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門司港駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

門司港駅*
ファイル:Mojiko Station 01.JPG
駅舎
もじこう - Mojikō
(4.0km) 小森江
所在地 北九州市門司区西海岸一丁目5-31
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
所属路線 鹿児島本線
キロ程 0.0km(門司港起点)
電報略号 モコ
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
5,111人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1891年明治24年)4月1日
備考 直営駅
みどりの窓口
ファイル:JR area KYU.png 北九州市内
* 1942年に門司駅から改称。

門司港駅(もじこうえき)は、福岡県北九州市門司区西海岸一丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線である。同線の起点駅。

関門トンネルが開通するまで九州の鉄道の玄関口であり、対岸の下関駅との間に就航した関門連絡船との連絡中継駅として賑わった。駅舎は国の重要文化財に指定されている。

目次

駅構造

頭端式ホーム2面4線を有する地上駅。3番線はホームに面していない留置線(もとは機回し線)に付けられているので南側から1 - 5番線となっている。2つのホームの間には日本の鉄道開業100周年を記念して建立された九州の鉄道起点を示す0哩(マイル)標がある。また、隣接して車両基地(門司港運転区)がある。

駅舎は、1914年(大正3年)1月に建築された木造駅舎でネオ・ルネッサンス様式と呼ばれる左右対称の外観デザインが特徴であり駅舎としては全国で初めて国の重要文化財に指定された。

駅構内には戦前から使用されている洗面所、手水鉢、上水道など様々な歴史的資産が存在する。現在は別用途に使用されているが、「一・二等客待合室」・「チッキ(手荷物)取扱所」・「貴賓室」・「関門連絡船通路跡」等も残されている。 特に関門連絡船通路跡には旧日本軍の命令で設置された渡航者用監視窓の跡も残っている。これは当駅が外来航路の寄港地だったため、戦時下の不審者を発見する格好の場所だったとされるためである。

直営駅。また、みどりの窓口が設置されており、自動改札機もある。自動改札設置の提案が出たときには「レトロなイメージを壊す」として地元から反対意見が多数出たが、塗装を茶色にして目立たなくするということで同意ができ、現在でも問題なく稼動している。また、関門海峡花火大会など多客時の際には開きスペースにSUGOCA簡易リーダーを設置して対応する。

駅の東側の車両留置線の中からさらに北の方向へ、かつては外浜駅まで鹿児島本線の貨物支線が伸びていた。この路線は2005年に営業が休止された後、線路はそのままになっていた。この線路を再利用する形で、2009年4月26日から第3セクター平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線のトロッコ列車を運行している。

のりば

1 - 5 鹿児島本線 小倉折尾博多方面

駅弁

北九州駅弁当[1]が販売する。主な駅弁は下記の通り[1]

利用状況

  • 2010年度の1日平均乗車人員は5,111人である[2]
乗車人員推移
年度 1日平均人数
2000年 5,903
2001年 5,778
2002年 5,520
2003年 5,565
2004年 5,428
2005年 5,191
2006年 4,952
2007年 4,969
2008年 5,058
2009年 5,077
2010年 5,111

駅周辺

駅名の通り駅の近くに門司港(北九州港)があり、駅周辺は港と当駅を中心にして古くから栄えた市街地(門司港地区)で門司区の中心部にあたる。現在、当駅駅舎や周辺の歴史的建造物を活かした観光スポット(門司港レトロ)となっている。

駅前を国道198号が通り、駅の約200m東側を国道3号が通っている。

かつては駅舎前のロータリーにバス乗り場とタクシー乗り場があったが、門司港レトロ事業のひとつとして駅舎前を噴水広場に改めたため、ロータリーは東側に移された。バス乗り場からは門司区内各地や、小倉方面へ向かう西鉄バス北九州の路線が発着している。

主なスポット

バス路線

西鉄バス北九州による運行。駅横の門司港駅前バス停留所から門司区内および北九州市内他区各地へ発着する。

  • 7番:太刀浦(海岸経由)
  • 74番:和布刈
  • 3・6番:田野浦(海岸経由)
  • 41番:白野江・青浜(黒川・大積東口経由)
  • 42番:喜多久(黒川・大積東口経由)
  • 43番:柄杓田(黒川経由)
  • 45番:門司学園中学校前(黒川・伊川経由)
  • 94・95・96番:田野浦(山手経由)
  • 94番:門司学園高校
  • 40番:恒見営業所(黒川・伊川経由、一部柄杓田もしくは門司学園中学校経由)
  • 74・70番:戸畑渡場門司駅前・原町・砂津小倉駅前・魚町西小倉駅前・中井口経由)
  • 6番:中谷(門司駅前・社ノ木二丁目・砂津・小倉駅前・平和通三萩野・徳力団地経由)
  • 94番:小倉北区役所前・青葉車庫(門司駅前・社ノ木二丁目・藤松公団・砂津・小倉駅前・魚町経由)
  • 95番:小倉北区役所前・青葉車庫・下到津一丁目(門司駅前・社ノ木二丁目・砂津・小倉駅前・魚町経由、一部藤松公団、西小倉駅経由)
  • 96番:北九州パレス前(門司駅前・社ノ木二丁目・砂津・小倉駅前・平和通・三萩野・到津の森公園経由)

