈川県・愛知県・大阪府・兵庫県の6府県が最大8回戦制からそれぞれ2校に拡大され最大7回戦制になった為、その年に選手登録された生徒にとっては厳しさが緩和された[4]。しかし、同じく最大8回戦制である北海道2地区(北北海道、南北海道)、東京都2地区(東東京、西東京[5])、福岡県は緩和されず、超激戦地区大会だった。同様に第90回記念大会2008年)も最大8回戦制である都道府県のうち先述の6府県だけが2校に拡大されている[6]

地方大会の基本的なルールは選抜高等学校野球大会と同じく開催年度の公認野球規則アマチュア野球内規高校野球特別規則に則って行われる。地方大会では得点差によるコールドゲーム制度(5回10点差以上、7回7点差以上)が実施されている。但し、決勝戦においてはコールドゲームは適用されない。

試合組み合わせ

組み合わせ抽選は大会直前に行われる組み合わせ抽選会でまず3回戦までの組み合わせを決定(併せて選手宣誓者も決定される)し、準々決勝4試合と準決勝2試合はその都度甲子園球場で決定される。シード制は採用されていないため、初戦で注目校同士の対戦になる事もある。

当初は選抜高等学校野球大会同様に、一度の抽選で決勝戦までの対戦を決めていた。しかし第40回大会1958年)、第45回大会1963年)は記念大会として1県1代表制を採り、出場校が増えたため現行と同様にまず3回戦までの組み合わせを決定し準々決勝と準決勝はその都度甲子園球場で決定される方式を採った。

↑発議:当時の朝日新聞縮刷版を見ると、両記念大会とも、その都度抽選を行っているようだ。また、1952年8月11日の朝日新聞紙上に「今度の大会から、第3日第1試合の第一回戦(7試合14チーム)の番組と、不戦一勝のクジを引いた残り9チームによる第2回戦の取り組みを決めるだけで、勝ち残ったチームがどのチームと顔を合わせるかは次の抽選まで決まらないという方式をとった。」(原文ママ)という記述がある。朝日新聞紙上で確認できるそれ以前については、敗者復活戦の制度が廃止された第5回から7回まではすべて抽選。8回から12回までは記述が見当たらず不明。1927年の第13回大会から中止前年の1940年第27回大会まではその都度抽選。戦後復活の1946年昭和21年度大会から、1951年の昭和26年度大会(この『~年度大会』という呼称は、1953年の昭和28年度大会まで続いている。1954年昭和29年から『第36回大会』に)までは、現行選抜大会と同じヤグラ方式である。以上のことから、1952年から1994年までは、その都度抽選を行ったことになる。

その後第76回大会1994年)までは初戦[7]が大会直前に決定しその後の組み合わせは随時甲子園で抽選して決定していたが阪神・淡路大震災に因る交通障害、或いは選手の健康管理上試合スケジュールの均一化を図ることから第77回記念大会1995年)から再びこの方式に戻された(この時1日4試合日の開始時刻も8:00開始から、30分繰り下げられて8:30開始となった)。

かつて一発抽選だった頃は、隣接県同士が初戦で対戦することも珍しくなかったが、第60回記念大会(1978年)以降1府県1代表制(但し北海道・東京都は2代表制)となってからは隣接県同士の対戦を避けるため[8]東海・近畿・北信越地区を境に東西対決方式で抽選する形が第88回大会2006年)まで29年間続いていた。しかし、東海・近畿・北信越の隣接県同士が初戦でぶつかる弊害も何度か散見したため第89回大会2007年)からは東西対決方式を廃止し、第59回大会1977年)以来30年ぶりのフリー抽選式に戻した。但し、これまで通り北海道、東京都の2代表[9]に関しては初戦で直接当たらないように配慮している。

準々決勝戦については、第84回大会2002年)までは1日4試合を一括開催していたが、第85回記念大会2003年)から選手の健康管理を考えて、1日2試合ずつの2日間開催に変更した。但し、雨天中止による日程遅延が3日間以上続いた場合は日程消化の関係で4試合を一括開催する[10]。この関係で長年8月8日にほぼ固定されていた開幕日が、1 - 2日程度前倒しして行われるようになっている。

