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長嶋有

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

長嶋 有
(ながしま ゆう)
誕生 1972年9月30日(39歳)
ファイル:Flag of Japan.svg 日本埼玉県草加市
職業 小説家
言語 日本語
国籍 ファイル:Flag of Japan.svg 日本
教育 学士文学
最終学歴 東洋大学国文科
活動期間 2001年 -
ジャンル 小説
代表作 『猛スピードで母は』(2001年)
『夕子ちゃんの近道』(2006年)
主な受賞歴 文學界新人賞(2001年)
芥川龍之介賞(2002年)
大江健三郎賞(2007年)
処女作 サイドカーに犬』(2001年)
ファイル:Portal.svg ウィキポータル 文学
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長嶋 有(ながしま ゆう、1972年9月30日 - )は日本小説家である。ネット・コラムニスト「ブルボン小林」、俳人「長嶋肩甲」[1]としても活動している。俳誌「恒信風」所属。

目次

経歴

埼玉県草加市生まれ、北海道登別市室蘭市育ち。登別市立幌別西小学校、室蘭市立港南中学校、北海道室蘭清水丘高等学校普通科を経て東洋大学2部文学部国文学科卒。

90年代半ばからASAHIネットパソコン通信に出入りし、「パスカル短篇文学新人賞」に応募するなどしていた。1997年シヤチハタに就職し、結婚。ネットで知り合った仲間と俳句の同人に参加するようになり、その中の一人には川上弘美がいた。1998年に「ブルボン小林のインテリ大作戦」というウェブサイトを立ち上げる。投稿作品が予選通過や佳作を取るようになったため1999年にシヤチハタを退職、作品執筆に専念する。2000年にASAHIネット時代からの友人が立ち上げたメールマガジンにコラムを連載し、フリーライターとして活動を開始。

2001年に5つの文芸誌に同時に応募、このうち『文學界』に送った『サイドカーに犬』が第92回文學界新人賞を受賞し、小説家デビュー。同作で第125回芥川賞候補となる。2002年、『猛スピードで母は』で第126回芥川賞受賞。

2003年、『タンノイのエジンバラ』で第29回川端康成文学賞候補。2004年、『夕子ちゃんの近道』で第30回川端康成文学賞候補。2007年、『夕子ちゃんの近道』で第1回大江健三郎賞受賞。同年『サイドカーに犬』が根岸吉太郎監督により映画化。また2008年に『ジャージの二人』が中村義洋監督により映画化された。

2006年柴崎友香名久井直子福永信、法貫信也とともに同人誌『メルボルン1』を刊行、2008年にも第2弾『イルクーツク2』を刊行している。

人物

  • 漫画好きであり漫画への言及も多い。著書のいくつかの表紙絵も漫画家に依頼している。14歳のとき室蘭市まで講演にやってきた手塚治虫と握手してもらったという。
  • 父・長嶋康郎は『古道具ニコニコ堂です』(河出書房新社)などの著書のある古道具店の店主。
  • 自身がPHSウィルコム)ユーザーであることを公表している。「まだ(使ってるの)?」と聞かれることが多いため、PHS使いとして、その気持ちを察してほしいとコラムにも書いたほどである[2]
  • 「ブルボン小林」というペンネームは、ASAHIネット時代にブルボン小林製薬のコマーシャルのセンスについて熱弁したところ名付けられた。

