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群像新人文学賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

群像新人文学賞(ぐんぞうしんじんぶんがくしょう)は講談社が刊行する文芸誌『群像』が、1958年に設けた公募新人文学賞。毎年10月末日締め切り。

目次

応募規定

  • 小説評論の 2 部門制。
  • 年 1 回発表。
  • 小説部門は400枚詰め原稿用紙に換算して250枚以内、評論は70枚以内。
  • 受賞者には正賞として 50 万円が授与され、受賞作は選評と合わせて『群像』6月号に掲載される。

過去の応募規定

  • 枚数
    • 第1回から第6回まで、小説部門は400枚詰め原稿用紙に換算して100枚以内、評論は50枚以内。
    • 第7回から第10回まで、小説部門は400枚詰め原稿用紙に換算して50枚前後(長くても100枚以内)、評論は100枚以内。
    • 第11回から第46回まで、小説部門は400枚詰め原稿用紙に換算して250枚以内、評論は100枚以内。
    • 第47回以降は現在と同じ。
  • 賞金
    • 第1回から第2回まで、小説部門は10万円、評論部門は5万円。
    • 第3回から第21回まで、両部門ともに10万円。
    • 第22回から第23回まで、両部門ともに15万円。
    • 第24回から、両部門共に30万円
    • 第35回から、両部門共に50万円
    • 第9回は両部門の受賞者に副賞として「エンサイクロペディア・アメリカーナ(1965年版・全30巻)」が授与された。
  • 同人雑誌発表作の扱い
    • 第1回から第6回まで、応募締め切りの1年以内に同人雑誌に発表された作品も投稿可能だった。
    • 第7回以降、同人雑誌発表作は投稿不可能となった。
  • 選評の掲載形式
    • 第1回から第6回までは選考座談会が掲載された。
    • 第7回以降は各選考委員の選評が掲載されている。

当選作一覧

小説部門

第1回から第10回

第11回から第20回

  • 第11回(1968年大庭みな子 「三匹の蟹」(芥川賞受賞)
    • 優秀作 深井富子 「ドン・ペドロ二世ホテル」
  • 第12回(1969年李恢成 「またふたたびの道」
  • 第13回(1970年) 勝木康介 「出発の周辺」
  • 第14回(1971年小林美代子 「髪の花」、広川禎孝 「チョーク」
  • 第15回(1972年) 当選作なし
  • 第16回(1973年) 当選作なし
  • 第17回(1974年) 飯田章(作家) 「迪子とその夫」、森本等 「或る回復」、高橋三千綱 「退屈しのぎ」
  • 第18回(1975年林京子 「祭りの場」(芥川賞受賞)
    • 優秀作 小松紀夫 「隠された声」
  • 第19回(1976年村上龍 「限りなく透明に近いブルー」(芥川賞受賞)
  • 第20回(1977年) 当選作なし
    • 優秀作 山川健一 「鏡の中のガラスの船」、倉内保子 「とても自然な、怯え方」

第21回から第30回

第31回から第40回

  • 第31回(1988年) 石田郁男 「アルチュール・エリソンの素描」
  • 第32回(1989年) 当選作なし
  • 第33回(1990年高野亘 「コンビニエンス ロゴス」
  • 第34回(1991年多和田葉子 「かかとを失くして」(「三人関係」に所収)
  • 第35回(1992年) 当選作なし
    • 優秀賞 中野勝 「鳩を食う」
  • 第36回(1993年) 当選作なし
    • 優秀賞 足立浩二 「暗い森を抜けるための方法」、木地雅映子 「氷の海のガレオン」
  • 第37回(1994年阿部和重 「生ける屍の夜」(「アメリカの夜」に改題)
  • 第38回(1995年) 当選作なし
    • 優秀賞 団野文丈 「離人たち」、萩山綾音 「影をめくるとき」
  • 第39回(1996年) 当選作なし
  • 第40回(1997年岡崎祥久 「秒速 10 センチの越冬」

第41回から第50回

第51回から第60回

  • 第51回(2008年) 松尾依子「子守唄しか聞こえない」
  • 第52回(2009年) 丸岡大介「カメレオン狂のための戦争学習帳」
  • 第53回(2010年) 淺川継太「朝が止まる」、野水陽介「後悔さきにたたず」
  • 第54回(2011年) 中納直子「美しい私の顔」

評論部門

第1回から第10回

第11回から第20回

  • 第11回(1968年) 当選作なし
    • 優秀作 小松万佐子「『現代の神』を索めて」
  • 第12回(1969年柄谷行人 「意識と自然 漱石試論」
  • 第13回(1970年) 当選作なし
  • 第14回(1971年) 当選作なし
  • 第15回(1972年) 西村亘 「ギリシア人の歎き」
  • 第16回(1973年) 本村敏雄 「傷痕と回帰」
  • 第17回(1974年勝又浩 「我を求めて」
  • 第18回(1975年) 当選作なし
    • 優秀作 藤林靖晃 「文学に於ける自己と所有」
  • 第19回(1976年) 当選作なし
    • 優秀作 羽原譲「蟻地獄の研究 平野謙論」
  • 第20回(1977年中島梓 「文学の輪郭」

