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早坂隆

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

早坂隆(はやさか たかし、1973年9月2日 - )は日本ルポライターノンフィクション作家である。日本文藝家協会会員。

目次

来歴

愛知県岡崎市出身。昭和の実業家である早坂力の曾孫、俳人で紫綬褒章受賞者の金子兜太とは親戚関係にあたる。愛知県立岡崎北高等学校帝京大学文学部心理学科、日本エディタースクール(ジャーナリスト文章コース)卒業。

作品

海外ノンフィクション

20代の頃はイラクやパレスチナ、旧ユーゴスラビアといった紛争地の取材を中心に行っていた。ルーマニアに2年間滞在。「地下生活者たちの情景 〜ルーマニア・マンホールピープルの記録」で第12回週刊金曜日ルポルタージュ大賞優秀賞を受賞。同作は後に『ルーマニア・マンホール生活者たちの記録』(現代書館、中公文庫)として刊行された。元々は左翼的傾向が見られたが、その後、保守に転じた。

ジョーク関連

世界各地で集めたジョークに関する著作も多い。2006年に刊行した『世界の日本人ジョーク集』はジョーク集としては異例の75万部を超えるベストセラーになった。「世界一受けたい授業」、「王様のブランチ」などでも紹介された。

近現代史関連

本業は近現代史であり、日中戦争、太平洋戦争に関する著作が多数ある。

『戦時演芸慰問団「わらわし隊」の記録』(中公文庫)では、演芸慰問のために戦場にまで足を運んだ「わらわし隊」の軌跡を、膨大な資料と証言から再現した。『指揮官の決断 満州とアッツの将軍 樋口季一郎』(文春新書)では、杉原千畝の他にも「日本人によるユダヤ人救出劇」があったことを指摘し、アッツ島の戦闘においても新たな光をあてた。また、『松井石根と南京事件の真実』(文春新書)では、「昭和史のタブー」とされてきた陸軍大将・松井石根の生涯を通じて南京事件の全貌に迫り、南京大虐殺論争に一石を投じた。

スポーツ関連

『昭和十七年の夏 幻の甲子園』(文藝春秋)では、戦時中の1942年の夏に、朝日新聞ではなく文部省の主催で行われた中等野球大会の詳細を、当事者たちからの聞き取りによって浮き彫りにした。2010年8月、NHKドキュメンタリー「幻の甲子園」として番組化。2011年、第21回ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。第2回サムライジャパン野球文学賞ベストナイン賞受賞。

賞歴

  • 2002年 - 週刊金曜日ルポルタージュ大賞優秀賞
  • 2011年 - ミズノスポーツライター賞最優秀賞
  • 2011年 - サムライジャパン野球文学賞ベストナイン賞

著作

  • 僕が遍路になった理由(連合出版)
  • 素顔のイラク(連合出版)
  • ルーマニア・マンホール生活者たちの記録(中公文庫)/第12回週刊金曜日ルポルタージュ大賞優秀賞
  • 世界の紛争地ジョーク集(中公新書ラクレ)
  • 世界反米ジョーク集(中公新書ラクレ)
  • 祖父の戦争(幻冬舎文庫)
  • 世界の日本人ジョーク集(中公新書ラクレ)
  • 日本の戦時下ジョーク集 満州事変・日中戦争篇 (中公新書ラクレ)
  • 日本の戦時下ジョーク集 太平洋戦争篇 (中公新書ラクレ)
  • 兵隊万葉集(幻冬舍新書)
  • 中国人vs日本人(ベスト新書)
  • 世界のイスラムジョーク集(中公文庫)
  • 続・世界の日本人ジョーク集(中公新書ラクレ)
  • 知的な者ほどよく笑う(中央公論新社)
  • 戦時演芸慰問団「わらわし隊」の記録(中公文庫)
  • 指揮官の決断 満州とアッツの将軍 樋口季一郎(文春新書)
  • 昭和十七年の夏 幻の甲子園(文藝春秋)/第21回ミズノスポーツライター賞最優秀賞。第2回サムライジャパン野球文学賞ベストナイン賞受賞。NHKドキュメンタリー「幻の甲子園」として番組化。
  • 松井石根と南京事件の真実(文春新書)

共著

  • 文筆生活の現場 ライフワークとしてのノンフィクション(中公新書ラクレ)

外部リンク