現在、夏の甲子園大会の出場校数が49(但し第80・90回の記念大会は55)であるため、1校だけ組み合わせの時点で初戦の対戦校が決定しない。その1校は1回戦を免除される(現在では2回戦で開幕戦に勝利した学校と対戦)利点があるものの、対戦成績は出場49校が定着した第60回記念大会1978年)以降、第80回記念大会1998年)・第90回記念大会2008年)を含め7勝27敗(引き分け再試合1:2011年第93回大会時点)である。対戦校が決定している今日では第88回大会2006年)で鹿児島工がこのジンクスを破って4強入りしたが、中迫監督は「試合を見に行かせた」「対戦相手の試合を見られることもいいこと」などと振り返っている[11]

夏の大会における甲子園の土

3年生部員にとってこの大会で負けると高校野球生活が終わるという意味をこめて「夏が終わる」と表現され[12]、大会途中で敗退したチームが試合終了直後に甲子園の土を拾い集める光景はよく報道でも取り上げられている。なお優勝・準優勝校が土を拾い集める場面はテレビ放送で流されないために、大会途中で敗退したチームのみが行うものと誤解されている場合もあるが、実際には優勝・準優勝校も閉会式や記念写真撮影、インタビュー終了後、グラウンドから去る寸前に土を拾っている。また1・2年生の中にはもう一度戻ってくるという意味を込めて持ち帰らない者もいる。

大会歌

同大会歌は第29回大会1947年)までは山田耕筰作曲、陸軍戸山学校合唱団が歌いポリドールより発売された『全国中等学校優勝野球大会の歌』。「いさおし、撃ちてし止まん」等、文語体で詞が統一されている。選抜高等学校野球大会の大会歌は『全国選抜中等学校野球大会の歌』であって作曲者、歌唱者さらにレコードレーベルが同じだったが曲調と詞は合間に手拍子が挿入されているなど、『全国中等学校優勝野球大会の歌』とは全く異なっていた[13]

栄冠は君に輝く』は山田に心酔していた古関裕而作曲によるもので「全国高等学校野球大会の歌」の副題が添えられ、伊藤久男とコロムビア男声合唱団によって歌われて1949年日本コロムビアからレコードを発売。第30回大会1948年)から大会歌となった。

開会式

  1. 開式の辞
    開式の言葉ののちファンファーレが鳴り響く。
  2. 選手入場
    ライトスタンドと1塁側アルプスの間に設けられたゲートから入場。曲は『大会行進曲』(作曲・山田耕筰)。春の選抜高校野球と違い、流行歌による入場行進曲の設定はない。先導者・国旗・大会旗の順に入場し各校がそれに続く。各校は前年度優勝校から入場し外野側に整列し、全出場校が揃うとともに選手はバックネット方向へ前進する。
    第31回大会(1949年)から西宮市立西宮高等学校2年生の女子生徒が国旗、大会旗、代表校のプラカードを持っている(プラカードガール)。
  3. 国旗掲揚・大会旗掲揚
  4. 優勝旗返還
  5. 選手宣誓
  6. 大会歌演奏・選手退場

閉会式

  1. 選手入場・整列
  2. 審判委員長講評
    日本高等学校野球連盟会長による。
  3. 優勝旗授与
  4. 優勝盾授与
  5. 準優勝盾授与
  6. 優勝メダル授与
  7. 準優勝メダル授与
  8. 大会会長の閉会の挨拶
    朝日新聞社社長による。
  9. 大会旗降納(大会歌演奏)
  10. 国旗降納(国歌演奏)
  11. 場内一周(大会歌演奏)
  12. 退場
  13. 蛍の光演奏

海外遠征

大会終了後、基本的に上位進出校の3年生選手を集め、国際親善を主目的とした海外遠征チームが組まれる。行き先は主にアメリカ(韓国、ブラジルへの遠征実績もあり)で、2006年以降はアーバンユース・アカデミー(カリフォルニア州コンプトンにあるMLBの野球振興・選手育成機関)との対戦が組まれている。

選手及びコーチングスタッフは、帽子マークは「J」、胸文字は「JAPAN」、袖に日章旗という、数十年間変わっていない簡素なデザインのユニフォーム(白及びグレー地)を着用する。また背番号は1(優勝投手)から投手→捕手→内野手→外野手の順に振り分けられる(つまり投手は背番号がほぼ一ケタ、野手は背番号が必ず10番台となる)。

