MOTHER (ゲーム)
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| ジャンル | ロールプレイングゲーム |
|---|---|
| 対応機種 | ファミリーコンピュータ |
| 開発元 |
パックスソフトニカ エイプ |
| 発売元 | 任天堂 |
| シリーズ | MOTHERシリーズ |
| 人数 | 1人 |
| メディア | 3Mbitロムカセット(バッテリーバックアップ搭載) |
| 発売日 | 1989年7月27日 |
| 売上本数 | 約40万本 |
『MOTHER』(マザー)は、任天堂が1989年7月27日に発売したゲームソフトである。
概要
MOTHERシリーズの1作目。日本国内で任天堂から1989年にファミリーコンピュータ用ロールプレイングゲームソフトとして発売された。
開発はパックスソフトニカとエイプ。2003年に発売されたゲームボーイアドバンス用ソフト『MOTHER1+2』にも収録されているが、バグなどの問題で原作の再現が完全ではない部分がある。
アメリカの田舎町・マザーズデイの街はずれに住む少年(主人公)が、自宅で起きた怪現象の原因を探るために旅立ち、道中出会った仲間と共に、世界を歪ませている「何か」と戦っていくストーリーが展開される。
当時、ロールプレイングゲームといえば中世ヨーロッパがモデルの剣と魔法の世界を冒険するものがほとんどであるなか、任天堂が(1980年代当時の)現代アメリカの世界観に立つ意欲作として発表した。
発売当時放映されたCMでは、キャッチコピーは「エンディングまで泣くんじゃない」「名作保証」などと書かれていた。「エンディングまで泣くんじゃない」は糸井のコピーだと誤解されていることが多いが、一倉宏が手がけたフレーズである[1]。糸井重里は「ゆっくり、物語を読むように遊んでください」という趣旨のことを話している。
ゲームシステム
「MOTHERシリーズ#ゲームの特徴」も参照
世界
広大なマップの上を主人公が移動する。続編のようにマップが一切区切られていないため、ストーリーを無視して自由にあちこち進むことができる。例えば、おんなのこやもうひとりのおともだちを仲間にしなくてもクリアは可能である。上記のとおり主人公の移動する世界マップは区切りが無いため非常に広い。
移動
徒歩による移動が基本であるが、本作は上下左右だけでなく斜め方向にも移動することができるという点が発売当時は斬新であった。ゲーム中盤になると、汽車(外観上は電車もしくは気動車だが、ゲーム中で駅員が「汽車」と言っている)という公共交通機関を利用することができるようになる。現実の列車と同じく、駅のみで乗り降りすることができ、利用するには運賃が必要。
また、別の場所に瞬時に移動する方法としては、アイテム「パンくず」を使う方法とPSI「テレポーテーション」を使う方法とがある。
- パンくず
- アイテム「パン」は"たべる"を選択した場合はHP回復の効果があるが、"つかう"を選択するとその「パン」は「パンくず」に変化する。そして離れた場所で「パンくず」を使えば、「パン」を「パンくず」に変えた地点まで瞬時に戻ることができる(パンをちぎってパンくずにして跡を残しながら歩き、戻るときは地面に落ちているパンくずをたどることにより戻ることができる、という原理である)。パンは2人以上がそれぞれ別の場所で使用することもでき、パンくずを使った場合はそのキャラクターがパンをパンくずに変えた場所へ戻ることができる。ただし、途中でテレポーテーションを使ったり、異世界へワープしたりした場合は、直前にワープした先の地点までしか戻れない。また列車に乗った場合は、最後に降りた駅までしか戻れない。
- テレポーテーション
- ワールドマップ上の町まで瞬時に移動することができる。使用する際には行先を選択することが可能だが、テレポーテーションを成功させるには一定距離を障害物にぶつかることなく走る必要がある。走っている間でも十字キーで操作できるため直線でなくともテレポーテーションは可能だが、加速していくため狭い場所では成功しにくい。障害物に激突すると失敗して真っ黒焦げになるが、ダメージは受けない。
戦闘
