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日本電気ホームエレクトロニクス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

日本電気ホームエレクトロニクス株式会社(にっぽんでんきホームエレクトロニクス)は、かつて存在した日本電気(NEC)の子会社で、家電製品の製造販売を手がけていた。

略称はNEC-HE。1992年以降は NECホームエレクトロニクスを公式な通称として使用していた。

目次

概要

1953年6月、NECのラジオ事業部を独立させ、新日本電気株式会社として発足。本社は大阪市、扱い品目は真空管ブラウン管、照明器具、テープレコーダーなど。その後ラジオ受信機白物家電の製造販売へ事業を拡充、1963年よりテレビ受像機の製造部門をNECから移管して総合電機メーカーとしての商品ラインを整備した。1970年代からは市民ラジオアマチュア無線機器も生産販売。
1980年代家庭用VTR市場にベータフォーマット方式で参入、規格主幹であるソニーとは違った観点で製品開発を行い、高い技術力を発揮したが、ベータフォーマット方式の劣勢からVHS方式に転換。1982年、NECのパソコン事業の再編に伴い、家庭用パソコン(PC-6000シリーズ)の事業を、翌年残るすべての8ビットパソコン事業の移管を受ける。

また、1983年に日本電気ホームエレクトロニクス株式会社に商号変更、同年にオーディオ分野に進出。CDプレーヤ(CD-803)やプリメインアンプ A-10などを販売。特にA-10は採算を度外視して作られたと言われ、長岡鉄男などから絶賛をされる。

1989年にNECスーパータワーが完成してNEC本社が移転すると、それまでNEC本社が入っていた森永プラザビル(森永製菓本社)に本社を移した。

家庭用ゲーム機の分野では、1987年PCエンジンを開発・発売し、当時の市場を席巻していたファミリーコンピュータを性能で大きく凌ぎ、大ヒットとなった。しかし、後継機のPC-FXの投入が家庭用ゲーム市場の読み違いで失敗してしまった。これが1990年代後半の業績悪化を招くことになり、1999年9月28日に発表されたNECグループの大規模構造改革によって事業分割・移管のうえ解散が決定、2000年3月31日をもってその幕を閉じた。2002年2月に清算完了、これをもって日本電気ホームエレクトロニクス株式会社なる法人は完全に消滅した。

PCエンジンやPC-FXなどの家庭用ゲーム機は、熱狂的なファンが今でもいる。また、出荷数はわずかながら、Pioneerレーザーアクティブ(PCエンジンメガドライブ互換機)をNEC-HEブランドで販売していたため、メガドライブ互換機も販売していたこととなる。

業務承継会社

主な製品一覧

カラーテレビ、オーディオ

  • トランジスタテレビ 「オートカラー『太陽』」シリーズ(1960年代後半)
  • タッチセンサー選局方式テレビ「パピプペポン」シリーズ(1970年代後半)
  • 音声多重テレビ「語学友パペット9」シリーズ(1979年頃)
この「語学友パペット9」のCMには、ゴダイゴが出演した。
  • 2画面テレビ「ポップビジョン」シリーズ(1980年代初頭)
  • リモコン付テレビ「カードチャンネル」シリーズ(1980年代初頭)
  • マルチメディア(RGB端子付)テレビ「ターミナル」シリーズ(1984年頃)
  • ステレオ「田園」シリーズ(時期不詳)
  • コンポーネントステレオ「DianGo」(時期不詳)
AVアンプのみ、「パラボーラ」に継承された。
  • ビデオデッキ「ビスタック」シリーズ(1980年代初頭~1990年代前半)
80年代には、ベータ&VHS/S-VHSのCMには、主に斉藤由貴が出演した。NECのイメージキャラクターでもあった。
カラーテレビのCMには、「太陽」シリーズから「moji2」シリーズまでの長きに渡り、俳優高橋英樹が出演した。
  • 衛星放送受信システム「パラボーラ」(1980年代後半~1990年代)
商品ブランドは「パラボラアンテナ」をもじったもの。
  • ゴースト除去チューナ「ゴーストクリア」(1990年代)
  • インターネット対応テレビ「インタ楽TV(インタラクティブ)」(1996年頃)
ブラウザにはNavio(ネットスケープ子会社が開発)が採用されている。
  • 液晶ディスプレイテレビ「nextv(ネクスティブ)」(1990年代中頃)
  • プラズマテレビ「PLASMA X」(1990年代中頃)
  • MVDISCビデオレコーダー「Giga Station」(末期の製品)
記録型DVDの登場により衰退。
なお、後に発売されたPK型番のホームAVサーバは、NECパーソナルプロダクツの製品。

