23型フリゲート
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| 23型フリゲート | ||
|---|---|---|
| ファイル:HMS Somerset (F82).jpg | ||
| 艦級概観 | ||
| 艦種 | フリゲート | |
| 艦名 | イギリスの公爵家 | |
| 建造期間 | 1985年 - 2000年 | |
| 就役期間 | 1990年 - 現在 | |
| 前級 | リアンダー級フリゲート | |
| 21型フリゲート | ||
| 次級 | 26型フリゲート | |
| 性能要目 | ||
| 排水量 | 基準:3,500 t | |
| 満載:4,900 t | ||
| 全長 | 133 m | |
| 全幅 | 16.1 m | |
| 吃水 | 5.5 m | |
| 機関 | CODLAG方式, 2軸推進 | |
| 12CM ディーゼル発電機(1510kW: 2,025shp) | 4基 | |
| GEC 電動機(2980kW; 4,000shp) | 2基 | |
| スペイSM1A(23,190kW; 31,100shp) | 2基 | |
| 速力 | 28kt | |
| 航続距離 | 12,500 km (15 kt (28 km/h)時) | |
| 乗員 | 181 人 | |
| 兵装 | Mk.8 4.5インチ単装砲 | 1基 |
| DS30 30mm単装機関砲 | 2基 | |
| GWS.26 短SAM用VLS (32セル) | 1基 | |
| ハープーンSSM 4連装発射筒 | 2基 | |
| スティングレイ短魚雷連装発射管 | 2基 | |
| 艦載機 | リンクス HMAもしくはマーリン HAS | 1機 |
| C4I | 指揮支援システム (スカイネット衛星通信) | |
| 海軍戦術情報システム (SSCS+リンク 11/リンク 16) | ||
| レーダー | 996 mod.1型低空警戒/対水上 | 1基 |
| 1007型, 1008型航法 | 1基 | |
| 911型PDMS射撃指揮 | 2基 | |
| 光学式 | シー・アーチャー-30 光学追尾 | |
| ソナー | 2050型船首装備式 | |
| 2031Z型曳航式 順次、2087式に換装中 | ||
23型フリゲート(英語: Type 23 frigate)はイギリス海軍が運用しているフリゲート。デューク級フリゲート(Duke class frigates)とも呼ばれる。1990年から2000年にかけて16隻が建造された。3隻がチリ海軍へ売却されたために退役し、13隻が運用されている。
目次 |
来歴
本型はもともと、1970年代後半に、対潜用の軽フリゲートとして開発を開始した。これは、1950年代の傑作フリゲートであるリアンダー級フリゲート、そして第二次世界大戦後イギリス初の近代フリゲートであった21型フリゲートを代替するためのもので、これらにかわって、イギリス海軍対潜兵力の基幹となる計画であった。
1984年の時点では、100メートル級の比較的安価な艦として計画されており、曳航ソナーと低シグネチュア性能を重視していた。価格低減のため、ヘリコプター運用に関しては、格納庫を持たず、必要に応じて補給のみを行えるようにし、艦砲やミサイルの搭載を行わないことも検討されていた。
しかしその後、海外の顧客の要望を考慮し、またフォークランド紛争の戦訓を取り入れた結果、艦型は大型化を余儀なくされた。ヘリコプターの有用性が確認されたことから艦載機の運用設備は確保されることとなり、対地射撃の有用性が見直されたことから艦砲も追加された。個艦防空能力も重要であることがわかったので、シーウルフ艦対空ミサイルも搭載された。
そして特に、紛争中、多くのイギリス軍艦が、敵の攻撃そのものよりも、それによって生じた火災や浸水を制圧することに失敗して沈んだことから、ダメージコントロール能力が重視されることとなった。耐堪性を向上させるため、アルミ合金の使用は中止され、また、配管や各水密区画の設計、配置も見直された。
この結果、艦そのもののコストは上昇し、艦の大きさも、当時の主力フリゲートである22型フリゲートに迫るものとなった。
1番艦の発注は1984年10月29日に行われ、これは1990年6月にF-230「ノーフォーク」として就役した。その後、2002年までに16隻が就役したが、これは、同一の設計に基づくものとしては異例の建造数である。先行して整備されていた22型フリゲートも14隻が建造されたが、これは建造途中に2度の設計変更が行われている。
設計と装備
船体と機関
本型の最大の特徴は、推進機関としてCODLAG方式を採用したことにある。CODLAGとは「COmbined Diesel-eLectric And Gas-turbine」の略であり、ディーゼル・エレクトリック方式とガスタービンエンジンを併用するものである。
本型の場合、低速時、あるいは静粛性が求められるときには、スクリュー・シャフト1本につき1基のGEC 電動機 (2980 kW; 4,000 shp)によって推進される。この電動機は、計4基の12CM ディーゼル発電機 (1510 kW: 2,025 shp)によって電力を供給されている。高速時には、これにロールス・ロイス スペイSM1A (23,190kW; 31,100 shp) が加わる。なお、本型のスクリュー・プロペラは固定ピッチとなっており、後進時にはディーゼル・エレクトリック推進のみを使用する。
