空母航空団
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空母航空団(くうぼこうくうだん Carrier air wing,CVW)とはアメリカ海軍における航空母艦搭載航空機部隊の編制である。
2011年時点では、空母打撃群の主兵力であり、複数の飛行隊(航空隊)で構成され、戦闘攻撃機から電子戦機・早期警戒機・対潜哨戒機・輸送機までが含まれた混成航空部隊である。所属機はヘリコプターも含め90機程度である。1隻の空母には1個CVWが搭載され、運用が行なわれる。各CVWは搭載先の空母が決められているほか、訓練・整備・補給拠点となる地上基地も設定されている。
目次 |
編制の変遷
- 朝鮮戦争時
- 1950年7月から1951年3月までの空母「フィリピン・シー」の航海で乗艦した第11空母航空群(CVBG-11)は下記のような編制であった。
- 4個戦闘飛行隊
- うち2個は、それぞれF9F-2 パンサー艦上戦闘機×16機
- 残り2個は、それぞれF4U-4B コルセア艦上戦闘機×14機
- 1個攻撃飛行隊:AD-4/4Q スカイレーダー艦上攻撃機×16/4機
- 1個混成飛行隊分遣隊:AD-4N スカイレーダー夜間攻撃機×4機、F4U-4N コルセア夜間戦闘機×4機
- 1個混成飛行隊分遣隊:F4U-4P コルセア偵察機×2機
- 1個混成飛行隊分遣隊:AD-3W スカイレーダー早期警戒機×4機
- 混成ヘリコプター飛行隊分遣隊:HO3S-1救難ヘリコプター×3機
- 4個戦闘飛行隊
- ベトナム戦争時
- 1970年4月から1970年12月までの空母「アメリカ」の航海で乗艦した第9空母航空団(CVW-9)は下記のような編制であった。
- 2個戦闘飛行隊:それぞれF-4J ファントム艦上戦闘機×12機
- 3個攻撃飛行隊
- うち2個は、それぞれA-7E コルセア艦上攻撃機×14機
- 残る1個は、A-6A イントルーダー艦上攻撃機×5機、A-6B イントルーダー艦上攻撃機×3機、A-6C イントルーダー艦上攻撃機×3機
- 1個偵察重攻撃飛行隊:KA-3B スカイウォーリア空中給油機×2機、EKA-3B スカイウォーリア電子戦空中給油機×3機
- 1個早期警戒飛行隊:E-2A ホークアイ早期警戒機×4機
- 1個混成ヘリコプター飛行隊分遣隊:UH-2C シー・スプライト汎用ヘリコプター×3機
- またこのほか、固有の搭載機としてC-1A トレーダー輸送機×1機があった。
- グレナダ侵攻時
- 2個戦闘飛行隊:それぞれF-4S ファントム、またはF-14A トムキャット艦上戦闘機×14機
- 2個攻撃飛行隊:それぞれA-7E コルセア艦上攻撃機×12-14機
- 1個全天候攻撃飛行隊:A-6E イントルーダー艦上攻撃機×10-12機
- 1個早期警戒飛行隊:E-2C ホークアイ早期警戒機×4-6機
- 1個電子戦飛行隊:EA-6B プラウラー電子戦機×4-6機
- 1個対潜飛行隊:S-3A ヴァイキング艦上哨戒機×10機
- 1個対潜ヘリコプター飛行隊:SH-3 シーキング哨戒ヘリコプター×6機
- 1個分遣隊:EA-3B スカイウォーリアー電子戦機またはRF-8G クルセイダー軽偵察機
- 湾岸戦争時
- 1990年12月から1991年6月までの空母「レンジャー」の航海で乗艦した第2空母航空団は下記のような編制であった。
- 2個戦闘飛行隊:それぞれF-14A/A+ トムキャット艦上戦闘機×9機(「ミッドウェイ」は搭載せず)
- 2個攻撃飛行隊:それぞれA-6E イントルーダー艦上攻撃機×12機
- 1個電子戦飛行隊:EA-6B プラウラー電子戦機×4機
- 1個早期警戒飛行隊:E-2C ホークアイ早期警戒機×4機
- 1個対潜飛行隊:S-3B ヴァイキング艦上哨戒機×6機
- 1個対潜ヘリコプター飛行隊:SH-3 シーキング哨戒・救難ヘリコプター×6機
- 1個艦載輸送飛行隊分遣隊:C-2A グレイハウンド輸送機×1機
- また一部の艦では、戦闘飛行隊ないし攻撃飛行隊のかわりに、F/A-18 ホーネットを装備した戦闘攻撃飛行隊が搭載されていたほか、KA-6D イントルーダー空中給油機が搭載されていた艦もあった。
