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YAT安心!宇宙旅行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

YAT安心!宇宙旅行
ジャンル SF
アニメ
原作 西川伸司(原案)
監督 難波日登志
シリーズ構成 林民夫
キャラクターデザイン 工藤裕加
音楽 川井憲次
アニメーション制作 グループ・タック
製作 NHKNHKエンタープライズ21
放送局 NHK教育
放送期間 第1期:
1996年10月5日 - 1997年9月27日
第2期:
1998年4月11日 - 10月3日
話数 第1期:全50話 / 第2期:全25話
コピーライト表記 ©NHK・NEP21
漫画
作者 西川伸司
出版社 NHK出版
掲載誌 全編描き下ろし
レーベル NHK出版コミックス
巻数 全12巻(番外編・総集編含む)
漫画
作者 川本祐太郎
出版社 エニックス
掲載誌 月刊少年ギャグ王
レーベル ギャグ王コミックス
発表号 1997年1月号 - 9月号
巻数 全1巻
テンプレート使用方法 ■ノート
ウィキプロジェクト アニメ・漫画
ポータル アニメ・漫画

YAT安心!宇宙旅行』(やっとあんしん うちゅうりょこう)は、NHK教育テレビ1996年から1998年にかけて放送された日本のテレビアニメ作品、およびこれを原作とした漫画作品(2作品存在する)である。

目次

概要

放送期間は第1期が1996年10月5日から1997年9月27日、第2期が1998年4月11日から同年10月3日。原案の西川伸司により、同タイトルのコミックも発売された。NHKオリジナルアニメの第3作目であり、実質的な前番組にあたる『飛べ!イサミ』に引き続きグループ・タックが制作を担当している。

2011年1月現在、DVD化のアナウンスはされていないが、NHK番組コレクションで第1期がアスペクト比16:9[1]ハイビジョン画質で無料配信されている。

あらすじ

第1期

外宇宙に進出した人類は宇宙各地の惑星をリゾート地として開発、だれでも手軽に宇宙旅行ができる時代が訪れていた。 宇宙歴5808年、行方不明の父親を探すために小さな宇宙旅行会社「YAT」のツアーに参加した星渡ゴローは、ツアーの最中に誤って宇宙船を壊してしまう。ゴローは宇宙船の弁済のためにYATの一員としてタダ働きをしながら、父親探しの旅をすることになる。

最初は涙あり笑いありのコミカルなギャグアニメとなっているが、物語が進むにつれて、ゴローの父親が桂についての様々な謎や次元トンネルの誕生に関わっていることが判り、シリアスになっていく。特に42話以降は、今までの基本であった一話完結ギャグ方式ではなく、完全な連続ストーリーアニメとなってこれまでの謎が明かされると共に、次から次へと起こる事件に立ち向かっていくYATメンバーとその仲間達の姿が描かれる。

この作品の裏にあったテーマは親子の愛情であり、ゴローとダイゴ、ヤマモトと桂、カネアとアンなど主要キャラの親子関係が物語の重要な部分に多く関わっていた。

第2期

マザー次元トンネルの暴走事故から半年、母星に帰った天上院桂が戻って来たことを聞いたYATのメンバーは急いでその宇宙船へ向かう。しかし、感動の再会を果たしたのも束の間、激しい揺れに襲われ、気がついたときには見たことの無い宇宙に到着していた。そこで、ノート博士と名乗る老人と、マロンと名乗る少女に出会う。彼らは宇宙征服を企む組織に能力を狙われていた。

基本的に、第一期と同様に一話完結のコミカルなギャグアニメで様々な惑星を訪れるという点は同じである。しかし、前作は多くの伏線が張り巡らされていたり、人情話や宇宙人と対決など話のバリエーションに富んでいたのに対して、今作は毎話、悪の組織の敵と戦うといったアクションシーンが主体となっており、色々な惑星を舞台にして前作らしさを出そうとはしているが、単純な勧善懲悪のヒーローもののような話になっており、多くの人間模様を描いた前作とはやや毛色の違う作品になっている。

親子愛がテーマだった第1期に対し、今作では親離れ、子離れをテーマとしている[2]