また、駅から約400m離れた桟橋通り交差点にある国道3号県道25号のレトロ桟橋通バス停留所にもバスが発着する。

歴史

当初は、九州鉄道の起点の駅として門司駅として1891年(明治24年)4月1日に開設された。初代の駅舎が建てられたのは現在の門司駅舎が所在する地点よりも東側、今の山口銀行門司支店の裏手に当たっていた。1901年(明治34年)5月27日には関門連絡船の運航が開始され、本州の鉄道と結ばれて多くの旅客と貨物がこの駅を経由することになった。しかし間もなく、1911年(明治44年)10月から下関 - 小森江間で貨車の車両航送が開始されて、貨車は直接連絡船に載せて本州と九州の間でやり取りされるようになり、当駅を経由するのは旅客が中心となった。

1914年(大正3年)に、2009年現在も存在する2代目の駅舎が完成し、移転開業した。その後も九州の鉄道の起点としての地位を保っていたが、関門トンネルの開通に伴って門司駅の名前は関門トンネルが接続することになる従来の大里駅に使うことになり、当駅は門司港駅へと改称した。それまでは門司の埠頭にある貨物輸送用の駅が門司港駅(こちらの読みは「もじみなと」)と称しており、これに合わせて貨物駅は門司埠頭駅に改称された。それ以降の当駅は、本州と九州を連絡する鉄道輸送の流れから外れることになった。しかし門司鉄道管理局や国鉄九州総局などは引き続き門司港駅のそばに置かれ、国鉄分割民営化後もJR九州は異例の福岡と北九州の2本社体制を維持して、門司港駅脇に北九州本社が引き続き置かれていた。しかし福岡本社への統合に伴い2000年(平成12年)に北九州本社は閉鎖となっている。この建物は旧三井物産門司支店として現存する。それ以降は門司港レトロへの観光客などが利用する駅となっている。

年表

その他

  • 太平洋戦争中、政府による金属回収令が公布され、門司港駅本屋の真鍮製板張りの円柱は、当時の小林鎌次郎駅長の機転により、黒色のペンキで塗装しカムフラージュされ、供出を免れたという。後世、ペンキが剥げたところから真鍮が露出し、さらに磨いたところ非常に美しい真鍮板が顕わになった。駅員たちは、当時の駅長、駅員たちが必死に駅舎を守ったことを知り、感銘を受けたという。
  • しばしば「JR九州最古の木造駅舎」との表現が散見されるが、JR九州最古の木造駅舎は当駅ではなく、肥薩線嘉例川駅大隅横川駅であり、ともに開業は1903年(明治36年)1月15日である。
  • テレビドラマや映画のロケ地としても有名である。1984年には銀河テレビ小説『港駅』(NHK総合)の舞台としてロケーション撮影が行なわれ、タイトルバックの映像に駅舎や当時走っていた西鉄北九州線が使用されている。近年では『ホーム&アウェイ』(2002年フジテレビ)で度々撮影に使われていた。
  • 門司港駅社員の制服は、他のJR九州の駅の制服とは異なるオリジナルのものである。
  • 2007年8月10日に放送された『はだしのゲン・前編』で広島駅が登場するシーンがあるが、当時の広島駅のイメージがこの駅と似ているため、駅舎のみロケに使用された(ホーム、車両は静岡県の大井川鐵道で撮影)。その際出入り口に掲示している駅名を『門司港駅』⇒『駅島廣』に差し替えて、背景をCGで白くするなど(1945年の広島駅の風景に近づけるため)、配慮してある。
  • 駅舎がシロアリ被害や老朽化による腐食でゆがみや亀裂が生じていることが分かり、国や福岡県、北九州市、JR九州が2011年度以降数年がかりの大規模改修工事に向け協議している[3]

ギャラリー

隣の駅

九州旅客鉄道
鹿児島本線
快速・準快速・普通
門司港駅 - 小森江駅

1930年(昭和5年)4月1日から1986年(昭和61年)11月11日まで、小森江駅との間に貨物駅の葛葉駅(くずはえき)が存在していた。小森江駅は1988年(昭和63年)3月13日開業であるので、この両駅が同時に存在していたことはない。

かつて存在した路線

日本貨物鉄道
鹿児島本線
門司港駅 - 外浜駅

この路線は平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線に転用されている。

参考文献

  • 『九州の鉄道100年記念誌 鉄輪の轟き』 九州鉄道百年祭実行委員会・百年史編纂部会、九州旅客鉄道、1988年、初版(日本語)。
  • 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 JTB、1998年、初版(日本語)。ISBN 4-533-02980-9

脚注


関連項目

外部リンク