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奥泉光

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

奥泉 光
(おくいずみ ひかる)
誕生 1956年2月6日(56歳)
ファイル:Flag of Japan.svg 日本山形県東田川郡三川町
職業 小説家
言語 日本語
国籍 ファイル:Flag of Japan.svg 日本
教育 修士
最終学歴 国際基督教大学大学院
活動期間 1986年 -
ジャンル 小説
代表作 『石の来歴』(1993年)
『「吾輩は猫である」殺人事件』(1996年)
『神器-軍艦「橿原」殺人事件』(2009年)
主な受賞歴 野間文芸新人賞(1992年)
芥川龍之介賞(1994年)
野間文芸賞(2009年)
処女作 『地の鳥天の魚群』(1986年)
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奥泉 光(おくいずみ ひかる、1956年2月6日 - )は、日本小説家。本名 奥泉康弘(やすひろ)。

目次

来歴・人物

山形県東田川郡三川町出身。埼玉県立川越高等学校国際基督教大学 (ICU) 教養学部人文科学科卒。同大学院修士課程修了(博士課程中退)。当初は研究者を目指しており、研究者時代の共訳書に『古代ユダヤ社会史』(G・キッペンベルク著、教文館)がある。すばる文学賞最終候補となり、1986年に『地の鳥天の魚群』を「すばる」にて発表しデビュー。1990年、『滝』が第三回三島由紀夫賞および第103回芥川賞候補となる。1993年『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞・瞠目反文学賞[1]受賞。野間文芸新人賞は保坂和志『草の上の朝食』との同時受賞であり、対照的な作風が話題となった。1994年、『石の来歴』により芥川賞受賞。同作は英語、仏語などに翻訳刊行。

作品はミステリーの構造を持つものが多く、物語の中で次第に謎の位相をずらしていき、虚実のあわいに読者を落とし込む、といった手法を得意としている。デビュー時から反時代的な文語体の書き手で、1996年に書き下ろしで刊行された『「吾輩は猫である」殺人事件』では、夏目漱石吾輩は猫である』の主人公の猫が実は生きていたという設定のもとで、漱石の文体模倣を行った。

1999年、近畿大学助教授に就任、現在教授。バンドを組み音楽活動も行う。また都内などで路上パフォーマンスもする。

2009年『神器』で野間文芸賞受賞。

著書

著書

  • 『滝』集英社、1990年
    • 『その言葉を』集英社文庫にも収録されている。
  • 『葦と百合』集英社、1991年 のち文庫
  • 『蛇を殺す夜』集英社 1992年
  • 『ノヴァーリスの引用』新潮社、1993年 のち集英社文庫、2003年
  • 『その言葉を』集英社文庫、1993年
  • 『石の来歴』文藝春秋、1994年 のち文庫
  • 『バナールな現象』集英社、1994年 のち文庫
  • 『『吾輩は猫である』殺人事件』新潮社、1996年 のち文庫
  • 『プラトン学園』講談社、1997年 のち文庫
  • 『グランド・ミステリー』角川書店、1998年 のち文庫
  • 『虚構まみれ』青土社、1998年 ISBN 978-4791756353
  • 鳥類学者のファンタジア』集英社、2001年 のち文庫 ISBN 978-4087476880 
    • 望月玲子作画『鳥類学者のファンタジア』講談社<KCデラックス>、2008年
  • 『坊ちゃん忍者幕末見聞録』中央公論新社、2001年 のち文庫 ISBN 978-4122044296
  • 『浪漫的な行軍の記録』講談社、2002年
  • 『新・地底旅行』朝日新聞社、2004年 のち文庫 ISBN 978-4022643933
  • 『モーダルな事象-桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活』文藝春秋、2005年 のち文庫
  • 『神器-軍艦「橿原」殺人事件』新潮社、2009 年
  • 『シューマンの指』講談社、2010年 
  • 『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』文藝春秋、2011年
  • 『地の鳥天の魚群』幻戯書房 、2011年

共著

翻訳

  • 古代ユダヤ社会史 H.G.キッペンベルク 奥泉康弘,紺野馨訳 教文館 1986
  • ジェーン・レイ『ノアのはこぶね』福武書店、1992
  • ジェーン・レイ『クリスマスのおはなし』徳間書店、1994

外部リンク

注釈

  1. ^ 島田雅彦が提唱して1度だけ挙行された文学賞。副賞として、北海道穂別町から当地産の野菜を一生寄贈してもらうことができる権利を獲得。