本作のエンカウント方式は、ドラゴンクエストシリーズなどと同様のランダムエンカウント方式(移動画面で敵の姿が見えない)である。戦闘はターン制で、プレイヤーが手動でコマンドを入力してキャラクターに指示を出すマニュアル方式の他、キャラクターの行動をコンピュータに任せる「オート」モードも使用できる。オートモードではひたすら攻撃するだけでなく、状況に応じて臨機応変に回復や蘇生のPSIを使うこともある。本作では敵側・味方側による先制攻撃がなく、常に素早い者から順番に攻撃する。
本作ではラストボス以外のボスキャラクター専用BGMはないが、戦闘時のBGMは敵の種類により3種類ある。
たまに敵がまったく無意味な行動をとることもあり、勝手に混乱する敵もいる。敵キャラクターの中には蛇やムカデ、野良犬といった動物や、おじさんやおにいさんといった人間もいる。
敵との対戦に勝った際のメッセージは敵により異なる。特に人間や動物に対しては「○○はわれにかえった」や「○○はおとなしくなった」などで、敵を殺したわけではないことを表現している。製作サイドが敵との戦闘と言っても殺伐とした感じのゲームにしたくないとの配慮からこういう表現になったとされる。
多くのRPGではHPが0になると「死亡」となるが、本作ではHPが0になった状態を「意識不明」と呼ぶ。また「石の素」を使いプレイヤーキャラクターを石化させる敵もいる。味方全員が「意識不明」か「石化」のいずれかになると全滅となり、パパからの電話でゲームを続けるかどうかを聞いてくる。ここで「はい」を選ぶと所持金が半額になり最後にセーブした場所に戻ってゲームを続けられる。「いいえ」を選ぶとタイトル画面に戻り、最後にセーブしたときの状態に戻される。
- 装備
- 主人公達は現代のアメリカを舞台に冒険を繰り広げるため、当然剣や魔法の杖といったものは使わず、バットやフライパンといった身近にあるものを武器に戦っていく。武器の材質は名前に使わず、「ボロの○○」「ふつうの○○」「いい○○」といった感じでステップアップしていく。これは名前を「金属バット」などにしてしまうと殴った感触がプレイヤーにも伝わってしまうという製作者の配慮である。この「名前の工夫」は糸井が発売当時から現在まで「自分にしか出来ない仕事」と発言している。防具は主に異世界で入手するコイン・腕輪・ペンダントで、鎧・ローブ・盾・兜など、直接身体を覆うものは登場しない。コイン・腕輪は防御力を引き上げ、ペンダントは特定の属性の攻撃によるダメージを半減する。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
主な町・地点
アメリカ合衆国が舞台だが、マップ全域に渡り北側を太平洋に接していることや、砂漠に戦争の名残があることなどもあり、あくまで架空の地域である。町の名前はアメリカの祝祭日や記念日の名前から採られているものが多い。
イースターからスノーマンにかけては鉄道が通っている[2]、列車に乗っての移動も可能だが、線路の上を歩いて移動することもできる。また、一定条件を果たすごとに、夢の世界「マジカント」への道が開かれ、そして閉じられる。
地名のスペルが2種類あるものはそれぞれ「日本国内版 / 国外版」での表記である。
マザーズデイ : Mother's Day / Podunk
主人公の住む町。前町長の「口笛を吹きたくなる町にしよう」というスローガンに基づき行われた施政によって周辺地域が整備されており、農業・観光が盛んな地域である。隣町サンクスギビングのベッドタウンでもある。カーネーションの花はこの町のシンボルマークとも呼べる存在[3]。
- マイホーム
- 主人公の自宅。町からはやや外れた場所に建っている。
- 南の墓場
- 町の南に広がる町立共同墓地。1864年創立[4]。枯れ木が立ち並ぶおどろおどろしい場所で、ゾンビが出現する。ピッピが墓場の奥に隠れている。
- カナリア村 / Canary Village
- カナリアが暮らす村。1907年創立[5]。マザーズデイの北にある。メスでありながら鳴くカナリアのローラがいる。
- シュークリーム動物園 / Chou à la Crème Zoo
- 町の北にある動物園。1985年創立[6]。スターマンの息子の力で動物たちが脱走して暴れている。歌うサルが名物。