作品リスト

小説

  • 猛スピードで母は 2002年1月、文藝春秋 2005年、文春文庫
    • サイドカーに犬(『文學界』2001年6月号)
    • 猛スピードで母は(『文學界』2001年11月号)
  • タンノイのエジンバラ 2002年12月、文藝春秋、2006年、文春文庫、ISBN 9784167693022
    • タンノイのエジンバラ(『文學界』2002年2月号)
    • 夜のあぐら(『文學界』2002年5月号)
    • バルセロナの印象(『文學界』2002年10月号)
    • 三十歳(『新潮』2002年10月号)
  • ジャージの二人 2003年12月、集英社、2007年、集英社文庫ISBN 9784087461183
    • ジャージの二人(『すばる』2003年3月号)
    • ジャージの三人(『すばる』2003年11月号)
  • パラレル 2004年6月、文藝春秋、2007年、文春文庫、ISBN 9784167693039
    • 初出:『文學界』2004年2月号
  • 泣かない女はいない 2005年3月、河出書房新社、2007年、河出文庫、ISBN 9784309408651
    • 泣かない女はいない(『文藝』2004年秋号)
    • センスなし(『文藝』2003年夏号)
    • 二人のデート(書き下ろし
  • 夕子ちゃんの近道(2006年4月、新潮社)のち講談社文庫 
    • 瑞枝さんの原付(『新潮』2003年4月号)
    • 夕子ちゃんの近道(『新潮』2003年7月号)
    • 幹夫さんの前カノ(『新潮』2004年1月号)
    • 朝子さんの箱(『新潮』2004年3月号)
    • フランソワーズのフランス(『新潮』2004年7月号)
    • 僕の顔(『新潮』2004年12月号)
    • パリの全員 (書き下ろし)
  • エロマンガ島の三人―長嶋有異色作品集(2007年6月、エンターブレイン)のち文春文庫 
    • エロマンガ島の三人(『オトナファミ』2006年夏号 - 冬号)
    • 女神の石(Webマガジン『アニマソラリス』・2001年)
    • アルバトロスの夜(Webマガジン『アニマソラリス』20号・2002年)
    • ケージ、アンプル、箱(『小説現代』2004年4月号)
    • 青色LED(書き下ろし)
  • ぼくは落ち着きがない(2008年6月、光文社ISBN 978-4334926113
    • ぼくは落ち着きがない(『本が好き!』連載、2007年2月号 - 2008年1月号)
  • ねたあとに(2009年2月、朝日新聞出版 ISBN 978-4022505316
  • 祝福 河出書房新社 2010.12
    • マラソンをさぼる(『ダ・ヴィンチ』2003年11月号)
    • 海の男(『新潮』2005年11月号)
    • ファットスプレッド(『小説すばる』2006年5月号)
    • 十時間(『すばる』2010年10月)
    • 祝福(『文藝』2010年)

単行本未収録作品

  • オールマイティのよろめき(『文學界』2005年1月号)
  • 邦夫のイメージ(『読売新聞』夕刊、2006年5月10日)
  • 佐渡の三人(『文學界』2007年1月号)
  • 戒名(『群像』2009年3月)

エッセイ集

その他

「ブルボン小林」名義

  • ブルボン小林の末端通信 Web生活を楽にする66のヒント(カッパ・ブックス)(2003年1月24日、光文社ISBN 978-4334007508
  • ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ(自腹文庫)(2004年12月、太田出版ISBN 978-4872339215
    • 長嶋有名義の書き下ろし小説「ジャージの一人」収録。
  • ぐっとくる題名(中公新書ラクレ)(2006年9月、中央公論新社ISBN 9784121502278
  • スポンジスター ブルボン小林個人誌(2007年11月、自費出版)
  • ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ(ちくま文庫)(2009年9月9日、筑摩書房)ISBN-13 978-4480426284
  • ゲームホニャララ(2009年9月12日、エンターブレインISBN 9784047260368
  • マンガホニャララ(2010年5月27日、文藝春秋)ISBN 9784163722603

「長嶋肩甲」名義

いずれも私家版のミニ句集。

  • 月に行く
  • 春のお辞儀
  • 健康な俳句

脚注

  1. ^ 2008年以降は俳句も本名の長嶋有名義で句作している。
  2. ^ 2011年2月23日付『中日新聞』・『北陸中日新聞』「紙つぶて」、東京新聞『放射線』(それぞれ夕刊)より。

外部リンク