勝海舟 (NHK大河ドラマ)
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| 勝海舟 | |
|---|---|
| ジャンル | ドラマ |
| 放送時間 | 日曜20:00-20:45(45分) |
| 放送期間 | 1974年1月6日-12月29日(全52回) |
| 放送国 | ファイル:Flag of Japan.svg 日本 |
| 制作局 | 日本放送協会 |
| 製作総指揮 | 古閑三千郎 他 |
| 演出 | 中山三雄 他 |
| 原作 | 子母澤寛 |
| 脚本 | 倉本聰 他 |
| 出演者 |
渡哲也 松方弘樹 大原麗子 久我美子 丘みつ子 大谷直子 垂水悟郎 米倉斉加年 石橋蓮司 江守徹 藤岡弘 萩原健一 戸浦六宏 板東八十助 原保美 宍戸錠 津川雅彦 加東大介 中村富十郎 小林桂樹 尾上松緑 他 |
| オープニング | 冨田勲 |
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|---|
| ドラマ |
『勝海舟』(かつかいしゅう)は、NHKが制作し1974年1月6日から12月29日に総合テレビジョンで放送した12作目の大河ドラマ。全52回。子母沢寛の同名小説を原作に、勝海舟の生涯を、彼を取り巻く人々の人間模様を織り交ぜて描く。
目次 |
概要
当初、主人公の勝海舟役は渡哲也だったが、急病により途中第9回までで異例の主役交代となり、第10回以降は松方弘樹が引き継いだ。しかし当時のNHKは、組合問題などで混乱していて制作体制が定まらず、松方が「NHKはモノをつくるところじゃない」と発言し物議を醸したり、脚本の倉本聰がスタッフと衝突して降板し、東京を去ったため、止む無く中沢昭二に交代するなどトラブルが続いた。しかし一般に視聴率が低いとされる幕末物にあって、年間平均視聴率は24.2%、最高視聴率は30.9%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)とまずまずであった。
特色
- テーマ音楽は、大河作品では常連である冨田勲。爽快な調子とリズムのある旋律にのせた音楽であり、オープニングでの大海を航海する汽船をダイナミックに映した映像に画面いっぱいにクレジットされた手書きの字幕とも相まって、当時視聴した多くの者にインパクトを与えるほど好評であった。尚、映像に映る船は主人公にゆかりの深い咸臨丸の姿であるとされる。
- 海舟の快男児ぶりを思わせる描かれ方は松方弘樹に主役交代後に顕著となったが、彼を取り巻く人物も魅力的に描かれており今なお記憶している視聴者も多い。とくに海舟の師である大久保忠寛(一翁)役の小林桂樹をはじめ、坂本竜馬役の藤岡弘が圧倒的な存在感を見せたほか、知的で冷徹な雰囲気を漂わせた大久保一蔵役の西沢利明や佐久間象山役の米倉斉加年、武市半平太役の伊藤孝雄、榎本釜次郎役の村井国夫の精悍かつ重厚なイメージも当たり役となり好評であった。一方、人斬りで名高い岡田以蔵役の萩原健一と中村半次郎役の清水綋治の強烈で偏執的な怪演も話題となった。
- 本作は歴代大河作品のなかでも極めて次の回へのつなぎ方が絶妙であるという評価もあり、最終回まで視聴者離れを起さなかった作品のひとつとして挙げられる。人情話や政局がらみの見せ場が劇的に描写され、歴史的事象をミステリアスに進展させたりするなど工夫も見られた。また、人斬りと呼ばれた人物達にも焦点が当てられ、海舟を警護した岡田以蔵はじめ、田中新兵衛、中村半次郎、川上彦斎が揃って登場するという珍しい作品でもあり、同時に暗殺劇や拷問、惨殺シーンなどが多く盛り込まれた。
トリビア
- 本作の最終回テロップは『無血開城』であり、奇しくも1998年に放送された『徳川慶喜』の最終回と同じ題である。ただし本作は鳥羽伏見の戦い終結後の江戸城総攻撃を回避した時点で完結しており、幕末動乱の終焉および明治維新後を描いていない。
- 第44回『竜馬死す』での暗殺シーンでは、太刀を抜きかけて抵抗を試みた挙句額を割られて力尽きるというお決まりの場面ではなく、片手にピストルを握り一発のみ発射して絶命する、というこれまでにない演出がなされた。
- 共演者同士でカップルが複数誕生したという珍しい現象を生んだドラマでもあり、松方弘樹と仁科明子は本作での共演がきっかけで1979年3月に結婚。また、村井国夫と音無美紀子も間接的ながら共演し、後年に結婚している。
