自動車運搬船
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自動車運搬船(じどうしゃうんぱんせん)とは、輸出入する自動車を運搬する構造を有した船。
概要
商取引を目的とした自動車を大量に航送する目的で造られているため、フェリーとは構造が異なる。外国航路ばかりではなく、国内間の輸送にも使用されている。
自動車運搬船は、効率性を求めるため次第に巨大化する傾向にある。21世紀初頭に建造された自動車運搬船として、2008年に南日本造船が建造したスワンエース、同型船スウィフトエースを例に取れば、約58,600総トンの規模で、1回あたりの積載能力は12層の甲板で6,400台に達している。
歴史
二国間で、船を使った自動車の輸出入を行う際には、他の貨物と混送させることが一般的であった。しかし、1960年代に日本の自動車生産が活発になると、車体にキズが付かないような積載方法が求められる自動車は船舶会社から敬遠されるようになり、自動車輸送に特化した船が構想されるようになった。
日産自動車は、1965年に大阪商船三井船舶と共同で、日本-アメリカ合衆国航路用の「追浜丸(おっぱままる)」を建造。「追浜丸」の特筆すべき構造は、RO-RO船の形式を採っていたことであり、自動車を多数の甲板間で自走させる構造としたことから、乗用車換算で1,200台積みの積載能力を誇った。ただし、アメリカからの帰りが全くの空荷となり採算が悪化することを恐れたためか、穀物などの積載スペースも設定されており、後の自動車運搬専用船にはあり得ないデッキクレーンが最上部の甲板に搭載されている。その後も日産自動車は、「追浜丸」と同型の「座間丸」などを建造。トヨタ自動車も1968年に「第一とよた丸」(川崎汽船運航)を建造して自動車運搬船の利用に踏み切った。そして1970年、自動車のみを運搬する初の自動車専用船(PCC、Pure Car Carrier)「第十とよた丸」が建造された(それまでの「追浜丸」、「第一とよた丸」等はあくまで自動車兼撒積貨物船であった)。以降は、日本の自動車会社が自動車運搬船の標準形式を造り上げていくこととなった。
関連項目
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