トランシーバー

冷凍冷蔵庫 

小型冷蔵庫、大型冷蔵庫「フアミリア」シリーズ

洗濯機

  • 二槽式・全自動式洗濯機「ネオクイン」シリーズ

エアコン

  • 壁掛け・窓用タテ型 「ソフィール」シリーズ

真気発生器

  • 森・近・感(1990年代)

掃除機

石油ファンヒーター

電子カーペット

電気毛布

  • ハイユニケット(1970年代(昭和40年代)に発売。CMキャラクターは林家こん平

カルシウムイオン水生成装置

家庭用ゲーム機

据え置き型

携帯型

周辺機器

情報機器

ディスプレイ・プロジェクタ

その他のパソコン周辺機器

  • PC-FXボード(CanBe専用)
  • PC-FXGA
  • PC 3D Engine
  • PC 3D Engine 2

ワープロ専用機

  • 文豪シリーズ

照明器具

  • かんたっち(蛍光灯器具・1990年代前半)
  • サンホワイト(昼白色蛍光ランプ・1980年代)
  • ライフルック(3波長型蛍光ランプ)
  • ホタルック(蓄光蛍光ランプ)

カーエレクトロニクス

バス用機器

バス用機器については田村電機(現:サクサ)に事業譲渡された。

コンシューマー機用ゲームソフト

1991年

1993年

  • 「ストリートファイターIIダッシュ」(PCエンジン)
  • 「眠れぬ夜の小さなお話」(PCエンジン)
  • 「マジクール」(PCエンジン)
  • ムーンライトレディ」(PCエンジン)
  • 「メタモジュピター」(PCエンジン)

1994年

1995年

  • 「アニメフリークFX Vol.1」(PC-FX)
  • 「アニメフリークFX Vol.2」(PC-FX)
  • 「機装ルーガ II」(PCエンジン)
  • 雀神伝説」(PCエンジン)
  • 「となりのプリンセス ロルフィー」(PC-FX)
  • 「ソリッド・フォース」(PCエンジン)
  • 「全日本女子プロレス Queen of Queens」(PC-FX)
  • プライベート・アイ・ドル」(PCエンジン)
  • 「プリンセスメーカー1」(PCエンジン)
  • プリンセスメーカー2」(PCエンジン)
  • リンダキューブ」(PCエンジン)
  • 「レッスルエンジェルス ダブルインパクト 団体経営編&新人デビュー編」(PCエンジン)

1996年

  • 「赤ずきんチャチャ -お騒がせ!パニックレース!-」(PC-FX)
  • 「アニメフリークFX Vol.3」(PC-FX)
  • 「Go!Go!バーディチャンス」(PCエンジン)
  • 「バザールでござーるのゲームでござーる」(PCエンジン)
  • 「はたらく★少女 てきぱきワーキン♥ラブ」(PCエンジン)
  • 「女神天国II」(PC-FX)

1997年

  • 「アニメフリークFX Vol.4」(PC-FX)
  • 「アニメフリークFX Vol.5」(PC-FX)
  • アルバレアの乙女」(PC-FX)
  • 「こみっくろ~ど」(PC-FX)
  • 「スパークリングフェザー」(PC-FX)

1998年

  • 「アニメフリークFX Vol.6」(PC-FX)
  • 「セブンスクロス」(ドリームキャスト)
  • 「はたらく★少女 てきぱきワーキン♥ラブFX」(PC-FX)
  • 「ルルリ・ラ・ルラ」(PC-FX)

1999年

  • 「エスピオネージェンツ」(ドリームキャスト)
  • 「デッド・オブ・ザ・ブレインI&II」(PCエンジン)
  • 戦国TURB」(ドリームキャスト)
  • 「戦国TURB Fanfan I love me Dunce-doublentendre -」(ドリームキャスト)

赤外線ホームコタツ

関連項目

外部リンク