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


登場人物

YATメンバー

星渡 ゴロー(ほしわたり ゴロー)
- くまいもとこ
主人公。初登場時16歳。次元トンネルの発明者「星渡ダイゴ」を父に持ち、行方不明となった父を探している。父ダイゴを探すためYATの宇宙旅行に参加した。ツアー中に老人ムサシが暴走させたYATダブを停止させようとして壊してしまい、その弁済のためYATで働くこととなった(後に修理費は保険で出ていたことが判明する)。以来メカニックと掃除などの雑用を担当する。
元気で勇敢、優しく正義感の強い性格だが、そのために無鉄砲な行動で周囲に心配を掛けることも多い。本人は桂に好意をもっているが、桂の天然ボケのためになかなか思いが伝わらなかった。しかし第1期42話の宇宙船脱出時に告白し、想いが通じた。カニのような髪型をしており、特に2部ではそれを馬鹿にされると怒っていた。将棋がかなり得意。
天上院 桂(てんじょういん かつら)
声 - 椎名へきる
ヒロイン。初登場時18歳。YATの添乗員を務める看板娘。容姿端麗で誰にでも優しいため、誰からも好かれるが、かなりの天然ボケであり、作った料理は極めてまずい。時折腹黒い一面を見せることもある。趣味は格闘技。怪力、テレパシー通信、次元トンネル航行中の予言、誰でも瞬時に眠りにつかせる子守唄などの様々な特殊能力を持つ。ゴローが入社するまではYATダブの整備も担当していた。
幼い時に、彼女を乗せたノア星の宇宙船が事故に遭い、ペットのブッキーとともにカプセルで脱出した。しかし、偶然開いた異次元空間にカプセルが吸い込まれ、次元トンネル・プロトタイプを通りダイゴの下へ。そのカプセルをヤマモトカオルが受け取り、以来ヤマモトが彼女の養父となる。彼女の名前はヤマモトが「いつか自分の下をはなれ、故郷へ帰る存在」という気持をもち、「かぐや姫」からとって“天上院 桂”と名付けた(添乗員のもじりでもある)。数々の特殊能力は彼女がノア星人であるために発揮できると考えられる。怪力に関してはテレビ版では触れられていないが、コミック版では、幼い時の宇宙船事故によって、火事場の馬鹿力が発揮され、それが平常時にも定着したと言及されている。
かなりの天然ボケであったためゴローの好意は気づかないでいたが、告白されてようやく彼の気持ちを悟る。1期最終回で、なんとかゴローの気持ちに応えたが、2期以降ではあまり進展が見られなかった。また、2期でヤマモトがチームから抜けたときからは、YATの新リーダーとして活躍した。
ヤマモト カオル
声 - 梁田清之
宇宙旅行会社YATの社長。初登場時45歳。元軍人で元宇宙海賊(義賊)の親分。宇宙海賊時代はキャプテンキッドの再来と恐れられた。普段は社員に厳しく強欲だが、いざとなった場合は乗客の安全を第一に考え、情にも厚い。養女である桂を男手一つで育てあげた。元宇宙海賊の長であったため、数々の危機的場面でも冷静な判断ができる、頼りになるキャプテンでもある。格闘技の達人であり、桂にもこれを指南した。
15年前、次元トンネル・プロトタイプの暴走事故の救援に向かい、その際に出会ったダイゴから桂とブッキーを乗せたカプセルを託され、彼女の育て親となる。この頃からほとんど容姿が変わっていない(事故当時は30歳前後)。
2期ではガノンに捕まり洗脳されてしまいYATメンバーと敵対することになるが、彼を操るガノニウムという赤い水晶球をメンバーが砕きガノンの呪縛から解放された。
ウッチー
声 - 鈴木勝美
YATの宇宙パイロット。マルカン星人と地球人とのハーフで大阪弁で喋る。変身能力や風船のように膨らんで空を飛ぶなどの能力を持つ。操縦テクニックは抜群。しかし、時間にうるさく、スケジュールが遅れたり他人に侮辱されたりすると、すぐ憂鬱になってしまう。オーデン草(ホーレン草とおでんを併せたおでんの形をした草)が主食で好物。幼稚園時代、先生にゾウの絵を描いたのにブタの絵と間違われたことがトラウマになっており、誰も分かってくれなかった時に引き合いに出し、カナビーに「またトラウマに入ったッピ」と言われている。
カナビー
声 - 山口勝平
YATのナビゲーションロボット。ディスカウント機器惑星「アキバ星」出身。本人は優秀なナビゲーターのつもりでいるが、度々計算ミスをして周囲の反感を買っている(元々計算ミスが多いという理由で製造中止になったタイプでもある)。パイロットのウッチーとは何かと喧嘩しつつも良いコンビである。語尾に「ッピ」とつける独特の話し方をする。見た目からドデカ電球と呼ばれることもあるが、そう呼ばれるたびに過剰反応する。太陽並みの明るさを持つライトや、ドリル、火炎放射器などを内蔵している。たびたび喧嘩をしつつも、自身のエネルギーを犠牲にしてYATダブを救うなど、他の社員と同じくYATを愛している。