真剣勝負の場であるAAA世界野球選手権大会[14]もしくはAAAアジア野球選手権大会に出場した年もあるが(その場合、選手権不出場校の選手や2年生以下の選手が選ばれたことがある)、2007年のAAAアジア選手権から使用バットが木製に変更されたこともあり、選手権出場選手選抜としては最近出場していない。

その他

  • 日本の電力供給は全国高等学校野球選手権大会をピークに調整を行っている[要出典]という通説がある。
  • 様々な感動的なドラマを生み、思いもよらない結末を迎える事から「甲子園には魔物が棲む」と言われている。
  • 毎年8月15日終戦の日の為、正午に選手、観客を含めて1分間の黙祷を行う(サイレン鳴響も行う)ため、試合は一時中断する。なお実際はインプレー中(打球が飛んでいる等)のケースを避ける為に正午より少し前からプレーが中断され、この間に場内放送でスタンドの観客にも黙祷への協力を求める。なお正午の段階で試合前の場合は、正午ではなく試合開始直前に行う場合が有る。例として第92回大会2010年)は、第二試合の興南明徳義塾戦の開始直前に黙祷が行われた。
  • 第92回大会(2010年)現在、第1回から全ての大会の予選に参加した高校(皆勤校)は全国に15校ある。
  • 夏季オリンピック開催年は、開催期間の重複を可能な限り避けるための日程調整が実施されることがある。例として、第74回大会1992年バルセロナ五輪)は史上最も遅い8月10日から、第90回記念大会2008年北京五輪)は史上最も早い8月2日にそれぞれ開幕していた。

歴史

ファイル:Ceremonial First Pitch 1915.jpg
第1回大会 村山龍平朝日新聞社長による始球式

歴代優勝校

全国高等学校野球選手権大会歴代優勝校を参照。

夏の高校野球に関する様々なエピソード

全国高等学校野球選手権大会に関するエピソードを参照。

第1試合の基本的な開始時間

  • 4試合開催日 8:30[15]
  • 3試合開催日 9:30[16]
  • 2試合開催日(主として準々決勝、準決勝) 11:00
  • 1試合開催日(主として決勝) 12:30ないしは13:00
2試合以上開催する場合、「試合時間は2時間・その後のグラウンド整備と次の試合の練習に30分」と想定され新聞の組み合わせ発表では4試合日の場合「(1)8:30、(2)11:00、(3)13:30、(4)16:00」とそれぞれ掲載[17]されているがあくまでも目安であり、原則的に前の試合終了から30分後に次の試合を行う[18]

2011年・第93回大会の場合

2011年(第93回大会)は3月11日に発生した東日本大震災福島第一原子力発電所事故輪番停電(計画停電)等の余波を受けて試合開始時間が大幅に見直された。開会式の9時開始は従来通りだが、2日目以降の第1 - 3回戦、2試合日の準々決勝準決勝の試合開始時間を8時に変更した。決勝戦は試合開始時間を9時30分に変更。夏選手権で午前中に決勝戦を実施するのは大会史上初となる[19]

各種記録

高校野球全国大会の記録一覧を参照。

2011年現在、以下の県が一度も決勝戦に進出したことがない。

  • 岩手県
  • 山形県(準決勝進出実績もなし)
  • 山梨県
  • 富山県
  • 福井県
  • 鳥取県
  • 島根県
  • 長崎県
  • 宮崎県

大会における問題点

  • サスペンデッドゲームを採用していないこと、球場がドームではないことから、大量の得点差がついた試合も降雨等による天災でノーゲームとなり、先日の試合でリードされていた高校が、翌日の試合で勝利するという現象がしばしば起きている。
    1. 2003年(第85回大会)・駒大苫小牧倉敷工戦:駒大苫小牧が8-0と大量リードしながら4回途中で降雨ノーゲームの宣告。翌日の再試合では倉敷工が5-2で勝利。
    2. 2009年(第91回大会)・如水館高知戦:如水館が2-0・6-5と2試合共にリードしながら、大会史上初の2日連続の降雨ノーゲーム。再試合では高知が9-3で勝利。
  • 準々決勝後の再抽選では、インターバル期間に差が生じてしまうことがある。