第21回から第30回

  • 第21回(1978年) 当選作なし
  • 第22回(1979年) 当選作なし
  • 第23回(1980年) 当選作なし
    • 優秀作 川村湊 「異様なるものをめぐって」
  • 第24回(1981年小林広一 「斎藤緑雨論」
  • 第25回(1982年) 加藤一弘 「コスモスの知慧」
  • 第26回(1983年井口時男 「物語の身体 中上健次論」、千石英世(坂倉洋より改名) 「ファルスの複層 小島信夫論」
  • 第27回(1984年) 当選作なし
    • 優秀作 松下千里 「生成する『非在』 古井由吉をめぐって」、山内由紀人 「生きられた自我 高橋たか子論」
  • 第28回(1985年) 当選作なし
  • 第29回(1986年清水良典 「記述の国家 谷崎潤一郎原論」
    • 優秀作 島弘之 「小林秀雄への共感的反逆 後発者柄谷行人の"場所"」
  • 第30回(1987年高橋勇夫 「帰属と彷徨 芥川龍之介論」

第31回から第40回

  • 第31回(1988年室井光広 「零の力 J.L.ボルヘスをめぐる断章」
    • 優秀作 青海健 「三島由紀夫とニーチェ 悲劇的文化とイロニー」
  • 第32回(1989年) 当選作なし
    • 優秀作 石川忠司 「修行者の言語 中原中也試論」
  • 第33回(1990年森孝雄 「『豊饒の海』あるいは夢の折り返し点」
    • 優秀作 風丸良彦 「カーヴァーが死んだことなんてだあれも知らなかった 極小主義者たちの午後」
  • 第34回(1991年渡辺諒 「異邦の友への手紙 ロラン・バルト『記号帝国』再考」
  • 第35回(1992年) 武田信明 「二つの『鏡地獄』 乱歩と牧野信一における複数の『私』」、山城むつみ 「小林批評のクリティカル・ポイント」
  • 第36回(1993年大杉重男 「『あらくれ』論」
  • 第37回(1994年池田雄一 「原形式に抗して」、紺野馨 「哀しき主 小林秀雄と歴史」
  • 第38回(1995年) 当選作なし
  • 第39回(1996年) 当選作なし
    • 優秀賞 川田宇一郎 「由美ちゃんとユミヨシさん 庄司薫と村上春樹の『小さき母』」、高原英理 「語りの事故現場」
  • 第40回(1997年) 斎藤礎英 「逆説について」

第41回から第50回

  • 第41回(1998年鎌田哲哉 「丸山真男論」、千葉一幹 「文学の位置―森鴎外試論」、日比勝敏 「物語の外部・構造化の軌跡―武田泰淳論序説」
  • 第42回(1999年) 当選作なし
  • 第43回(2000年) 当選作なし
    • 優秀賞 生田武志 「つぎ合わせの器は、ナイフで切られた果物となりえるか?」
  • 第44回(2001年青木純一 「法の執行停止 森鴎外の歴史小説」
  • 第45回(2002年伊藤氏貴 「他者の在処」
    • 優秀賞 安藤礼二 「神々の論争―折口信夫論」
  • 第46回(2003年佐藤康智 「『奇跡』の一角」
  • 第47回(2004年) 当選作なし
  • 第48回(2005年) 当選作なし
    • 優秀賞 水牛健太郎 「過去 メタファー 中国 ある『アフターダーク』論」、山田茂 「赤坂真理」
  • 第49回(2006年) 当選作なし
    • 優秀賞 田中弥生「乖離する私 中村文則」
  • 第50回(2007年) 当選作なし
    • 優秀賞 岩月悟「《無限》の地平の《彼方》へ~チェーホフのリアリズム」、橋本勝也「具体的(デジタル)な指触り(キータッチ)」

第51回から第60回

  • 第51回(2008年) 武田将明 「囲われない批評 東浩紀と中原昌也」
  • 第52回(2009年) 永岡杜人 「言語についての小説-リービ英雄論」
    • 優秀賞 伊東祐吏「批評論事始」
  • 第53回(2010年) 該当作なし
    • 優秀賞 飯塚数人 「福田恆存vs武智鉄二 西洋か伝統か、それが問題だ!」
  • 第54回(2011年) 彌榮浩樹 「1%の俳句 一挙性・露呈性・写生」

選考委員

関連項目

外部リンク