第1期に登場

ブッキー
声 - 三田ゆう子
桂と一緒にカプセルに入っていたペット。頭部から電撃を放出したり、生身で宇宙空間で活動できるなどの能力を持つ。いつもは「ブギー」としかしゃべらないが知能は高く、性格は辛辣で毒舌家。性別はメス。1期終盤では桂とテレパシーで会話ができるようになった。2期ではノア星に置いてきたらしく、登場しない。
星渡 ハルカ(ほしわたり ハルカ)
声 - 渡辺久美子
ゴローの母親。ダイゴが行方不明になってからは、トラックのドライバーをしながらゴローを一人で育てる。昔は痩せていたが、ダイゴが行方不明になってからのストレスのためか現在はかなり恰幅が良い。
星渡 ダイゴ(ほしわたり ダイゴ)
声 - 小杉十郎太
ゴローの父親。次元トンネルの生みの親であり、ダイゴシステムの開発者。次元トンネル・プロトタイプの大事故時に行方不明になっていた。次元トンネルの事故では、事故を止めようとして次元の狭間に巻き込まれた。外では15年の歳月が流れたが、異次元空間の中では20日間しか時間が経過しなかったため、ゴローたちと比べるとほとんど年はとっていない。
藤吉(とうきち)、つゆ子
声 - 納谷六朗(藤吉)、三田ゆう子(つゆ子)
YATツアーの常連客の老夫婦。姓は山田。二人一緒にいつもツアーに参加している。行く先々で問題が起こるYATのツアーに対しても「いつものことじゃ」「はぃ」などと言ってあまり気にしておらず、むしろ楽しんでいる様子。記念すべきYAT初ツアーの参加者でもある。藤吉は一度、桂の尻を触ろうとしてヤマモトカオルに「今度、妙な事をしたらほっぽり出す」と激しく注意を受けたことがある。
キャプテン・ロック
声 - 矢尾一樹
ヤマモトの元子分の宇宙海賊。登場時32歳。現在のシャレコベック号の艦長。あまり人望があるとは言えず、かつての部下は離散し残ったナナコ達からも時折ナメられている。
ナナコやハチベーと共に自前の楽曲を製作して、襲撃した宇宙船の乗客にそれを配っている。本人はヘヴィメタルロックのつもりらしいが、持ち歌である「星の舟唄」は周囲からは演歌と言われ度々落ち込んでいる。しかし演歌なので老人たちからの受けはそこそこ良い。部下二人が後に結婚したため、熱々ぶりにあてられ、うんざりする様になる。
ナナコ
声 - 永島由子
ヤマモトの元子分で、ロックの仲間の宇宙海賊。シャレコベック号の砲手で大阪弁を話す。ブッキーに好かれている。バンドではギターを担当。ハチベーを好いており、第1期中に船内結婚。妻となる。
ハチベー
声 - 長島雄一
ヤマモトの元子分で、ロックの仲間の宇宙海賊。生粋のメカニックで、エンジンなどに名前までつけて可愛がっている。バンドではキーボードを担当。ナナコから告白され、船内結婚。夫となるが、ナナコはロックを好きであるものと思っており、ハチベー自身ナナコを仲間としか思っておらず、抱擁され告白を受けた時には呆然としていたが、すぐにおしどり夫婦になった。
カネア・マリーゴールド
声 - こおろぎさとみ
宇宙旅行最大手コスモロード社の社長令嬢。登場時14歳。社長令嬢らしいわがまま娘で、かつ母親譲りの行動力や気の強さも持ち合わせている。金で何でも解決しようとする性格で、そのためにゴローを怒らせ平手打ちをされたが、それをきっかけにゴローに猛烈な好意を抱き、気を引こうと度々アタックを仕掛け、ゴローやダニエルを振り回している。またゴローが想いを寄せている桂を良く思っておらず、度々突っかかる。
アン・マリーゴールド
声 - 田中敦子
コスモロード社の現社長でカネアの母親。登場時41歳。コスモロード社を一代で築き上げた経営手腕を持つが、他社の乗っ取りや異を唱えた部下を即時クビにするなどの強引さから敵も多い。
伝説の宇宙海賊キャプテンキッドの孫娘で、祖父の隠した財宝を探すためヤマモト一味に加わりNo2まで上り詰めるも、次元トンネル・プロトタイプの事故のドサクサに紛れてダイゴシステムの設計図を手に入れ一味を抜ける。その後、事業の後継者であったドンズと出会い結ばれ、彼の遺志を継いでマザー次元トンネルの完成を目指す。
ドンズ・マリーゴールド
声 - 宮本充
カネアの父で、アンが社長に就任する前のコスモロード社の社長だった人物。親友のダイゴとともに次元トンネルを設計したが、次元トンネル・プロトタイプ事故の際に設計図がダイゴと共に行方不明になり、半ば開発を諦めていた。その後、次元トンネル設計図を持ってアンが彼の元を訪ねてきたため彼女と共に次元トンネル開発を再開するが、最初の次元トンネル完成を前にして志半ばで死んでしまう。
ダニエル
声 - 高木渉
アン・マリーゴールドの秘書で、カネアのお目付け役。登場時24歳。将来はカネアと結婚してコスモロード社を継ぐという逆玉の輿をねらっているが、当のカネアにはまったく相手にされていない。潔癖症であり、獣の大地に触れただけで蕁麻疹が出てしまう。後にヤマモトが元宇宙海賊であることを知りアンにそのことを伝えたが、理由もわからないまま即刻解雇される。それをきっかけに酒場で飲み潰れていたが、偶然同じく潰れていたロックからアンの手配書を盗み取る。解雇されたことへの復讐として手配書を片手にアンが元宇宙海賊であることを世間に公表する。終盤では、暴走したマザー次元トンネルに残ったアンを救出するため、自らの危険もかえりみずクイーン・マリー・ゴールド号で特攻した。
MAM(マム)
声 - 三田ゆう子
クイーン・マリー・ゴールド号に搭載されているメインコンピュータ。カネアの命令に絶対服従するように設計され、カネアが幼い頃から彼女の世話をしてきた。
ムサシ
声 - 北村弘一
ゴールド星に住む老人。ゴローが持っていた父親の写真に一緒に写っていたため彼の行方を知る人物かと思われたが、後にただ他人の記念写真に写るのが趣味だったため写真に写っていたのは偶然ということが分かった。子供達に宇宙船を操作する所を見せるためにYATタブに進入、折りしもウッチーがカプセルで出した温泉宿の主人に変装したていたために、桂に温泉宿の主人に変装したウッチーと間違われてしまったことで進入者と気づかれず、YATダブ内進入に成功し、運転を開始する。最後はゴローが暴走を止めたが、止まったあと本人はそそくさと逃げていた。それが原因で、ゴローがYATダブを勝手に操作して壊した犯人にされてしまう。
ドリス・アンダーソン
声 - 平松晶子
コスモロード社の次元トンネル修理担当主任。次元トンネルに関しては誰よりも詳しいと自負している。そのため次元トンネルの基幹システムであるダイゴシステムが、仕組みも分からぬまま使われ続けていることに不安を感じている。