テレビ・ラジオ中継

全国高等学校野球選手権地方大会内の各都道府県の項や、中継を行う各放送局の項も参照。

NHKでの中継

1954年(第36回大会)からNHKがテレビによる中継を始めた。基本的に総合テレビのみで18:00まで中継するというスタイル(国会中継のため、教育テレビに差し替えられた事例もある)であった。しかし、1974年(第56回大会準々決勝東海大相模鹿児島実業戦が延長戦に突入した(試合は延長15回まで行われた)ため、テレビ中継放送が予定時間を大幅に超えてしまい、試合途中の18:55で中継放送を打ち切った(鹿児島地区のみ18:59まで延長)。その直後からNHKに対して視聴者から中継打ち切りに対する抗議が殺到し、天気予報とそれに続く『7時のニュース』終了後に中継を再開した。

これを受けて、NHKでは翌1975年第57回大会)から現在のように総合テレビとEテレのリレー中継方式で完全生中継を行うようになった。ただし1998年(第80回大会)は編成の都合上、一部日程において午前中の教育テレビへリレー時に15分間の中断が存在した(当該試合出場校の地元局では中継を続行)。地上デジタル放送でも同様にリレー方式をとるためマルチ編成は行わないが、イベントリレー機能を利用してリレー時の案内を実施している。

現在は全試合アナウンサーと解説者1名で実況しているが、1998年までは初戦のみ両校関係者をゲストとして招き、4人体制で中継を行っていた。

2010年までは衛星第2テレビでも開会式、準々決勝、準決勝、決勝・閉会式のみ放送していた。なお、小笠原諸島、沖縄県大東島地方の地上波テレビの衛星再送信中継局ができるまでは、東・西東京代表と沖縄県代表出場校の試合も放送していた。

開会式、決勝、閉会式はリアルタイム字幕放送を実施。

海外向けのNHKワールド・プレミアムでも準決勝、決勝・閉会式を放送している。録画での時差放送(ニアライブ)となる場合と生中継となる場合があるが、近年は時差放送で行われることが多い。

基本的な放送時間帯

2010年の4試合日の場合を具体例として記述する。

テレビ

基本的に総合テレビで放送し、12時台のニュースや全国定時放送枠と18時以降の時間帯をEテレでリレー放送する。

総合テレビ
  • 平日 8:15-11:54、13:05-18:00
  • 土曜日 9:00-11:54、13:50-18:00
  • 日曜日 8:35-9:00、10:05-11:54、13:05-18:00
  • 9時台以降は毎時00分にニュース(10時と15時にはニュース・気象情報)を挿入。ただし攻撃中の場合は原則として00分に到達したときの学校の攻撃が終了してからニュースに切り替える。
Eテレ
  • 平日 11:54-13:05、18:00-最終試合終了まで
  • 土曜日 8:35-9:00、11:54-13:50、18:00-最終試合終了まで
  • 日曜日 9:00-10:05、11:54-13:05、18:00-最終試合終了まで
  • 基本的な放送時間。地方局によっては放送時間が拡大される場合がある。
  • 第92回(2010年)は平日が第1試合の開始前から、土・日曜日が第1試合の開始予定時刻より遅れて放送開始となる。
  • 第93回(2011年)は試合開始時間の繰上げのため、土・日曜日が8:00(土曜がEテレ、日曜が総合)開始となった[20]。そのため、平日が第1試合の開始予定時刻より遅れて放送開始となった[21]
ラジオ
ラジオ第1放送
  • 平日 8:25-11:50、12:20-最終試合終了まで
  • 土曜・日曜 8:25-11:55(一部地域では11:50で飛び降り)、 12:15-最終試合終了まで
  • 18:50以降も試合が続く場合は、18:50より19:30までニュース・交通情報・気象情報のため中断(中断中に試合が終了した場合は、ニュースで結果のみ放送)。19:30以降も試合が続いている場合は19:30より中継を再開し、試合終了まで中継する。
  • 地元校が関係する地域向けに午前は12:00まで、午後は19:00まで中継を延長する場合があり、当該地域は交通情報・気象情報をFM放送のみで放送する。
  • 毎時00分の時報後にニュース挿入あり(挿入タイミングは総合テレビとほぼ同様)。このほか、全国の高速道路情報も随時挿入する場合がある。

