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新御三家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

新御三家(しんごさんけ)とは、1970年代日本を代表するトップアイドル歌手として爆発的な人気を得て大活躍した郷ひろみ西城秀樹野口五郎 [1] の3人(ビッグスリー)を指す総称。それ以前に橋幸夫舟木一夫西郷輝彦が『御三家』と呼ばれていた事に倣った名称であり、略して『御三家』と呼ばれることもある。

目次

概要

  • 先輩である元祖『御三家』の3人は年齢やデビューの時期に隔たりがあるが、『新御三家』は1955年~1956年(昭和30年~昭和31年)生まれとほぼ同年齢(学年は3人とも同じ)で、デビューも1971年~1972年(昭和46年~昭和47年)とほぼ同時期のライバル同士である。
郷ひろみ(1955年10月18日生)
(1972年8月1日発売)
フォーリーブスの弟」
西城秀樹(1955年4月13日生)
(1972年3月25日発売)
「ワイルドな17歳」
野口五郎(1956年2月23日生)
(1971年5月1日発売)
「かわいらしい演歌ホープ」

  • 郷ひろみは女の子に間違えられるほどの可愛らしさ、西城秀樹は男らしさの中に秘められたセクシーさ、野口五郎は気品のある大人の優しさと、ルックスから放たれる魅力も三者三様で、全国の若い女性の人気を独占した。[2]
  • 俳優としてデビューした歌って踊れるジャニーズ・アイドル系の郷ひろみ、ロック系のポピュラー音楽を中心にしたダイナミックなステージングの西城秀樹、演歌歌手としてデビューした音楽的に繊細な神経を持つギタリストの野口五郎と、スタイルも様々であった。
  • レコードセールスでは常にヒットチャート上位を3人の曲が占め、コンサートテレビラジオ音楽番組はもとより、テレビドラマCM映画舞台、各種(文化スポーツ娯楽イベントなどでも、圧倒的な支持を得て大活躍した。
  • 郷ひろみと西城秀樹は、ブロマイド売上実績、演技力(ダンスとアクション)、ヒーロー性、一般性、運動神経の良さなど人気面でトップの座を争った。体形的に脚の長いことで共通している。
  • 野口五郎と西城秀樹は、歌唱力、音楽性(ギターとドラム)、カリスマ性、専門性、音楽賞の受賞経歴など本格派歌手として実力面で競い合った。体形的に背の高いことで共通している。
  • 郷ひろみと野口五郎は、ソフトで甘い雰囲気のする穏健保守派のアイドル的色彩が強いのに対し、西城秀樹は、ハードでホット(辛口)な印象がある強硬改革派のスーパースター的色彩が強いため、グループ・サウンズ時代からロックシンガーとして活躍していた沢田研二と対比されることもあった。
  • ファンの熱狂ぶりも凄まじく、会場で声援を送るのにも創意工夫を凝らすようになり、このころから『親衛隊』と称されるようになった。
  • オリコン集計における、デビューから現在までのすべてのシングルの総売上枚数は、郷ひろみは1,288万枚(93枚目の『愛してる』[3]まで)、西城秀樹は1,170万枚(86枚目の『めぐり逢い』まで)、野口五郎は785万枚(60枚目の『Sweet Rain』まで)となっている。

代表曲

初のオリコン週間シングル・ベスト20入り曲

郷ひろみ

西城秀樹

野口五郎


初のオリコン週間シングル・ベストテン入り曲

郷ひろみ

  • 男の子女の子(1972年)
    ~以降34曲がベストテン入り[4]

西城秀樹

野口五郎


オリコン週間シングル・第1位獲得曲

郷ひろみ

西城秀樹

野口五郎


ベストヒット10曲(1970年代 - 1980年代)

西城秀樹

  1. YOUNG MAN(1979年
  2. 激しい恋1974年
  3. ちぎれた愛(1973年
  4. ホップ・ステップ・ジャンプ(1979年)
  5. 愛の十字架(1973年)
  6. 恋の暴走1975年
  7. 傷だらけのローラ(1974年)
  8. 君よ抱かれて熱くなれ1976年
  9. 薔薇の鎖(1974年) 
  10. 勇気があれば(1979年)

野口五郎

  1. 甘い生活(1974年
  2. 私鉄沿線(1975年
  3. 針葉樹1976年
  4. 哀しみの終るとき(1975年)
  5. むさし野詩人1977年
  6. 夕立ちのあとで(1975年)
  7. 美しい愛のかけら(1975年)
  8. 君が美しすぎて1973年
  9. きらめき(1976年)
  10. 愛ふたたび(1974年)