第2期に登場

モニカ・フランソワーズ
声 - 増田ゆき
桂の代わりに添乗員を勤めているアルバイト。あと1か月でバイトをやめるはずだったところを巻き込まれた。気が強く怒りっぽい性格で、YATメンバー(特にヤマモト)とは馬が合わず文句ばかり言っているが、徐々に打ち解けるようになる。虫が苦手。
マロン
声 - 丹下桜
テレポーテーション(正確には物体を瞬間移動させる「トランスポーテーション」)の超能力を持った獣人の少女。体を丸めることができる。氷付けで宇宙空間を漂っていたところをノート博士に拾われ助手となり、素性は謎に包まれている。瞬間移動マシンがない場合、生物以外および自分より軽いものしかテレポーテーションできない。
ノート博士
声 - 麻生智久
宇宙でその名を知らぬ者はいない獣人の科学者(ただし遠い宇宙から来たYATメンバーは知らない)。第三の手のように動く尻尾を持つ。お調子者で間抜けでいたずら好きな性格だが、才能と人格は確かなものを持つ。マロンの故郷を探すために瞬間移動マシンを発明するが、それに目を付けたガノンに連れ去られ、YATメンバーにマロンを託す。
ガノン
声 - 若本規夫
ガノン帝国の長である大きなナマズの怪物。非常にユニークな言い回しを多用する。ガノニウムを利用して、さまざまな能力を使うことができる。
バラス
声 - 飛田展男
ガノン帝国の幹部でオリハルコンの剣を持つサメ系宇宙人。かなりのナルシスト。侍のような口調で話す。オリハルコンを手放すと途端に弱気になる。
ドツーク
声 - 真柴摩利
ガノン帝国の幹部で怪力重視の女。フグ系宇宙人。宇宙一の怪力と豪語するが、容姿および頭は悪い。顔とは裏腹にお嬢様のような口調を使う。同等の怪力を持つ桂をライバル視する。
サグール
声 - 岡野浩介
ガノン帝国の幹部。策士家でナルシストなアンコウ系宇宙人。宇宙一の頭脳を持つと豪語しているが、考える作戦は姑息なものばかりで、いつも失敗している。たいして頭は良くなく体力もない。
スルメ
声 - 梅津秀行
ガノン帝国の科学主任。ノート博士にこき使われている。名前を度々間違えられる。