- 東の洞窟 / East Cave
- マジカントに通じる岩がある。
サンクスギビング : Thanksgiving / Merrysville
おともだちの暮らす町。実業家ゴルドリッチ・ダンカンの手によって急速に発展したが、近年ではストリップ劇場「ナンバー1」[7]の建設を巡り町政が紛糾している[8]。町の山間部にダンカン工場をかかえる。
- ティンクル小学校 / Twinkle Elementary School
- おともだちの通う小学校。当初はサンクスギビング小学校という名称だったが、マザーズデイから送られた鐘にちなみティンクル小学校と呼ばれるようになった。理科室には「ヴィムシュタイン」なる科学者が出没し、効果不明の機械類を販売している[9]。屋上からはホーリーローリーマウンテンも見える。
- 病院
- 他の町と違い、常に所持金の半分で治療を行ってくれる。勤務する医師ビッグベンケーシーの名は、ドラマ『ベン・ケーシー』に由来。
- スイートリトル工場 / Sweet Little Factory
- 町の南にある工場。1955年創業[10]。かつては全米屈指のミサイル生産工場だった。ダンカン工場が完成して以来は稼動を停止している。
- ダンカン工場 / Duncan Factory
- 町の北にある工場。1969年創業[11]。大岩をも破壊できるロケットが設置されている。
- サンタクロース駅 Santa Claus Station / Union Station
- 町の北にある大陸横断鉄道の駅。線路をふさいでいる岩を破壊すれば鉄道に乗れるようになる。
レインディア : Reindeer
高級住宅が建ち並ぶ都市。レインディア駅でおばあさんからおんなのこの帽子を届けてほしいと頼まれる。カゼが流行しており、不用意に住人に話しかけるとうつされることもある。
ハロウィーン : Halloween / Spookane
金の採掘で発展した鉱山街。100年ほど前のゴールドラッシュの結果誕生した。現在では銅や錫も産出される[12]。町の中心部はモンスターが徘徊しており、町人は山奥の住宅地に避難している。病院やホテルのみ営業している。
- 幽霊屋敷 / Haunted House
- 真っ暗で幽霊や甲冑が跋扈する恐怖の屋敷。内部は非常に広い。本来はローズマリー家の別荘であり、異形の姿で生まれたローズマリーの姉を衆目から遠ざけるために建てられたという[13]。屋敷の奥にひとりでにメロディーを奏でるピアノがある。
スノーマン : Snowman
おんなのこが暮らす町。雪国で大陸横断鉄道の終点。カゼをひいた住人が多い。
- 教会 / Church / Chateau
- スノーマン唯一の教会。おんなのこの家でもある。町から離れた山奥にひっそりと建っている。
アドベント砂漠 : Advent Desert / Yucca Desert
広大な砂漠。東側に遺跡を擁する。かつては遺跡の宝目当てに多くの盗掘者や調査隊がやってきた地であり、伐採の末に枯れたオアシスの跡や、仕掛けられたまま放置された地雷、そのほか先の大戦時の名残などもみられる。地元の伝承では1000年に一度イエス・キリストが再臨する土地と伝えられており、アドベントの名もそれに由来する[14]。各所にある骨には話しかけることもできる。顔のあるサボテンがある。
- オアシス
- 退役軍人の老人が複葉機での遊覧飛行を営業している。遊覧飛行のチケットの半券を集めれば、戦車を貸してくれる。
- 遺跡 / Historic ruins
- 砂漠にある古代遺跡。入り口は強力なロボットが守っている。
- 遺跡の出土物のなさに立腹した盗掘者が情報を売ったため、オックスフォード、イェール、カイロ、モスクワなど著名な大学の研究チームが発掘にやってきたが、めぼしい成果は得られなかった。遺跡自体は紀元1000年ごろの建造と推定されている。あちこちにいるサルはオックスフォードのトムキン教授夫妻が連れてきたペットの子孫だと言う。最深部にはマジカントへの入り口がある。
- 地雷 / Land mine
- 遺跡北東の骨から東へ直進したところの草の中に地雷があり、踏むと糸井重里から表彰される。
- サボテン群
- 砂漠北西部にあるサボテンの密集地帯。顔のあるサボテンにテレパシーを使うとメロディーを入手できる。
