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ショウロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

(松露 から転送)
ショウロ
ファイル:Rhizopogon rubescens.jpg
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
: 真正担子菌綱 Basidiomycetes
: イグチ目 Boletales
: ショウロ科 Rhizopogonaceae
: ショウロ属 Rhizopogon
: ショウロ R. rubescens
学名
Rhizopogon rubescens Tul. & C. Tul.) Tul. & C. Tul.
和名
ショウロ (松露)
英名
False-truffle
Shoro

ショウロ(松露、Rhizopogon rubescens)は腹菌亜綱イグチ目ショウロ科キノコ菌糸体マツの根に菌根をつくり共生する。ユーラシア北アメリカに分布し、ニュージーランドで栽培もされている。

子実体は春と秋、海岸などの林の地上に土に埋もれた状態で発生。半ば地上に現れることも多い。やや平たくゆがんだ球状ないし団子状で、属名RhizopogonRhizo-「根」+pogon「ひげ」という意味であるとおり、子実体の下には根状菌糸束がある。白色後黄褐色となり傷つけると赤く変色する。地上に露出した部分は早く黄褐色になる。胞子の成熟前は食用。若い時期には独特の果物を思わせる芳香とサクサクとした歯ごたえがある。

未熟で内部がまだ白いものはコメショウロ(米松露)と呼ばれ、吸い物の実や和え物、茶碗蒸しの具等として珍重されるが、胞子の成熟とともに内部がやや緑がかった黄褐色に変色してゆく。この時期のショウロはムギショウロ(麦松露)と呼ばれ、吸い物などにすると胞子が汁を濁らせてしまうので嫌われるが、まだ食用可能である。さらに成熟すると内部が自己分解して茶褐色の液状となり、エステル系の強い臭気(そのにおいはドリアンに似るという人もいる)を発し、もはや食用にはできない。この状態となったものをマツの根に与えて菌根を作らせることができる。

生態的には先駆植物に類似した性格を持ち、強い攪乱を受けた場所に典型的な先駆植物であるクロマツアカマツが定着するのに伴って現れたり、既存のマツ林に林道開設などで生じた撹乱地に現れたりするが、同一地点で長期にわたって発生することはなく、たいていは5年程度で発生しなくなる。

胞子の形状や遺伝子の比較によって系統的にはイグチ科ヌメリイグチ属(Suillus)のキノコに極めて近いことが判っており、イグチ類が地中で子実体を作る方向に進化したものと考えられている。

子嚢菌門に属するセイヨウショウロTuber)とは近縁ではない。

関連項目