用語

YAT(やっと)
諸々の事情でゴローが勤めることになった弱小宇宙旅行会社。YATとは「Yamamoto Anshin Travel」の略。YAT社屋の窓ガラスや一部設定資料では「Yamamoto Astoro Travel」と記されているが、これはヤマモトが自らつけた俗称のようなもの[3]。社長であるヤマモトカオルが桂の両親を捜すために起業した。ツアーを行うたびにほぼ毎回何らかのトラブルに見舞われておりその度に客からの抗議の声が上がるが、逆にそのスリルを目当てにしたリピーターも存在する。
YATダブ
YATの小型宇宙船。主に近距離移動に使われており、宇宙港に入港する時や惑星に降下する時に用いられる。地球からの発射はYAT社ビルの屋上からのカタパルト式垂直発射であり、射出時のGはかなりの物である。また、他惑星などに降りる際にはソリで離陸、着陸を行うためかなりな無茶をしている。カラーリングは、黄色を基調としている。ダブとはハトのこと。
YATジャンボ
YATダブの母船。普段は軌道上に待機しており、YATダブとドッキングして長距離移動時(惑星間航行、次元トンネル利用時など)に使われる。操縦は専らYATダブから行うが、船内のサブコクピットからの操縦も可能。1期・2期共に終盤では大破している。
コスモロード社
業界最大手の宇宙旅行会社。次元トンネルネットワーク事業を独占し、強引な手法で現在の規模にまで成長してきた。現社長はアン・マリーゴールド。
クイーン・マリー・ゴールド号(QMG号)
コスモロード社の社長令嬢、カネア・マリーゴールドの大型クルージング船。MAMと呼ばれるコンピュータによって制御されており、非常に豪華な造りとなっている。
シャレコベック号
ヤマモトカオルが宇宙海賊時代に乗っていた宇宙船。ヤマモトが引退した後はキャプテン・ロックが後を引き継いで船長になっている。あちこちガタが来ているが、ハイパードライブ装置やメガキャノン砲などを搭載している。
次元トンネル(じげんトンネル)
膨大な反重力エネルギーを使い次元に穴を開け別次元を通ることによって、ハイパードライブ装置を使わずに銀河のさまざまな場所への移動を可能にした交通ネットワーク。現在の高速道路のように商業目的から観光目的まで多目的で利用されている。ハイパードライブでは若干のウラシマ効果が生じるとされるが、次元トンネルを使えばウラシマ効果が起こらない上に、ハイパードライブ装置を搭載していない宇宙船でも容易に利用できることから、急速に普及した。それ以降は大型の宇宙船でもハイパードライブ装置は省かれるようになった。
ダイゴシステム
星渡ダイゴが開発した、次元トンネルの根幹を成すシステム。次元に穴を開けるための膨大な反重力エネルギーをコントロールするのに必要で、次元トンネルを作動させる上でなくてはならないものとなっている。しかし設計図はあるもののどのような仕組みで反重力エネルギーを制御しているのかは不明であり、原理も分からないままに次元トンネルが建造され続けていることに不安を感じる者もいる。
ハイパードライブ
次元トンネル以前に使われていた超光速航法装置。次元トンネルと違って重力エネルギーを利用する。大型の宇宙船にしか搭載できず、また構造が複雑でメンテナンスが困難である、ウラシマ効果が発生するなどの欠点のため、次元トンネル開発後は利用されなくなり、本編時点ですでに製造は中止されていた。なお、メガキャノン砲もハイパードライブの重力エネルギーを使用している。
瞬間移動マシン
ノート博士が発明したマシン。マロンのテレポーテーションの力を増幅し、宇宙船を好きな場所へ移動させることができる。精度はマロンの心の状態に左右され、不安や迷いがあると失敗し、それが原因となりYATジャンボが呼び寄せられた。
ガビット[4]
ノート博士が開発した、いわゆるビームサーベル。ゴローがガノンとの戦いで使用した。桂の分も用意されていたものの、彼女は受け取るのを忘れ、結局は使用されることは無かった。
ガノン帝国
全宇宙を支配しようとする悪の帝国。ナマズの首星雲のデスガノンに本拠地を置く。