CODLAG方式の採用によって、本型の放射雑音は大きく削減されたが、これと同時に、対レーダー・ステルス性にも意が払われており、本型の外見は非常にスマートなものとなっている。
なお、本型の大きな特徴のひとつが省力性であり、ほぼ匹敵する武装を備えた22型バッチ3よりも70人も少ない人員で運用できる。
武器システム
本級が装備する武器システムは、いずれも、先行する22型フリゲートの最終発達型であるコーンウォール級フリゲート(バッチ3)の搭載しているもの、あるいはその発達型である。
主な対空兵器としてシー・ウルフ個艦防空ミサイルを搭載するが、本型では、垂直発射化された発達型のGWS.26 シー・ウルフ個艦防空ミサイルが採用されており、追随性などは大きく改善した。また、低空警戒・対水上レーダーについても新型化されており、より長射程の探知が可能となっている。この996型レーダーは、輸出用のAWS-9の発展型であり、S(E/F)バンドを使用する。
その一方で、CIWSを搭載しないため、シーウルフでの交戦距離より内側における近接防空能力の不足も指摘されている。なお、GWS.26は、イギリス海軍ではじめて垂直発射方式を採用したミサイル・システムである。
一方、砲熕兵器と対潜兵器については、基本的に22型を踏襲することとなっている。
前甲板には対空・対水上両用のMk.8 4.5インチ単装砲が1基搭載されているが、これはフォークランド紛争の戦訓を取り入れたものである。また、近接した水上目標と交戦するため、DS30 30mm単装機関砲も2基装備している。
本型の対潜戦闘のコンセプトは22型と同様で、戦術曳航ソナーによって敵潜水艦を遠距離で探知、艦載の哨戒ヘリコプターのディッピングソナーによって位置を局限、攻撃して撃破するというもので、また、自艦に近接した敵潜水艦に対しては、自艦装備のソナーと短魚雷によって対処できる。なお、本型の一部は、現在、新型の2087型曳航ソナーの装備を行っているところである。
同型艦
| ファイル:Naval Ensign of the United Kingdom.svg イギリス海軍 | 再就役後 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| # | 艦名 | 就役 | 退役 | 再就役先 | # | 艦名 | 就役 |
| F230 | ノーフォーク HMS Norfolk | 1989年11月 | 2005年4月 | ファイル:Flag of Chile.svg チリ海軍 | FF-05 | アルミランテ・コクレーン Almirante Cochrane | 2006年11月22日 |
| F231 | アーガイル HMS Argyll | 1991年5月 | |||||
| F229 (ex-F232) | ランカスター HMS Lancaster | 1992年5月 | |||||
| F233 | マールバラ HMS Marlborough | 1991年6月 | 2005年7月 | ファイル:Flag of Chile.svg チリ海軍 | FF-06 | アルミランテ・コンデル Almirante Condell | 2008年 |
| F234 | アイアン・デューク HMS Iron Duke | 1993年5月 | |||||
| F235 | モンマス HMS Monmouth | 1993年9月 | |||||
| F236 | モントローズ HMS Montrose | 1994年6月 | |||||
| F237 | ウエストミンスター HMS Westminster | 1994年5月 | |||||
| F238 | ノーサンバーランド HMS Northumberland | 1994年11月 | |||||
| F239 | リッチモンド HMS Richmond | 1995年6月 | |||||
| F82 | サマセット HMS Somerset | 1996年9月 | |||||
| F80 | グラフトン HMS Grafton | 1997年5月 | 2006年3月 | ファイル:Flag of Chile.svg チリ海軍 | FF-07 | アルミランテ・リンチ Almirante Lynch | 2007年3月 |
| F81 | サザランド HMS Sutherland | 1997年7月 | |||||
| F78 | ケント HMS Kent | 2000年6月 | |||||
| F79 | ポートランド HMS Portland | 2001年5月 | |||||
| F83 | セント・アルバンス HMS St Albans | 2002年6月 | |||||
関連項目
- イギリス海軍艦艇一覧
- リアンダー級フリゲート - 前任者。
- 21型フリゲート - 前任者。
- 22型フリゲート - 先行して整備されていた汎用フリゲート。本型の武器システムの原型となった。
外部リンク
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