- イラク戦争時
- 1個戦闘飛行隊:F-14A/B/D トムキャット艦上戦闘機×12機
- 2個戦闘攻撃飛行隊:それぞれF/A-18C/D ホーネット、またはF/A-18E/F スーパーホーネット戦闘攻撃機×12機
- 1個海兵戦闘攻撃飛行隊[1]:F/A-18C ホーネット×12機
- 1個電子戦飛行隊:EA-6B プラウラー電子戦機×4機
- 1個早期警戒飛行隊:E-2C ホークアイ早期警戒機×4機
- 1個海上制圧飛行隊:S-3B ヴァイキング目標探知/空中給油機×8機
- 1個対潜ヘリコプター飛行隊:SH-60F オーシャンホーク哨戒ヘリコプター×4機、またはHH-60H レスキューホーク救難ヘリコプター×2機
- 1個艦載輸送飛行隊分遣隊:C-2A(R) グレイハウンド輸送機
- 現在
- 2個戦闘攻撃飛行隊:それぞれF/A-18E スーパーホーネット×12-14機
- 2個海兵戦闘攻撃飛行隊:それぞれF/A-18C ホーネット×10-12機
- 1個電子攻撃飛行隊:EA-6B プラウラー電子戦機×4-6機
- 1個早期警戒飛行隊:E-2C ホークアイ早期警戒機4-6機
- 1個艦載輸送飛行隊分遣隊:C-2A(R) グレイハウンド輸送機×1-2機
- 1個対潜ヘリコプター飛行隊:SH-60F オーシャンホーク哨戒ヘリコプター、またはHH-60H レスキューホーク救難ヘリコプター×6-8機
- 今後(計画)
- 2個戦闘攻撃飛行隊:それぞれF/A-18E/F スーパーホーネット戦闘攻撃機×10-12機
- 2個飛行隊:それぞれF-35C ライトニングII統合打撃戦闘機×10機
- 1個早期警戒飛行隊:E-2D アドバンスド・ホークアイ早期警戒機×4-6機
- 1個電子戦飛行隊:EA-18G グラウラー電子戦機×4-6機
- 1個艦載輸送飛行隊分遣隊:C-2A(R) グレイハウンド輸送機×2機
- MH-60R シーホーク統合多用途ヘリコプター×10機
- 1個飛行隊:X-47 ペガサス無人戦闘攻撃機×12機
空母航空団の一覧
2011年時点
| 名称 | 略称 | インシグニア | テイルコード | 搭載母艦 | 陸上基地 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1空母航空団 | CVW-1 | ファイル:Cvw-1.gif | AB | エンタープライズ | オセアナ海軍航空基地 |
| 第2空母航空団 | CVW-2 | ファイル:Cvw-2.gif | NE | エイブラハム・リンカーン | リムーア海軍航空基地 |
| 第3空母航空団 | CVW-3 | ファイル:Cvw-3.gif | AC | ハリー・S・トルーマン | オセアナ海軍航空基地 |
| 第5空母航空団 | CVW-5 | ファイル:CVW-5-Insignia.JPEG | NF | ジョージ・ワシントン | 厚木航空基地 |
| 第7空母航空団 | CVW-7 | ファイル:Cvw-7.gif | AG | ドワイト・D・アイゼンハワー | オセアナ海軍航空基地 |
| 第8空母航空団 | CVW-8 | ファイル:Cvw-8.gif | AJ | ジョージ・H・W・ブッシュ | オセアナ海軍航空基地 |
| 第9空母航空団 | CVW-9 | ファイル:Cvw-9.gif | NG | ジョン・C・ステニス | リムーア海軍航空基地 |
| 第11空母航空団 | CVW-11 | ファイル:Cvw-11.gif | NH | ニミッツ | リムーア海軍航空基地 |
| 第14空母航空団 | CVW-14 | ファイル:Cvw-14.gif | NK | ロナルド・レーガン | リムーア海軍航空基地 |
| 第17空母航空団 | CVW-17 | ファイル:Cvw-17.gif | AA | カール・ヴィンソン | オセアナ海軍航空基地 |
脚注
- ^ 海兵隊所属
関連項目
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