(※以上はオリコンチャートの調査による。)

脚注

  1. ^ 歌手名の五十音順に列挙(郷ひろみ西城秀樹野口五郎
  2. ^ クラスの女子生徒の8割以上が、この3人の誰かのファンであるという状況が珍しくはなかった。
  3. ^ 松田聖子とのコラボレーション作品『True Love Story/さよならのKISSを忘れない』を除く。
  4. ^ 1972年から13年連続はソロアーティスト歴代第1位

受賞経歴(日本レコード大賞、日本歌謡大賞、日本有線大賞)

NHK紅白歌合戦出場曲

郷ひろみ

  1. 男の子女の子(1973年
  2. 花とみつばち(1974年
  3. 花のように鳥のように1975年
  4. あなたがいたから僕がいた(1976年
  5. 悲しきメモリー1977年
  6. バイブレーション1978年
  7. マイレディー(1979年
  8. How many いい顔(1980年
  9. お嫁サンバ(1981年
  10. 哀愁のカサブランカ(1982年
  11. 素敵にシンデレラ・コンプレックス1983年
  12. 2億4千万の瞳1984年
  13. Cool1985年
  14. Wブッキング1990年
  15. 言えないよ(1994年
  16. 逢いたくてしかたない(1995年
  17. 2億4千万の瞳(1996年
  18. お嫁サンバ(1997年
  19. セクシーユー1998年
  20. GOLDFINGER '99(1999年
  21. なかったコトにして2000年
  22. この世界のどこかに2001年
  23. 紅白スペシャルメドレー(2010年

西城秀樹

  1. 傷だらけのローラ(1974年
  2. 白い教会1975年
  3. 若き獅子たち(1976年
  4. ボタンを外せ1977年
  5. ブルースカイブルー(1978年
  6. YOUNG MAN(1979年
  7. サンタマリアの祈り(1980年
  8. ジプシー1981年
  9. 聖・少女(1982年
  10. ギャランドゥ(1983年
  11. 抱きしめてジルバ1984年
  12. YOUNG MAN(1994年
  13. YOUNG MAN(1995年
  14. moment1997年
  15. 傷だらけのローラ(1998年
  16. Bailamos1999年
  17. ブルースカイブルー(2000年
  18. Jasmine2001年

野口五郎

  1. めぐり逢う青春1972年
  2. 君が美しすぎて(1973年
  3. 甘い生活(1974年
  4. 私鉄沿線(1975年
  5. 針葉樹(1976年
  6. 風の駅(1977年
  7. グッドラック(1978年
  8. 青春の一冊(1979年
  9. コーラス・ライン1980年
  10. 裏切り小僧1981年
  11. 19:00の街1983年

出演番組

  • フジテレビ系は郷ひろみ、TBS系は西城秀樹、日本テレビ系は野口五郎・郷ひろみと、それぞれのテレビ局を象徴する「看板スター」として支援した。そのため新御三家の競争の中には、民放3大テレビ局系列が雌雄を決するという意味合いがあった。

夜のヒットスタジオ

  • 1970年代後半~1980年代前半にかけては、原則として3人のうち最低でも誰か1人が毎週『夜のヒットスタジオ』にゲスト出演した。
  • この3人の中でもっとも出演回数が多いのは西城秀樹で188回(これは五木ひろしの222回、森進一の204回に続き歴代出演歌手全体を通じても3位に位置する多さである)、ついで郷ひろみが175回、最も早く初出演を果たした野口五郎は123回となっている。
  • 最多マンスリー歌手は郷ひろみの3回になっている。

NTV紅白歌のベストテン

  • NTV紅白歌のベストテン』には同様に3人が毎週交代で出演し、野口五郎が番組の歴代最多回数出演歌手になっている。

ザ・ベストテン

  • ザ・ベストテン』には第1回から3人が揃って登場し、記念すべき最初(第10位)の登場歌手は野口五郎だった。
  • 西城秀樹は『ブーツをぬいで朝食を』以降22曲(154週)登場し、ついで郷ひろみが『禁猟区』以降15曲(117週)、野口五郎は『風の駅』以降9曲(41週)登場した。ちなみに同じ期間(1978年1月19日から1989年9月28日まで)のオリコンチャートには、西城秀樹は17曲、郷ひろみは10曲、野口五郎は3曲がベストテン入りしている。

関連人物

関連項目