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谷佳知

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

谷 佳知
読売ジャイアンツ #8
ファイル:YG-Yoshitomo-Tani.jpg
基本情報
国籍 ファイル:Flag of Japan.svg 日本
出身地 大阪府東大阪市
生年月日 1973年2月9日(39歳)
身長
体重
173cm
79kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手一塁手
プロ入り 1996年 ドラフト2位
初出場 1997年5月11日
年俸 1億3,000万円+出来高(2011年)
経歴(括弧内は在籍年)
国際大会
代表チーム ファイル:Flag of Japan.svg日本
五輪 1996年2004年
オリンピック
男子 野球
1996野球
2004野球

谷 佳知(たに よしとも、1973年2月9日 - )は、読売ジャイアンツに所属するプロ野球選手外野手)。大阪府東大阪市出身。

夫人は、元柔道選手・民主党参議院議員谷亮子

目次

経歴

プロ入り前

高校は香川県尽誠学園高等学校に進学。2年時に出場した第71回全国高等学校野球選手権大会では1番打者として活躍しチームのベスト4進出に貢献した。卒業後は大阪商業大学に進学し3年秋に関西六大学リーグ三冠王を獲得。三菱自動車岡崎では1995年第66回都市対抗野球大会で若獅子賞を受賞、同年のオリンピック予選でMVPを獲得。翌1996年アトランタオリンピック野球日本代表に選ばれ銀メダル。

同年のドラフト会議オリックス・ブルーウェーブから2位指名を受けて入団。

オリックス時代

ルーキーイヤーの1997年から100試合以上に出場。2001年にシーズン二塁打の日本記録(52本)を樹立。球界屈指の5ツールプレイヤーに。2002年松井稼頭央と競り合い、初の盗塁王を獲得。

2003年シドニー五輪柔道金メダリスト田村亮子と結婚。最多安打のタイトルを獲得し、パ・リーグの右打者としての安打数記録を更新(189安打)。打率.350(リーグ2位)の高打率を残し、本塁打も21本を放つ好成績を上げる。センターの守備では、自己最多補殺と二桁失策を同時に記録。

2004年、センターのポジションを福岡ダイエーホークスからFA移籍してきた村松有人に譲り、守備負担の少ないレフトで安定した成績を残す。アテネオリンピック野球日本代表に選ばれ、銅メダルを獲得するも、最後の打者となった準決勝戦で一塁に駆け抜けた際に転倒し右足を負傷してしまう。残りシーズンはほとんど試合に出場できなかったが、規定打席には到達。4年連続で打率3割を達成する。2004年末の選手分配ドラフトにより、オリックス・バファローズへ。

2005年、打順は主に1番と3番、守備位置はセンターで起用される。腰の怪我の影響もあり、プロ入り後最悪の成績に終わる。12月31日には長男が誕生。

2006年、再起を誓うも、肘の故障などもあり、打率.267、6本塁打、30打点と2年連続で不本意な成績に終わった。11月7日鴨志田貴司長田昌浩との交換トレード読売ジャイアンツに移籍。背番号は仁志敏久が付けていた8に決定。推定年俸は前年の2億8000万円から1億5000万円へ。1億3000万円の大幅ダウンとなった。

巨人時代

2007年、開幕から不動の2番・左翼手として活躍。シーズンを通して高打率を維持し、リーグ3位、チームではトップの打率.318をマーク。得点圏打率は3割7分を超えた。盗塁も二桁にのせるなど過去2年の不振から完全に復活。巨人5年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。9月1日の対横浜ベイスターズ19回戦(横浜スタジアム)で7回表二死満塁の場面で、遊ゴロを放った際、一塁アウトの判定に激怒。一塁塁審有隅昭二の胸を突き飛ばし、人生初の退場処分を受けた。この年の契約更改ではチーム最高打率を残した活躍を評価され、1億1000万円アップに加え2年の複数年契約が提示されるも、FA権を行使せず2億6000万円の1年契約でサイン。シーズン終了後に肘の遊離軟骨除去手術を受けた。

2008年東京ヤクルトスワローズから左翼手のアレックス・ラミレスが加入したため、中堅手へ再コンバートされる。守備の負担が多くなったためか打撃不振に陥り、オープン戦から打撃好調の亀井義行らにレギュラーを奪われるものの、代打で起用されるうちに徐々に本来の打撃を取り戻した。高橋由伸や亀井の怪我による離脱後はスタメンに復帰し、安定した成績を残している。終盤は亀井と右翼手で併用されることが多かった。6月3日の古巣・オリックス戦では、9回表に加藤大輔から本塁打を放った事で、13球団から本塁打の記録を達成した。