スタッフ

主題歌

第1期
オープニングテーマ「HEAVEN
唄 - HIM
エンディングテーマ1「だめよ! だめよ! だめよ!!」(第1話 - 第25話)
エンディングテーマ2「MOON LIGHT」(第26話 - 第50話)
唄 - 椎名へきる
第2期
オープニングテーマ「エヴァーラスティング・ループ」
唄 - Supersonic Float
エンディングテーマ「純」
唄 - 椎名へきる

各話リスト

第2期の話数が、第1期の半分の全25話に留まっているが、当初の予定通りである[5]

話数サブタイトル脚本コンテ演出作画監督放送日
第1期
1YATにおまかせ!林民夫三條なみみ佐藤卓哉長野伸明1996年
10月5日
2宇宙の穴場! 温泉ツアー萩田寛子佐々木和宏生野裕子10月12日
3氷の星で大ピンチ!もとひら了高柳哲司渡辺健一郎七海修10月19日
4桂さんの大予言!林民夫ワタナベシンイチ島崎奈々子柳瀬雄之10月26日
5宇宙一のお嬢様!萩田寛子小林常夫浅野文彰11月2日
6コスモロードで大出世!?もとひら了佐藤卓哉田口広一11月9日
7サバイバル! 野生のカネア林民夫佐々木和宏生野裕子11月16日
8うまさ爆発! グルメツアー萩田寛子福本潔渡辺健一郎七海修11月23日
9いかんともしがたい二人!もとひら了島崎奈々子津幡佳明11月30日
10宇宙海賊ロック参上!林民夫小林常夫浅野文彰12月7日
11闘魂! 宇宙王者決定戦萩田寛子木村哲山本佐和子12月14日
12恐怖の惑星ダイキョクテン!平田豊湊屋夢吉河本昇悟柳瀬雄之12月21日
13ビックリ! YATを知る男?もとひら了佐々木和宏生野裕子12月28日
14超特急! プリンセスを運べ林民夫酒井伸次渡辺健一郎七海修1997年
1月11日
15ロック救出大作戦!萩田寛子上田芳裕安田好孝1月18日
16ミイラれたヤマモト社長!?平田豊ワタナベシンイチ高橋幸雄金子匡邦1月25日
17予備校生 涙の特訓ツアー!もとひら了善聡一郎鈴木卓夫華房泰堂2月1日
18YATの休日!萩田寛子小林智樹柳瀬雄之2月8日
19再会! オヤジあらわる?林民夫佐藤卓哉山本佐和子2月15日
20キャプテン・キッドの秘宝!佐々木和宏生野裕子2月22日
21大ショック! 社長つかまる平田豊河本昇悟安田好孝3月1日
228人のやさしい客たち!林民夫毛利和昭渡辺健一郎七海修3月8日
23大暴走! クイーンマリーゴールド号もとひら了鈴木卓夫佐藤真二3月15日
24モーレツ! かあちゃん珍道中平田豊佐々木和宏生野裕子3月22日
25まぼろしのオヤジ!林民夫佐藤卓哉山本佐和子3月29日
26われて砕けて謎を解け!河本昇悟柳瀬雄之4月5日
27失恋ツアーで絶体絶命!?平田豊小林常夫渡辺健一郎田中穣4月12日
28カネアの家出!もとひら了河本昇悟鈴木卓夫工藤柾輝4月19日
29ゴローとコゴロー!萩田寛子高山秀樹つなきあき4月26日
30麗しのカオルちゃん!?林民夫佐藤卓哉山本佐和子5月3日
31おしゃべりブッキー!平田豊佐々木和宏生野裕子5月10日
32カナビーの初恋!河本昇悟安田好孝5月17日
33さらわれたカネア!?萩田寛子もりたけし渡辺健一郎七海修5月24日
34ウッチーのお見合い!島崎奈々子越崎鉄也5月31日
35凶悪宇宙人をやっつけろ!もとひら了ワタナベシンイチ牧野行洋高瀬言6月7日
