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講談社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

株式会社講談社
Kodansha Ltd.
ファイル:Kodansha.png
ファイル:Kodansha (head office).jpg
本社。左が旧社屋、右の高層ビルが新社屋
種類 株式会社
本社所在地 ファイル:Flag of Japan.svg 日本
〒112-8001
東京都文京区音羽二丁目12番21号
設立 1938年12月1日
業種 情報・通信業
事業内容 出版
代表者 野間省伸代表取締役社長、7代目)
資本金 3億円(2010年11月30日時点)
売上高 1223億4000万円(2010年11月期)
営業利益 ファイル:Increase2.svg18億円(2010年11月期)
純利益 5億6100万円(2010年11月期)
純資産 1356億円(2010年11月30日時点)
総資産 1882億円(2010年11月30日時点)
従業員数 948人(2010年6月現在)[1]
決算期 11月末日
主要株主 財団法人野間文化財団 39.2%
従業員株式管理委員会 25.0%
音羽建物 12.2%
主要子会社 ランダムハウス講談社
講談社サイエンティフィク
講談社フェーマススクールズ
講談社出版サービスセンター
第一紙業
関係する人物 野間清治(創業者・初代社長)
野間恒(2代社長)
野間左衛(3代社長)
野間省一(4代社長)
野間惟道(5代社長)
野間佐和子(6代社長)
外部リンク http://www.kodansha.co.jp/
特記事項:1909年11月創業
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株式会社講談社(こうだんしゃ、英称:Kodansha Ltd.)は、日本の大手出版社である。傘下にキングレコード光文社日刊現代などを持ち、いわゆる「音羽グループ」を形成している。

目次

概要

創業者の野間清治により、1909年11月に「大日本雄辯會」(だいにっぽんゆうべんかい)として設立される。当初は弁論雑誌である「雄辯」を出版していた。「講談社」の名称はその名の通り「講談」に由来するもので、「講談倶楽部」を創刊した1911年より、大日本雄辯會と併せて使用している。評論家の徳富蘇峰は、戦前の少年や青年たちに大きな影響を与えた講談社を「私設文部省」と評した。

1938年野間恒が2代目社長に就任すると共に株式会社に改組、続いて野間佐衛が3代目社長に就任した。1945年野間省一が4代目社長に就任し、1958年に「株式会社 講談社」と改称。その後、1981年野間惟道が5代目社長、1987年野間佐和子が6代目社長、2011年野間省伸が7代目社長に就任し、現在に至る。

「面白くて為になる」をモットーに、戦前から大衆雑誌『キング』、『少年倶楽部』などの様々な雑誌や書籍を出版した。『吉川英治全集』『日本語大辞典』などを出版する傍ら、多数の文学賞を主宰した。

集英社小学館と並ぶ日本国内の出版業界大手であり、一時は年間売上高が2,000億円を超えていたこともあった。しかし近年はいわゆる「出版不況」により売上が減少、2002年度には戦後初の赤字決算となった。また、最盛期には小学館(一ツ橋グループの筆頭会社)に約500億円の差を付けていたものの、2006年度は講談社は売上高が1456億円まで落ち込み、1470億円を売り上げた小学館に抜かれた[2]。2007年度には講談社は売上高1443億100万円、小学館は売上高1413億4400万円となり、業界最大手の座を奪還したが、2010年以降は、集英社に業界最大手の座を譲っている。

経営状況は極めて厳しく、第71期(2008年12月1日 - 2009年11月30日)の決算発表によると、売上高は1245億2200万円(前年比7.8%減)、営業損失約73億円、経常損失約49億円、当期純損失57億2200万円、と第70期に続いて巨額の損失を計上している。

2002年、2006年のサッカーFIFAワールドカップの際にはそれぞれFIFAオフィシャルブックとして、2002年『公式ガイドブック』『公式プログラム』『公式写真集』(総集編)、2006年『公式ガイドブック』『公式総集編』を刊行している。

ディズニー』キャラクターを使用した書籍の出版権を持っており、東京ディズニーリゾートのオフィシャルスポンサーでもある。

歴史

ファイル:Kodansha Noma Memorial Museum 1.jpg
講談社野間記念館。文京区関口にある。美術品を中心に展示している美術館。2000年設立
  • 1909年明治42年) - 初代社長野間清治により大日本雄辯會を創立。
  • 1911年(明治44年) - 講談倶楽部を創刊。講談社を起こす。
  • 1925年大正14年) - 社名を大日本雄辯會講談社と改称。
  • 1938年昭和13年) - 野間恒、2代目社長に就任(11月没)。野間左衛、3代目社長に就任。組織を株式会社とする。
  • 1945年(昭和20年) - 野間省一、4代目社長に就任。
  • 1958年(昭和33年) - 社名を株式会社講談社と改称。
  • 1981年(昭和56年) - 野間惟道、5代目社長に就任。
  • 1987年(昭和62年) - 野間惟道死去に伴い、野間佐和子が6代目社長に就任。
  • 2009年平成21年) - 創業100周年。なお、100周年記念日の12月17日は、創業者・野間清治の誕生日に由来する[3]
  • 2011年(平成23年) - 野間佐和子死去に伴い、野間省伸が第7代社長に就任。