2009年は、前年終盤に続いて右翼手での起用が主となる。開幕当初は相手投手の左右によって左打者の亀井と併用されていたが、シーズン中盤に正一塁手だった李承燁の打撃不振に伴い亀井が一塁手にコンバートされ、谷の出場機会も増加。6番・右翼手(交流戦などでは、左翼を守るラミレスが指名打者に入るため、谷が左翼の守備に就く)に定着するとともに打撃の調子も上げ、8月は月間打率.375、9月は.456と打ちまくり、優勝に向けたラストスパートに貢献した。亀井や松本哲也ら若手外野手が台頭したため、出場試合数こそ巨人移籍後最少だったが、打率は.331の高水準をマークし、得点圏打率は4割に達した。10月24日に行われた中日とのクライマックスシリーズ2ndステージ第4戦では、中田賢一からプロ入り初となる満塁本塁打を放った。

2010年、高橋由伸の復帰や新人長野久義が加入し外野手ポジション争いが激戦となる。出場機会を求め春季キャンプから、外野と並行してファーストの守備練習にも取り組んだ。5月9日横浜ベイスターズ主催試合(ハードオフ新潟)にて6番ファーストでスタメン出場、約10年ぶりのファーストでの公式戦出場だった。だが谷自身「ブランクの長さ」を理由に、ファースト守備に不安を覗かせていた(月刊ジャイアンツ2010年7月号より)。4月24日の木村拓也の追悼試合に代打で登場し、レギュラーシーズン初となる満塁本塁打を高橋建から放った。その後のヒーローインタビューでは涙ながらに木村拓也への思いを語っていた。しかし以降は調子が上がらず、結果的に84試合出場とプロ入り後最少の出場に留まり、去年高い数字を残した打率は.238、得点圏打率は.176と移籍後最低の成績に終わり不本意なシーズンとなってしまった。

プレースタイル

早いカウントから打ちにく積極性が持ち味だが追い込まれた後でもミートできるバットコントロールを持ち味とし[1][2]、三振が少ない[3]。2003年には2ストライク後打率.351を記録し[4]、カウントによっては狙い打ってスタンドまで運ぶ長打力も兼ね備え[5]、得点機にも強く[6]巨人移籍後2010年までの通算得点圏打率.332を誇る。

巧みなバットコントロールで球種に関わらず打球を広角に打ち分ける技術を持ち[7][8]、特に右方向へ流し打つ技術は球界屈指と言われる他[9][10][11]、内角球への対応にも優れ[12]、左足に軸足を置いた最初から外側を向いている体勢で打席に立ち、右足を引くような独特のフォームで内角球に対応する[13][14]

右打者ながら一塁到達3.9秒台を記録する俊足を生かした内野安打も多く[15][16][17]、オリックス時代には盗塁成功率77パーセントを記録していたが、近年は盗塁企図数が減少している。外野守備では俊足を生かした広い守備範囲と強肩を誇り[18][16]、オリックス時代にはイチロー田口壮とともに鉄壁の外野陣を形成していたが[17]、近年は年齢や腰の持病もあって右翼手左翼手での起用が主となった。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
1997 オリックス 101341309368421411163354422501455.272.326.375.702
1998 132532476591351911018645137541033611.284.341.391.732
1999 1345945328115517411213622428448424013.291.350.400.750
2000 134584529781502639209732391743047114.284.338.395.733
2001 1366195479917852313275792771365234915.325.398.503.901
2002 138579524491713115219394140447444412.326.383.418.801
2003 137606540861893712129192920758314118.350.409.539.948
2004 964313785812027115194631042544324211.317.387.513.900
2005 11146143541108181614636340024024811.248.291.336.626
2006 11846943445116160615030120330124115.267.316.346.661
2007 巨人 14159554163172310102335310220130034810.318.357.431.787
2008 12037334933103170101504551601701436.295.330.430.759
2009 1013162873595231111534831312213444.331.383.533.916
2010 841951761642602541023411311324.239.293.307.600
2011 831421359374104372112400303.274.291.319.610
通算:15年 17666837619278818553452113026327151664957455111832654152.300.354.425.779
  • 2011年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高、赤太字はNPBにおける歴代最高

年度別守備成績


一塁外野
試合刺殺補殺失策併殺守備率試合刺殺補殺失策併殺守備率
1997-96167332.983
1998-127248532.988
199951265120231.000120194350.975
20002614415312.9811232414001.000
2001-136255330.989
2002-1232502001.000
2003-1212744110.962
2004-88167921.989
2005-82126220.985
2006-97137310.993
2007-139171210.994
2008-109154621.988
2009-8598530.972
2010391021.0004956310.983
2011240001.0004336320.951
通算 8242228337.9931538257457396.985
  • 2011年度シーズン終了時