- 主演俳優が間接的ながら兄弟で出演した大河作品であり、降板前の海舟役であった渡哲也の兄弟である渡瀬恒彦も、田中新兵衛役で出演した。
- 一橋慶喜役の津川雅彦は、1990年日本テレビ系列で放送された年末時代劇スペシャル『勝海舟』でも同じ役を演じ話題となったほか、1988年の同シリーズ『五稜郭』で海舟を演じた。西郷吉之助役の中村富十郎は6年後の大河ドラマ『獅子の時代』で西郷隆盛役として再登場、征韓論争、西南戦争などの維新後の西郷の姿を演じた。
スタッフ
- 原作:子母沢寛
- 脚本:倉本聰、中沢昭二
- 音楽:冨田勲
- 演奏:プラズマ・ミュージック
- テーマ演奏:NHK交響楽団
- テーマ指揮:岩城宏之
- 殺陣:高倉英二
- 時代考証:稲垣史生
- 語り:石野倬アナウンサー
- 協力:運輸省航海訓練所、東京商船大学、石垣安造、小曽根邦治郎、野津親男、示現流、薬丸自顕流
- 制作:古閑三千郎、伊神幹
- 美術:寺門昶、斉藤博巳、田嶋宣助
- 技術:加藤多満喜、三村三三郎
- 効果:高橋美紀、鈴木泰雄、矢島清、浜口淳二
- 演出:中山三雄、山中朝雄、勅使河原平八、伊予田静弘、三井章、加藤郁雄、高松良征、東海林通
キャスト
- 勝麟太郎:渡哲也→松方弘樹
- 勝小吉(海舟の父):尾上松緑
- 勝小鹿(海舟の子):岡村清太郎(現・清元延寿太夫)
- 梶久(小谷野クマ):大原麗子
- のぶ:久我美子
- たみ:丘みつ子
- 順(佐久間瑞枝):大谷直子
- 糸:仁科明子(現・仁科亜季子)
- 筆:香山美子
- 島田虎之助:垂水悟郎
- 杉純道:江守徹
- 高野長英:戸浦六宏
- 佐久間象山:米倉斉加年
- 佐久間恪二郎:木下清
- 吉田寅次郎:石橋蓮司
- 坂本竜馬:藤岡弘
- お龍:川口晶(現・国重晶)
- 中岡慎太郎:高津住男
- 望月亀弥太:大谷朗
- 後藤象二郎:中井啓輔
- 清河八郎:中丸忠雄
- 武市半平太:伊藤孝雄
- 真木和泉:永井玄哉
- 岡田以蔵:萩原健一
- 田中新兵衛:渡瀬恒彦
- 山岡鉄太郎:宍戸錠
- 高橋伊勢守:仲谷昇
- 桂小五郎:和崎俊哉
- 西郷吉之助:中村富十郎
- 大久保一蔵:西沢利明
- 中村半次郎:清水綋治
- 村田新八:荘司肇
- 益満休之助:浜畑賢吉
- 伊牟田尚平:内田勝正
- 井上聞多:明石勤
- 北添佶摩:前川哲男
- 小栗上野介:原保美
- 徳川家茂:坂東八十助(現・坂東三津五郎)
- 一橋慶喜:津川雅彦
- 阿部正弘:杣英二郎
- 榎本釜次郎:村井国夫
- 老人:島田正吾
- 大久保忠寛:小林桂樹
- 松平春嶽:井上孝雄
- 松平容保:児玉泰次
- 島津斉彬:堀雄二
- 山内容堂:臼井正明
- 板倉周防守:安部徹
- 稲葉兵部:細川俊夫
- 水野忠精:飯沼慧
- 永井玄蕃頭:松村彦次郎
- 岩瀬修理:花柳喜章
- 江川英庵:森幹太
- 近藤勇:郷鍈治
- 土方歳三:藤竜也
- 沖田総司:久世龍之介
- 中島三郎助:下之坊正道
- 広沢兵助:横内正
- 相楽総三:浜田晃
- 岩倉具視:林昭夫
- 姉小路公知:石川博
- 三吉慎蔵:宮崎和命
- 原市之進:田中明夫
- 男谷精一郎:鈴木瑞穂
- 福澤諭吉:青山良彦
- 箕作阮甫:南原宏治
- 横井小楠:林孝一
- 新門辰五郎:加東大介
- 松本良順:井川比佐志
- お登勢:市原悦子
- 千葉重太郎:原田大二郎
- 柏尾馬之助:倉島襄
- 木村図書喜毅/木村摂津/木村兵庫頭:土屋嘉男
- ヘルハルト・ペルス・ライケン:マリオ・モンテ
- ヴィレム・ホイセン・ファン・カッテンディーケ:ヤン・ディグリーズ
- 都甲市郎左衛門:中村伸郎
- 小曾根乾堂:山内明
- 小曾根正樹:岡崎徹
- 菖蒲屋佐和之介:松本留美
- 桂田玄道:奥野匡
- 佐々倉桐太郎:柳生博
- 山口三郎:松山省二(現・松山政路)
- 赤城筑甫:久米明
- 春山弁蔵:黒木進(現・小野武彦)
- 近藤長次郎:北村総一朗
- 郡司平左衛門:坂口芳貞
- 中村仙之助:渡部猛
- 大石安左衛門:横森久
- 東間陣助:内田稔
- 土屋忠次郎:内海賢二
- 岩次郎:地井武男
- 丑松:古今亭志ん朝
- 鉄五郎:佐野浅夫
- 三太:小鹿敦(現・小鹿番)
- 藤吉:丸岡将一郎(現・丸岡奨詞)
- 梅太郎:坂上しのぶ(現・坂上忍)
- 弥ん八:神山卓三
- 正木市太郎:阿部六郎
- 学友田辺:蟹江敬三
- 桑田:河原裕昌(現・河原さぶ)
- 柳:音無美紀子
- お篠:吉田日出子
- 小林隼太:岩井半四郎
- 世話焼:瀬川菊之丞
- 暗殺者:久保晶
- 密偵武士:草薙幸二郎