第90回大会(2008年)まではNHKワールド・ラジオ日本でも決勝・閉会式のみラジオ第1放送(第90回大会・2008年はFMで放送)と同時放送を行っていた。 現在はテレビと同様にアナウンサーと解説者の2名で放送しているが、第67回大会1985年)以前は決勝戦を除きアナウンサー1人で実況中継を行っていた。

広島平和記念式典長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典全国戦没者追悼式国会中継政見放送、その他重要な事件などにより中継出来ない場合は以下の通り振替中継する。

  • 総合テレビ→Eテレ
  • ラジオ第1放送→FM放送(原則として当該試合に地元校が出場する地域のみ。全国戦没者追悼式を除く)[22]

地方大会の中継

総合テレビでは、各地方大会の決勝戦(一部地域では準々決勝・準決勝も含む)を放送している。特殊な例は以下の通り。

  • 関東・中京・近畿広域圏では総合テレビ・Eテレで地域を分担して決勝戦を中継している。同日に行われる決勝戦が多い場合一部の試合が録画中継となる。
  • 北海道内では、南北海道大会・北北海道大会を準決勝から生中継。両大会とも準決勝・決勝戦は原則全道放送するが、同日に重なった場合はローカル放送となり札幌・函館・室蘭放送局では南大会を、旭川・帯広・釧路・北見放送局では北大会を中継する。なお旭川・帯広・釧路・北見放送局では南大会、札幌・函館・室蘭放送局では北大会の試合経過速報も随時伝えている。
    • 2011年7月23日は北大会決勝と南大会準決勝が同日に重なったが、北大会決勝を総合テレビ[23]、南大会準決勝をEテレ[24]でそれぞれ全道放送した。

ラジオでは、各地の地方大会も生中継している。

  • 多くの地区では原則として決勝戦が行われる球場での試合が中継され、その他の球場からは随時試合結果・経過速報を伝えている。
  • 関東地区では東・西東京大会をラジオ第1放送で決勝戦のみ、その他はFM放送で準決勝・決勝を放送する。
    • なおラジオ第1放送の同時放送を行っている国際放送NHKワールド・ラジオ日本」およびIPサイマル配信「NHKネットラジオ らじる★らじる」では東・西東京大会の決勝戦を含め、高校野球地方大会中継(春季・秋季も含む)は一切行われないため、中継のない地域・既終了地域と同様、通常のラジオ第1放送の定時番組(ネット送出番組)を放送している。
  • 北海道地方では、ラジオ第1放送とFM放送(ラジオ第1放送が中継できない場合に限る)を使って中継。各地の支部予選はブロック代表決定戦のみ道内各局別に放送し、南・北北海道大会は1回戦から全試合を中継。南大会と北大会の日程が重複しない限り南大会・北大会ともに全道放送している。なお、日程が重複した場合は南大会・北大会で地域別にローカル放送を行う場合もある。

備考

  • アナログ教育テレビでは通常正午に時報を送出していたが、高校野球中継を放送中は送出しなかった。このため時報音によって自動的に時刻調整を行う一部のビデオレコーダーにて、時刻調整が行われない事態も発生した。なお、デジタル放送はデータ圧縮によるタイムラグが生じるため、時報を送出しない。
  • 北海道では駒大苫小牧の活躍を受けて第87回大会(2005年)・第88回大会(2006年)は決勝戦を生中継したほか、深夜に録画で再放送した。
  • 1996年から1998年までは、球場外部に設けた「スタジオ甲子園」から進行を行っていた。
  • ラジオ第1放送では第1、2試合終了後、総合テレビで出場校のふるさと紹介にも使用されている「栄冠は君に輝くNHK学校紹介用BGM」(龍野順義による演奏)の曲をバックに、当大会のホームページのお知らせが女声アナウンスより放送される。後、聴取者側の聴戦疲労の癒しを目的にテンポを下げたこの曲が流される。