タイトル

表彰

記録

初記録
節目の記録
その他の記録
大阪近鉄バファローズを含むセ・パ13球団から本塁打は、史上4人目(2011年5月22日時点での他の達成者は、フェルナンド・セギノールフリオ・ズレータアレックス・カブレラ和田一浩小笠原道大ホセ・フェルナンデス
 日付対戦球団球場相手投手
11997年8月1日近鉄14回戦グリーンスタジアム神戸8回裏赤堀元之
21998年4月15日ロッテ1回戦グリーンスタジアム神戸2回裏黒木知宏
34月21日西武1回戦鹿児島県立鴨池野球場7回裏横田久則
45月15日ダイエー6回戦グリーンスタジアム神戸2回裏吉武真太郎
59月4日日本ハム23回戦東京ドーム6回表高橋憲幸
62005年4月26日楽天5回戦山形県野球場1回表ケビン・ホッジス
75月7日中日2回戦スカイマークスタジアム6回裏山井大介
86月11日横浜5回戦横浜スタジアム1回表土肥義弘
92006年5月9日巨人1回戦スカイマークスタジアム8回裏ジェレミー・パウエル
102007年4月15日ヤクルト3回戦東京ドーム8回裏松井光介
114月22日阪神6回戦阪神甲子園球場8回表渡辺亮
127月15日広島12回戦東京ドーム3回裏長谷川昌幸
132008年6月3日オリックス2回戦京セラドーム大阪9回表加藤大輔

背番号

  • 10 (1997年 - 2006年)
  • 8 (2007年 - )

脚注

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  1. ^ 『野球小僧 世界野球選手名鑑2003』 白夜書房、2003年、130頁。ISBN 4-89367-854-X
  2. ^ 『野球小僧 世界野球選手名鑑2009』 白夜書房、2009年、89頁。ISBN 978-4-86191-508-6
  3. ^ 『野球小僧 世界野球選手名鑑2007』 白夜書房、2007年、116頁。ISBN 978-4-86191-246-7
  4. ^ 『野球小僧 世界野球選手名鑑2004』 白夜書房、2004年、70頁。ISBN 4-89367-928-7
  5. ^ 小関順二、西尾典文、泉直樹 『プロ野球スカウティングレポート2010』 アスペクトムック、2010年、40頁。ISBN 978-4-7572-1744-7
  6. ^ 吉田健城 『MASADA スーパースカウティングレポート'02-'03』 ザ・マサダ、2002年、280頁。ISBN 4-88397-011-6
  7. ^ 二宮清純、江川卓 『江川卓 スカウティングレポート2000』 ザ・マサダ、2000年、269頁。ISBN 4-88397-011-6
  8. ^ 『野球小僧 世界野球選手名鑑2010』 白夜書房、2010年、24頁。ISBN 978-4-86191-595-6
  9. ^ 小関順二、西尾典文、泉直樹 『プロ野球スカウティングレポート2007』 アスペクト、2007年、362頁。ISBN 978-4-7572-1338-8
  10. ^ 小関順二、西尾典文、泉直樹 『プロ野球スカウティングレポート2008』 アスペクト、2008年、42頁。ISBN 978-4-7572-1439-2
  11. ^ 『野球小僧 世界野球選手名鑑2006』 白夜書房、2006年、50頁。ISBN 4-86191-134-6
  12. ^ 『野球小僧 世界野球選手名鑑2008』 白夜書房、2008年、25頁。ISBN 978-4-86191-374-7
  13. ^ 小関順二、西尾典文、泉直樹 『プロ野球スカウティングレポート2009』 アスペクト、2009年、270頁。ISBN 978-4-7572-1628-0
  14. ^ 『野球小僧 世界野球選手名鑑2005』 白夜書房、2005年、61頁。ISBN 4-86191-015-3
  15. ^ 二宮清純、江川卓 『江川卓 スカウティングレポート2000』 ザ・マサダ、2000年、297頁。ISBN 4-88397-011-6
  16. ^ a b 小関順二、泉直樹、荒井太郎 『プロ野球スカウティングレポート2006』 アスペクト、2006年、120-121頁。ISBN 978-4-7572-1246-1
  17. ^ a b 二宮清純、江川卓 『江川卓 スカウティングレポート'98』 ザ・マサダ、1998年、260頁。ISBN 4-915977-57-9
  18. ^ 二宮清純、江川卓 『江川卓 スカウティングレポート'99』 ザ・マサダ、1999年、273頁。ISBN 4-915977-84-6

関連項目

外部リンク