イースター : Easter / Youngtown
アドベント砂漠の南にある集落。マザーシップに大人たちが連れ去られ、子供だけが残っている。鉄道の終点だが、駅は線路が破壊されて閉鎖されている。
湿地帯 : Swamp
イースターとバレンタインをつなぐ道。氷河が長い年月をかけて地面を削り取った結果、迷路のような湿地帯が生まれた。国内唯一のバッファローの狩場[15]。ピッピの別荘がある。
バレンタイン : Valentine / Ellay
デトロイトを彷彿とさせる工業都市。1950年代には朝鮮戦争による軍需景気で自動車産業が盛んだったが、終戦と共に不景気の波が押し寄せ衰退してしまった。
現在では酪農が盛んな一方、若者の風紀の乱れとそれによる少年犯罪、悪徳警官の横行が問題になっている。町全体が50年代のアメリカから脱却できておらず、ラジオではいまだエルヴィス・プレスリーとリッキー・ネルソンが人気[16]。
もうひとりのおともだちがボスを務めるストリートギャングである「ブラックブラッド団」、略して「ブラブラ団」が町のあちこちにいる。
マジカント : Magicant
クイーン・マリーが統治する幻想的な世界。一面にピンク色の大地が広がる。防具が買える唯一の場所。その正体はクイーンマリーの意識から生まれた幻で、彼女が消滅したと同時にマジカントも消滅した。
- 地下大河 / Underground
- マジカントの地下に広がる大河。ドラゴンや忘れられた男がいる。元の世界への出口がある。
- クイーンマリーの泉 Queen Mary's Castle
- テレパシーを使うとおじさんが出てくる。GBA版では預けてあるお金を引き出すことができる。
- フライングマンの家 / Flying man's house
- フライングマンの住む家。
ホーリーローリーマウンテン : Holy Loly Mountain / Mount Itoi
バレンタインの東にそびえ立つ山。標高1,013 メートル[17]。頂上までの道のりは長く、強い敵が出現する。糸井重里によるとこのホーリーローリーマウンテンはエンカウント調整を省いたという。
- 洞窟 / Cave
- ホーリーローリーマウンテンにつながる洞窟。
- 山小屋 / Mountain hut
- 中腹にある山小屋。無料での回復やセーブができる。
- 工場 / Factory
- 中腹の湖底にある工場。ここにはイヴがいる。
- 断崖 / Cliff
- 山頂が近い断崖絶壁。あちこちで行方不明になっていた人たちがカプセルに閉じこめられている。
- 山頂 / Summit
- 「XX」と刻まれた石碑がある。その後ろには岩でふさがれた洞窟があり、マザーシップが停泊している。
パラダイス・エクスプレス : Paradise Express
大陸横断鉄道の支線。1845年設立。当初はレインディア - ハロウィン間のみであったが、延長の結果1935年までに現在の姿となった。自動車が普及した現在も沿線の住民に愛用されている。全長81.3 マイル(およそ130 キロメートル)。車両は2両編成のディーゼル車[18]。
登場人物
プレイヤーキャラクター
- 主人公 / ぼく(デフォルト名:にんてんorニンテン / Ninten)
- 本作の主人公。赤い帽子をかぶり、縞模様の服を着た少年。主な武器はバット。年齢は12歳。身長152センチ。体重42キロ。
- 血液型はA型。
- 母親のキャロルと2人の妹ミミー&ミニー、犬のミックと共に暮らしていたが、ポルターガイスト現象をきっかけに旅に出る。
- 補助系のPSIを多数使用でき、攻撃、回復、PSI補助等全ての役割をバランスよくこなせる。
- 喘息持ちで、戦闘時に敵のある特殊攻撃を受けると発作が起こることがある。発作中は一切の行動が取れなくなる。
- 大の野球好き。守備はライト。サンフランシスコ・ジャイアンツのファンであり、トーキョージャイアンツとは兄弟チームだと思っている。また大リーグの観戦でたまたま隣の席になったシゲオ・ナガシマからもらったサインボールを宝物にしている[19]。
- シリーズ2作目の『MOTHER2』の主人公「ネス」と容姿が似ているが、血縁等の関係は特に無い(『1』の舞台はアメリカ、『2』の舞台はイーグルランドというアメリカをモデルにした架空の国である)。