決算

決算期(期間) 売上高 営業利益 経常利益 税引前当期利益 当期純利益
第72期(2009年12月1日 - 2010年11月30日) 1223億4000万円 ▲18億円 6億円 5億6100万円
第71期(2008年12月1日 - 2009年11月30日) 1245億2200万円 ▲約73億円 ▲約49億円 ▲57億2200万円
第70期(2007年12月1日 - 2008年11月30日) 1350億5800万円 ▲約62億円 ▲約52億円 ▲48億7400万円 ▲76億8600万円
第69期(2006年12月1日 - 2007年11月30日) 1443億0100万円 ▲3億3800万円 24億0800万円 26億円 10億5800万円
第68期(2005年12月1日 - 2006年11月30日) 1455億7000万円 31億0300万円 15億3900万円
第67期(2004年12月1日 - 2005年11月30日) 1545億7200万円 77億0500万円 52億1500万円
第66期(2003年12月1日 - 2004年11月30日) 1598億2700万円 ▲5億1000万円 ▲7300万円
第65期(2002年12月1日 - 2003年11月30日) 1672億1200万円 14億1600万円
第64期(2001年12月1日 - 2002年11月30日) 1712億8700万円 7億6400万円 ▲1600万円
第63期(2000年12月1日 - 2001年11月30日) 1769億円 31億円 7億円

事業

出版物

辞典

  • 講談社国語辞典 第三版
  • 講談社カラー版 日本語大辞典 第二版
  • 学術文庫 国語辞典 改訂新版
  • 日本語の正しい表記と用語の辞典 第二版

雑誌

かつて発行・発売していた雑誌

シリーズ

漫画単行本

  • 講談社学習コミック

インターネット

モバイル

  • i講談社(公式無料)
  • i-FRIDAY(公式有料)
  • モバイル現代(一般無料)
  • ゲキサカ(一般無料)

ゲームソフト

  • ブルーアルマナック (1991年6月22日、メガドライブ)(講談社総研)
  • 騎士伝説 (1993年7月16日、メガドライブ)(講談社総研)
  • 魔天の創滅 (1993年12月29日、メガドライブ)(講談社総研)
  • ウルトラマン図鑑 (1996年9月13日、セガサターン
  • 金田一少年の事件簿 悲報島 新たなる惨劇 (1996年11月29日、PlayStation
  • BOYS BE… (1997年3月28日、PlayStation)
  • はじめの一歩 (1997年7月31日、PlayStation)
  • B線上のアリス (1997年9月18日、PlayStation)
  • ウルトラマン図鑑2 (1997年12月18日、セガサターン)
  • 頭文字D外伝 (1998年3月6日、ゲームボーイ
  • 金田一少年の事件簿2 地獄遊園殺人事件 (1998年3月26日、PlayStation)
  • 修羅の門 (1998年4月2日、PlayStation)
  • ウルトラマン図鑑3 (1998年6月18日、セガサターン)
  • 頭文字D (1998年6月18日、セガサターン)
  • 水木しげるの妖怪図鑑 総集編 (1998年6月25日、セガサターン)
  • つんつん組 すうじでぷにぷに (1998年9月23日、PlayStation)
  • だんじょん商店会 〜伝説の剣はじめました〜 (1998年10月29日、PlayStation)
  • つんつん組2 もじもじぱっくん (1998年11月19日、PlayStation)
  • 頭文字D (1999年1月7日、PlayStation)
  • つんつん組3 カンジベーダー (1999年1月28日、PlayStation)
  • サイコメトラーEIJI (1999年2月18日、PlayStation)
  • ぴくぴく仙太郎パズルでごはん (1999年2月18日、PlayStation)
  • 胸騒ぎの予感 八神ひろきのGame-Taste (1999年5月20日、PlayStation)
  • 金田一少年の事件簿3 〜青龍伝説殺人事件〜 (1999年8月5日、PlayStation)
  • BOYS BE…2nd Season (1999年9月22日、PlayStation)
  • 鬼眼城 (1999年12月22日、PlayStation)
  • 賭博黙示録カイジ (2000年5月25日、PlayStation)
  • 沈黙の艦隊 (2000年9月28日、PlayStation)
  • ナニワ金融道青木雄二の世間胸算用〜 (2001年7月19日、PlayStation)
  • 魔法先生ネギま!FUN DISC麻帆良祭 (2006年3月24日、Microsoft Windows

放送業界との関係

同社が発行する『週刊現代』や『フライデー』によってNHKや各民放局、その他マスコミマスメディア)などをバッシングするケースがよくあるが、同社が発行する雑誌・刊行物に掲載される小説漫画などの作品自体との関係に関して言えば関係は悪くない。結局のところ、講談社は規模が大きく、部門間(小説や漫画作品のコンテンツ発掘・著作権管理部門や、『週刊現代』、『フライデー』等の報道部門など)の横のつながりが希薄などが原因で論調が統一されにくいのが理由だと考えられる。