36次元トンネルSOS!林民夫佐藤卓哉小林智樹山本佐和子6月14日
37アン・マリーゴールドの野望!河本昇悟柳瀬雄之6月21日
38ダニエルのラブラブ大作戦!?平田豊ワタナベシンイチ渡辺健一郎七海修6月28日
39桂さんを取り返せ!萩田寛子佐藤卓哉島崎奈々子外崎春雄7月5日
40海賊をやめたキャプテン・ロック!林民夫近藤信宏牧野行洋高瀬言7月12日
41常連客よさようなら!もとひら了佐々木和宏生野裕子7月19日
42大脱出! 燃える宇宙船林民夫佐藤卓哉小林智樹山本佐和子7月26日
43謎の古代遺跡!河本昇悟安田好孝8月2日
44昔、むかし、宇宙で…!三條なみみ渡辺健一郎七海修8月16日
45開通! マザー次元トンネル平田豊島崎奈々子外崎春雄8月23日
46時を越えた出会い!佐藤卓哉小林智樹山本佐和子8月30日
4715年目の真実!林民夫河本昇悟安田好孝9月6日
48暴走マザーをくい止めろ!平田豊三條なみみ渡辺健一郎七海修9月13日
49捨て身のマザー停止作戦!林民夫島崎奈々子工藤裕加9月20日
50しばしのおわかれ!佐藤卓哉三條なみみ山本佐和子9月27日
第2期
1新たなる船出!平田豊佐藤卓哉三條なみみ山本佐和子1998年
4月11日
2マロンを守れ!林民夫三條なみみ小林智樹小森高博4月18日
3食料さがしで大ピンチ!平田豊河本昇悟石堂宏之桜井木ノ実4月25日
4モニカ小さくなる!林民夫佐藤卓哉渡辺健一郎七海修5月2日
5さよならマロン!?平田豊石堂宏之木戸せん桜井木ノ実5月9日
6YATダブを取り返せ!河本昇悟安形裕篤水野智己5月16日
7とらわれた3人!林民夫佐藤卓哉小林智樹山本佐和子5月23日
8こんな夜のはなし!福島宏之石藤宏二桜井木ノ実5月30日
9みんなカタマール!?平柳益実志村錠児渡辺健一郎渡辺伸弘6月6日
10恋するモニカ!?林民夫河本昇悟島崎奈々子小森高博6月13日
11小さな仲間たち!佐藤卓哉渡辺健一郎清水博明6月20日
12決戦! YATジャンボ平柳益実近藤信宏安形裕篤水野知己6月27日
13帰ってきて社長!林民夫小林常夫小林智樹山本佐和子7月4日
14敵になった社長!?平田豊河本昇悟渡辺健一郎渡辺伸弘7月11日
15リーダーは誰だ!?林民夫佐藤卓哉島崎奈々子小森高博7月18日
16謎のピラミッド!平田豊小林常夫遠藤靖裕7月25日
17底ぬけ温泉大騒動!林民夫河本昇悟渡辺健一郎清水博明8月1日
18惑星モルファスの女王!平田豊小林常夫安形裕篤水野知己8月8日
19三つのお願い!林民夫東海林真一山本佐和子8月22日
20帝王ガノンの陰謀!佐藤卓哉島崎奈々子佐々木一浩8月29日
21YATジャンボ大爆破!?平田豊河本昇悟渡辺健一郎渡辺伸弘9月5日
22YAT絶体絶命!林民夫藤森雅也9月12日
23反撃のとき!河本昇悟小林智樹水野知己9月19日
24最後の戦い!近藤信宏島崎奈々子山本佐和子9月26日
25故郷をめざして!平田豊佐藤卓哉三條なみみ佐々木一浩10月3日

漫画版

原案者の西川伸司によりコミカライズ。NHK出版より全6巻刊行。続編として、『新YAT安心!宇宙旅行』(全3巻)および、番外編として過去編、未来編(各1巻)、および、総集編(1巻)が刊行されている(いずれもNHK出版。テレビコミックス)。番外編・総集編にはアニメ版の設定資料やスタッフインタビューなども多数載っており、アニメ版の公式ファンブックともとれる構成である。