- 『大乱闘スマッシュブラザーズX』のシールでは主人公の名前はにんてん、小説版ではケン、ゲームブック版ではダグラスとなっている。
- おんなのこ(デフォルト名:アナ / Anna (Ana))
- スノーマンの教会に住む少女。金髪でピンク色の可愛らしい服を着ている。主な武器はフライパン。年齢は12歳。身長143センチ。体重36キロ。血液型はB型。星座は山羊座。
- とある理由から現在父親と2人で暮らしている。教会の娘だが、父親も引き止めることなく見送ってくれる。
- 最初は非常にひ弱だが、攻撃系をはじめとした多くのPSIを使える。
- 一度仲間に加わると抜けることはないが、仲間にせずにゲームをクリアすることもできる。
- 幼い頃からピアノに親しんでいる。ボランティア活動の一環で使用済み切手を集めているほか、趣味として様々な封筒と便箋をコレクションしている。また、日本のペンフレンドのヨシエが送ってくれたアキコ・ヤノの『ただいま』のレコードを宝物にしている[20]。
- おともだち(デフォルト名:ロイド / Loid (Lloyd))
- サンクスギビングのティンクル小学校の生徒。銀髪でメガネを掛けている。主な武器は銃など。年齢は11歳。身長149センチ。体重40キロ。血液型はAB型。
- いろいろな物を開発できる天才児であるが、いじめられっこでもある。ひ弱で臆病な性格だが、ストーリーが進むにつれ徐々に成長していく。PSIは使えないが、彼にしか扱えない様々な特殊な武器やアイテムを使いこなすことができる。
- 仲間にしないとストーリーを進めることができない。テディが仲間になると、交代という形で一時仲間から抜ける。テディが抜けると再び仲間になって復帰する。
- 3歳のときに相対性理論の本を見て以来、自分をアルベルト・アインシュタインの生まれ変わりだと確信している。父は趣味も行動も波長の合うよき理解者。顕微鏡を覗いたまま寝てしまうことも多く、睡眠時間は3時間ほど。科学的根拠のないものを認めないが、スーパーマンだけは例外で、クラーク・ケントが普段は冴えない「フリ」をしていることにシンパシーを感じている[21]。
- もうひとりのおともだち(デフォルト名:テディ / Teddy)
- バレンタインに住むサングラスをかけた不良少年で、「ブラックブラッド団(ブラブラ団)」の親分。
- 主な武器は刀とナイフ。年齢は不明。身長188センチ。体重78キロ。得意技は右フック。
- ホーリーローリーマウンテンの化け物に両親が殺されてから無茶な喧嘩をふっかける等荒れた生活を送るようになった。
- そのトラウマから、今もホーリーローリーマウンテンを目にするのを嫌う。
- 少年時代から警察の世話になっていて、3人と会ったときにはブラブラ団の親分にまで登りつめていた。荒々しい性格で暴力的な印象が強いが、他人思いの優しい一面もある。歌が好きで、ロカビリーナンバーをよく聴く。
- PSIは使えないが、スピードの速さと直接攻撃が強力なため戦闘能力はかなり高い。しかし仲間として同行する期間は短い。
- 仲間に加わるとロイドは一時抜けるため、ホーリーローリーマウンテンにある小屋を無視すればロイドなしでゲームをクリアすることも出来る。
- ちなみに本名は「テディざえもん」らしい(あくまでも、バレンタインの住人が話すウワサなので、本当かどうかは不明)。
- 小説版ではジョーという名前になっている。
- ブラブラ団の構成員である日系二世のコヤノから送られた、E.YAZAWAの自叙伝『成り上がり』を愛読する。なおこの本のインタビュアーは糸井重里である。人の好意を無下にできない性格でもあり、対立するギャング組織「ジェットリザード団」との抗争で勝利を収めた際、忠誠の証として送られたイグアナを渋々ながら飼っている[22]。
サブキャラクター
- ピッピ / Pippi
- 主人公の隣家に住む少女。序盤で行方不明となり探すことが目的となる。赤髪。年齢は7歳。
- 彼女自身少しの間共に戦うことができる。ステータスの成長は非常に良い。終盤で再会する。
- キャロル / Carol
- 主人公の母親。
- 冒険に出る主人公たちを見守ってくれていて、家に帰ると主人公の好きな物を作ってくれる。