- 永井の門弟:田中秀幸、長克巳
- かけとり:宮内幸平
- 商人:田村錦人
- 目付:八木光生、岸野一彦
- 家臣:加藤正之
- 都築源之助:松原正之介(現・片岡功)
- その他:東野孝彦(現・東野英心)、綿引洪(現・綿引勝彦)、風間杜夫、伊藤つかさ、宮部昭夫、円谷文彦、絵沢萌子、勝部演之、大宮悌二、千葉繁、藤城裕士、松本敬通(現・壤晴彦)
放送
| 放送回 | 放送日 | 題 |
|---|---|---|
| 第1回 | 1月6日 | 青年 |
| 第2回 | 1月13日 | 武州徳丸ヶ原 |
| 第3回 | 1月20日 | 禁足 |
| 第4回 | 1月27日 | 恋 |
| 第5回 | 2月3日 | 転向 |
| 第6回 | 2月10日 | 貧困 |
| 第7回 | 2月17日 | 虫けら |
| 第8回 | 2月24日 | 残り火 |
| 第9回 | 3月3日 | 幕臣 |
| 第10回 | 3月10日 | 海鳴り |
| 第11回 | 3月17日 | 黒船渡来 |
| 第12回 | 3月24日 | 風浪 |
| 第13回 | 3月31日 | 巣立ち |
| 第14回 | 4月7日 | 長崎海軍伝習所 |
| 第15回 | 4月14日 | 対岸 |
| 第16回 | 4月21日 | 巨木果つ |
| 第17回 | 4月28日 | 黒い波濤 |
| 第18回 | 5月5日 | 薩摩路 |
| 第19回 | 5月12日 | 大獄 |
| 第20回 | 5月19日 | 出航 |
| 第21回 | 5月26日 | 咸臨丸渡航 |
| 第22回 | 6月2日 | 天誅 |
| 第23回 | 6月9日 | 冬牡丹 |
| 第24回 | 6月16日 | 幽霊 |
| 第25回 | 6月23日 | 寒月 |
| 第26回 | 6月30日 | 攘夷 |
| 第27回 | 7月7日 | 捨て犬 |
| 第28回 | 7月14日 | 奔流 |
| 第29回 | 7月21日 | 海軍伝習生春山弁蔵 |
| 第30回 | 7月28日 | 以蔵無惨 |
| 第31回 | 8月4日 | 別れ |
| 第32回 | 8月11日 | 池田屋 |
| 第33回 | 8月18日 | 三条木屋町 |
| 第34回 | 8月25日 | 禁門の変 |
| 第35回 | 9月1日 | 孤独 |
| 第36回 | 9月8日 | 焦燥 |
| 第37回 | 9月15日 | こぼれ花 |
| 第38回 | 9月22日 | 竜馬遭難 |
| 第39回 | 9月29日 | 慟哭 |
| 第40回 | 10月6日 | 特使 |
| 第41回 | 10月13日 | 足音 |
| 第42回 | 10月20日 | ええじゃないか |
| 第43回 | 10月27日 | 大政奉還 |
| 第44回 | 11月3日 | 竜馬死す |
| 第45回 | 11月10日 | 三田薩摩屋敷 |
| 第46回 | 11月17日 | 重荷 |
| 第47回 | 11月24日 | 暴発 |
| 第48回 | 12月1日 | 壮士西へ |
| 第49回 | 12月8日 | 赤心 |
| 第50回 | 12月15日 | 江戸焦土作戦 |
| 第51回 | 12月22日 | 前夜 |
| 最終回 | 12月29日 | 無血開城 |
| 平均視聴率 24.2% (視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ) | ||
総集編
- 総集編は前半・後半が現存。
- 総集編はNHKアーカイブスで視聴可能。ちなみに2010年現在視聴できるのはこれのみ。
映像の現存状況
第38回、第39回、第44回と総集編の現存が判明しているが、権利元より放送許諾を得られなかったために時代劇専門チャンネルで放映されている大河ドラマアーカイブスでは放映ラインナップに入っていない。現在(2010年)は各都道府県のNHK番組公開ライブラリーで総集編上下編として視聴可能である。NHKではマスターテープが失われた過去の放送番組の収集(制作関係者や一般視聴者らへのビデオテープ提供の呼びかけなど)を進めているが、本作の通常放送回が録画されているビデオテープの寄贈は今のところ確認されていない。
関連項目
| NHK 大河ドラマ | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
勝海舟
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