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アメリカ南方軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アメリカ南方軍
ファイル:USSOUTHCOM emblem.jpg
創設 1947年
1963年(編成)
所属政体 ファイル:Flag of the United States.svg アメリカ合衆国
所属組織 アメリカ合衆国軍
部隊編制単位 地域別統合軍
所在地 フロリダ州 マイアミ
特記事項 SOUTHCOM
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アメリカ南方軍(アメリカなんぽうぐん、英語United States Southern Command略称SOUTHCOM)は、アメリカ合衆国軍における地域別統合軍の一つ。中南米西インド諸島キューバを含む)を担当地域としている。人員は約1,200名、司令部はフロリダ州マイアミ所在。

目次

概要

ファイル:Unified Combatant Commands map.png
統合軍の地域管轄地図 赤茶色が南方軍

南方軍は南方陸軍(USARSO)、南方海軍(USNAVSO)、南方空軍(USAFSOUTH)、南方海兵隊(USMARFORSOUTH)を中心に構成される。このほか、グアンタナモ統合任務部隊(JTF-GTMO)、ブラボー統合任務部隊(JTF-B)なども含まれている。

フロリダ州マイアミに司令部を置くが、実際の指令はプエルトリコサンフアンにあるフォート・ブキャナン、ホンジュラスのソト・カノにあるフォート・ブラボの前方司令所からも行われる。加えて前線作戦司令室がエルサルバドルのコマラパ、アルバおよびキュラソー島にある。

アメリカ軍のこの地域への進出は1898年米西戦争に次いで、1903年にはパナマを独立させ、海兵隊が進出した。パナマ運河地帯を租借し、軍の駐留を行っている。第二次世界大戦中も防衛兵力を所在させていた。1947年11月1日に中南米を担当地域とする統合軍としてカリブ軍団(Caribbean Command,本部パナマ所在)が設立された。このカリブ軍団が1963年に担当地域の実情と合わせるために南方軍と改称された。

南方陸軍はアメリカ合衆国の租借地であるパナマ運河地帯太平洋側にラテンアメリカ最大規模の軍人及び民間従業員を擁し駐屯していた。パナマ運河条約の改定に伴い、運河地帯がパナマに返還されることとなり、1997年9月26日までに兵力を撤収、司令部はマイアミに移動した。これ以降、南方軍は地域別統合軍のうち、担当地域内に司令部を置かない3つのうちの1つとなった(もう2つは、フロリダ州タンパに司令部を置く中央軍と、ドイツのシュトゥットガルトに司令部を置くアフリカ軍である)。

南方軍は麻薬戦争米麻薬取締局米司法省、移民関税執行局などに対し、全般的な支援を行っている。中南米での麻薬取引の取締りのために南方軍は航空機や船舶を用いたアメリカへの麻薬密輸ルートを監視している。これに対して、南方軍は連邦政府の対麻薬予算のうち(2000年度178億$)の約1%を受け取っている。

また、南方軍は、頻繁に災害派遣を経験していることでも知られており、2005年から2010年までに14回の災害救援出動を記録している。2010年1月12日に発生したハイチ地震に対する救援でも、2万人に及ぶ救援部隊を配属されて、アメリカ軍による救援活動の司令部として機能した。[出典 1]

2010年現在の司令官はダグラス・M・フレイザー空軍大将(2009年6月25日 - )。

編制

歴代司令官

氏名軍種着任離任
南方軍司令官(Commanders, U.S. Southern Command)
1アンドリュー・オメーラ陸軍大将
en:Andrew P. O'Meara
アメリカ合衆国陸軍1963年6月1965年2月
2ロバート・ポーター陸軍大将
Robert W. Porter
アメリカ合衆国陸軍1965年2月1969年2月
3ジョージ・R・マザー陸軍大将
en:George R. Mather
アメリカ合衆国陸軍1969年2月1971年9月
4ジョージ・アンダーウッド・ジュニア陸軍大将
en:George V. Underwood, Jr.
アメリカ合衆国陸軍1971年9月1973年1月
5ウィリアム・ロッソン陸軍大将
en:William B. Rosson
アメリカ合衆国陸軍1973年1月1975年7月
6デニス・マコーリフ陸軍中将
Dennis P. McAuliffe
アメリカ合衆国陸軍1975年8月1979年9月
7ウォレス・ナティング陸軍大将
en:Wallace H. Nutting
アメリカ合衆国陸軍1979年10月1983年5月
8ポール・F・ゴーマン陸軍大将
en:Paul F. Gorman
アメリカ合衆国陸軍1983年5月1985年3月
9ジョン・ガルヴィン陸軍大将
en:John Galvin (soldier)
アメリカ合衆国陸軍1985年3月1987年6月
10フレデリック・ウォーナー・ジュニア大将
en:Frederick F. Woerner, Jr.
アメリカ合衆国陸軍1987年6月1989年7月
11マクスウェル・R・サーマン大将
en:Maxwell R. Thurman
アメリカ合衆国陸軍1989年9月1990年11月
12ジョージ・ジョルワン陸軍大将
en:George Joulwan
アメリカ合衆国陸軍1990年11月1993年11月
代行W・A・ワシントン陸軍少将
W.A. Worthington
アメリカ合衆国陸軍1993年12月1994年1月
13バリー・マカフリー陸軍大将
en:Barry McCaffrey
アメリカ合衆国陸軍1994年2月1996年2月
代行ジェームズ・パーキンス海軍少将
James Perkins
アメリカ合衆国海軍1996年2月1996年6月
14ウェズリー・クラーク陸軍大将
en:Wesley Clark
アメリカ合衆国陸軍1996年7月1997年7月
15チャールズ・E・ウィルヘルム海兵大将
en:Charles E. Wilhelm
アメリカ合衆国海兵隊1997年9月25日2000年9月8日
16ピーター・ペース海兵大将
Peter Pace
アメリカ合衆国海兵隊2000年9月8日2001年9月30日
代行ゲイリー・スピアー陸軍少将
Gary D. Speer
アメリカ合衆国陸軍2001年9月30日2002年8月18日
17ジェームズ・T・ヒル陸軍大将
en:James T. Hill
アメリカ合衆国陸軍2002年8月18日2004年11月9日
18バンツ・クラドック陸軍大将
en:Bantz J. Craddock
アメリカ合衆国陸軍2004年11月9日2006年10月19日
19ジェームス・スタヴリディス海軍大将
en:James G. Stavridis
アメリカ合衆国海軍2006年10月19日2009年6月25日
20ダグラス・フレイザー空軍大将
en:Douglas M. Fraser
アメリカ合衆国空軍2007年6月25日 

参考文献

  1. ^ 野木恵一「現代海軍と人道支援/災害派遣作戦」、『世界の艦船』第722集、海人社、2010年4月、102-105頁。

関連項目

外部リンク

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(ポータル:軍事/PJ軍事/PJ軍事史)