- ミミー&ミニー / Mimmy & Minny (Mimmie & Minnie)
- 主人公の妹たち。
- 双子であるゆえに容姿が似ていて間違えやすく、本人たちもそれを気にしている。
- パパ / Papa
- 主人公の父親。電話することで話ができる。
- 単身赴任中で家にはいないが、主人公の銀行口座にお金を振り込んでくれる。鍵をどこに隠したかを忘れるなど、意外に間の抜けた一面がある。
- ゲームを数時間連続でプレイしていると突然パパから「ゲームを始めてから長い時間が経ったが、少し休憩してみてはどうかね?」と電話がかかってくる。
- 海外版・リメイク版のエンディングの最後に、後姿で登場している。
- ミック / Mick
- 主人公宅の飼い犬。地下室のカギを持っている。
- 二本足で立って歩ける事と、スヌーピーよりハンサム(と思っている)なことが自慢。ちなみに小学館刊「MOTHER攻略ガイドブック」内の糸井重里Q&Aによると、名前の由来はママの初恋の相手らしい。
- しゃべるサボテン / Talking cactus
- アドベント砂漠にいる顔の付いたサボテン。
- ドラゴン / Dragon
- 地下大河にいるドラゴン。
- 深い眠りについており、強い者の気配を感じると目覚める。6つ目のメロディーが書かれた楽譜を守っている。
- 忘れられた男 Forgotten Man
- 地下大河の出口にいる男。おれのことは忘れろという問いに答えると……。
- ガリクソン Garrickson
- イースターに住む赤ん坊。テレパシーをすると、主人公、女の子にテレポーテーションを教えてもらえる。ちなみに、ガリクソンの家の女の子は、帽子を取った状態の女の子と同じ姿。
- おともだちの父親 Friend's Father
- 湿地帯の別荘のゴミ箱に隠れている。彼に話しかけるとプレイヤーの名前を入力するように言われる。プレイヤー名は何度でも入れ直すことが可能。
- フライングマン Flying Man
- マジカントに住んでいる5人兄弟。話し掛けると1人が仲間になってくれるが、ウィンドウに彼のパラメータが表示されることは無く(つまり回復ができない)、ある程度ダメージを受けると倒れ、その後彼らの住む家に戻ると墓が建てられている。5人全員が倒れると、二度と仲間にすることは出来ない。墓碑には5人全員違う言葉が刻まれている。なお、ファミコン版では墓のグラフィックは十字架を模したデザインだったが、「MOTHER1+2」では石で出来た墓のグラフィックに差し替えられている。
- マジカントの外へは連れていくことができない。仲間になっている状態でマジカントの出口から出るといなくなり、彼らの家に戻るといつの間にか帰ってきている。仲間になっている状態でマジカントからテレポーテーションで別の場所に移動した場合、倒れたことになり、墓が出来ている。
キーキャラクター
- ジョージ / George
- 主人公の父方の曾祖父。すでにこの時期には他界している。
- 1900年代の初め、妻のマリアと一緒に行方不明になった。しかし、2年後に彼だけが戻ってきて、その後PSIなどの怪しい研究をするようになる。これがマザーズデイ住民のあいだにさまざまな噂を呼ぶが、彼の死後はその噂も立ち消えた。彼の遺した研究の成果は、時代を超えて主人公たちを助けることとなる。
- 実は妻マリアと共に異星人に捕らえられていた。マリアはギーグを育てる為に残り、ひとり帰ってきたジョージは異星人の侵略に対抗するため、異星人から盗んだ情報をもとに残りの生涯をPSIの研究に費やしてきた。
- 元々は大新聞の記者であり、いくつものスクープを物にした敏腕記者であった。だが大統領の過去を暴いた件をめぐって上司と対立し、社を辞めてマザーズデイへと移住。絵描きの卵であったマリアと出会い結婚する。行方不明になったのは大量失踪事件の調査を始めた矢先のことであった[23]。
- マリア / Maria
- 主人公の父方の曾祖母。同じくこの時期にはすでに亡くなっているといわれている。
- 敬虔なプロテスタントの家系の出。絵とピアノとパッチワークを得意とし、チャリティー活動に熱心な良妻であった[24]。