タイトル・巻数発売日ISBN
YAT安心!宇宙旅行(1)1996年10月ISBN 4-14-454012-X
YAT安心!宇宙旅行(2)1996年11月ISBN 4-14-454013-8
YAT安心!宇宙旅行(3)1997年2月ISBN 4-14-454014-6
YAT安心!宇宙旅行(4)1997年4月ISBN 4-14-454015-4
YAT安心!宇宙旅行(5)1997年7月ISBN 4-14-454016-2
YAT安心!宇宙旅行(6)1997年9月ISBN 4-14-454017-0
YAT安心!宇宙旅行スペシャル過去編1997年12月ISBN 4-14-454023-5
YAT安心!宇宙旅行スペシャル未来編1998年2月ISBN 4-14-454024-3
新YAT安心!宇宙旅行(1)1998年4月ISBN 4-14-454044-8
新YAT安心!宇宙旅行(2)1998年7月ISBN 4-14-454045-6
新YAT安心!宇宙旅行(3)1998年9月ISBN 4-14-454046-4
新YAT安心!宇宙旅行総集編1998年11月ISBN 4-14-454047-2

また、川本祐太郎により、エニックス月刊少年ギャグ王1997年1月号から9月号にて連載された作品も存在する。ギャグ王コミックスとして全1巻。

ビデオ・LD・CD

発売元はいずれもソニー・ミュージックエンタテインメント

  • VHS
    • YAT安心!宇宙旅行(全13巻)
      • 1巻には1話・2話と特典映像「YATオリジナルクリップ」が、2巻には3話・6話と「メイキング・オブ・YAT」前編が、3巻には7話から10話と「メイキング・オブ・YAT」後編が収録されている。それ以降の巻にはそれぞれ4話ずつ本編が収録されている。
    • 新YAT安心!宇宙旅行(全6巻)
      • 第2期の話が収録されている。各巻4話ずつ収録(第6巻のみ5話収録)。
  • LD
    • YAT安心!宇宙旅行 LD-BOX トラベルパック
      • 13枚組26面CLVで全50話を収録。完全予約限定生産品。ノンテロップオープニング・エンディングや「メイキング・オブ・YAT」、設定資料集、特製ポストカード・ピンズほか特典多数。
    • 新YAT安心!宇宙旅行 LD-BOX トラベルパック2
      • 7枚組13面CLVで第2期の全25話を収録。完全予約限定生産品。ノンテロップオープニング・エンディングや設定資料集、特製缶バッチ・ステッカーほか特典多数。
  • CD
    • YAT安心!宇宙旅行 サウンドトラック(全3巻、SRCL-3761・SRCL-4043・SRCL-4304)

第25話の放送事故

1997年3月29日に放送された第1期第25話「まぼろしのオヤジ!」を見た25人が身体に異常を訴えて病院に運ばれた放送事故。この事故から約9か月後に起きる事になる『ポケットモンスター』でのポケモンショックと同じく、短時間における赤と白の激しい点滅シーンがあったためと考えられる。

当初はNHK側でも原因が分からず、またポケモンに比べて被害者も少なかったため大きな騒ぎには至らなかった。ポケモンショックが発生した後同じ原因であると判明したため、レンタルビデオ店などから第25話の含まれているビデオを回収し、問題のシーンに止め絵処理を施して差し替えている(動画サイトでも同様)。ただし、流通の関係で修正前のオリジナル版が残っている店もあるので要注意。またLD版にはオリジナルを尊重してからか点滅シーンがそのまま残っているので、視聴の際には注意が必要である。

MOT温泉!宇宙旅行

宇宙歴5798年10月から1年間放送されたとされるテレビアニメ。本編のセルフパロディであり、原案・原作の西川伸司の手によって設定だけが作られた。漫画版「YAT安心!宇宙旅行スペシャル過去編」において、幼年期のゴローが「MOT」を見ているシーンが数コマ掲載されているだけであり、実際に公式のアニメや漫画作品が存在するわけではない。[6]

脚注

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  1. ^ 原案者の西川のブログによると、元よりハイビジョン試験放送で流す事が考慮されて制作されていたため、上下を多少切って左右に広げたフレ-ムを使用することで、映像を破綻させることなく16:9画角を実現させているとのこと。
  2. ^ LDBOX1の監督と原作者の対談より
  3. ^ 漫画版第3巻の質問コーナーより
  4. ^ 名称は「Gannon Attak Battle Item Thander」の略であると漫画版『新YAT安心!宇宙旅行総集編』掲載の設定資料で述べられているが、同時に「Thander」の部分が字余りだったため適当に付けたとされている。
  5. ^ 1998年3月発売の漫画版の時点で「YAT2(仮称)が4月から全25話で放送予定」と予告されている。
  6. ^ MASHROOM 西川伸司公式サイトにて設定集が掲載されている。

参考文献

  • NHKコミックス『YAT安心!宇宙旅行』シリーズ(漫画だけでなく、アニメ版の設定資料や対談なども掲載されている。)