なお、講談社は各放送局と手を組んでの人気作品の映像化にかなり積極的でもある(ライバル小学館集英社も同様)。

NHK

主な刊行物
教育テレビの乳幼児向け番組(雑誌)
* 『おかあさんといっしょ』(『NHKのおかあさんといっしょ』)
* 『いないいないばあっ!』(『はじめてのテレビえほん いないいないばあっ!』)
総合テレビの情報教養番組
* 『探検ロマン世界遺産』のDVD制作販売
* 『ちょっとキザですが』(磯村尚徳
その他(当時のNHKのアナウンサー・キャスターによるエッセイ本など。番組収録中の写真等を含む。)
* 『気くばりのすすめ』(鈴木健二
* 『スタジオ102のドラマ』 (高梨英一)
* 『NHKを10倍楽しむ法』(宮崎緑

日本テレビ

箱根駅伝中継のガイドブックが発行されている。 

TBSテレビ

講談社は同局の親会社である東京放送ホールディングスの1.98%の株式を保有する株主である。(2011年5月現在、株主順位第10位)

2000年から、講談社が発行する『週刊少年マガジン』『週刊ヤングマガジン』の両編集部と共同で『ミスマガジン』を毎年共同で開催している。

2005年には、講談社系列のレコード会社キングレコードにも出資、業務提携をしている。

2006年4月からは、講談社とTBSは「ドラマ原作大賞」を共同で創設し、新たなドラマと作家の発掘を行っている[4]

テレビ朝日

講談社は、朝日新聞社東映九州朝日放送などに次いで、テレビ朝日の1.36%の株式を保有する株主である。なお、野間佐和子前社長は1988年6月から2010年6月までテレビ朝日の社外監査役を務めていた。

フジテレビ

文学作品賞の江戸川乱歩賞について、両社は共に後援企業として名を連ねている[5]

ライブドアフジテレビとのニッポン放送株買収合戦に当たっては、講談社はフジテレビを支持し、株式公開買い付け(TOB)でニッポン放送株をフジテレビに売却した。

講談社が発行する各種雑誌(『週刊少年マガジン』や『モーニング』など)で連載されているコミックが、フジテレビでテレビドラマ化されるケースが多い。

文化放送

関連会社の光文社と共に出資している。また同社3代目社長の友田信は講談社の出身であった。

テレビ東京

講談社の漫画作品がテレビアニメ化される際に、系列会社のキングレコード(スターチャイルド)がサントラなどで制作に関わることが多い。

どりこの

第二次世界大戦以前は、出版事業の他に食品事業を行っており、食品事業で今日のエナジードリンクの先駆け(但し無炭酸)とも言える栄養飲料どりこの」を発売していたことがあったが、戦時中砂糖不足により、1944年に発売を中止、食品事業から撤退した。

疑義が持たれた報道、不祥事等

記事掲載によって問題化した事件

  • 月刊誌『VoCE』 執事喫茶Swallowtail盗撮問題
  • 月刊誌『VoCE』 KAT-TUN盗撮問題

記事掲載を伴わない事件、不祥事等

  • 講談社社員による大学生の身分であると詐称したアンケート調査事件(2007年11月29日
講談社社員が、「市場研究を行っている大学生慶應義塾大学総合政策学部)」と身分を詐称し、インターネットブログ運営者らに対し、漫画についてのアンケート調査を実施していたことが判明した。発覚後、講談社より被害者(アンケートの送付先)と慶應義塾大学に対して謝罪が行われたが、アンケート送付先に送られたメールの中に「(今回のアンケートについて)ご許可がいただければ、弊社の今後の販売・宣伝施策に活かさせていただきますが、」との記述があった。これにより、「ここで『はい』なんて言うか」と、余計に怒りを買う事となった[8]

系列企業(講談社グループ)

  • ランダムハウス講談社
  • 講談社サイエンティフィク - 自然科学系書籍を刊行。
  • 講談社フェーマススクールズ - 通信教育を扱う。
  • 講談社エディトリアル - 書籍・雑誌の編集。発売元は、講談社本体のほか、一部、講談社以外のものも扱う。
  • 講談社出版サービスセンター - 主に自費出版を扱い、発売も独自で行う。
  • 講談社ロジコム - 本の物流・保険代理業を扱う。
  • 講談社ビーシー - 車関連の書籍・雑誌の編集を扱う。発売元はすべて講談社本体。2009年6月1日に三推社より社名変更した。
  • 第一紙業
  • 2&4モータリング社 - 車関連の映像メディアを制作。
  • 星海社

過去

  • アスク - 設立当初は講談社と折半出資し「アスク講談社」と名乗った。
  • 講談社インターナショナル - 2011年4月末で解散[9]。洋書・語学書・一般書を扱い、日本語作品の英語への翻訳出版も行った。

系列企業(音羽グループ)

その他の出資会社

  • 文化放送(講談社が9.0%の株を保有する主要株主)
  • 凸版印刷(講談社が2.03%の株を保有する主要株主)

脚注

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関連項目

著名なOB・OG

外部リンク