- 夫と一緒に1900年代の初めに行方不明になり、その後ジョージは帰ってきたものの、彼女だけは帰ってくることはなかった。
- しかし彼女の思いはなおも生き続け、曾孫の主人公たちを助けることになる。実はギーグの育ての親である。
- クイーン・マリー / Queen Mary
- マジカントの女王。容貌は主人公に似ている。大切なことが思い出せないらしく、体の具合が悪い。
- その正体は主人公の曾祖母マリア。夫ジョージと共に異星人に捕らえられ、当時はまだ赤ん坊同然だったギーグの子守りをさせられることになる。その後マリアはギーグを残して亡くなったが、彼女の魂はクイーンマリーとなって地球に残り、マジカントを生み出した。しかしクイーンマリーとなった時には、既にマリアとしての記憶は失われていた。
- エイトメロディーは幼いギーグに聞かせていた子守唄で、それを聞いたことで全てを思い出し、ギーグのことを想いながらジョージの待つ天国へと旅立った。それと同時にマジカントは消滅した。
- イヴ / Eve
- 長身の赤いボディのロボット。製作者のジョージを「父」と呼ぶ。
- ホーリーローリーマウンテンの湖の底の工場で長い間主人公を待っていて、主人公達を守るために再び起動する。一定の区間でのみ仲間になり、その強力な戦闘力で終盤の助け舟となるが、その宿命がゆえに悲しい最期を迎えることになる。
- ギーグ / Gyiyg / Giegue (Giygas)
- 地球征服を企む宇宙人。人間型の宇宙人であり、細長い体躯に尻尾をもつ。液体を満たした球状カプセルに入っている。冷静で理知的な振る舞いを見せるが、地球人を「ムシケラ」としか見ていない。
- とてつもなく高い戦闘力を持ち、正体不明の超能力にも似た攻撃を繰り出す。ありとあらゆる武器・PSIをもってしても勝つことはできない。しかし、幼い頃に覚えていたあるものが弱点。
- ポケットモンスターシリーズに登場するミュウツーに酷似しているが、これはミュウツーのモデルがギーグである為。
主なアイテム
- そうそふのにっき / Great-grandfather's diary
- ジョージが遺した日記。マジカントへの扉を開く合い言葉が書かれている。
- フランクリンバッヂ / Franklin badge
- 主人公がピッピからもらったバッヂ。PKビームγを跳ね返す能力がある。ダンカン工場でもプレゼント箱から手に入り、合計で2個手に入る。
- きぼうのオカリナ / Ocarina of hope / Ocarina
- いままで覚えてきたメロディを奏でるオカリナ。マジカントに住む楽器作りの少年から貰える。
- めのうのつりばり / Agate fish hook / Onyx Hook
- 使うだけでどこからでもマジカントへ行ける便利なアイテム。あるイベントを起すと何も起こらなくなる。
- ペンシルロケット / Pencil rocket / Bottle Rocket
- 日本が発明したことで知られる鉛筆型ロケット。敵全体にダメージを与えられるが、おともだちしか扱えない。
- 帽子
- レインディア駅でおばあさんから渡されるおんなのこの帽子。名前が刺繍されている。
- KATANA
- もうひとりのおともだちの最強武器。入手場所はホーリーローリーマウンテン。
関連商品
- songs of instrumental
- バンドSAKEROCKの2ndアルバム。エイトメロディーズのカバー曲を彼らが制作し、収録した。
- インストバンドの唄
- ラディカル・ホリデー
- 青葉コック
- ちかく
- エイト・メロディーズ
- スーダラ節
- 桜の花子
- ドゥエルメ・ドゥエルメ・ネグリート
- トロピカル道中
- 木陰
- インストバンド
- 待ちぼうけ
- 信長
- MOTHER オリジナル・サウンド・トラック
- 1989年8月21日発売されたサウンドトラック。CBS ソニー。廃盤。
- ゲームで使用された主要曲がそのまま収録されてはおらず、歌詞を付けた上でフルアレンジされたもの(一部の曲は歌詞なし)が10曲収録されている。そして最終トラックに、ゲーム中で使用されたBGMをストーリー展開に沿った形で編集・アレンジされた物が"THE WORLD OF MOTHER"として約16分に渡って入っている。