民放での中継

  • 朝日放送は、ラジオが開局翌年の第34回大会1952年)から、テレビは前身の「大阪テレビ放送」だった第39回大会1957年)から(「全国高校野球選手権大会中継」)1回戦から決勝まで生中継を実施している。サンテレビジョンと提携した第67回大会(1985年)以降は土曜日と準々決勝以降を除き、昼の時間帯は近畿圏の独立UHF局とのリレーネットも実施している(CMも通常の全画面ではなく画面隅に追いやって、球場の風景も放送)。第77回大会1995年)~第82回大会2000年)の間、BSアナログハイビジョン試験放送(BS-9ch・JO248-BS-HDTV)において中継を行っていた。この名残からか、第83回大会2001年)からは、BS朝日でも朝日放送との同時放送を行っている(ハイビジョン中継、連動データ放送あり[25]。CMは通常放送と同じく4:3の標準形式画像で全画面放送し、提供クレジットはCM終了後の後クレジットのみ表示となり、1本のCMを放送するたびにそのCMを放送したスポンサーのみ表示を行う)。CS放送「スカイ・A」でも生中継終了後、録画で放送される。朝日放送による中継については「全国高校野球選手権大会中継」の項も参照。
  • ANN系列では北海道テレビ放送福島放送長野朝日放送瀬戸内海放送愛媛朝日テレビ鹿児島放送琉球朝日放送が準決勝まで地元校が出場する試合を中継しているが開会式の一部と決勝については全国中継される。テレビ朝日は長らく準決勝も一部中継(14、15時台=放送時間延長なし)していたが、第87回大会(2005年)を最後に取り止めた(第86回大会2004年)もアテネオリンピック中継による試合開始時刻変更により放送無し)。
  • 関西地方以外の地域で地元代表校出場試合が放送される場合(決勝は除く)、映像はABCテレビからのネットワークを受けるが、一部の放送局では実況は地元の放送局が派遣したアナウンサーによる「地元校応援実況」となっている。ただし、中継予定時間になっても地元校出場試合が始まっていない場合はABCアナウンサーの実況をそのまま放送する(回線の都合上、前の試合のどちらかの地元局の応援実況が放送されることもある)。2009年のみ全局がABCの実況となった。
  • その他の地域は以下の通り(ANN系列局での中継が原則だが、ANN系列局の無い地区では他系列局が中継を担当)。かつては殆どのANN系列局が地方大会を開会式から決勝戦まで完全生中継していたが、スポンサー難や視聴率低迷等により放送体制は年々縮小され(開会式と3回戦・準決勝から決勝戦までのみ中継する局が増加)、開会式から決勝戦まで生中継する局は減少している。

テレビ朝日系については「全国高校野球選手権大会中継」も参照。

民放ラジオによる地方大会の中継
  • 県域民放テレビ局の無い茨城県ではAM局の茨城放送が中継を行っている。
  • 県域民放AM局の無い群馬県ではFM局のFMぐんまが中継を行っている。
  • かつてはテレビ朝日と関係を持っていた文化放送が東西東京・神奈川・千葉・埼玉県大会の決勝戦を中継していた時期がある。
  • 県域民放テレビ局がある佐賀県ではAM局のNBCラジオ佐賀が決勝のみ中継を行っている。

解説者については高校野球解説者一覧を参照のこと。

また、テレビ朝日系列各局と朝日新聞資本がある一部のテレ朝系以外の放送局では7月中旬頃から朝日新聞の大会CMが放送される。バックのBGM「栄冠は君に輝く」は当初は学生の混声合唱であったが21世紀になってからはハウンドドッグサーカス (歌手)森山良子夏川りみ小椋佳イメージアーティストが歌うようになった。映像は前年度の本大会(年度により地方大会も)の模様をフィルム撮影したものを使っている。ナレーションは小林清志

(2008年のナレーション例)「沖縄から、北海道から。この歓喜が真夏の日本を熱くする。今年は第90回記念大会。いざ、甲子園へ。全国高校野球選手権。この一球に、かける夏。朝日新聞からあなたへ…」

ケーブルテレビでの中継

一部のケーブルテレビでも、都道府県予選大会(主に放送エリア内の球場・学校の試合)を中継しており、近年は地域密着を掲げるケーブルテレビのコンテンツのひとつとなっている。