- 発売から数年間ではあったが、収録曲のうち「Pollyanna (I Believe In You)」、「Bein' Friends」、「Snow Man」がCMや番組BGMとして度々使用された他、メインテーマ「Eight Melodies」は教育出版発行の平成4年度小学校6年音楽の教科書に、合奏曲用楽譜として掲載された。これは楽譜のみで、ゲームに関する内容や歌詞の記載は一切無い。
- 2004年2月18日、デジタル・リマスタリング版がソニーからリリースされた。「THE WORLD OF MOTHER」の内容が一部変更、追加されているほか、続編のテーマ曲「smile and tears」のデモバージョンが入っている仕様変更が行われている。
- マザー百科
- 本作の公式ガイドブック。小学館から発売。ゲームの攻略方法を重視した、いわゆる攻略本ではなく、町や人物を写真等で解説し、ゲームの世界観をさらに広げる様な内容になっている。旅行本さながらの装丁でファンから愛用されている。
- 1ページを割いた「ZIGEN SLIP」の欄には橋本治、いとうせいこう、ホイチョイプロダクション、中沢新一、宮本茂、毛利公信らが、小欄には鴻上尚史、竹田青嗣、井上陽水、久美沙織、天野祐吉、井崎脩五郎、すぎやまこういち、南伸坊らがそれぞれ寄稿している。
- アイテム造形はカナイヒロミ、PSIシンボルマークデザインはタナカノリユキ、モンスター造形はトットリ君がそれぞれ担当した。
- 2003年6月20日、『MOTHER1+2』発売と同時に復刻版がリリースされた。
- MOTHER―The Original Story
- 久美沙織によって小説化されている(新潮文庫より刊行)。おんなのこ(アナ)の視点を中心に進む冒険物語。
- キャラクター名にデフォルトネームの一部を使うなど基本設定はゲームと共通しているものの、原作から大幅に設定が書き換えられ、結末も違っている。あとがきによれば、ゲーム完成前のROMのプレイと初期設定資料集を元に書かれているとのことである。
- マザー攻略マップ (サラブレッド・ブックス―裏ワザ大全集 (541)
- 二見書房 (1989/10),550円
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
本作で使われたBGM「Eight Melodies」「Bein' Friends」「POLLYANNA (I BELIEVE IN YOU)」が『大乱闘スマッシュブラザーズDX』・『大乱闘スマッシュブラザーズX』のステージ「オネット」「フォー・サイド」に使われている。なおこのステージは本作には登場しないが、BGMは全て本作のものが使われている。
脚注
- ^ 一倉広告製作所 [1]に記載。
- ^ サンタクロース駅 - イースター間はストーリーを進めても乗車可能にはならない。
- ^ 『百科』p.30
- ^ 『百科』p.40
- ^ 『百科』p.38
- ^ 『百科』p.42
- ^ 『百科』p.152
- ^ 『百科』p.54
- ^ 『百科』pp.56 - 57
- ^ 『百科』p.59
- ^ 『百科』p.60
- ^ 『百科』p.72 - 74
- ^ 『百科』pp.74 - 75
- ^ 『百科』p.80
- ^ 『百科』pp.91 - 92
- ^ 『百科』pp.93 - 94
- ^ 『百科』p.100
- ^ 『百科』p.66
- ^ 『百科』pp.18 - 19
- ^ 『百科』pp.22 - 23
- ^ 『百科』pp.20 - 21
- ^ 『百科』pp.24 - 25
- ^ 『百科』pp.12 - 17
- ^ 『百科』pp.12 - 17
出典
- APE 『マザー百科』 小学館、1989年。ISBN 978-4-09-104114-2。
- APE 『マザー百科(新装復刻版)』 小学館、2003年。ISBN 978-4-09-106112-6。
- 『MOTHER攻略ガイドブック』 小学館、1989年。ISBN 978-4-09-104113-5。
外部リンク
- MOTHER MOTHER1+2サイト内任天堂公式サイト
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