夏の高校野球の球史に残る試合

長い歴史を持つ大会であるゆえに『球史に残る』とされる試合は多く、以下は一例である。

脚注

  1. ^ 北海道は宗谷・オホーツク・根室・釧路・十勝・留萌・上川・空知の振興局を北北海道とし、石狩・後志・檜山・渡島・日高・胆振総合振興局を南北海道としている。
  2. ^ 東京都は東京23区のうち中野区・練馬区・杉並区を除いた20区・伊豆諸島・小笠原諸島の地域を東東京とし、多摩地域・東京23区のうち中野区・練馬区・杉並区の地域を西東京としている。
  3. ^ なお第91回大会2009年)迄はほぼ例年、神奈川県地方大会の参加校が一番多く、一時200校を超えた時期もあった。
  4. ^ 大阪府のみ南北、他の5県は東西に分けて予選を行った。
  5. ^ 西東京大会は、参加校が減少し、128校以下になったため、近年は最大7回戦制となっている。
  6. ^ 埼玉県・神奈川県・大阪府は南北、千葉県・愛知県・兵庫県は東西に分けて予選を行った。
  7. ^ 1回戦、2回戦の一部
  8. ^ 前年の第59回大会(1977年)で、早稲田実(東東京)と桜美林(西東京)の東京勢同士が初戦で当たったのが大きな理由とされる。又第58回大会1976年)でも、初戦で豊見城(沖縄)と鹿児島実(鹿児島)の隣県対決が発生していた。
  9. ^ なお10回毎の記念大会は、更に埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県の6府県も含む。
  10. ^ 当初、準々決勝の分割開催を初めて導入の予定だった第85回記念大会は、3日間雨天順延となった影響により準々決勝は1日4試合一括で開催した。その為に事実上は、第86回大会2004年)からの採用となっている。
  11. ^ “〈アルプス席〉「49」のジンクスに挑む”. 朝日新聞: p. 18面. (2010-08-13). http://www2.asahi.com/koshien/news/OSK201008130013.html 2010-08-16閲覧。 
  12. ^ 国体出場校があるため必ずしも「高校野球生活が終わる」わけではない。
  13. ^ 現在も選手入場の際に使われている『(全国中等野球)大会行進曲』も山田耕筰が作曲した作品であり第21回大会(1935年)から使用されているが、富田砕花作詞の歌詞がある。この場合は『全国中等野球大会行進歌』と呼ばれる。
  14. ^ 日程的に出場することが困難なため、全国高校選抜としては2004年のみ出場している。
  15. ^ 第76回大会1994年)までは、8:00開始だった。
  16. ^ 選抜高等学校野球大会では9:00開始。
  17. ^ かつては「(1)8:00、(2)10:20、(3)12:40、(4)15:00」を目安として前の試合終了から20分後に次の試合を行っていた。
  18. ^ なお、早く終了した場合は予定時刻より繰り上げられる場合もある。
  19. ^ 春選抜では第69回大会(1997年)の決勝戦が、午後からの雨天予報を考慮し午前10時に試合を開始したことがある。
  20. ^ リレーする時間は8:55に変更
  21. ^ NHK朝の連続テレビ小説おひさま』の放送が優先されたため。
  22. ^ 2008年の北京オリンピック・2011年の国会中継時は、FMで全国放送した。
  23. ^ 途中緊急地震速報が発動し、地震発生による臨時ニュースで一時中断。
  24. ^ 週間手話ニュースによる中断あり。
  25. ^ BS朝日:以前は双方向対応連動データ放送だった。
  26. ^ IATで中継されるようになったのは第79回大会(1997年)より。IAT開局前の第78回大会(2006年)までは日本テレビ系列テレビ岩手で中継されていた。
  27. ^ 2010年は、1・2回戦をワンセグ2サービス「ならセグ」のワンセグ独自編成(S1)で放送する。
  28. ^ 茨城県は県域民放テレビ局がないため、CS放送「スカイ・A」で放送している「全国地方大会決勝戦」では茨城大会の映像は東京ケーブルネットワークが制作したものを使用している。なお2011年は、東日本大震災復興支援の取り組みとして、千葉テレビ放送で、決勝戦を録画中継した。佐賀大会も唯一の民放局・サガテレビでは放送されていないので九州東通制作の映像を使ってスカイ・A独自に放送している。

関連項目

外部リンク